イタリアの背骨を歩く1

 「イタリアの背骨」とは、こちらのアッペンニーニ山脈の尾根のことです。

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 尾根道を歩いていたときに、夫が、「まさにイタリアの背骨(la spina dorsale dell’Italia)を歩いているんだよね。」と言ったのですが、うまいことを言うものだと感心しました。ご存じのとおり、アッペンニーニ山脈はイタリア半島を南北に縦断していますし、中央が盛り上がっている様子が、背骨のように見えます。背骨にしては、かなり湾曲しているのですが。

 アッペンニーニ山脈の尾根を行く山道は、CAI(イタリア山岳クラブ)の00番トレッキング・コース(il Sentiero CAI 00)です。尾根からの眺めはすばらしく、下の地図を見ても、00番コースには道筋にそって、たくさんの赤丸があり、パノラマを楽しめる箇所(tratto panoramico)が多いことを示しています。

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 地図は、百の湖自然公園によって製作された地図、『Carta escursionistica. Le valli del Cedra e del Parma』から借用しました。(詳しくはこちら

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 7月16日金曜日の朝は、午前10時頃に、プラート・スピッラ(Prato Spilla)の宿を出発しました。705番トレッキング・コースをしばらく登ってから、後ろを振り返って撮影したのが上の写真です。下方に見える集団は、先生に付き添われた子供たちで、宿に近いパーロ湖(Lago Palo)を目指して、歩いていました。

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 苦手な登り坂がいつまでも続くので、休みながらゆっくりと進むわたしを、夫が振り返って、叱咤激励。出発地点は標高1351m、尾根道との合流地点は標高1752mで、400メートルの高さを登らなければいけないわけですから、登り道は、まだまだ続きます。道端に咲く黄色の花が美しく、夫と共に、「がんばれ(Forza!)」と励ましてくれます。

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 7月も半ばだと言うのに、まだランの花が咲いているところがいくつかありました。冬になるとスキー場としてにぎわう場所なので、奥の方にスキーリフトが見えます。尾根はここからでもよく見えるのですが、705番トレッキング・コースは、すぐに高みへと登らずに、しばらく森の中を進んでいきます。

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 ブナの木が生い茂る山道を長い間登って、森を通り抜け、さらにしばらく歩くと、遠くにヴェルデ湖(Lago Verde)が見えました。

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 かなり上方に見える尾根を目指して、ひたすら山を登り続けます。

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 辺りはブルーベリー(mirtillo)でいっぱいです。ただし、まだ実が青く、熟していません。

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 後ろを振り返ると、先ほどまで歩いていた緑の木々に覆われた森が、もうかなり遠くに、小さく見えます。

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 午後1時頃、もうすぐ尾根道というところで、このマルティーニ湖(Lago Martini)にたどり着きました。

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 足を水に浸すと、水の冷たさが心地よく、疲れを癒してくれます。周囲にたくさん見える黒い点のようなものは、無数のオタマジャクシたちです。

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 夫は、「オタマジャクシの方で避けるから、君の足に触ることはない。」と言うものの、足の近くまで寄ってくるオタマジャクシもいるので、時々足を動かしながら、足浴を続けます。夫は足浴のあと、湖の澄んだ水の中を、自在に泳ぎ回ります。

 それから、岩の上に腰を下ろして、景観を楽しみながら、昼食のパニーノをほおばりました。

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 ブルーベリーの茂みに隠れて、小さく可憐な花も咲いていました。

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 せっかくだからと、腕を伸ばして、マルティーニ湖と共に、二人の記念写真を撮影しました。当てずっぽうに撮るので、湖が頭に隠れたり、上方に追いやられたりして、3枚目でようやく、湖がきれいに撮れたのでした。

        「イタリアの背骨を歩く2」(リンクはこちら)につづく

Camminata sulla Spina dorsale d’Italia (16/7/2010)

- Passeggiata nel Parco dei Cento Laghi
*Itinerario: Prato Spilla – Lago Verde – Lago Martini

LINK
- イタリアの背骨を歩く2 / Camminata sulla Spina dorsale d’Italia 2
*Itinerario: Lago Martini – Passo Givarello – Monte Bragalata – Passo Compione - Laghi di Compione – Lago Martini – Prato Spilla

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-08-28 11:38 | Emilia-Romagna | Trackback | Comments(4)
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Commented by ゆん at 2010-08-30 11:44 x
ヒャー、おたまじゃくし凄いですね。
踏んじゃったりしたら大変(≧∇≦)/
でも、ほんとに水の綺麗なところなんですね^^

それにしても、お二人凄くいい顔で写ってますね ( ̄m ̄*)
いつも素敵な写真をありがとう♪
Commented by milletti_naoko at 2010-08-30 15:23
そうなんです。この時期の山では、オタマジャクシでいっぱいの川や湖をよく見かけます。

いい顔だなんて、ありがとうございます。この時の夫は、にわか映画監督のようなノリで、張り切っていました。こちらこそ、読んでくださって、コメントまでいただいて、とても励みになります。
Commented by mihodiary at 2010-08-30 15:29
なおこさん、こんにちは。
う〜ん、景色が...水が涼しげです!
今年の日本の猛暑は異常で、もうすぐ9月になろうという今も、
残暑の厳しい日々です。
思わず、私まで、冷たい水に足を浸した気分になり、
妄想に耽りながら涼ませていただきました。
おたまじゃくしも、こうして見ると可愛いですね。
この子たちも、そのうちカエルになるのですねぇ...(笑)
最後に、おふたりのお写真、いいですね。
リラックスされた表情に、こちらまでほのぼのとした気分に...。
うらやましいです!
Commented by milletti_naoko at 2010-08-30 18:36
イタリアでも猛暑が続いていたのですが、ペルージャ近辺ではこの2、3日少し気温が下がって、かなり過ごしやすくなりました。東京はまだそんなに暑いんですね。残暑お見舞い申し上げます。写真を通して水の冷たさまで感じていただくとは、筆者冥利に尽きます。

夏に山を歩いていると、見かけるオタマジャクシは多いのに、年間を通じて、見かけるカエルはごくわずかです。生存率が低い上に、池や森に隠れ住んでいるからです。カエルのいそうな池や湖を見つけると、うちの夫はカエルの鳴き声をまね始めます。やがて、四方から本物のカエルたちが返事を返して、にぎやかな合唱が始まり、なかなか楽しいコンサートになります。
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