2012年 02月 03日
福はうち 和洋両刀、家の祝福・豆まきと雪のペルージャ
我が家は、ペルージャ郊外のかなり低い位置にあります。数年前に、うちまで車で送ってくれた友人の恋人が、あまり急な下り坂が続くので、「ひょっとして君のうち、地下にあるの?」と言ったことさえあるくらいです。低地にあるうちの周囲では、雪の高さはそれほどではないのですが、午後、夫と共にミジャーナまで出かけると、オリーブ園はすっかり雪に覆われていました。改築中の家の屋根にも、白い雪が積もっていて、夫は、「屋根ができて以来、初めて積もる雪だ。」と、感慨深そうでした。
今朝は、修道士の方が、家の祝福(benedizione di casa)に訪れました。皆で祈りを唱えたあと、修道士が頭上から聖水を降りかけて、家族を清め、祝福します。今回は、このおふだをいただきました。「この家族をお守りください」と書いてあります。今年の復活祭(Pasqua)は4月8日ですが、我が家の属する教区は非常に広いため、例年2か月ほど前から、順に各家庭を回って、祝福をしていくようです。
今日は、昨日までは雪のなかった駐車場も、雪と氷で、うっすらとですが、白くなりました。雪のないのは、夫の車が駐車されていた部分です。そうして、キジバトたち(tortore)は、昨日同様、この地面が見える場所で、エサを求めて歩き回っています。
夕方は、散歩をしようと、夫と共にミジャーナを目指しました。チェネレンテから坂を上り続けるうち、時々道に雪や凍結が見られるようになりました。車が時々急に左右にぶれるので、凍結で車がすべるのかと思ったら、夫が小鳥を車の下敷きにしないようにと、ハンドルを切ったためでした。通る車の数が少なく、かつ雪のない道路には、そこかしこに、エサを探す小鳥がいて、言われてみると確かに、車が進む少し手前を、飛び立つ鳥たちがたくさんいました。砂利道に進むと、かなり雪が残っています。
ようやくミジャーナが近づいて来ました。改築中の古城と家が、共に白い雪をかぶっているのが見えます。
ミジャーナの村全体が、よく見えるところで車を停めてもらい、雪化粧をした村を撮影しました。村がそのままプレゼーペの舞台になりそうです。
散歩をしたいとは思っていたのですが、雪が深いので、歩くのが難しい上に、安全に車を置ける場所がないため、今回は、雪景色だけを楽しんで、引き返すことにしました。右手に見えるように、かなり雪をかぶっているオリーブの木が多く、夫は、枝が折れてしまわないうちに、雪を落とさなければと心配しています。
これだけ雪が積もった山道でも、向こう側から来る車に出会うことが時々あり、特に道が狭いところでは、ひやひやしたのですが、無事帰宅することができました。
途中で買い物もして家に戻ると、ネコたちがいつもの場所に陣取っています。
今日は節分です。というわけで、大豆を炒って、夫と二人で家じゅうの窓から、「鬼は外、福はうち」と声をそろえて、豆をまきました。朝はカトリック教会の祝福、夜は豆まきで、はからずも同じ日に、和洋両刀で福を呼び寄せることになりました。どうか心穏やかに過ごせるいい年になりますように。
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おはようございます、そちらの雪景色も素晴らしいですねぇ。
なおこさんの所は低いところにあるのですかぁ。
雪のなかの村も風情がありますね、プレゼーペになりそうですね。
猫ちゃんたち可愛い~
綺麗な猫ちゃんと雪景色に癒されますわぁ。
我が家も次男と私でやりました。
神棚、氏神様、玄関、門とまくのですが家の中は後で拾うのが大変なので2,3粒投げて直ぐ拾ってました。
外に出て思いっきり投げたかった子供は力いっぱいやりました。
そうです。
絵に描いたようにマスから大豆がこぼれてしまいました。
コレもよしですね(笑)。
そちらでも今年は雪が多くなりそうですか?
ここ数年の暖冬だったのが良くなかったのであって、今年ぐらい降るのが本来の姿なんでしょうね。
とはいえ、雪が降ったら渋滞するし、スリップに気をつけなきゃいけませんし、もらい事故も心配なんですけど・・。
山の中の坂道、スリップしそうで怖いですね。
前記事もですけど、猫ちゃんたちが可愛いですね。
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