イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

トルジャーノ、記念合唱祭

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 夫とその弟パオロは、ペルージャ県コルチャーノ市の合唱団、コラーレ・テティウムで、創立以来25年間歌い続けています。

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 今年は、ARCUM(ウンブリア州合唱連盟)も、同じく創立25周年を迎え、9月末から10月の初めにかけて、ウンブリア州各地で、記念合唱祭が盛大に催されました。

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 コラーレ・テティウムが参加したのは、10月2日土曜日、トルジャーノ、サン・バルトロメーオ教会で行われた合唱祭です。開始が午後8時半と遅かったため、すでに日が暮れて、周囲は真っ暗です。

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 これが、この日のプログラムの表紙です。ウンブリア州、ペルージャ県、テルニ県を始め、多くの市町村が協賛していて、これらの地方自治体のシンボルマークが、表紙の左側に、ぎっしり並んでいます。

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 この晩は、ウンブリア州各地からやって来た九つの合唱団が、それぞれ数曲ずつ披露しました。コラーレ・テティウム(Corale Tetium)(上の写真)は、4番目に歌いました。

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教会の美しさに劣らず、ハーモニーの美しい歌声で、拍手を受けました。指揮のアントーニオ・ズマッキも、団員の皆も、満足そうに微笑んでいます。

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 それぞれの合唱団の選曲や構成が違うので、さまざまな歌を聞くことができて興味深かったのですが、一番は、やはり、こちらのベヴァンニャ(Bevagna)の楽団、Corale e Musici della Gaita San Giorgioです。

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 中世の衣装を身にまとい、中世の楽器の伴奏と共に、美しく力強く歌われる中世の合唱曲。巡礼の旅を語った、全十曲からなる歌芝居のうち、時間が制限されていたため、5曲を披露しました。

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 すべての合唱が終わった後で、合唱団と付き添いの家族には、別室で飲み物が提供されました。お二人とも、衣装ともども美しいのでぜひ写真を、とお願いして、撮影させてもらったのが上の写真です。

 合唱祭が終わったのは、午後11時半頃。車でペルージャの自宅に戻ったのは、真夜中過ぎと遅くなりましたが、すばらしい数々の合唱を楽しむことができました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ゆん at 2010-10-19 19:09 x
遠目からですと、白いものが多い分、弟さんの方が年配に見えますね。
それともご主人が若々しいのかしら^w^

25年も続けていらっしゃるなんて素敵なことですね。

Commented by milletti_naoko at 2010-10-19 19:32
夫も若く見えるのですが、義弟が若い頃に交通事故に遭い、頭部にも傷を負ったときから白髪になってしまい、そのため年配に見えてしまうということもあるかと思います。

実は創立以来のメンバーはdirettoreと夫・義弟の3人だけなのです。25年の間には何人もが合唱団に加わり、去っていったわけで、ずっと続けている二人は本当に偉いと思います。家庭の事情でやめた人も多いけれども、自分のやり方に頑なにこだわる指揮者やその方針についていけずに、退団した人もかなりいるからです。
by milletti_naoko | 2010-10-16 23:19 | Feste & eventi | Comments(2)