サンティアーゴ巡礼、上映会

 リミニに住む友人、フランコが、昨年自宅から、スペインのサンティアーゴ・コンポステーラまで、そして、さらに最西端のフィニステーラまで、約3000kmの道のりを、3か月間かけて、歩き通したことは、以前にもお話しました。

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 8月9日にリミニ県イジェア・マリーナの自宅を出発してから、約2か月間は、時々伴侶のマヌエーラやわたしたち友人が、車で訪れて、宿や道をしばらく共にしたものの、ほぼ一人で、野を越え、山を越えて歩き続けました。

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 10月初めには、以前にもフランコとサンティアーゴに巡礼したことのある友人スピーディが、フランコの歩む場所まで飛行機で追いかけて、最後の1か月を共に歩きました。

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 そして、10月下旬には、伴侶を追うマヌエーラやブルーナと共に、他の友人たち数名が、この一行に加わり、まずはサンティアーゴまで、そして、さらにはフィニステーレまでの巡礼を成し遂げました。

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 この巡礼の旅の感動、自然や町の中を、世界中から訪れる人々と、同じ目的地を目指して歩くすばらしさを、ぜひ他の人にも知ってもらいたい。こうした気持ちから、スピーディやマヌエーラが、地域のさまざまな団体に呼びかけて実現したのが、2月19日に、リミニ県で行われた、サンティアーゴ巡礼を描いた映画、『Within the Way Without』の上映会でした。

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 上映会場はこちらの建物で、入場料には、参加者が自分がこれと思う額の寄付金を、入り口の箱の中に入れていきます。訪れる人が、サンティアーゴ巡礼をよく知り、興味を持つことができるようにと、上映会場内のあちこちに、フランコたちのサンティアーゴ巡礼の写真が、展示されていました

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 会場入り口には、古典的なサンティアーゴ巡礼の道のりが図示され、巡礼者のシンボルである貝殻(conchiglia)が飾られていました。

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 掲示板の右側には、数々の巡礼者証(credenziale)が並んでいます。
 
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 巡礼をしてきた証明として、毎晩宿に泊まるたびに、その宿泊の証のスタンプを押してもらうそうで、どの巡礼者証にも、色とりどりで形もさまざまなスタンプが並んでいます。

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 掲示板の左側には、サンティアーゴへの巡礼達成の証明書が貼られていました。

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 広い会場には、上映時間が近づくにつれ人が集まり、ほぼ満員になりました。上映前に、スピーディと、そして、今回上映する映画を提供、準備してくれたファエンツァの文化協会、Beato Nevoloneを代表するロドルフォから、あいさつがありました。この協会は、サンティアーゴ巡礼を人々に呼びかけ、促進していて、ロドルフォ自身、何度も巡礼を果たしています。

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 映画は、オランダ、日本、ブラジルの3か国の、宗教も国も異なる巡礼者たちが、それぞれに思い立って、サンティアーゴ巡礼を続けていく様子を描いた、ドキュメンタリー映画です。巡礼者たちが英語や母国語で思いを語り、美しい風景や人々との出会いが画面に流れ、宿での会話はもっぱらスペイン語なのですが、英語でない言語については、すべて画面の下に英語字幕が流れます。映画の一部の映像が見られるページへのリンクを下に貼っておきますので、ぜひご覧ください。日本からは俳人、黛(まゆずみ)まどかさん(詳しくはこちら)が、巡礼者として参加されていて、話される言葉は、日本語になっています。

LINK per il film, “Within the way without”
-Vimeo DF “Within the way without” - 映画から、美しい風景と言葉を抜粋/Belle immagini e parole del film, (3m44s)
-The Internet Movie Database – Tres en el camino (2004) - 映画の詳細情報/Scheda tecnica del film
-A Seven Saints Production in JAPAN HOME – “Within The Way Without” – 監督と巡礼者まどかさんのプロフィール(このホームページ左側の「プロフィール」をクリックすると、ページが現れます。)

 今回の上映に際しては、DVDを提供してくれた協会が、長い映画の一部を割愛し、画面の上部に、イタリア語の字幕も付していました。3人の巡礼者がそれぞれの思いを胸に、心の葛藤もありながら、巡礼を続けていく姿、そして、美しい風景が印象に残りました。映画を見た友人たちは、日本人巡礼者、まどかさんの言葉に、一番共鳴できたと言ってくれました。

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 さて、フランコやスピーディたちは、昨年のサンティアーゴ巡礼中にも、世界中のさまざまな巡礼者たちと出会い、交流を深めたわけですが、その中の一人で、上の写真にも写っているサレルノからの巡礼者が、何と今回の上映のために、はるばる遠いカンパーニア州から、リミニまで駆けつけてくれました。

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 そこで、上映会の翌日は、スピーディの家で、多くのサンティアーゴ巡礼者たちと、おしゃべりしながら、大人数でのにぎやかな昼食を楽しみました。

LINK

巡礼の旅をつづる黛 まどかさんの著書/Libro scritto da Madoka, pellegrina giapponese nel film
-黛 まどか著、『星の旅人 スペイン「奥の細道」』(角川文庫)

映画の概要と製作のいきさつ(日本語)/Spiegazioni del film in giapponese
-Seven Saints Production in JAPAN HOME – サンチャゴ巡礼の旅 「Within The Way Without」 ~内なる道を求めて~
(上のページの「日本での上映会が決定いたしました。詳しくはこちらをご覧下さい。」という文中の「こちら」という言葉をクリックすると、該当ページが現れます。)

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-03-02 14:29 | Feste & eventi | Trackback | Comments(10)
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Commented by PANSY at 2011-03-03 12:09 x
こんにちは~♪

お雛様の記事にコメントありがとうございました~~=*^-^*= thanks!!
↓の素晴らしい自然や風景を楽しませていただきました・・

クロッカスやスミレは・・同じですね~
印象的な黄色の花は・・なんでしょう・・?
初めて見ました・・

ペルージャの方はパンがお好きとか・・
私も・・なぜかご飯よりパンが大好きなので親しみを感じました・・=*^-^*=

リンクとtwitterのフォローもありがとうです~~=*^-^*= thanks!!
私もリンクを頂いて帰ります・・

今日も素晴らしい1日になりますように・・=*^-^*=♪Thanks!!
Commented by ムームー at 2011-03-03 16:36 x
なおこさん
こんにちは~
3ヶ月かけての巡礼のお話のこと覚えています、途中で家族やお友達もご一緒に回られるのですね。
そして映画になったって素晴らしいですねぇ。
巡礼証も頂けるのですね。
皆さんで食事をしながら、お話が盛り上がるのですねぇ~
Commented by milletti_naoko at 2011-03-03 16:39
Pansyさん、こんにちは♪

花に詳しい夫も、この黄色い花は名前を知らないみたいだったのですが、今度二人で調べてみますね。イタリアではこれから春に向けて、野山にスミレやクロッカス、プリムラやシクラメンが咲き、4・5月になると、色とりどりの自生の蘭の花も美しいんですよ。

Pansyさんは、パンの方がお好きなんですね。我が家では、「パンがないと食事にならない」ので、毎日食卓からパンが欠かせないのです。

こちらこそ、日本の懐かしく美しい小物や風景をありがとうございます。早春の鎌倉の写真も本当にすてきですね。凛として咲く花が美しいし、必死でポーズを決めているように見えるメジロがとってもかわいいです。

Pansyさんも、すてきな1日をお過ごしくださいね。
Commented by milletti_naoko at 2011-03-03 16:44
ムームーさん、こんにちは♪

映画は、数年前に制作されていた既製の映画を上映したのですが、上映後には、会場でちょっとしたものを飲んだり食べたりしながらおしゃべりする機会があり、会場の空気から、サンティアーゴ巡礼のすばらしさに感動した人や、いつか自分も行ってみたいと思う人が多かったことが分かり、企画したマヌエーラやスピーディも、うれしそうでした。

日曜日は、わたしたちもフランコの家で、料理作りを手伝って、皆で料理を持ち合っての昼食会でした。大人数で、わいわい言いながら食べたので、楽しかったです。
Commented by haru at 2011-03-03 22:46 x
なおこさん、お久しぶりです。さっそく遊びにまいりました。(^ ^)

サンティアゴの巡礼は、何度も行ってる方もいらっしゃるのですね。私はきっと歳をとってからの挑戦になると思うので、今のうちから体力をつけておかないといけないなと、思っています。

いつか実現できる日を楽しみに、まずは日々の仕事をがんばります。(^ ^)
Commented by milletti_naoko at 2011-03-03 23:26
haruさん、こんにちは。

上映後の説明会で、だれでも、自分の足の速さ、力に応じて、自分なりのサンティアーゴ巡礼をすることができます、とロドルフォたちが説明をしていたのが印象に残りました。いつかこの道のりを歩けたら、すてきですね。

毎日のお仕事、本当にお忙しいのですね。お疲れさまです。巡礼でも人生でも、やっぱり目の前のことを一つひとつていねいに仕上げていくことが大切なのですよね。
Commented by mie at 2011-03-04 01:41 x
すご~い!!!
3ヶ月もかけて歩き通すなんて凄いですね!
私もバックパッカーてたり旅するの大好きなのでなんだか憧れます☆
一生のうち一度でいいからそういう事してみたいけど無理だろうなぁ~
Commented by かや at 2011-03-04 03:36 x
こんばんは☆
3ヶ月間というのもすごいですが、3000kmですか!
3km/hで歩いて1000時間・・・1日あたり10時間歩いても、やっとこ100日という計算になりますよ(たぶん)
山岳地帯も多いことを考えると、本当に毎日長い時間を歩いていることになりますね。
巡礼のため、というのもあるのでしょうけど、美しい景色があるからこそ、それだけ歩けるのでしょうね。

凸d(^ー^)pochi!
Commented by milletti_naoko at 2011-03-04 06:12
mieさんへ

上には上がいるもので、今回の旅の途中、フランコは、サンティアーゴから、ローマへ、さらにイェルサレムへ、そして、チベットへという長い巡礼の道を歩こうとする若者にも出会ったそうです。わたしはおととし皆と一緒に6日間90kmのラヴェルナまでの巡礼をしたのですが、それでも大変だったので、いつかピレネー山脈を越えて、サンティアーゴまで900kmを歩けたらなと思っています。
Commented by milletti_naoko at 2011-03-04 06:16
かやさん、こんばんは♪

巡礼中出会ったフランコに聞くと、朝は夜明けと共に起きて出発し、夜は日没まで歩くという感じだったようです。ただ、彼は本当に足が速くて、本気で歩くと、山で見かけるトレッキングの看板にある目安の時間より、かなり早く歩いてしまえるのです。1日30kmはざらで、50km近く歩いたことも、特に平地ではしばしばあったそうです。もともと山を歩くこと、自然の中を歩くことが好きなことが今回の旅のきっかけでしたが、歩いていくうちに、敬虔な気持ちがだんだん増してきたと言っていました。

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