日本の桜5 京都、渉成園

f0234936_1462432.jpg

 京都の渉成園では、趣のある庭園と共に、美しい桜の花を楽しむことができました。

 Il Giardino Shosei-en è un raffinato giardino giapponese situato nella città di Kyoto. Il 29 marzo 2009 la sua bellezza era esaltata dalla fioritura dei ciliegi.

f0234936_1465985.jpg

 昔を偲ばせる造りの建物の傍らに、色とりどりの花が、思い思いに花を咲かせています。建物は、その名も「傍花閣(ぼうかかく)」。

 Erano meravigliosi i fiori di diversi colori accanto al Palazzo Boka-kaku, il cui nome significa appunto ‘palazzo accanto ai fiori dei ciliegi’.

f0234936_1474347.jpg

 庭園内に張り巡らされた水もまた、その上に架けわたされた回棹廊(かいとうろう)や取り囲む緑と共に、趣を添えています。

Le acque del fiume e dei laghetti donano ulteriore quiete e bellezza al giardino.

f0234936_1482681.jpg

 こちらの池、印月池(いんげつち)には、白鷺の姿が見えます。
 Anche un’egretta contempla il Laghetto Ingetsu-chi (la pronuncia è simile a ‘inghetsuci’).

f0234936_149222.jpg

 鯉も気持ちよさそうに、池の中を泳いでいます。
 Le carpe koi salutano allegramente i visitatori.

f0234936_149298.jpg

 風情があるのは、桜や池、建物だけではありません。
 La siepe di bambù, la stradina segnalata con le pietre tra il prato verde – una bellezza squisita in ogni angolo.

f0234936_1495091.jpg

 夫は、竹を利用した雨どいや垣に興味を持って、熱心に観察していました。
 Mio marito osservava attentamente la grondaia fatta di bambù.

f0234936_1501599.jpg

 馬酔木も、白く可憐な花を咲かせていました。
 Il bianco dei fiori di asebo, il verde delle foglie, il rosso delle foglie giovani … il tricolore in natura.

f0234936_150444.jpg

 その昔、平安の世に、在原業平が
   世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし
と詠めば、

 舅の紀有常は、
   散ればこそいとど桜はめでたけれ憂き世に何か久しかるべき
と返しました。

 Ariwara no Narihira, poeta del IX secolo, cantò nella sua poesia waka*,
   Se non ci fossero affatto fiori del ciliegio nel mondo,
    la gente si sentirebbe tranquilla in primavera.

 Subito rispose Ki no Aritsune, suo suocero, componendo la poesia,
   I fiori dei ciliegio sono splendidi, proprio perché destinati a cadere.
    Che cosa rimane per sempre in questo mondo effimero?

f0234936_1521332.jpg

 千百年も昔から、日本の人々は、桜の季節を心待ちにし、咲く前はいつ花が開くのか、咲けば咲いたで、雨が降り風が吹くたびに、花が散らないかと心配し、桜を愛するがゆえに、春に落ち着かぬ気持ちでいたのだ、ということが、業平の歌から分かります。

 対して、桜はすぐに散ってしまうからこそ、すばらしいのだ、と歌う有常の歌には、移ろいゆくはかないものに美を認め、いとおしく思う気持ちが表れています。こうした特有の美意識は、平安時代に深く浸透していた、仏教の無常観から来るものでしょう。

 Poiché ama così tanto i fiori dei ciliegi, il popolo nipponico non ha pace nel cuore già dal IX secolo; prima della fioritura la attende con ansia, se fiorisce si preoccupa ogni volta che piove o tira il vento perché possono cadere i fiori dei ciliegi. La poesia waka di Narihira esprime l’amore per i fiori di ciliegio utilizzando un paradosso.

 Nella poesia di Aritsune, invece, traspare un peculiare senso estetico, l’ammirazione per tutto quello che è mutevole e fragile. Durante il Periodo Heian (794-1185) era molto diffuso il senso di evanescenza della vita del buddhismo e per questo nacque tale senso estetico.

 Si possono ammirare i fiori del ciliegio solo per due settimane. I fiori cadono prestissimo dopo la fioritura. I giapponesi amano la loro bellezza profondamente soprattutto a causa di quella fugacità.

f0234936_1533147.jpg

 やがては散る定めにありながら、それでも美しい花をいっぱいに咲かせ、目を楽しませてくれる桜たち。そういう花を愛する国に生まれたことを、誇りに思います。そして、今日本で咲いているであろう桜を思い浮かべながら、花たちが、日本に暮らす皆さんに、喜び、心の落ち着き、そして、勇気をもたらしてくれますように、と祈っています。

 Sono orgogliosa di essere nata nel Paese in cui si ammirano i fiori dei ciliegi che ci colpiscono con splendore, con l’esplosione dell’energia scaturita dall’albero intero, pur destinati a cadere dopo poche settimane. In questo momento la fioritura dei ciliegi darà gioia, serenità e coraggio a molte persone in Giappone.

*waka – poesia di 31 sillabe in 5 versi di 5-7-5-7-7 sillabe.

関連記事・LINK
↓↓日本語/In lingua giapponese
-ようこそ、東本願寺へ - 渉成園 (solo in giapponese)
↓↓In inglese/英語 – storia, orario, come arrivare ecc.
-Welcome to Kyoto – Shoseiin Garden (Sito della Regione di Kyoto)
-My kind of Kyoto, a website on a historic city of Japan – Shosei-en Garden

春は桜。京都の美しい桜や、イタリアでは実が目当てで桜を植えることについては↓↓
Spettacolare Fioritura dei Ciliegi in Giappone con foto ↓↓
- 日本の桜1 はじめに / Fioritura dei Ciliegi in Giappone
- 京都、醍醐寺の桜 / Tempio Daigo-ji, Kyoto
Fioritura dei Ciliegi a Kyoto, spiegazioni anche in italiano ↓↓
- 日本の桜2 京都大原三千院 / Tempio Sanzen-in, Kyoto
- 日本の桜3 京都大原実光院 / Tempio Jikko-in, Kyoto
- 日本の桜4 京都大原宝泉院 / Tempio Hosen-in, Kyoto

Articolo scritto da Naoko Ishii

 この記事いいなと思ったら、応援の1クリック(↓↓)をお願いします。
Cliccate sull'icona (↓) se vi piace il blog.
人気ブログランキングへNinki Blog Ranking

こちらもクリック↓↓ ありがとうございます!
Cliccate anche su questa icona, per favore!
にほんブログ村 海外生活ブログ イタリア情報へ
にほんブログ村/Nihon blog mura Blog Ranking

by milletti_naoko | 2011-04-15 18:58 | Giappone | Trackback | Comments(8)
トラックバックURL : http://cuoreverde.exblog.jp/tb/15820888
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
Commented by かや at 2011-04-16 04:29 x
こんばんは。
こちらの庭園は桜がいっぱい咲いてますね♪きれいな庭園です。

栃木ではソメイヨシノの見頃は明日・明後日の土日までになりそうです。
1週間なんてあっという間ですね。

凸ぽち!
Commented by milletti_naoko at 2011-04-16 05:29
かやさん、こんばんは。

お住まいの地域でも、もう桜の季節が過ぎようとしているんですね。週末は十分にお花見を楽しんでくださいね。

応援のポチをありがとうございます!
Commented by ムームー at 2011-04-16 06:10 x
なおこさん
こちらの庭園は素晴らしいですねぇ~
こちらで読ませて貰うほうが頭に入りますわ。
竹の使い方を見られるなんてさすがですねぇ、私も
ああいうところに大いに関心しますわ。
さりげに景色に溶け込んで居られる~素敵です~
Commented by milletti_naoko at 2011-04-16 06:29
ムームーさんへ

建物の立ち並ぶ町の中に、こういうすてきな庭が隠れているところが、京都の魅力かなと思います。夫は竹の使い方をじっくり観察した上に、写真もきちんと取っていて、時々竹の垣がメインで、わたしの顔は半分しか映っていない、という失礼な写真もあるんですよ!

カメラの前で目をつぶることの多いわたしです。景色に溶け込んでいるなんて、お言葉をいただけると、うれしいです♪
Commented by クロちゃん at 2011-04-16 14:55 x
なおこさん、こんにちは♪
桜色には緑の色と水の色がとっても似合う気がします。
我家の周辺の桜もそろそろ終盤です。
散り際はパァッととばかりに強い風が吹いています。(^^ゞ
今年の桜は特別な感じもしますが、力いっぱい咲いて元気をわけてもらったような気がします。
ただいま桃色のツツジがバトンタッチで山里を染め始めました。(^^)/
Commented by ekko_kopanda at 2011-04-18 11:35
おはようございます。
こちらの桜もとってもキレイですね♪

うちの辺りの桜は散っているところで、
風が吹くと桜吹雪になってます。
それはとてもキレイなのですが、
掃除が大変だなぁ~と思ってます(笑)

竹の雨どいとか垣に興味を持たれるって、
やっぱり外国の方の視点って
違うもんなんだなぁ~って思いました。

わ~
和歌もイタリア語になっちゃうんですね~
でも意味を理解されてるなおこさんだからこそ訳せるんだろうなぁ~

Commented by milletti_naoko at 2011-04-19 21:57
クロちゃん、こんにちは♪

今年の桜は少しずつ終わりつつあるんですね。愛媛県には水辺に桜並木を植えてあるところが多くて、水面に映る桜がそれは美しかったのを、懐かしく覚えています。ツツジが桃色に染めていく様子も、またみごとでしょうね。
Commented by milletti_naoko at 2011-04-19 22:01
ekkoさん、こんにちは♪

桜吹雪が美しいけれど、お掃除が大変というのはよく分かります。幸いうちは2階になるので、桜吹雪の眺めを楽しむだけで、花びらは入ってこないのですが、もう少しすると、遠いサッカー・スタジアム周辺に生えているポプラ並木から綿のついた種がたくさんたくさん飛んできて、うちの中に入ってきて、掃除が大変になります。

海外でも俳句を楽しまれる方は多いんですよ。文字数の代わりに、音節数が五七五になるように詠むのではありますが。
<< アッシジへと歩く旅1 日本の桜4 京都大原宝泉院 >>