夏の強い味方

 ペルージャはイタリア中部にあり、同じ中部にあるローマよりはかなり北方にあるのですが、それでも、ニュースで、「イタリアで今日最も暑い町の一つ」として登場することが、しばしばあります。

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 今週は、空が雲ひとつなく晴れわたり、最低気温が20度、最高気温が35度という日が続いています。冷房のない屋内では、夜間・早朝の涼しい間に屋外の空気を取り入れることによって、なんとか室温を25度近くまで下げることができます。こうして、朝の涼しいうちに窓とよろい戸をすべて閉めきっても、最近では、夕方には、室温が30度近くまで上がり、夜8時には、まだ外の空気は暑くて、28度近く。夜11時になって、ようやく外の気温が、24度ほどに下がり、窓を開けて入ってくる空気が肌に心地よく感じられるようになります。

 だからと言って、寝苦しいからと窓を開けて眠ると、電気を消していても、窓から次々に蚊が飛び込んできて、一晩中眠りを妨げます。日本の家では、最初から網戸と網戸用のサッシのある家が多いと思うのですが、イタリアの一般家庭では、網戸どころか、そもそも網戸用のサッシそのものがない家が多くあり、我が家もその例に漏れません。

 あまりの暑さに、窓を開けずには眠ることができず、かと言って、窓を開け放して眠ると、蚊に睡眠を妨げられる、という日がしばらく続いたあと、これは、あの商品を購入するしかないだろうという結論に至りました。

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 すぐに賛同した夫と、昨晩購入したのが、こちらの品物です。そう、蚊帳なのです! 一番いいのは、すべての窓に網戸を張ることですが、網戸用のサッシがない窓一つひとつに網戸を取りつけていては、時間と手間がかかりすぎるからです。

 わたし自身、蚊帳というものは、日本では、昔を語る映画やドラマの中でしか見たことがありませんでした。

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 それが、この7月に、生まれて初めて、友人宅で、蚊帳というものを目にして、しかも実際に自分で使ってみる機会に恵まれました。上の写真の客室は、屋根裏にあるため、天井が傾斜して、蚊帳の取りつけ方が、少し独特です。手前にある布は、天窓を覆っています。

 蚊帳を幾夜か使用してみて、窓から入る涼しい風をしっかり身に感じることができるのに、蚊は中に入ってこないので、ゆっくり休むことができることに、感動しました。さらに、レースのような蚊帳に包まれて、ベッドが優雅なものに感じられました。それで、このときから、わたしはすっかり蚊帳に魅かれてしまいました。

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 その10日ほどあとに滞在したかずこさんのB&B(リンクはこちら)のお部屋にも、やはり蚊帳がありました。こちらの蚊帳は、最初の写真にも見えるように、標準的な取りつけ方をしていて、我が家でも、昨晩、こんなふうに寝室の天井から取りつけました。(我が家の寝室の写真は、夫に叱られそうなので、掲載しません。)

 おかげで昨晩は、ひんやりとした空気の流れ込む涼しい室内で、蚊を気にせずに、久しぶりにゆっくりと眠ることができました。王さま、お姫さまが眠るベッドのように、美しいレースを思わせる蚊帳に覆われた床に眠るのは、何だか気分もよくて、夫と二人、買い物にそれは満足しています。値段も13ユーロ足らず。金具を天井に取りつける作業もすぐに済みました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2011-08-25 19:28 | Altro | Trackback | Comments(14)
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Commented by ムームー at 2011-08-26 06:05 x
なおこさん
素敵ですねぇ~
これで涼しく寝れるのですね。
やはり蚊が多いですか、こちらは窓には網戸がありますが
作りが違いますものね。
皆さんシンプルなお部屋で素敵だなぁ~
いいのが見つかりましたね。
Commented by クロちゃん at 2011-08-26 06:55 x
なおこさん、おはようございます。♪
蚊帳はなつかしいです。
子供の頃には蚊帳が珍しく嬉しい存在でした。
その頃の濃いグリーンに比べて白い蚊帳はオシャレでやすらぎの空間に感じます。(^^)/
Commented by Yuka at 2011-08-26 12:37 x
蚊帳を見るとトトロを思い出します^^ それにしても気温差は10度もあるのですね!びっくりしました。でも朝に涼しい空気を入れておくというのは経済的でいいですね。こちらもまだ30度越えの毎日です。少し秋の色が出てきたかなというかんじです。今年もあっという間に過ぎてしまいそう!
Commented by milletti_naoko at 2011-08-26 15:44
ムームーさん、蚊帳のおかげで、昨晩もよく眠ることができました。昔の人の知恵に感嘆します! こんなに重宝するとは思いもしませんでした。
Commented by milletti_naoko at 2011-08-26 15:47
クロちゃん、おはようございます♪ クロちゃんは、子供の頃にも蚊帳を使われたことがあるんですね! ずっと網戸のない家に暮らしていたのですが、蚊帳を使おうという発想が頭になかったので、友人宅で使わせてもらった蚊帳に感謝しています。白い蚊帳って、おしゃれな感じがしますよね。
Commented by milletti_naoko at 2011-08-26 15:50
ゆかさんのコメントを見て、最高気温は35度なのに、間違えて書いてしまっていたことに気づきました。湿気が少ないためでしょうか、夏も冬も1日の気温の変化は、こちらではかなり差があります。日本の学校でも夏休みが終わり、子供たちは宿題に追われている頃でしょうか。日本の高校で教えていた頃は、今の時期には夏休み明けの実力テストを作り、補習授業をし、9月に催される体育祭の準備に取り組む生徒たちにつきあっていました。なんだか懐かしいです。
Commented by bianchi_saitoh at 2011-08-27 00:31 x
実際に使ったことは無いですが日本の蚊帳は緑のイメージがあるので白は確かに素敵な雰囲気があります。

網戸でも何処からか入られ液体ベープのお世話になる事がたまにあります。
質問があります。蚊帳の外で飛んでいる蚊のプーンという音がうるさくてなかなか眠れないということはありませんか?
Commented by かや at 2011-08-27 23:58 x
こんばんは☆
蚊帳の外、蚊帳の内・・・「かやのうち」のかやは蚊帳から来ています。
でも僕のうちに蚊帳があるわけではないんですけど(^^;)

日本の蚊帳のイメージとは違いますね。お姫様のお部屋みたいな感じになりますね。こういうの、日本でも流行らせたらいいのに。
日本では、網戸に付ける虫コナーズとか、野外でも使える虫コナーズとか、虫除けグッズはいろいろ出ていますよ。節電のために売れているようです。

凸d(^ー^)pochi
Commented by oliva at 2011-08-28 10:15 x
こんにちは。私は子供の頃、松山の祖母の家に行くと蚊帳を吊って寝ていましたよ。そういえば五右衛門風呂、台所は土間でした…。懐かしい。
Commented by milletti_naoko at 2011-08-29 18:53
bianchi_saitohさん、ベープはこちらでも売られているのですが、こうした商品や蚊取り線香は、夫が嫌がるので、蚊帳のお世話になることになりました。蚊が嫌ったり、蚊に害があるものなら、人体にも害を及ぼす可能性があるというのがその理由で、言われてみれば、そうかもしれないなと、わたしも説得されました。蚊帳の外で飛ぶ蚊の音もたまに聞こえはしますが、それほど気にせずに眠ることができます。逆に、まだ蚊帳を購入していないときに耳元で鳴る蚊の羽音は、音がうるさいというよりも、「あ、蚊がいる。放っておくと刺されてしまう。」という気持ちをかきたて、それが気になってなかなか眠れなかったような気がします。
Commented by milletti_naoko at 2011-08-29 18:54
かやさん、こんにちは。ブログの題名もニックネームも、蚊帳に由来していたんですね。ことわざに使われるくらい昔はよく使われていたんですよね。天井から吊るすという発想は、ふとんと違って、ベッドの場合、位置が高くなるので、便宜的なものもあると思うのですが、同じ品物が所変われば姿を変えるというのも、またおもしろいですね。応援のぽちをありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2011-08-29 18:56
olivaさん、こんにちは。 松山ですか! わたしも幼い頃は、父の実家が松山にあったので、よく夏休みなどに松山の祖母の家を訪ねていましたが、蚊帳はありませんでした。五右衛門風呂や土間の台所も懐かしいですね! 母方の祖母が住む兵庫県の古い家には、その両方がありました。
Commented by oliva at 2011-08-30 08:45 x
私は両親の実家が松山でした。今は父方の祖母しか住んでいませんが。そして、Naokoさんの履歴を拝見したら、ゆかりのある土地が重なっていてびっくり。私は中高時代横浜に通っていて、今は川崎在住です。父は一時、北海道に単身赴任していました。
Commented by milletti_naoko at 2011-08-31 02:47
olivaさん、実は我が家では、母も小学校時代の一時期だけですが、松山で過ごしたことがあるのです。横浜・川崎は、わたしは幼いときにしか行ったことがないのですが、不思議に縁のあった土地が重なっていて、不思議ですね。
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