世界のプレゼーペ

 イタリアではクリスマスの祝いや飾りは、1月6日の主顕節(Epifania)まで続きます。そのため、町や教会、家庭でも、東方の三博士が貢物と共に、幼子イエスのもとにたどり着いたとされる1月6日までは、プレゼーペやクリスマスツリーが飾られています。

f0234936_3182581.jpg

 今回は、12月25日に、アッシジのサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会(Basilica di Santa Maria degli Angeli - Assisi)で見た、世界のプレゼーペ展から、興味深いプレゼーペ(presepe)(記事はこちら)をいくつかご紹介します。

f0234936_3184158.jpg

 こちらはモザンビーク(Mozambico)のプレゼーペです。アフリカのプレゼーペには、黒あるいは茶で統一された、木彫りの長身かつ痩身の人形が並んだものが多いという印象を持っています。

f0234936_3191278.jpg

 ただし、やはりアフリカにあるアンゴラ(Angola)のプレゼーペは、バナナの葉(foglie di banano)で作られています。

f0234936_3194072.jpg

 ペルー(Peru)の作品です。衣装や人々の顔立ちに、地方の個性が出ています。同じ国にも、さまざまな作風のプレゼーペがあります。それぞれの国独特の作品と共に、各国の個人の創作のようなものも見受けられます。

f0234936_320349.jpg

 そう感じたのは、日本(Giappone)のプレゼーペと称して、こうして紙(carta)で作られた作品が、展示されていたからです。うまく日本の伝統を表していますが、こういうプレゼーペが日本のあちこちで見られるわけではありません。

f0234936_3203165.jpg

 再び南アメリカに戻って、メキシコ(Messico)の作品です。テッラコッタ(terracotta)でできています。

f0234936_3205194.jpg

 チリ(Cile)の金属(metallo)でできたプレゼーペも人目を引きます。

f0234936_3211262.jpg

 こちらのアルゼンチン(Argentina)のプレゼーペも独特で、興味深いです。なんと、小型のカボチャ(zucca)で、作られています。

f0234936_321372.jpg

 世界のプレゼーペは、サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会に隣接した建物の屋内および回廊(chiostro)に展示されています。写真の上、奥の方に、教会の特徴である、金色の聖母の像が見えています。

f0234936_3215656.jpg

 こちらは、ロシア(Russia)の作品です。ロシア、東欧の作品にも、色とりどりで、見た目の華やかなプレゼーペが多いという印象を受けます。左端にいる、東方の三博士の一人の衣装にも、幼子イエス生誕の場面が、ていねいに描かれています。

f0234936_3221828.jpg

 スロヴァキア(Slovacchia)のプレゼーペ。右の作品は、トウモロコシの葉(foglie di mais)、左の作品は木(legno)でできています。

f0234936_3224369.jpg

 このキルギス(Kyrgyzstan)のプレゼーペは、フェルト(feltro)で作られています。

f0234936_3232277.jpg

 中国(Cina)の作品も、木を彫り上げたものです。

f0234936_3234638.jpg

 こちらのフィリピン(Filippine)のプレゼーペは、ブリキ(latta)製。

f0234936_32410100.jpg

 真珠層(madreperla)で作られた、パレスティナ(Palestina)の作品。

 ヨーロッパ各国のプレゼーペは、作品の数が多かったので、独特で印象に残ったものを、いくつかご紹介します。

f0234936_3244544.jpg

 こちらのイタリア(Italia)の作品は、ムラーノ島のガラス(vetro di Murano)で、できています。

f0234936_3251980.jpg

 石(pietra)に色や模様を施して作られた、ドイツ(Germania)のプレゼーペ。

f0234936_3254860.jpg

 同じく石(pietra)でできていながら、かなり趣の異なるこの作品は、アイルランド(Irlanda)のものです。

f0234936_326164.jpg

 アメリカ合衆国(USA)のプレゼーペも数が多かったのですが、中から一つだけご紹介しておきます。

 同じキリスト生誕の場面を表した作品でも、それぞれの国によって、色使いや素材、衣装や家の造りなどが、異なっていて、そこに文化の違いが見えて、とても興味深かったです。

f0234936_3263689.jpg

 サンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会と隣接する建物の随所にも、さまざまなプレゼーペが設置されていました。こちらの美しいプレゼーペは、廊下の奥に飾られていた作品です。天使と動物たちに見守られ、温かく、けれど神秘に打たれた面持ちで、幼子イエスを見守るヨセフとマリアの表情が、印象に残りました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
人気ブログランキングへ

こちらもクリック↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村

by milletti_naoko | 2011-01-06 19:28 | Feste & eventi | Trackback | Comments(4)
トラックバックURL : http://cuoreverde.exblog.jp/tb/15289701
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by ゆん at 2011-01-07 12:10 x
日本は折り紙のイメージでしょうか?
平安貴族のプレセーベって面白いですね。

アルゼンチンのプレセーベはなんとかぼちゃでしたか!
なおこさんの説明を読む前は、ロシアのマトリューシュカをイメージしたものか思いました。

一枚一枚、写真を撮るのは大変でしょうに、
こんな風に丁寧に見せて下さってありがとうございます。
なおこさんのおかげで大変興味深いものを見ることができました。

↓子供たちの真剣な表情も、なおこさんの嬉しそうな表情も最高ですね!
Commented by ムームー at 2011-01-07 14:55 x
なおこさん
どちらのお国のも素晴らしいものばかりですねぇ~
こういうのがあることも知らなかったので、見せて貰えて良かったですわ。
日本のは和紙ですかしら、簡単なものですね。
パレスティナの作品もいいですね、最後のヨセフとマリアのお顔
が愛しい子を見る表情ですねぇ。
こういうのは敬虔なクリスチャンでなくても思わず祈りたくなりますわ。
神秘の世界を見せていただきありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2011-01-07 18:01
ゆんさんへ

どなたかの創作なのでしょうが、うまく日本の文化を使って、キリスト生誕の場面を表現してあって、興味深かったです。うれしいコメントをありがとうございます。わたしも数年前に初めて世界のプレセーペ展を見たときは、とても感動したので、いつかぜひ写真を撮ってご紹介したいと思っていんですよ。

子供たち、歌声もその声量も、本番のときは、練習時に比べて、格段によかったのです。皆が集団で創り上げた歌なので、皆自分たち自身の歌に感嘆し、素直にとてもうれしかったです。
Commented by milletti_naoko at 2011-01-07 18:06
ムームーさんへ

各国のプレセーペに、それぞれの文化や生活習慣、伝統工芸、美的感覚などが反映されていて、とても興味深かったです。こんな素材で、こんなふうに創ることができるのだ、と、意表をつかれ、表現の幅の広さと多様性にも感動しました。

こちらこそ喜んでいただけて、うれしいです。ありがとうございます。
<< 主顕節(Epifania) 歌い演じる元旦の夜 >>