電車でおでかけ

 1月5日水曜日は、久しぶりに電車(treno)に乗りました。

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 大学時代の友人、エリーザと会いに、ペルージャ南方のスポレート(Spoleto)に行くためです。上の写真の手前で、左を向いているのが、スポレート生まれ、スポレート育ちのエリーザです。背後に見えるのは、スポレートの大聖堂、Cattedrale di S. Maria Assuntaです。

 イタリア国内を結ぶTrenitaliaの鉄道駅、ペルージャ・フォンティヴェッジェ駅(Stazione di Perugia Fontivegge)の窓口で切符を購入しました。乗車時間は1時間余りで、料金は、片道5ユーロ。

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 駅入り口の出発案内表示板で、わたしが乗るスポレート行きの電車は、3番ホームに発着し、終着駅がローマ・テルミニ駅だと確認しました。そこで、地下通路を通り、こちらの3番ホームまでやって来ました。

 学生や友人たちから、そして、ニュースで、しばしば「遅延」「不清潔」を耳にする、イタリアの鉄道。わたしがホームに入ったのは、出発の数分前でしたが、幸い、すでに電車が到着していました。

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 さて、乗車前に忘れてはいけないことがあります。日本のように改札口があるわけではなく、乗車前に、こちらの刻印機で、刻印をする必要があります。

装置には、"CONVALIDA"(訳すと「刻印しなさい」)と書かれ、下向きの逆三角形で、切符を差し込むべき場所を示しています。切符の左側を、刻印機に奥深く差し込み、ガチッと音がしたら、切符に「乗車場所・日時」がきちんと刻印されていることを確認します。

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 こちらが2等客車内です。客車入り口には、乗車前に、切符を購入しない場合や刻印を忘れた場合には、多額の罰金を科される旨が、大きな字で書かれていました。わたしが手にした切符の、左手の刻印が見えるでしょうか。切符には、有効期限は発行から3か月、刻印から6時間と書かれています。行きも帰りも、車内で切符の検札がありました。ただし、日本のように、検札の前にていねいにあいさつしたり、切符を点検したあとで、礼を述べたりするわけではありません。

 ペルージャ・フォンティヴェッジェ駅を出た電車は、すぐに、ペルージャ郊外のペルージャ・ポンテ・サン・ジョヴァンニ駅に到着するのですが、その際、ちょっとしたハプニングがありました。電車がペルージャ駅を発ったとたん、中年の移民と思わしき人物が、にぎやかに楽器を奏で始め、すぐに演奏をやめたかと思うと、家族を支えるために必要なので、と乗客の間を回って、お情けをもらって歩き始めたのです。

 わたしは、小銭もないし、こうやって働かずに物乞いをして過ごすことには反対なので、「残念ですが、払えません。」と断りました。ちなみに、エリーザによると、この演奏物乞いおじさんは、この路線にはよく出没するようで、わたしがこの日の夕方に乗った帰りの電車でも、ペルージャ・ポンテ・サン・ジョヴァンニ駅を出発したとたんに、演奏が始まり、朝と同じ光景が、車内で繰り広げられました。

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 電車はペルージャを発ち、アッシジ、スペッロ、トレーヴィと、ウンブリア州の美しい中世の町並みの傍らを通って、スポレートへと向かいます。電車の窓からは、車で移動するのとは、また違った風景が見えて、興味深かったです。

 車窓から、アッシジ(Assisi)の町が見えます。町の左下には長く大きく横たわる聖フランチェスコ教会(Basilica di San Francesco)があり、その右手に、石造りの町並みが広がっています。右上の丘の上には、中世の要塞(Rocca Mediovale)が見えます。

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 次に車窓から見えた美しい町は、スペッロ(Spello)。自動車道路の向こうの丘の上に、中世の町並みが見えます。スペッロは、夫とつきあい始めた頃に、初めてペルージャを出て二人で散歩した町なので、わたしにとっては特別に思い出のある場所です。

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 実は、今日1月8日日曜日の午後、久しぶりに、友人たちと、スペッロの町を散歩したのですが、今日の散歩については、別の機会に、記事にしたいと思っています。

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 丘の斜面に築かれたトレーヴィ(Trevi)の町並みも、電車の駅からよく見えます。上の写真の左手に見えるピンク色は、駅舎の屋根の一部です。

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 こうして、のんびりと電車の旅を楽しむうち、午前11時16分に、定刻どおりペルージャ駅を出発した電車は、到着予定の12時21分よりも数分早く、スポレート(Spoleto)の駅に到着しました。「電車が予定より早く到着すること」を予期していなかったわたしは、思わず感嘆しました。

 電車通学・通勤をする学生や友人からは、電車の苦情もいろいろ聞いていますが、たまに利用する分には、思ったより快適に、手軽に旅ができると、イタリアの電車を、少し見直したのでありました。スポレートでの友人との再会や散歩については、また次回以降の記事で、お話したいと思います。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-01-09 20:30 | Viaggi in Umbria | Trackback | Comments(7)
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Commented by Acui at 2011-01-10 11:09 x
かっこいい駅ですね!
そして町並みの写真もあーなんだか本当に絵本みたい!

私たちカップルは共に無免許なので常に電車移動です。
電車の旅はいいですよね♪
Commented by ムームー at 2011-01-10 14:13 x
なおこさん
駅には改札口がないのですね、切符を求めるのもちがうのですかぁ~
丘の上にたくさんの家が建ち並ぶ景色、素晴らしいです~
お友達との再会の様子や散策が楽しみ~
待っています~♪
Commented by milletti_naoko at 2011-01-10 18:06
Acuiさん、こんにちは!

電車だとお二人で同じ景色を共有できるし、運転に気をとられないので、気分もゆったり。すてきな旅を楽しまれていることでしょうね。
Commented by milletti_naoko at 2011-01-10 18:10
ムームーさんへ

逆にイタリアの友人が、日本で京都のバスに乗り込み、乗車したとたんに、運転手さんの目の前で、小銭に料金をひたすら入れ続け、「もういいですよ。」と合図されるまで投入し続けて、その直後にバスを降りるように促されて、「料金は降りるときに払うのだ」と知ってあせった、という楽しいハプニングもありました。国によっていろいろと習慣が違うので、おもしろいのですが、見知らぬ国を旅するときは、大変です。

曇り空で残念だったのですが、風景の写真も喜んでいただけて、うれしいです。
Commented by ゆん at 2011-01-11 01:58 x
一昨年、テルミニから空港に向かう電車の中で、刻印を忘れた切符を車掌に渡しました。慎重な夫の珍しいミスなのですが、咄嗟に気付いた夫は、あえてニコニコと切符を差し出したようです。(何も知らない私は、言われなくてもニコニコ・笑)車掌は切符に何やら書き込み、そのまま黙って切符を返してくれました。
何も知らない東洋人が、楽しく旅行している最中のうっかりミスだろうし、言っても言葉も通じなくて面倒だから、まあいいか。
と、思ってくれたに違いない!と思うのですが、どうでしょう?
旅行者にも容赦ないと聞いたことはありますが、きっと私達は善良な旅行者に見えたんだと、勝手に良い方に解釈してます。

それから10年近く前、ローマの街角で、小さな子供たちに突然囲まれ手を差し出されました。即座に夫がものすごく大きな声で「NO~~!!!」と叫び、すると蜘蛛の子を散らしたかのように走り去って行きました。その間私はわけがわからずボーッとしておりました。そんなことがあったなあと、なおこさんのお話を読みながら思い出しました。
Commented by milletti_naoko at 2011-01-11 03:07
ゆんさん、こんばんは!

国によって運賃の払い方が違うから仕方がない、と旅行者であることが明らかな外国人には、大らかに接してくれる場合も多いですよね。国籍を問わず、バスや電車の刻印をわざとしない人もいるため、不正乗車対策に、厳しい場合も多いのですが、やっぱりゆんさんご夫婦は善良な旅行者に見えたのでしょう。

そういえばわたしも、かつてイタリア旅行中に、ソレントで、旅行仲間と一緒に、初めて市内バスに乗ったとき、「乗車前にバスの切符を買う必要がある」と誰も知らなかったのですが、優しい運転手さんは、わたしたちが下車して切符を買う時間を設けてくれました。

でも、ペルージャの市内バスで、刻印をしていたのに、刻印機のインクが切れていて切符に文字が印刷されておらず、ひどい対応をされたこともあります。もう一度切符を刻印機に通したときの音で、刻印が済んでいたことは証明できたのですが、こういう嫌な思いをしないためにも、切符の事前の購入と刻印は、大切だと思います。

旅行中には楽しいこともあれば、ハプニングもいろいろつきものですよね。
Commented by hacci at 2011-01-23 09:42 x
列車の移動もいいですね!
私の知っているイタリアの列車はキップを買わず車内で車掌に行き先を言って購入していた・・・・
古き良き時代の思い出しかありませんが、次回か久しぶりに列車で移動してみます。
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