スペッロでお散歩1

 ペルージャから南東に向かい、アッシジを越えて、さらに進んだところに、スペッロ(Spello)の美しい町があります。

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 1月9日日曜日は、昼食後に友人コッラードたちと誘い合わせて、スペッロを散歩しました。駐車場に車を置き、まずは、町を取り囲む城壁に沿って、石畳の道を歩きました。

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 こんなかわいらしいプレゼーペ(presepe)が、門の上に飾られていました。

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 下方に見える庭や畑にも、遠くに連なる山並みにも、風情があります。

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 枝から垂れ下がる黄緑色の房は、クルミ(noce)の雄花だよと、夫たちが教えてくれました。

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 途中で左に曲がり、町の中心街を目指して、階段を登ってゆきました。

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 急な傾斜に、工夫を凝らして建てた家の造りに感心し、風景の美しさを楽しみながら、1段、また1段と登ります。

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 こんなふうに道に対して斜めに建つ壁や、その下のアーチには、何とも言えない趣があります。

 まずは町の一番高いところに登って、そこから坂道を下っていこうと思ったら、この辺りは住宅街。上へと向かう道は、皆、行き止まりになっているようです。

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 こちらの家の、佇まいの美しさに魅かれました。スペッロの町には、赤・ピンク・白の色とりどりのシクラメンを家の前に飾る家がたくさんありました。前に駐車されているのは、自動三輪車アーペ(Ape)。小回りが利く上、荷物がたくさん積めるので、ウンブリアやトスカーナの郊外や農道で、よく見かけます。

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 中心街に近づいてくると、行き交う人の数が増えていきます。同じ通りに面していても、あるいは同じ建物内にあっても、アーチの形や大きさが、それぞれ違っているのに、注目してください。かつては開いていた空間を、石壁で埋めてしまってあるところもあります。

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 こういう名もない街角の風景の美しさに、思わず足が止まります。

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 美しいアーチに覆われた、石畳の階段。階段を上り下りするたびに、うれしい気分に満たされそう。

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 気になっていたのに、どうやってたどり着いていいのか分からなかったのが、写真の上の方に見える場所。あとで、近くに行くことができたのですが、日が暮れかけていたので、散歩を続けることにしました。

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 今回は、地図を持たずに、散歩を楽しんだのですが、だからこそ、規定の観光名所に縛られずに、自分がすてきだと思える場所を、いくつも見つけることができたかもしれません。(つづく)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-01-12 23:16 | Viaggi in Umbria | Comments(10)
Commented by Acui at 2011-01-13 09:46 x
素敵な町ですね!
ちょっと坂が急に見えるけど、登り甲斐がありそうです。
日本は土地が高いのでどうしても上に建つ家がチープになってしまいがちな上に統一感がないので景観がよくないですよね。
父が建築関係の会社に勤めているのですが、景観を良くするためのプロジェクトも国で進められているそうです。
あの雑然とした景観が日本らしさでもあるのですが、もう少し綺麗になればよいなーと思っています。
近い将来電柱はなくなるかなー…

ちなみに地図を持たない散歩、大好きです!
といっても方向音痴の私は帰れなくなるので、好き勝手気ままに歩いて疲れてきたらiPhoneのGoogle mapを見て駅へ向かっています。
いい世の中になりました!
Commented by milletti_naoko at 2011-01-13 17:30
Acuiさんへ

町の入り口である城門から入れば、ゆるやかな坂を上ることができたのですが、自然の風景を楽しもうと、最初に城壁に沿って歩いたため、急な坂道を登ることになりました。いつまでも続く登り道に少し息が切れましたが、どこを見ても絵になるので、眺めを楽しみながら、登っていきました。

景観を改善するプロジェクト、いいですね。そう言えば、イタリアの友人が日本で驚いたことの一つに、電柱が並んでいるというのもありました。

AcuiさんのiPhoneは散歩にもお役立ちなんですね。わたしも方向音痴ですが、メカ音痴でもあるので、いざとなったら、やっぱり人に聞いたり、地図に頼ったりしています。
Commented by ムームー at 2011-01-13 19:08 x
なおこさん
素敵な街並みなんですねぇ、こういうお家の中はどうなってるのかなって想像しています。
車も小回りがきくのでないとだめですねぇ~
細い路地を抜けて行く道、素晴らしい~
畑や山が見えていいですね。
Commented by milletti_naoko at 2011-01-13 19:17
ムームーさん、こんにちは!

初めて散歩したときにも思ったのですが、なんとなくおとぎ話に出てくる町のようなので、ひょっとしたら、家の中には、妖精や魔法使いが住んでいるかもしれません。というのは冗談で、たぶん、ペルージャの中心街と同じで、それぞれの家で空間の使い方をうまく工夫して、台所や居間、寝室が配置されているのだと思いますよ。

町に住んでいても、遠くの畑や山の眺めを楽しめるのって、すてきですよね。
Commented by かや at 2011-01-13 23:18 x
こんばんは☆
こういう石積みの壁の町並みって、日本ではほとんど見られませんからね~。しかも坂になっていて眺めもいいとは、良い場所ですね☆
日本の住宅は簡単に組み立ててしまうのに建築費用だけはすごく高かったりしますが……こちらは建てるの大変そうですよね。

凸d(^ー^)応援pochi!
Commented by milletti_naoko at 2011-01-13 23:23
かやさん、こんばんは!

歴史的に保存しなければいけない町の中心街や自然公園内にある家は、窓の位置や大きさまで、元とあまり変えてはいけないと、規制が厳しい上に、石造りの家の改築費用は、場所にもよるのでしょうが、非常に高いのです。それでも、イタリア北部やエルバ島の人には、ウンブリアは土地も家も安いと言われるのですが…… 

いつも応援をありがとうございます!
Commented by ゆん at 2011-01-14 00:59 x
「名もない街角の風景の美しさに、思わず足が止まります」
というなおこさんの言葉に、思わず納得です。


そうそう、早速教えて頂いたリンクを拝見しました。
言葉は全くわかりませんが、
日本の滞在を楽しんで下さった様子が十分伝わってきて
嬉しかったです。

それに、写真の構図がしろうととはまるで違うように思いました。
あんな撮り方があるんですね~
撮影そのものを楽しんでいる様子も、すごく良かったです。

・・・と、良かったらブログの作成者の方にお伝え下さいね。

教えてくれてありがとう♪

Commented by ank-nefertiti at 2011-01-14 01:23
naokoさん、こんばんは!
スポレートもすっごく素敵!でしたが、このスペッロも本当にきれいですね!
ウンブリアってどこもここも本当にきれい!
丘の上に街があるでしょ、ウンブリア!
アッシジもオルビエートも、そしてnaokoさんのペルージャも。
電車で行くと、遠くからでも丘の上の街が見えて、本当にきれいだって思います。
今週月曜日に放送された「イタリアの小さな村」、ウンブリアの村だったのですよ~
サフラン栽培のお話しでした^^

25日からイタリアへ行くのですが、駆け足で・・・
またもやペルージャにはうかがえず・・・
ペルージャは、ゆっくり行きたい街なのです。
ウンブリアだけめぐる旅をいつかしたいな!って思います♪
Commented by milletti_naoko at 2011-01-14 02:13
杏さんへ

そうですか! ウンブリアにサフランを栽培しているところがあるとは知りませんでした。わたしにも、バスや電車から小さな丘の上に、すてきな町を見つけては、いつか行ってみたいと思うことがよくあります。ウンブリアに住んでいるので、そういう町や村に、実際に足を運びやすいのはありがたいです。

杏さんは、お仕事で本当にお忙しいし、逆に、毎回じっくり数少ない場所を訪れようとされるのは、すてきだし、賢明だと思います。どんな町にも、周囲に見るべきものがたくさんあるのが、イタリアですから。羽を伸ばして、旅行を十分に楽しんでくださいね。いつかペルージャでお会いできるのを楽しみにしています。

今日の昼のニュースで、月末に以上寒波が戻る恐れがあると言っていたので、飛行機や電車、バスなどの情報を、旅行前、そして、旅行中に、気をつけてご覧くださいね。
Commented by milletti_naoko at 2011-01-16 08:55
ゆんさん、こんばんは!

昔国語の教科書の小林秀雄さんの随筆で、「花の名前を知ったとたんに、人はもうその花を愛でる心を失ってしまう」といったような文章を読んだことを思い出します。名前を知ってこそ、改めて心に残るものもあれば、名がないからこそ、心を打つ、そういうものもあって、不思議です。

ブログの作者たちが日本旅行をした際には、彼らの友人であるキャノン専属のカメラウーマンが同行していたのです。なんと2週間に8千枚の写真を撮影したとのことですが、プロの業や角度に加えて、これだけの数の中から選び抜かれた写真ですから、やはり美しく、人の心を打つのだと思います。

イタリアでは家庭内は掃除が行き届いているのに、公の場所ではないがしろにされがちで、映画では、道路のタイルの目まできれいに掃除する人に感嘆し、新幹線の発車時刻を秒単位まで正確に、時計を見つめて合図する駅の方に、驚嘆していました。イタリアでは秒刻みどころか、電車が何十分単位も遅れることがありますので……
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