2011年 11月 23日
いざロンドンへ
おかしいなと思って、今朝サイトで確認すると、
「Data Ora Località Dettagli evento
22 nov. 2011 05:10:00 PM CORCIANO Indirizzo non corretto
22 nov. 2011 07:41:00 AM CORCIANO In consegna」
とあります。
「住所に間違いがある」(Indirizzo non corretto)とあったので、注文確定を知らせるメールを確認しましたが、送付先には、我が家の住所がきちんと記入されています。そもそも同じAmazon.itが、同じ配送業者SDAを使って、数週間前に我が家(住所は変わっていません)に、ダイソンの掃除機を届けているというのに。
このまま荷物が送付先に送り返されたらどうしよう、と不安になって、SDAのホームページで情報を問い合わせるためのメールアドレスを調べ、メールを書き終えたのが、今日の12時36分。
うそみたいな話ですが、このメールを送ってすぐに、うちの呼び鈴が鳴り、予想どおり、いつも荷物を届けてくれる、それは紳士的な男性が、待ちに待っていたアマゾンからの小包を届けてくれました。「紳士的な」と言うのは、この方、いつも「奥さん、おはようございます。」("Buongiorno, signora.")、「それはご親切に……」( "Molto gentile…")と、笑顔と敬意たっぷりの対応をしてくれるからです。わたしは、実年齢よりかなり若く見えることもあって、結婚指輪をしていても、「お嬢さん」(signorina)と呼びかけられることも多く、夫と一緒に食事をしたあとも、店の人が、夫には"Buonasera"とあいさつするのに、わたしには"Ciao!"とあいさつすることが、しばしばです。夫や友人たちによると、「若く見えるから親しみを抱いて、親称のtuを使うのであって、外国人だからと言って、軽く見ているわけではない」ということなのですが、何となく日頃から気になっているので、いつもこう敬意を持って接してくれるこの配達員の方の対応が、何となくうれしいのです。
それはさておき、この方に、「本当は昨日の朝、もうコルチャーノに届いていたはずなんですが。」と言うと、「ああ、それは昨日はわたしがいなくて、代理の人が担当していたから、この地域のことはよく分からなかったのでしょう。」とのことでした。小包を受け取ったあと、またすぐにSDAに、「小包は今届きました」とメールを送りました。
とにかく、届いたのがうれしくて、すぐに小包を開けました。早く届かないかとそわそわ待っていたのは、この本、
そう、Lonely Planet社の「ロンドン」(イタリア語ではLondra)の旅行ガイドです。おととい発行したメルマガにも、すでに書いたのですが、わたしと夫は、12月2日から7日まで、5泊6日で、ロンドンを旅することになりました。これまでは、わたしの誕生日には、夫が1、2泊ほどの小旅行を贈ってくれていたのですが、今回は、夫もミジャーナの家の改築で考えることもお金を使うことも、また、作業をすることも多くて大変なので、わたしの方が、自分の誕生日をきっかけに、夫に旅を贈りたいなと考えました。夫としては本当は南の島に行きたかったようですが、今年は有給休暇の残りが非常に少ないため、行くのにあまり時間のかからないところ、ということで、目的地は、ペルージャの空港から直接行くことのできるロンドンに決まりました。
本当はフランスのパリに行きたくて、すでにフランス語の学習書もそろえたのですが、パリには独学で一通り初級の学習書を終えてから、足を運びたいと思っています。ロンドンなら英語なので、旅行の準備をする日数もあまりないので、やはり言葉が分かる国の方が、自分も安心です。 木曜に通訳の仕事が終わって以来、たまった家事と平行して、インターネットでロンドンのホテルも調べていたのですが、詳しい地図や路線図がないと選ぶのが難しいので、このガイドブックが届くのを待っていたのです。訪ねるのが英国だし、もともと英語で書かれたガイドなので、本当は英語版の方がいいのですが、イタリア語版なら、夫にも積極的に使ってもらえます。ローマほど大きい都市に行けば、英語版もあるでしょうが、ペルージャではAmazon.co.ukに注文する必要があり、それでは、お金も日数もかかってしまいます。
というわけで、今日は引き続き、ガイドも参考にしながら、宿泊先のホテルを決めたいと思っています。さっきざっと本の冒頭を読んでいたら、「ロンドンは英国中で最も物価が高い町、いや、もしあなた方がノルウェー人か日本人でなければ、世界で最も物価の高い町」と書かれていました。ロンドンのホテルの値段を見ると、日本人であっても、日本やイタリアの地方都市に長く住み慣れたわたしは、物価が本当に高いなという印象を受けます。せっかく行くのですから、十分に楽しんでくるつもりです。わたしは、小学校から中学校にかけて、シャーロック・ホームズの大ファンで、夢中になって全作を何度も繰り返し読みましたし、シェークスピアの作品やミュージカルの『マイ・フェア・レディ』、『メリー・ポピンズ』も大好きです。
さて、今Amazon.itでは、19ユーロ以上の品を注文すると、送料が無料になります。このロンドンのガイドは、本来は21ユーロなのですが、オンラインでは割引で、17.85ユーロだったのです。そこで、送料なしですむようにと、他にもDVDを2枚注文しました。
一つ目はこちら。そうです、宮崎駿監督の『紅の豚』です。日本でこの映画を見たのはかなり昔の話で、楽しく、いい映画だったという漠然とした記憶しかなかったのですが、昨年の秋に、イタリアの映画館で公開され、久しぶりに見てみて、この間、自分自身が成長していたということもあるのでしょうが、本当に感動しました。(記事はこちら)
しかも、このDVD、日本語・イタリア語の2か国語である上、イタリア語の字幕もついて、新品がなんと7.39ユーロなのです。よくよく見ると、以前はそれぞれ20ユーロほど出して購入したトトロと『千と千尋の神隠し』も、それぞれ8.01ユーロ、8.37ユーロで売られていました。ヨーロッパ仕様のDVDを、日本に持ち帰って見るのは難しいかもしれませんが、こういうDVDは、日本文化をイタリアの人に知ってもらうのに役立つ上に、日本語・イタリア語の両方のいい学習道具になってくれます。
もう一つ、ついでに注文したのがこちらのCDです。かなり以前に、どなたかからとてもいい映画だと勧められて、いつか見てみたいなと思い、Amazon.itのショッピングカートに入れたまま、すっかり忘れていたものです。
今日の昼、昼食を食べながら、テレビを見ようと思ったら、画面に砂嵐が流れていました。ペルージャも、いよいよデジタル放送に切り替わったのです。携帯電話でも掃除機でも、購入に踏み切る前に悩みに悩んだわたしは、テレビが本当に生活に必要なものかどうか、これをきっかけにテレビのない生活を送ろうかと、夫と二人で考えていたところでした。テレビがなくても、Raiの生放送や録画したもの、La7でもニュースや数々の番組は、インターネットで見ることが可能です。
というわけで、これからロンドンの宿とテレビの有無などについて、検討したいと思います。少々慌しいので、近況だけ簡単にと思ったのに、かえってなんだか長い文章になってしまいました。最後までおつき合いくださったお優しい皆さん、ありがとうございます。
なんだかんだで、ネット通販は便利ですよね。近所で手に入りにくい品物も買えますし。ただ、ちゃんと届くか、ちゃんと受け取れるか不安にはなりますが…。
「紅の豚」、なつかしいです。僕もあまり覚えていませんが(^^;)オイ
ラピュタやナウシカならビデオで何度も何度も見たんですけどね。
凸d(^ー^)pochi
ロンドン旅行、楽しみですね。
ご自分の誕生祝いに、忙しく過ごされているダーリンへのプレゼント旅行、その心意気がとてもいいな♪と思いました。なおこさん素敵です。
ところで、シニョリーナの件。
以前、ほんの1週間だけ通ったパリの語学学校で、修了証書(のようなもの)を頂いたのですが、そこにマドモアゼルとあったのです。それで「私は結婚してるし、○○歳だし、マドモアゼルだなんて・・・」と不満を表しました。するとそのフランス人はとても恐縮して、修正して後日郵送すると言ってきましたが、何もそこまでこだわるつもりもなかったので、マドモアゼルの表示のまま持ち帰りました。
若く見られること自体に不満はありませんが、それによって呼称を変えられるとちょっとなんだかなあ、という気持ちになりましたね。
私の場合はたった一度の出来事ですが、なんとなくお気持ちがわかるような気がしました。
新しい携帯電話やダイソンの掃除機、ローマや通訳のお仕事など
盛りだくさんの記事を楽しく読ませて頂きました^^
いつも楽しく拝読させていただいています。
イギリス旅行、ご主人と楽しみですね。
失礼かな?と思いながら。
思わずコメントさせていただきました。
「porco rosso」(紅の豚)の記述は、確か以前のブログの中で、読ませて頂きました。またそれとは別で、チンクエ・テッレに出かけられた記述を読ませて頂き、今年の夏に夫とチンクエ・テッレに行きました。
私の狭い私見ですが、その時、思わず「紅の豚」に描かれている街並みのようだなあと思ってしまいました。
これからも参考にさせて頂きます。
日本も紅葉が進んでいます。今朝も地震がありました。
なおこさん、ご家族の皆さま、ご自愛くださいませ。