フランコ訪ねて1、森の幸満つ湖

 現在、フランコは歩いてフランスを横断中です。もちろん、このフランコとは、8月9日月曜日に、イタリアの自宅から、スペインのサンティアーゴ・デ・コンポステーラを目指す巡礼の旅へと旅立った、我らが友人のフランコです。(記事はこちら)聖地を目指して、今も毎日30~40kmの道のりを歩いています。

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8月18日、霧と風の中を旅立つフランコを撮影


 8月17日火曜日のフランコの到着予定地は、モデナ県の聖湖(Lago Santo)でした。(Lago Santoはパルマ県にもあり、こちらはエミリア・ロマーニャ州最大の氷河湖です。記事はこちら

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 巡礼の旅を続けるフランコを応援しようと、ペルージャから車で出発したわたしたちは、この日フランコより数時間早く、上の写真に見えるモデナ県の聖湖(Lago Santo modenese)(標高1507m)に到着しました。

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「Alto Appennino Modenese, carta dei sentieri」(CAI)から


 聖湖の周囲には、食事・宿泊が可能な山小屋(Rifugio)がいくつかあります。ただし、車は、湖よりも低い位置にある有料駐車場に駐車しなければなりません。

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 宿泊道具の入った荷物を持って、出発します。前回パルマ県の山小屋で、寝袋もシーツも持参しなかったため、追加料金を取られたのに懲りていた(記事はこちら)ので、今回は夫もわたしも、寝袋も準備しました。時々小雨がぱらつくため、夫は登山杖代わりに、雨傘を使っています。

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 数分間だけ、山道を歩いて登る必要があります。

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 すぐに聖湖が見えてきます。わたしたちは、湖畔の遊歩道を右に曲がって、フランコおすすめの宿、ジョーヴォの山小屋(Rifugio Giovo)に向かいました。幸い空室があったので、夕食つきの宿泊を頼みました。

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 わたしたちの部屋は2階にあり、花で飾られたテラスからは、湖の眺めを楽しむことができました。シーツも敷いた立派なベッドがあり、重いのに運んできた寝袋は、必要ありませんでした。

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 フランコの到着予定は午後7時頃。そこで、フランコを待つ間、夫と二人で湖のまわりを散歩しました。

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 湖の周囲を時計回りに歩いて行くと、ブルーベリー(mirtillo)などの森の幸が、びっしりと生い茂った野原がありました。上の写真に見えるように、ほとんどの実がよく熟しています。夫と二人で立ち止まり、目にいいと言うブルーベリーの実を、たくさん摘んで食べました。独特の甘さが口の中に広がっていきます。

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 野原には、ラズベリー(lampone)もたくさん生えていて、透き通った赤い色が美しかったです。こちらも、甘くおいしい実を、たくさん摘んで食べました。

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 森の幸でいっぱいの野原から、少し水辺に近づくと、マルケッティの山小屋(Rifugio Marchetti)(上の写真の右手)が見えます。湖の周囲をめぐる散歩道は、この辺りでおしまいです。

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 実はこのあと、木々の間を通り抜け、山崩れで落ちてきた大きな岩々の上を苦労して歩きながら、散歩道を探したのですが、行く手の湖畔は、崩れ落ちた岩に覆われています。そこで、一周は不可能とあきらめて、来た道を引き返すことにしました。上の写真の手前にあるのが、その岩の数々で、奥に見えるのは、ヴィットーリアの山小屋(Rifugio Vittoria)です。

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 この岩だらけの斜面には、 ニワトコ(sambuco)の木がいくつもあり、赤い果実で美しく彩られていました。

 ひどく冷たい風が強く吹きすさんでいたため、散歩の後は宿に戻りました。

 フランコが宿に到着したのは、午後6時45分。まずは再会を喜んで、あいさつとおしゃべり。主にアッペンニーニ山脈の尾根を歩いて、ここまで来たのですが、尾根道が深い霧に覆われて、周囲が見えず、どちらに進んでいいか分からないので、道を迷ってしまったこともあって、ひどく大変だったそうです。

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 部屋で休んで、少し疲れのとれたフランコと、山小屋のレストランで夕食。聖地への巡礼のおかげで後光が見える、のではなくて、店内の照明がまぶしかったために、こういう写り方になってしまいました。夕食はプリモやセコンドの中から、好きな品を選ぶことができます。わたしが食べたのは、黒トリュフのパスタとマスの塩焼き。どちらもとてもおいしかったです。

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 翌朝は、フランコと共に朝食を取り、30分ほどだけ、巡礼を続けるフランコと共に歩きました。

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 聖湖からCAIの529番トレッキング・コースを進みます。最初は、急な登り道が長い間続きます。

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 急に登り道が終わり、目の前に広い草原が現われます。緑がひときわ鮮やかな部分は、ブルーベリーの茂みです。

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 しばらく草原の間を行った後で、風が吹きすさぶ中、さらに先へと進むフランコに別れを告げました。がんばれ、フランコ! 「大変だけれども、歩き続けるのが楽しい」と、前夜は旅の喜びを語ってくれました。

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 姿が見えなくなるまでフランコを見送った後、ブルーベリーとラズベリーをたっぷりと味わってから、歩いてジョーヴォの山小屋(Rifugio Giovo)(上の写真)まで戻り、宿に預けていた荷物を受け取って、帰途につきました。

 最後に、今回の旅でとても役に立ったトレッキング用の地図をご紹介しておきます。記事中で一部を借用したのは、次の地図です。


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 値段は、8~9ユーロ。この1か月の間に、あちこちで見かけたのですが、地図が置かれた店や場所によって、なぜか値段に差があります。トレッキング・コースが分かりやすく記され、トレッキング情報のみならず、利用できる宿泊施設やレストランの情報も詳しく説明してあります。観光地として有名なアベトーネ(Abetone)周辺も、モデナの聖湖から近いために、この地図に含まれています。

 さて、次々に新しい目標を見つけては、実行に移していく我らがフランコ。フランスを歩いている途中で、サンティアーゴ・デ・コンポステーラからイェルサレムまで巡礼の旅をする人に、すでに二人出会ったということです。しかも、うち一人は65歳とか。フランコの胸中には、すでに次の巡礼の旅への思いが、ふくらんでいるかもしれません。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2010-09-15 17:46 | Emilia-Romagna | Trackback | Comments(0)
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