異国で和食は高くつく

 留学生の頃は、「イタリア料理がおいしい」と喜んでいたものの、イタリアで働き始め、結婚をして、これからずっとイタリアで暮らすとなると、やはり時々日本料理が食べたくなります。

f0234936_8145597.jpg

 ペルージャで日本の食材が手に入るところは、何ヵ所かあります。一つは、上の写真中央に見える、中心街のプリオーリ宮殿(Palazzo dei Priori)の裏手(写真では宮殿の右手)の建物内にあるIl Chicco Integrale。菜食療法(macrobiotica)の食品店があり、日本の食材に限らず、健康によい食品がたくさん売られています。品質のいい商品が並んでいるため、値段もとても高いのですが、ここで、時々、味噌やシイタケ、昆布などを買います。しょうゆや豆腐、ひじきなど、他にもいろいろな食材があります。

 このIl Chicco Integrale(HPはこちら)には菜食療法の食品店があるだけでなく、この療法にのっとった食事をとることもできるし、指圧やヨガの講座もあります。夫はわたしと出会う以前に、この協会で指圧の講座を修了し、ヨガの授業にも通っていました。

f0234936_8151827.jpg

 最近は、日本料理や寿司の人気があるので、たとえば巻きのりは、ペルージャ市内でもあちこちのスーパーで見かけます。わたしが購入するのは、家から近いSan Marco FornaciのPAMという大型スーパーです。平日は昼食休憩なしで午後9時と、イタリアの店にしては遅くまで営業している上に、日曜・祝日でも開いていることがたまにあり、品揃えが多くで便利です。ペルージャ中心街からは、N線のバスで10~15分で行くことができます。

 しょうゆは、少々高くても、やはり日本のキッコーマンしょうゆを買うようにしています。と言っても、製造工場を見ると、「オランダ」とあります。キッコーマンしょうゆは、PAMにも、そしてペルージャ・フォンティヴェッジェ駅前のCOOPにも置いてあります。ただし、150~250mlが5ユーロ弱と高いので、できるだけ、より安く買えるGiòという店で買うようにしています。

 駅に近いこのGiòは、正面から向かって左手に、CONADのスーパーがあり、右手に、日本の食材を含むエスニック食品や酒類を売る店があります。わたしの家からはバスの乗換えが不便なので、できるだけ夫の都合がつくときに、一緒に車で行くようにしています。そこで、10月22日に、久しぶりにこの店に行ったときは、目にする日本食材に、ついついうれしくなってしまって、値段が高いにも関わらず、たくさん買い込んでしまいました。

f0234936_8154481.jpg

 それでは、この日の買い物の、驚きの価格をご報告いたします。

    みりん       600ml      7.50ユーロ
    しょうゆ       1ℓ       7.50ユーロ
    ウスターソース    500ml      4.95ユーロ

 料理用のお酒はワインで代用できるし、酢も米酢でなく、ワイン・ヴィネガーを使っても大丈夫なので、買いませんでした。実はみりんも、最近はワインに砂糖を混ぜて代用していたのですが、これは思い切って購入しました。

f0234936_8162489.jpg

 必須ではないけれど、つい見てほしくなって買ってしまったのが、こちら。

     ごま塩       150g      2.50ユーロ

f0234936_817741.jpg

     豆腐        325g     2.50ユーロ

 今までは豆腐はPAMで、長期保存の木綿豆腐のような豆腐を買っていたのですが、今回、初めてこちらの豆腐を買いました。あんまりおいしいので感激しました。麻婆豆腐を作ろうと思って箱を開け、なめらかで美しい豆腐を味見すると、本当においしいので(これまで食べていた比較対象が悪かったというのもあると思います)、麻婆豆腐にするにはもったいないと、急遽予定を変更して、野菜たっぷりの豆腐鍋にして、お豆腐を十分に味わいました。夫も、「この豆腐、おいしい。」と喜んでいました。

f0234936_8184525.jpg

    生うどん   200g×3袋     2.50ユーロ

 こちらも、どうしても食べたいと思っていたわけではなかったのですが、まさか売っているとは思わず、久しぶりにうどんを見て、どうしてもほしくなってしまい、思わず買ってしまいました。

 他にも、即席ラーメンや即席みそ汁はありましたが、添加物も多く、体に悪いと思って、買いませんでした。日本米もありましたが、最近自分で似たような味だと思えるイタリアの白米を見つけたし、玄米ごはんを食べることの方が多いので、購入はしませんでした。

 日本でイタリアの食材が高いように、イタリアでは日本の食材は高いのです。「郷に入れば郷に従え」とも言い、健康にも家計にも、その土地で取れるもの、食べるものを食べるのがいいのでしょうが、やはり、日本の味も恋しい。時には、和食が食べたい。

 そこで、購入した今回の品、レジに持っていくと、合計27.45ユーロ。お金を払おうかと思ったら、夫がチョコレート・クリームの瓶をおずおずと(?)差しだし、「これ、ぼくに買ってくれる?」。というわけで、32.45ユーロを支払って、買った品を腕に帰宅しました。

 買い物を終えてすぐに、いえ、買い物中から、わたしはこの晩の夕食を、心の中で決めていました。皆さん、お分かりですね。

f0234936_8195030.jpg

 そうです。焼きうどんです!

 母が作っていたように、ウスターソースで味つけして、「おいしいでしょう!」と言うわたしに、夫は「何だか甘みが強いね。」と一言。すき焼きでも、肉じゃがでも、砂糖を使う料理は、かなり砂糖を控えめに入れるように気をつけてはいたのですが、ウスターソースが甘いとは、思ったこともなかったので不意をつかれました。

 でも、わたしには、とてもおいしく、とても懐かしい日本の味でした。その後インターネットでレシピを調べて、焼きうどんの味つけには、ソース派、しょうゆ派、ソース+しょうゆ派があることを発見しました。そこで、2度目は、ソースとしょうゆを同量使って味つけしたところ、今度は夫もおいしいと喜んでくれました。よかった、よかった。わたしとしてはソースだけの方が好みなのですが、やはり相方にも喜んでもらえる味でないと。というわけで、二人ともおいしいと思える味が見つかって、これで時々焼きうどんを食卓に出せると、安心しました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
人気ブログランキングへ

こちらもクリック↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

by milletti_naoko | 2010-11-18 00:22 | Gastronomia | Comments(18)
Commented by misoji at 2010-11-18 09:32 x
なおこさん、こんにちは!

日本食、やはり恋しくなりますよね。

日本食材のお値段にびっくりですが、
焼きうどん、とっても美味しそうですね♪♪♪

旦那様も日本の焼きうどん、堪能されたようでよかったです♪

ソースも工夫されたようですね。

海外在住の方、本当に工夫され、
日本のお料理をされいて、尊敬する私です!!!

私もまた、焼きうどん、作ってみますね♪
Commented by ムームー at 2010-11-18 10:24 x
なおこさん
日本の物が高いのですね、和食の味付けになれてる私には
食べれないかもです。
最近娘達と食べるのはグラタンやシナモンホッ??何?忘れました。
焼きうどんはソースと醤油を半々に入れると美味しくて好きですわ。
これから焼きうどんが食べれますね、私も食べたくなってきました~
Commented by ジーナ at 2010-11-18 14:08 x
なおこさん。
台湾では、だんだんと日本食の食材が安くなってきたように思います。
10年前は種類が少なかったのですが、今では選ぶのに迷ってしまうほどの品揃えです。
冷凍ですが、納豆もいろんな種類があります。
それにスナック菓子や、お茶類、ソース類、ふりかけ類。
ないものを探すほうが難しいくらいです。
料金は、日本の料金×1.5前後。納得の価格設定です。

ジーナ
Commented by Acui at 2010-11-18 14:40 x
うわあ、倍の値段しますね。。
彼がよく「こんなのスウェーデンでは半額以下!!!」と言っている気持ちが分かったような気がします。スウェーデンでは豆腐が500円で売られていたりするらしく、ヴィーガンの友だちは日本のスーパーに連れて行った時えらく感動して「豆腐が安い!しかも種類がこんなにあるなんて!!!」と言って、一眼レフで豆腐コーナーを撮影していました。笑
焼うどんが洋食器に盛り付けてあるとおしゃれに見えますね!
ウスターソースが甘いとは私も思ったことがありません。ところ変わればなのですね。
Commented by ank-nefertiti at 2010-11-18 16:08
naokoさん、こんにちは!
イタリアで日本食材が高いということは、聞いていましたが本当に高いですねぇ!
びっくり!!!
とは言っても、日本ではオリーブオイルもバルサミコ酢もお高いですが・・・

焼きうどん、私はお醤油で味付けしていますが、ソース味も美味しそうです。
ウースターソースが甘いって、私もびっくり!どちらかというと辛いって感じがしますよ~
ご主人様、お醤油と半々の味はOKだったのですね^^
やはり、食は大事だわ!

↓の記事、聞き流すだけで言葉が覚えられるとは私も思えないです。
イタリア語、i-podに入れて、毎朝通勤時に聞いていたことがありますが、全然ダメでした。
耳はその言葉のリズムには慣れてくれますが・・・
やはり語学は地道に・・・なんですねぇ・・・
私のイタリア語、道は遠いです。。。
Commented by milletti_naoko at 2010-11-18 16:48
みそじさん、こんにちは!

焼きうどん、おいしかったです。日本に住んでいた頃は、特に好きなわけではなく、なんとなく食べていたのですが、久しぶりに材料を目の前にすると、つい食べたくなってしまいました。
Commented by milletti_naoko at 2010-11-18 17:02
ムームーさんへ

やはり生まれ育った土地の料理がおいしいですよね。お義父さんも「パスタ、パン、イタリアの料理が一番」と言っています。でも、お義父さんもお義母さんも、時々日本料理の味を見ていただくと、たいていはおいしいと喜んでくださいます。(こちらの人は、おいしくないと思うと遠慮なくはっきり言う人が多いのです。)「豆腐」は「大豆のチーズ」だと説明しています。ウンブリア州には、トルコロのケーキにしてもですが、バターではなくオリーブオイルを使う食文化があります。野菜や豆類もよく食べ、日本ではしょうゆを使うところにトマト・ソースを使うという印象があります。肉じゃがの材料をトマト・ソースで煮込むspezzatino、魚もオーブンで焼いたり、トマト・ソースで青菜と煮込んだり。慣れると、それもおいしいです。でも、やっぱり和食が恋しくなるので、時々作って食べています。
Commented by milletti_naoko at 2010-11-18 17:08
ジーナさん、こんにちは。

台湾でどんんどん日本食材が安く、種類が多くなっているのは、台湾に暮らす日本の方が多いからでしょうか、それとも、台湾でも日本料理ブームがあるからでしょうか? ふりかけまでいろいろと種類があるんですね!ペルージャでは見かけないので、時々、ケッパー・アンチョビを青のりとともに細かく切って冷ごはんの上に載せ、上からお茶や白湯をかけて代用しています。これもなかなかいけますが、やはり鮭茶漬けなんかが懐かしいです。値段が安いのは、日本から近いためもあるのでしょうか。いずれにせよ、うらやましいです。
Commented by milletti_naoko at 2010-11-18 17:14
Acuiさんへ

一眼レフで豆腐コーナーを撮影するとは、よっぽど驚いたんでしょうね。ほほえましい! ウスターソースが甘いと言われて、驚いて原材料名を見ると、リンゴや玉ネギ、ニンジンなどがあり、リンゴは甘いし、野菜も煮込むと甘くなるものが入っていると分かりました。
Commented by milletti_naoko at 2010-11-18 17:24
杏さんへ

遠くから来る上、希少価値もあるので、仕方ないとは思いつつ、やっぱり高いですよね。バルサミコ酢の、じっくり醸成された本当によいものは、イタリアでも高いです。というわけで、そこそこに質がよく、添加物がなくておいしいものを使っています。
Commented by superyoshiking at 2010-11-18 20:59
なおこさん、こんにちは。
日本食恋しくなりますよね~。
こちらもやはり食材系はみんな高めです。
焼きうどん食べたくなってしまいました。
羨ましいです。
Commented by mihodiary at 2010-11-18 22:05
なおこさん、こんにちは!
うわぁ! 想像はしていたものの、やっぱり高いですねぇ。
日本では、お醤油やみりんは、日々スーパーのチラシをチェックして、お1人様2本限り! とかの特売日などにあわせて買うのが当たり前になっているので、海外で暮らす日本人の方は、ご苦労があるのだなぁ...と、しみじみ思いました。
それでも、和食は恋しくなりますよね。10日くらい海外旅行に行っただけでも、滞在期間中に、すでに和食が食べたくなるくらいですもの...。
それにしても、なおこさんの焼きうどん、おいしそうです。
実は私、焼きうどん大好きなんです。普段はオイスターソースで味つけを、ときどきキムチ&チーズの組み合わせで韓国風にしたりして楽しんでいます。
豆腐鍋も、いいですね。ご主人、お豆腐は大丈夫なんですね!
豆腐鍋なんて聞くと、そろそろ湯豆腐が食べたくなってきました。季節ですものね...。日本も近頃は師走の寒さ。本格的な冬の到来です。
Commented by ensyuu at 2010-11-18 22:41 x
 フォークで、焼きうどんという構図は、新鮮です。
 テレビで、日本食ブームと聞きますが、このように日本の材料が手に入るのを見ると、日本食というのは浸透しているのですね。
 イタリアの白米というのは、どのような味なのでしょうか。興味深いです。
Commented by milletti_naoko at 2010-11-18 22:58
superyoshikingさん、こんにちは。

てっきり日本食在の店が多い都会にお住みだと思い込んでいたのですが、うどんが置いていないようなら、違うのですね?ちなみに数か月前には、この店にもうどんがなかったので、最近になって、うどんがイタリア国内に広まり始めているという可能性があるかも?
Commented by milletti_naoko at 2010-11-18 23:19
ensyuuさんへ

やはり観察力が鋭いですね!ごはんを食べるときはしばしばお箸も使うのですが、焼きうどんはパスタの変種のような気がしたからか、迷わずフォークを並べました。夫はかつて中国旅行中に学んだらしく、箸づかいはうまいのですが、やはりフォークの方が食べやすそうです。

イタリアでもお米の種類は豊富で、スーパーに行くと、さまざまな種類のものが並んでいます。農業の雑誌で、日本の米に近いのはcarnaroliだと書かれていたので、買ったこともありますが、個人的には、ribeといわれるお米のほうが、わたしが慣れていた日本米の味と食感に近い気がします。
Commented by milletti_naoko at 2010-11-19 02:14
みほさん、こんにちは!

そうなんです。高いんです!わたしも日本では、しょうゆの大瓶はスーパーの特売のときにしか買ったことがなかったので、高いなあとため息をつきながら購入しています。

ありがとうございます。残り野菜をたっぷり使った焼きうどんですので、いつも美しいお菓子を作り上げるみほさんにほめられると、ちょっと恥ずかしいけど、うれしいです。キャベツは自家製で、お義父さんが野菜畑で育てたものです。「義父が植えなおこが採りし青キャベツソースしょうゆで焼きうどんかな」と、本歌取りの狂歌を一首。みほさんの焼きうどんもおいしそう!人それぞれに好みの味、家庭・地域の味があって、焼きうどんも味が深いですね。
Commented by ジーナ at 2010-11-19 13:27 x
なおこさん。

台湾人は、本当に日本びいきです。
もちろん日本食も大ブーム。
と言うよりも、すでに生活の一部です。
どこへ行っても日本料理のレストランを見かけます。
外資系のスーパーでなく、現地のスーパーでも、
当たり前のように和の食材が陳列されています。
台湾製のうどんやお煎餅なども、なかなかの味ですよ。

そうそう、なおこさんのこちらのブログを、
私のブログにリンクさせてもらいました。
ご報告が遅れてしまい、すみません(汗)

ジーナ
Commented by milletti_naoko at 2010-11-19 19:20
ジーナさんへ

台湾がそれほど日本びいきで、日本食ブームがあるとは知りませんでした! おせんべいまであるんですね、ああ、懐かしい!!

リンクありがとうございます。ご報告だなんて。わたしもずいぶん前からジーナさんのブログへのリンクを貼らせていただいていますもの。
<< 地中海式食生活、ユネスコ世界文... イタリアの方言と日本語特訓の成... >>