夏のマッジョーレ島

 トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)に浮かぶマッジョーレ島(Isola Maggiore)には、前回の記事(記事はこちら)でもお話ししたように、野生のキジとウサギがたくさんいます。今回は、まず島に住む動物たちをご紹介します。

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 オリーブの木の下で、ウサギ(coniglio)が2匹、のんびりと草を食べています。

 夏にマッジョーレ島を散歩すると、わたしたちが歩くその直前を、野ウサギがいきなり飛び出して横切るということも、よくあるのですが、おとといは、冬だからかウサギもわずかしか見かけず、キジはまったく見当たりませんでした。というわけで、今回の写真はすべて、2009年6月28日に撮影したものです。

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 夏は、野生のキジ(fagiano)も、島のあちこちで、見かけることができました。ただ行くときによって、キジの数がとんでもなく多いときと、非常に少ないときがあるので、ひょっとしたら、時々島の人がこっそり捕まえて食べているのでは」という疑いが、頭をもたげたりもします。

 彩りが鮮やかで美しいオスのキジも、もちろん島のそこかしこにいるのですが、写真で撮るのには難しい遠い場所にいたり、逃げ去ってしまったりしたので、撮影することができませんでした。

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 この日は、トゥオーロではなくパッシンニャーノ(Passignano)の港から、フェリーに乗って、マッジョーレ島に向かいました。ペルージャから島へのフェリー(traghetto)が出るパッシンニャーノとトゥオーロの町へは、APMのバスでもTrenitaliaの電車でも行くことが可能です。公共の交通機関を使う場合には、パッシンニャーノでフェリーに乗り換えることをお勧めします。というのは、パッシンニャーノの方がペルージャに近い上に、駅やバス停の場所がフェリー乗り場に近いからです。逆で車で行く場合には、パッシンニャーノでは港の近くの駐車場がすべて有料であるため、遠くてもトゥオーロ(Tuoro)まで足を伸ばした方が、駐車場が無料なので、時間を気にせずに、ゆっくりと島での散歩を楽しむことができます。

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 パッシンニャーノのフェリー乗り場には、ご覧のようにちゃんとした切符売り場(biglietteria)があります。ですから、乗船してから切符を買うことも可能ですが、できればここで切符を買っておいた方が、安心です。季節ごとに変わるフェリーの時刻表も、頼めば無料でもらうことができます。

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 フェリーが港を遠ざかると、美しいパッシンニャーノの町の全貌がよく見えます。石畳の町並みに趣があり、トラジメーノ湖や周囲の山々をはるかに見渡すことができる高い塔もあり、パッシンニャーノも散歩が楽しい町です。陶器を売る店やおいしいジェラートが食べられる店もあります。

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 パッシンニャーノから出発すると、前方の右手にミノーレ島(Isola Minore)が、そして左手に、マッジョーレ島(Isola Maggiore)が見えます。

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 フェリーは、かつて修道院(Chiesa e Convento di San Francesco)であり、のちに貴族の館(Villa Guglielmi)となった美しい建物のすぐそばを通って、マッジョーレ島の港へと向かいます。改修工事中で立ち入り禁止のため、フェリーや船で湖から眺めることができるだけのこの建物は、美容センターになる予定だと聞いています。

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フェリーが港に近づいて来ました。夏には、柳も緑の葉に覆われ、島全体が緑に満ちています。

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 キョウチクトウ(oleandro)も、白やピンクの美しい花を、そこかしこに咲かせていました。

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 マッジョーレ島には、聖フランチェスコが訪れた際の奇跡やできごとを語る伝説がいくつもあります。たとえば、こちらの礼拝堂、Cappellina della “Fonte di San Francesco”(聖フランチェスコの泉礼拝堂)。

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 聖フランチェスコが両手で地面を掘っていると、水が湧き出てきたというその場所に建てられた礼拝堂で、下の格子の間からは、今でも水がたたえられているのを、見ることができます。マッジョーレ島にいくつかある聖フランチェスコゆかりの場所は、すべて島の東側にあります。

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 島の高みに建つ大天使聖ミカエル教会から、修道院の脇を通って小道を下ると、マッジョーレ島の東側の岸辺にたどり着きます。ここからは、ミノーレ島が左に、その右側にパッシンニャーノの町が、遠くに見えます。

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 小道は湖のすぐ近くを通っていて、緑の木々に覆われています。時々道の傍らにベンチや岩があるので、腰を下ろして、美しい景色を、心ゆくまで楽しむことができます。

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 夏は観光客が大勢いるので、フェリーも大型で、湖畔の多くの町から出発する上、冬に比べると、便の数もかなり多いのです。わたしたちがマッジョーレ島で散歩をしている間だけでも、あちこちの町と島の間を行き来するフェリーを何度か見かけました。

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 この日、6月29日にパッシンニャーノの港に帰り着いてから、夕焼けにほんのりと染まったマッジョーレ島を撮影したのは、午後7時39分。おとといトゥオーロ湖畔で撮影した夕焼けの写真(記事はこちら)が午後5時半頃のものですから、夏の方が日が長いのがよく分かります。

 夏は夜になっても屋内が暑いので、パッシンニャーノの町まで来て、湖のほとりを散歩する人も、遅くまで大勢いて、湖畔には露店もたくさん並んでいます。わたしたちも夏には、トゥオーロのお気に入りのピザ屋(記事はこちら)でピザを食べたあと、帰り際にパッシンニャーノに寄って、湖畔をしばらく散歩してから帰宅することが、よくあります。

参照にした資料・LINK
・E. Gambini & M. Santanicchia, ”Isola Maggiore. Guida storico-artistica”, Edizioni Associazione Turistica, Pro-Loco Isola Maggiore, 2007.
Medioevo in Umbria – Isola Maggiore 
Trasimeno – Isola Maggiore
Trenitalia, Ferrovie dello Stato - HOME
APM (Azienda Perugina della Mobilità S.p.A.) - HOME

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-02-06 20:12 | Viaggi in Umbria | Trackback | Comments(4)
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Commented by ムームー at 2011-02-07 22:38 x
なおこさん
夏にはキジやうさぎさんがこんな風にいるなんて、何て素敵なんでしょう。
キョウチクトウのお花もこちらで見るのとでは、景色に馴染んでいますわぁ。
夏の日暮れは遅くて心ゆくまで湖畔を散策出来るのですねぇ~
綺麗な景色を見せていただいてありがとうございます。


Commented by milletti_naoko at 2011-02-07 22:49
ムームーさんへ

天敵がいないので、キジもうさぎもたくさんいます。動物たちもやはり夏は冬よりも活発に動き回っているようで、夏は探さなくても、あちこちで視界に入ってきました。

同じトラジメーノ湖に浮かぶもう一つの島、ポルヴェーセ島では、春になると、色とりどりの花盛りのキョウチクトウがあちこちに咲いていて、目を楽しませてくれます。こちらこそ、うれしいコメントをありがとうございます。
Commented by Delfino at 2011-02-08 00:48 x
トラジメーノ湖をトラメッジーノと読んでしまった私は、なんて食いしん坊なんでしょう。。。
ウサギもおいしそ~とかって思っちゃった。ウサギってチキンみたいなかんじでおいしいですよね?
しかし、キジが食べられるとは。私が子供の頃、母の実家の近くに住む伯父が飼っていました。

それにしてもこの島、いいですね!ゆったりした雰囲気と美しい景色・・・・今の私に必要なもの(笑)
なおこさん、いつもわたしの体や心の事を気遣ってくださってどうもありがとうございます。
今日、違う部署の人に「痩せた?」っていわれたので、しばらく根を詰めて仕事をするのはやめま~す。痩せて小じわが出来るといけないから(笑)
Commented by milletti_naoko at 2011-02-08 02:23
Delfinoさんへ

それは、おなかがすいているからかもしれません? うさぎの肉がお好きですか。かわいそうだなと思いつつ(我が家では飼ってもいますので)、確かにうさぎの肉はおいしいですよね。うさぎは食べられるようになりましたが、鳩だけはどうしても食べる気になれないわたしです。イタリアではまだキジを食べたことがないのですが、愛媛県に住んでいたとき、山奥出身の同僚が、「道を車で走っていて、キジがどんっとぶつかってきたら、その晩はキジ鍋にするんですよ。」と言っていたのを思い出します。

真夏を避ければ、観光客の数もそこそこで、自然の景色をのんびり眺めて、心の洗濯ができる場所です。ぜひいつかいらしてください。日本にも自然の美しいところは多いので、時には魂も体もゆっくり休ませてあげてくださいね。
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