映画もピザも楽しめる1

 2月5日日曜日は、寒い1日ではあったものの、天気がよかったので、低地の我が家付近では、道路の雪が解けました。そこで、前夜行けなかったピザ屋に繰り出して、ピザを食べることとあいなりました。夫は、「昨日の晩は、ピザを作って食べたから、しばらくはいい」と言っていたのですが、土曜日に一緒に行く予定だった義弟と友人に誘われたのです。

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 わたしが食べたのは、こちらのピザ(pizza)です。具は、トマト(pomodoro)、モッツァレッラ(mozzarella)、ポルチーニ(porcini)、アスパラガス(asparagi)、そして、パンチェッタ(pancetta)。ポルチーニが少ないのが残念でしたが、おいしかったです。夫一人は、食べている最中には、「モッツァレッラが代用品ではないか、ピザが以前ほどおいしくない」、翌日には「あまりよく消化できなかった」と不満そうでしたが、一緒に食べた他の3人は、皆とてもおいしいと言っていました。実は、この店、つい最近になって、経営者が変わったのです。店名も内装も、メニューも以前とそっくり同じなのですが、夫によると、「以前はピザがもっとおいしかった」とのことです。ところで、皆さん、このピザの名前を当てることができるでしょうか? ふつうのピザ屋(pizzeria) では、ピザの名前と具に関連性がある場合が多いのですが、ここのピザの名前は、上に載った具から想像するのは、非常に難しいのです。

 正解は、Notting Hillです。訳はたぶん「ノッティングヒルの恋人」とするのが正解だと思います。というのは、ピザの名前は、映画『Notting Hill』(邦題は『ノッティングヒルの恋人』)から来ているからです。大好きな映画、『フォー・ウェディング』の脚本を書いたリチャード・カーティスが手がけた作品と知り、また、ジュリア・ロバーツもヒュー・グラントも好きだったので、英語の勉強も兼ねて、公開と同時に見に行きました。ロンドンの街角のすてきな風景や恋のせつなさやすれ違いが、巧みに描かれていて、今でも好きな映画の一つです。



  バックミュージックも、主題歌の『She』を筆頭にすてきな歌が多くて、サントラを買って、何度も何度も繰り返し聞いたのを覚えています。こちら映画を見たのはもう10年以上の話ですが、今になってこの記事を書くために、いろいろ調べていて、この『She』が、シャルル・アズナヴールの原曲をカバーしたものだということが分かって、びっくりしました。今、YouTubeで探して聞いてみたのですが(リンクはこちら)、歌声に味と深みがあって、とてもすてきです。歌手はフランス人で、映画はイギリスを舞台にしているのに、なぜか映像がイタリアのポンペイの遺跡であるのが少々不思議ですが……

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 閑話休題、どうして、ピザがこういう名前なのかというと、実は、このペルージャ郊外の店、Ristorante Pizzeria Holly Foodでは、ほとんどのピザの名前が、映画の題名から取られているのです。店名はハリウッド(Hollywood)をもじったものであり、店内の装飾も、映画をテーマにしています。ちなみに、Guerre Stellariというピザを頼んだ人もいましたが、これは『スター・ウォーズ』がイタリアで上映された際の題名です。そうして、このレストラン、映画をモチーフにしているだけではなく、実は、シネマコンプレックスのすぐ近くにあるのです。

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 地下駐車場へと続く階段の部分を、まるく取り囲んで、映画館や飲食店が並んでいるのですが、Holly Foodは、この映画館の隣の隣、かつ階段部分をはさんで向かい側に位置しています。

 数か月前に経営者が変わり、名前も、UCI Cinemas Perugia(上映案内はこちら)となったのですが、わたしたちは今もよく昔の名前、Giomettiで呼んでいます。最新の映画が数多く見られるし、我が家からは比較的近い距離にあり、周囲に飲食店もいろいろあるので、便利です。ただ、最近2、3か月は、上映前の広告が異様に多くなった上に、途中休憩(intervallo)が入り、ひどいときになると、この休憩のあとにも、映画とは関係のない広告がいくつも続くことがあって、うんざりすることも、しばしばあります。それでも、映画館自体に駐車場があって、特に冬は、寒い中を長いこと歩かずに映画が見られる上、以前よく行っていた隣町のシネマコンプレックスは遠いため、月に1度は足を運んでいる気がします。

LINK – Informazioni sui locali
- Ristorante Perugia – Holly Food - HOME
- UCI Cinemas Perugia – Programmazione dei film(上映案内)
↑↑ いずれのページも、ページ左手にあるDove siamoをクリックすると、レストランや映画館の位置を示す地図が現れます。

*追記(9月21日)
 つい最近、このピザ屋に行ったら、改装のあとで、メニューが変わり、ポルチーニ入りのノッティング・ヒルのピザが、なくなっていました。夫もピザが前はもっとおいしかったのにと、こぼしていました。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-02-09 13:49 | Viaggi in Umbria | Comments(4)
Commented by yuzuko at 2012-02-10 07:48 x
「ノッティングヒルの恋人」いい映画ですね。
何度も観ました。
ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント。
そして背景に流れる「SHE」。
アズナブールの原題「TOUS LES VISAGES DE L'AMOUR」
       邦題は「忘れじのおもかげ」
そういえば、2007年2月のアズナブールの来日公演に、
今しかないかもと、奮発して行きました。
それから益々シャンソンにはまってしまったような。
アメリカのJACK JONESという歌手(シナトラの後継者と言われているらしいです)が、アズナブールに捧げたアルバム「帰り来ぬ青春」の中で「SHE」を歌っています。こちらも、私は、おすすめです。
ピザに映画の題名をつけるなんて、おしゃれですね。
食べながら、話が弾みそう~~~

Commented by milletti_naoko at 2012-02-10 17:04
yuzukoさんもお好きなんですね! 紹介してくださった曲、ぜひ探して聞いてみたいと思います。いろいろ勉強したり調べたりすると、これまでまったく別の領域で知っていたものどうしが、実はつながっていたと分かるのが、とてもおもしろいです。『ノッティングヒルの恋人』も好きなのですが、私が特に好きで、何度も何度も見て、サントラを繰り返し繰り返し聞いたのは、同じ脚本家が手がけた『フォー・ウェディング』です。ちょうど英語の再勉強を始め、ヒアリングマラソンを受講中だったためでもあるかと思います。一方、Notting Hillの方は、ちょうどダブリンから帰って、英語からイタリア語に転向した頃の公開でした。脚本家、リチャード・カーティスが、自分がごく幼い頃のかなわぬ初恋を語った文章を読んだことがあるのですが、この随想がとてもすてきで、そういう繊細な感受性やせつない片思いの経験のおかげで、こういうすてきな映画の脚本が書けるのだろうなと思いました。恋心や人情の微妙な機微を描くのが本当にうまいですよね。そうして、かつての片思いを映画で昇華させるためか、主人公たちの恋が、いろいろあった末に、ハッピーエンドになるというのも、うれしいです。
Commented by yuzuko at 2012-02-11 06:21 x
なおこさんは、国語を専門になさっていただけに、映画も、脚本が生まれた背景に関心を深められるのですね。さすがだなあと思います。リチャード・カーティス氏関連の映画を見てみようと思います。脚本家、監督で、ナンシー・メイヤーズの「恋愛適齢期」は、ご覧になりましたでしょうか。ジャック・ニコルソン、ダイオン・キートン、キアヌ・リーブスと、役者が揃った大人のコメディです。映画の随所に、BGMにシャンソンが使われています。酸いも甘いも経験した監督だからこその映画かなと。滅多に買わないDVDを買い求めてしまいました。
Commented by milletti_naoko at 2012-02-12 00:16
yuzukoさん、こんにちは。遠い昔の話でよく覚えていないのですが、『フォー・ウェディング』の映画がひどく好きだったので、英語の勉強を兼ねて買った本に、たまたまリチャード・カーティスの文があって、1ページほどの短い文だったのに、筆者の繊細さや郷愁がひしひしと伝わってきたんです。おっしゃる映画、イタリア語でのタイトルは『Tutto può succedere』なんですね。この映画は、初めて女友だち抜きで、夫と見た映画で、映画もよかったですが、思い出深いものがあります。でも、そのときは夫の弟と友人も一緒で、ようやく二人きりで見た最初の映画は『L'ultimo samurai』(邦題、『ラストサムライ』でした。「日本人の君が見てどう思うか、その感想が知りたいんだ」と、誘ってくれたのでありました。
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