イタリアで英語学習

 今回は、『SpeakUp』という雑誌を、ご紹介します。『SpeakUp』は、イタリアで発行されている、英語学習者向けの月刊誌です。

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 ちょうど日本で発売されている『English Journal』に似て、毎月1冊出るこの雑誌には、インタビューやニュースなど、多彩な英語の音声が、合計1時間ほど吹き込まれたCDがついています。

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 上に見えるのは、雑誌付属の音声入りCDが入った紙のケースです。右の写真は、このケースの裏面で、収録された音声教材の内容や分数が、順に記されています。

 雑誌の表紙には、購買意欲を高めるためか、映画俳優が多いのですが、収録されている英語は、俳優のインタビューだけではなく、スポーツ選手、作家、歌手、政治家など、さまざまな分野で活躍する人の言葉や、英米の興味深い場所やできごとを語ったニュースや出来事など、多岐にわたっています。毎月最初の五つほどは、語彙が優しい素材をゆっくり読み上げたものが収録されていて、雑誌本体には、収録された英語の全文が書かれ、それぞれの素材の難度がA1、C1などと記され、イタリア語訳はありませんが、鍵となる言葉をイタリア語で説明した語彙の解説がついています。『English Journal』と違って、雑誌の構成が音声教材中心で、それ以外の内容はほとんどなく、また対訳もありません。ただ、イタリアでは、映画館でもテレビでも、映画が吹き替えで放映されることがほとんどなので、英語を耳にする機会が少ないため、しっかりした英語を繰り返し聞いて、耳を慣らそう、英語のブラッシュアップをしようとするには、とても便利な教材だと思います。『SpeakUp』(ホームページはこちら)は、CDつきで1冊5.9ユーロなのですが、わたしは昨年の春から1年間、年間購読をしていました。送料込みで、年間46ユーロ(40%割引)ととてもお得だったからです。(年間購読できるページはこちら

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 イタリアに長く暮らしているうちに、鈍ってきた英語の力をたたき直そうと、昨年の初めに、はるばるイタリアから、日本の『ENGLISH JOURNAL』の年間購読を申し込んだあとになって、この雑誌の存在を知りました。学習情報は『English Journal』の方が圧倒的に多いし、音声CDに収録された英語については、語彙の説明だけではなく、日本語の対訳もありますが、日本から取り寄せるとなると、送料と関税のために、料金が非常に高くなります。

 どちらの教材にしても、繰り返し聞くことを前提として作られているからか、人生を生きる上で、示唆に富むような人物のインタビューや興味深い話がたくさんあります。『SpeakUp』のCDに含まれた、ジョージ・クルーニーのインタビューでも、話題は俳優としての仕事や私生活ではなく、彼および他の著名人の社会奉仕活動が、中心になっています。また、『SpeakUp』には、毎月、英国人男性とイタリア人女性のカップルの間の文化的衝突を、英国人男性の視点から描いたエピソードが、挿入されています。それぞれの国、男女における行動・心理の違いが、誇張して描かれていて、そのために起こるハプニングがそれは楽しくて、毎月楽しみながら聞いています。

 最初のうちは、単に家事をしながら聞くだけではなく、教材に目を通したりもしていたのですが、最近はすっかり怠けて、アイロンがけをしたり、料理をしたりしながら、耳にするだけになってしまいました。聞くだけで内容が大体分かるというのも、学習のつめが甘くなる理由です。ただ、1年間同じ時期に、日本とイタリアの英語学習雑誌を共に講読し、それぞれのCDを代わる代わる聞いてみると、『English Journal』では日本に、『SpeakUp』ではイタリアに関わりのある人物や出来事、あるいは、それぞれの国で関心を呼んでいる人物や話題を、中心に取り上げているということが、当たり前ではありますが、よく分かりました。実際、『English Journal』のCDを聞いていると、よくJapanと日本が登場するので、夫が「なぜこんなに日本のことが話題に上るんだ」と、聞き取れる内容が少ないためもあって、いぶかっていました。

 今ちょうど、両誌の1年間の購読期間が過ぎたところなのですが、実はまだ封を開けていない雑誌・CDさえあります。もう1年は繰り返し、同じCDを聞きながら、雑誌の方にもたまには目を通して勉強できたらと思っています。

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Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-03-31 23:51 | Notizie & Curiosità | Comments(3)
Commented by kishie at 2011-04-01 16:49 x
私も英語力の低下に頭を悩ませてますっ。どうも机に向かって勉強体質?じゃないので、食後の1時間は英語のみで会話、とか主人とやってみてますが(笑)イタリアの報道に関するなおこさんたちの活動、ありがたいと思います。ネット世代ではない人たち、また日々の暮らしの中で「日本」の事に時間を割く事が難しいイタリア人も沢山いるわけで、地上波の報道で数分間、主要新聞で記事を流し読みするのが大方のイタリア人でしょうね。なおこさんたちの執筆した物、そして本当の声、がもっとメディアで取り扱われる事を強く祈っています。
Commented by milletti_naoko at 2011-04-01 21:42
きしえさんへ

だんなさまと一緒だと、英語を話す励みにもなりますよね。実は昨年の冬から数か月、英会話学校に通ったときに、先生たちがよく授業中のヒアリング教材として使っていたのが、この『SpeakUp』のCDだったんです。先生自身に加えて、人の会話が終わらぬうちに口を挟んで、自分ばかりがいつまでもおしゃべりする人がいたり、上級クラスの割には、簡単な読みや聴き取りでつまずく人がいたりして、あまり話ができる機会がなく、これなら自分で音声教材を買ったり、本を読んだりした方が、学習効率がいいと思って、やめてしまいました。今になって思うと、授業中の効率は悪いものの、やはりお金を払っただけあって、机に向かって辞書を引いたり、復習をしたりする時間は、当時の方が多かったかなとは思います。
Commented by milletti_naoko at 2011-04-01 21:44
きしえさんへ2

オバマ大統領の自伝も後数十ページで終わり、というところまで読んだまま、長いこと放っているので、少しずつ時間を決めて、片づけていかなければとは思っています。来週から本格的に仕事が始まると、なかなか時間を見つけるのも難しいとは思いつつ、かつて高校で働いていた頃は、残業も多く家に仕事を持ち帰っていたのに、それでも英語やイタリア語を勉強する時間をなんとか作り出していたものです。

NHKの地震関連放送がオンラインでは見られなくなってしまい、わたしもイタリアのテレビニュースで放射能汚染の情報を聞くたびに、心配しつつ、日本のサイトをチェックしています。イタリアに住む日本人も多いので、一人ひとりが少しでも声を上げていけば、より多くの人に伝わるのではないかと、微力ながら、できることをしていきたいと思っています。東京からもかなり外国の方の姿が消えているようで、それもとても気になります。来週から、わたしたちが日本語を教える生徒さんに、東京への赴任前から日本への愛、興味を持ってもらえるように、皆で頑張りたいと思います。
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