チンクエ・テッレを歩く1

 7月10日(土)・11日(日)の2日間、リミニの友人たちと共に、リグーリア州にあるチンクエ・テッレ(Cinque Terre)を訪れました。海に面し、険しくそそり立った岸壁の上に小さな漁村が五つあり、急な斜面に苦労して作り上げたブドウ畑、青い海と岸壁が、それは美しい場所です。
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 上の写真は、この5小村の一つ、マナローラ(Manarola)で、左上の急斜面に、ブドウ畑が見えます。かつては、人々が厳しい生活を強いられていたこのチンクエ・テッレは、、現在では1年中多くの観光客が訪れる観光地となっています。

 狭い意味では、チンクエ・テッレは、下の地図で、赤色で囲んである五つの村です。
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WelcomeRiviera.itによる地図。レヴァントの観光案内所で入手。

 ただし、国立チンクエ・テッレ自然公園(Parco Nazionale delle Cinque Terre)は、この五村の南北に位置する海岸の町および内陸部も含むかなり広いものであり、上の地図で、緑色の斜線が引かれている部分です。

 1日目、7月10日土曜日は、夕方、レヴァント(Levanto)からボナッソラ(Bonassola)まで、海岸沿いを歩き、美しい海や岸壁の眺めを存分に楽しみました。レヴァントとボナッソラは、上の地図で青色で囲んである町です。

 こちらが出発地、レヴァント(Levanto)の海岸です。
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 チンクエ・テッレが、人気のある有名な観光地である上、この土曜日前後は、連日猛暑に襲われていたため、海水浴を楽しむ人が大勢います。

  この海岸沿いの道は、徒歩と自転車でしか通れないので、景観を楽しみながら、のんびりと歩くことができます。
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 レヴァントの砂浜はとても長くて、ここまで続いています。前方に写っているフランコと夫の間にトンネルが見えます。ボナッソラまで続く散歩道には、こうしたトンネルがいくつもあります。
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 こちらが、このトンネル(galleria)を歩いている様子です。トンネルの外は、太陽の光が焼きつけ、とても暑いのですが、トンネルの中に入ると、空気がひんやりとしていて、心地いい涼しい風が吹いています。道中時々現れるこの暗くて長いトンネルは、暑い中を苦しみながら歩くわたしたちに、一時の安らぎを与えてくれました。夫や友人たちは、大声を上げたり歌ったりして、声がトンネルの壁に響くのを楽しんでいます。

 手で壁を触れると、煤で真っ黒になることから、トンネル内をかつては汽車が走っていたことを、身をもって確かめた友人もいました。
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 トンネルを抜けると海が見え、岩浜で海水浴を楽しむ人々がいます。写真の右手には、まだレヴァントの長い砂浜が見えます。レヴァントを遠ざかるに従って、海水浴客も少なくなってきます。

 わたしたちも、泳ぐのにいい場所を見つけようと探しながら歩いているのですが、夫や友人たちに言わせると、まだ人が多すぎるということで、さらにボナッソラに向けて足を進めます。
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 海が青くて美しい上に、人の少ない場所を見つけて、夫とフランコ、マウリッツィオが、泳ぐのに適した場所かどうかを検討中です。男性陣は大いに気に入ったのですが、マヌエーラとわたしが、岸壁が急で降りるのが大変な上に、大きな岩がごろごろしていて、歩くのも泳ぐのも大変だという理由で、却下しました。正確には、マヌエーラの反対にわたしが同意したというところです。イタリア暮らしが長くなったものの、わたしはいまだに正面切って異議を唱えるのが苦手なので、一人では反対と言えなかったと思います。
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 散歩道、最後のトンネルから出ると、奥の方に小さく、ボナッソラ(Bonassola)の砂浜が見えます。散歩はもう終着点。この写真手前の岩浜が、海の色や景観が美しい上、泳ぎやすそうだということで、わたしたちが海水浴を楽しむ場所となりました。ひどく暑い中を歩いてきたので、海水の冷たさが肌に心地よく、海の青さと風景に感嘆しながら、しばらく澄んだ海の中を泳ぎ回りました。
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 こちらの写真も同じ岩浜です。散歩道をボナッソラ方面までさらに進んで、振り返って撮影したものです。岩が急で、ごつごつしているため、泳ぐ分にはいいのですが、濡れた体を乾かすために座る場所を見つけるのが大変でした。

 海水浴のあと、バールで冷たいものを飲んでくつろいでから、ボナッソラの町を散歩しました。
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 町に並ぶ家は色とりどりで、どれも柔らかい温色のパステル・カラーをしていてます。注意深く見てみると、おもしろいのが家の壁です。窓の周囲に、見せかけだけの枠や窓台を絵で描いてあるところがところどころにあります。上の写真で、奥に見える二軒の建物にも、そうした見せかけの窓枠や窓台が描かれています。

 上の写真には、キョウチクトウ(oleandro)の並木も写っていて、ピンクや赤の美しい花を咲かせています。

 ブーゲンビリア(buganvillea)の花も、町のあちこちで見かけました。
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 見事さに圧倒されたのが、こちらのブーゲンビリアです。気候が温かいのでよく育つのでしょう、大きく育ったブーゲンビリアが鮮やかな花を咲かせている庭や家が、そこかしこにありました。
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 写真の左手に教会があり、正面の建物の1階には、レストランがあります。ボナッソラの町では、散歩と共に夕食も取ることにしたため、町の散歩は、レストラン探しも兼ねていました。散歩中、最初に見つけたのがこちらのレストランだったのですが、「値段が高い」、「他を見てから決めよう」という意見があって、あちこち他のレストランも見て歩いた結果、結局は、このレストランで食べることにしました。

 パスタは今ひとつでしたが、カタクチイワシのマリネを始めとする前菜や魚料理は、とてもおいしかったです。

 帰り道は、道のりが長いため、疲れた体と足には厳しかったのですが、こだまの響くトンネルの中で、夫や友人たちに、「ほ、ほ、ほたる来い」の歌を教えたり、一緒に歌ったりもして楽しみながら、何とか最後まで歩き通すことができました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-07-26 14:20 | Liguria | Trackback | Comments(4)
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Commented by クラッツ at 2014-07-23 15:11 x
こんにちは。チンクエ・テッレの写真を探していて、こちらのブログにたどり着きました。
私は、旅サポという今度オープンする旅サイトで「チンクエ・テッレとは?」の原稿に使う写真を探しています。
そこで、お願いなのですが、こちらのページにupされている写真で人が写っていない写真を原稿に使わせていただけませんでしょうか?
出典URLとブログ名のご紹介を本文写真近くに明記いたします。
よろしくお願いします。
Commented by milletti_naoko at 2014-07-23 16:15
クラッツさん、出典とブログ名を記され、旅サイトで使われるということですね。どうぞお使いください。ただ、写真を載せられたあとで、そのページへのリンクを教えてください。こちらこそ、よろしくお願いします。
Commented by patata at 2014-11-27 00:00 x
なおこさん、こんにちは。
写真のトンネルについてです。
今年の夏、ボナソーラ-フラムーラ間(チンクエテッレの先の町)のトレッキングした際に、同じようなトンネルを見つけ、その時「以前なおこさんから伺ったレヴァントのトンネルはこれの事なのかな?」と思ったのですが、今写真を拝見し、全く同じ構造なので確信が持てました。
フラムーラ在住でレンタサイクルビジネスをしている私の知人に、その時聞いてみたところ、このトンネルはなおこさんも書かれている通り、昔電車が走っていたと言っていました。
でも、このトンネルは近年やっと一般市民に開放されるようになったのだそうです。なおこさんが訪れた年あたりからだったのかもしれないですね。
この記事が、私の今年のトレッキングと重なり、懐かしく思いました!
昔の記事にコメント失礼しました。
Commented by milletti_naoko at 2014-11-30 08:44
Patataさんも、このかつて鉄道が走っていたトンネルや道を歩かれたんですね! わたしたちが歩いた日は、40度前後というひどく暑い日で、トンネルの中だけはひんやりと涼しいので日中は救われました。このトンネルの道はそうするとかなり長いんですね。時を隔ててPatataさんが歩かれたというのも、なんだか感慨深いです。

いえいえ、昔の記事でも、コメントはいつでもうれしいです。ありがとうございます♪
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