巡礼のよろこび

 3か月、2600kmの巡礼の旅に挑んだ我らが友人、フランコ。8月9日にリミニの自宅から、スペインのサンティアーゴ・デ・コンポステーラを目指して、毎日数十キロメートルを歩いていたわけですが、10月31日日曜日に、無事サンティアーゴに到着しました。

f0234936_20121325.jpg

 この3か月の間には、フランコが滞在する場所まで車で行って、共に一泊し、しばらく一緒に歩いたこともあるし、時々電話で連絡を取り合っていました。

 長い旅の末、ようやく自宅に戻ったフランコと電話で話すと、「巡礼中は、歩くたびに風景が変わり、たくさんの人に出会い、毎日があっという間で、もう何年も旅を続けているような気がした。それが、こうしてうちに帰って、仕事や毎日の生活に戻ると、1日が本当に長い。」密度の濃い巡礼の間は、時の流れ方が非常に早かったとのことでした。毎日30~50kmも、20kg近くもある重いリュックを背に歩いたわけですから、体が痛んだ日ももちろんあったそうですが、気にせずに歩き抜き、「毎日充実した、すばらしい旅であった」と、その感慨を語ってくれました。

f0234936_20123284.jpg

 そうして電話で話した翌日に、巡礼先からの絵はがきも、我が家に届きました。

 2か月は一人で歩いたフランコですが、10月始めには船長スピーディが、10月27日には、マヌエーラを始めとする6人が巡礼に加わり、サンティアーゴまで、8人で共に歩いたあと、さらに、フィニステッレまで巡礼の旅を続けました。

 Finisterreという地名は「大地の終わり」を意味します。スペインの最西端の一つで、向こうには果てしない大西洋が広がっています。フランコからの絵はがきには、「大地は終わっても、夢は終わらない」とありました。巡礼中に、サンティアーゴからイェルサレムを目指して歩く人に何人か出会い、さらなる巡礼の目標を見つけたからかもしれません。

 サンティアーゴまでの巡礼を果たしたあとは、さらにこのフィニステッレまで歩いて、大西洋の水を浴び、身体を清め、巡礼中に身に着けていた服を燃やして、砂浜で、サンティアーゴ巡礼の象徴でもある貝殻を拾い、巡礼の証とする伝統があるそうです。マヌエーラは、「11月の初めで、海の水は冷たかったけれど、それでも冷たい水で身を清め、さらに聖人の像を2回抱きしめて、感慨で胸がいっぱいになった」と語ってくれました。巡礼の旅は、体を鍛え、たくさんの感動を与えてくれ、心の精進になった、と。

f0234936_20131030.jpg

 友人たちの、充足感に満ちた喜びの声を聞きながら、わたしたちもいつか、皆と一緒に、あるいは二人で、この巡礼を経験してみたいと、思いました。

関連記事
・「サンティアーゴ巡礼、2600kmを歩く旅」(リンクはこちら
・「旅立ちの時」(リンクはこちら
・「フランコ訪ねて1、森の幸満つ湖」(リンクはこちら

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
人気ブログランキングへ

こちらもクリック↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

by milletti_naoko | 2010-11-12 12:14 | Cammino di Santiago | Trackback | Comments(4)
トラックバックURL : http://cuoreverde.exblog.jp/tb/14968491
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by misoji at 2010-11-12 21:21 x
なおこさん、こんばんは!

お友達、遂にサンティアーゴに到着されたのですね♪
おめでとうございます♪♪♪

私、とっても興味があり、日本で説明会聞きに行ったりしたのですが、
お友達にとっても貴重な経験となったようですね。

大変な道のりだったでしょうが、
巡礼の間の出会いや自然など、感じたりすることが沢山ありそうですね。
私も一層、経験してみたくなりました。
Commented by milletti_naoko at 2010-11-13 01:53
みそじさん、おはようございます!(読まれるのは朝かと)

そうなんです。タフで健脚とは言え、3か月も歩き続けたわけですから、やはり心配だったので、達成を知って、わたしたちもほっとしました。フランコのサンティアーゴ巡礼は初めてではないのですが、やはり今回は自宅から長い距離を歩いただけあって、感慨深いものがあったそうです。

以前の巡礼の後にも、とにかく世界各国から来るさまざまな人々と道のりや宿、食事を共にし、知り合うことのすばらしさを語っていました。いつかわたしたちも巡礼を体験できるといいですね。
Commented by Rosa at 2010-11-15 20:40 x
すごいですね~。サンティアゴ・デ・コンポステラ行かれたんですね。
2000年に巡礼で一度訪ねたことはあるんですが、私たちは行程がバスだったため、「正規の巡礼者」とは認められないのだとか。そりゃそうですよね~。
世界中の方たちがサンティアゴ目指して何か月もかけて歩いている道のりをバスで3日間くらいで行っちゃったんですから(爆)
でも、私もカトリック信者の端くれ。
一生のうちにもう一度絶対行きたい!そして今度こそ、絶対に徒歩で巡礼したい!!!と固く心に誓っております!
(っていつになることやら。。。爆)
Commented by milletti_naoko at 2010-11-15 22:30
Rosaさんへ

おしゃべり中にたくさん数字が飛び交っていたので、記憶に自信がないのですが、105km以上を徒歩、自転車、あるいは馬(ロバもOKらしいです)で巡礼すると、巡礼者として認められるそうです。フランコによると、そのためサンティアーゴまで後105kmの地点に入ると、巡礼する人の数が一気に増えるそうです。わたしと夫が考えているのはフランスから800~900kmを歩く古典的巡礼コースです。ただし、夫はひざの裏に嚢胞があり無理して重いものを背負い続けたり歩き続けたりすると、痛みが再発する恐れがあるので、それがネックになっています。荷物運びかつ休憩ようにロバを購入しようかと、半ば本気で考えている模様です。フランコはすでにこの古典的コースもポルトガルからの巡礼コースも踏破し、「イタリア、リミニの自宅から歩く」という途方もない目標を掲げ、無事達成しました。やはり「千里の道も一歩から」だとつくづく思いました。

いつか巡礼ができますように。フランコもマヌエーラも、向こうに大西洋が見えるフィニステッラは、巡礼の最終目的地としても、単に風景のすばらしさだけでも、絶対に歩く価値、訪れる価値があると言っていました。
<< イタリアの方言と日本語特訓の成... オリーブ収穫3日目 >>