花粉症対策2012

 今年は、2月に寒い雪の日が長く続いたおかげで、花粉症の症状が出始めるのが遅く、2月の半ばを過ぎた頃からでした。それも、症状が軽かったので、薬漬けになるのを避けようと、かかりつけ医の診療所に行くのを先延ばしにしていたら、

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 2月24日金曜日の夕方、テッツィオ山の頂上へと、夕日が沈むのを見に、散歩をしたあと、どんどん症状が悪化していきました。というのも、頂上は961mと高く、その周囲には高木は見当たらず、雪も積もっていたのですが、出発地点の自然公園入り口は、標高580mと低く、道の両側に、松や杉の木がある場所も多かったからです。


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 花粉症の薬は、かかりつけ医に処方してもらって、薬局で購入するのですが、診療してもらえるのは、平日月曜から金曜までだけです。わたしの症状がひどくなったのは、金曜の晩から土曜にかけてで、残念ながら、処方箋をもらうことができません。そこで、夫に用があって、近所のerboristeriaに寄ったついでに、わたしも、「花粉症に限らず、アレルギー症状にはこれ。」と、こちらの栄養補助剤(integratore alimentare)を勧めてもらいました。

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 「免疫機能を助ける」というこの錠剤は、1日8錠の服用を目安としています。そこで、さっそく土曜日から、毎日8錠、2度に分けて4錠ずつ飲み始めました。「普通の薬と違って、副作用もなく健康にいい」と言うので、「もし効かなくても、来週、医者に昨年と同じ薬を処方してもらえばいい」と思ったのです。値段は一瓶28ユーロでした。

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 すぐに効果が表れたわけではないのですが、それは昨年使った鼻用のスプレー、Nasonex(上の写真)も同じことで、薬が効き始めるまでに数日かかったので、しばらく様子を見ることにしました。すると、錠剤を飲み続けるうちに、時々鼻のかゆみはあるし、花粉の多いところに長時間いると、くしゃみや鼻水に悩まされはするものの、症状がかなり治まったので、今年は鼻用スプレーなしでいけそうだという結論に達しました。去年の自分のブログの記事を読んでも、スプレーを使用しいるときても、「花粉症のためにできるだけ野菜畑に行かないようにしている」とか「山歩きを避けている」とか書いてあるので、ある程度の症状はあったようだからです。職場は町中で、花粉の心配はなかったのですが、うちの周囲には庭木として松や杉の木を植えている家が多く、外出と言うと、夫は緑の多い山に行きたがる傾向があるので、わたしは仕事で外出が必要なとき以外は、どうも家ごもりをしていたようです。

 この栄養補助剤を購入したのはerbosteria、「自然派志向の化粧品や健康関連商品を扱う店」です。化粧品でも錠剤でも、化学的に合成されたものを使わず、自然界に見つかる植物の成分を使ったものを売っている店です。

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 おもしろいのは、この錠剤の主成分がヒスチジン(istidina)であることです。というのも、服用し始めた頃、薬か効くかしらと不安になって、インターネットでいろいろ調べていたら、日本語のサイトには、「ヒスタジンにはダイエット効果があるけれども、体内でヒスタミンに変わり、このヒスタミン(istamina)がアレルギー症状を悪化させるので、アレルギーの人は服用しない方がいい」と書いてあるからです。実際、アレルギー症状を抑えるための薬には、抗ヒスタミン作用のあるものが多いようです。

 それでだんだん心配になって、今度はイタリア語のサイトを調べると、「ヒスタジンは従来アレルギー症状の緩和に利用されてきた」と書いたページがいくつか見つかったので安心しました。あとでかかりつけ医に、「どうしてアレルギー作用を引き起こすヒスタミンのもとになるヒスタジンを勧めたのでしょうか。」と尋ねると、「体内で問題を起こしている原因となる物質と同じものを少量注入して、症状を改善しようというのが、ごく手短に言うと、ホメオパシーの発想なんだ。」と説明してくれました。ホメオパシーには賛否両論があり、この同じ錠剤も、人や症状によっては、効いたり効かなかったりする場合もあるかとは思うのですが、化学薬品を使わないこんな療法もあるということで、記事にしてみました。

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 店では、「この錠剤だけで、目薬は必要ない」と言われていました。けれど、わたしの場合は、もともと数年間花粉によるアレルギー結膜炎に苦しんでいたところに、昨年になって、初めて鼻水やくしゃみの症状が加わったのであり、目のアレルギー症状が特にひどいのでしょう。錠剤だけでは、目のかゆみや痛みがひどいので、結局かかりつけ医に、去年と同じこちらの薬を処方してもらいました。値段は、12.10ユーロだったのですが、薬局によって若干の違いがあるかもしれません。処方箋はいるものの、保健カードによる割引がないのですが、そのおかげで、医者が処方箋に「Ricette ripetibile」(繰り返し使える処方)と書かれてあって、診療所で一々長い列に並ばずとも、数か月の間は、同じ処方箋で、薬を必要なときに買えるので助かります。去年は、そうと知らずに処方箋を頼みに診療所に行ったら、「あれ、前の処方箋がまだ使えるんですよ。」と教えてくれました。

 実は、昨年、かかりつけ医に、鼻から注入する薬を処方してもらったときも、「これがあれば、目薬は必要ありませんよ。」と言われていたのですが、結局は、目薬なしには、目の症状が悪化する一方だったので、後日、目薬も処方してもらったという経緯があります。ただ、気になるのは、日本の眼科では、「症状が軽いとき」と「症状が重いとき」用の2種類の点眼液を処方してもらっていて、どちらも症状がひどいときに、1日5・6回程度まで点眼することができたのですが、イタリアで処方してもらった目薬は、症状に関わらず、この目薬一つを、目に症状が現れる間じゅう、1日2度、朝晩一滴ずつさすようにと書いてあることです。たったそれだけですむということは、逆に言うと、かなり作用が強い薬であるわけです。本当は眼科に行って、きちんと見てもらうのが一番いいのでしょうが、イタリアでは公立病院は、まず空きのあるかなり先の日に予約を入れて、専門の先生にお金を払って診てもらって……と面倒でもあり、ついつい、無料で処方箋をくれるかかりつけ医の診療所で、ことを済ませてしまいがちです。

 最後に、インターネットで見つけた花粉症のある人への注意の中から、わたし自身の参考になったことだけ、いくつか挙げておきます。花粉症に苦しまれている方は、すでにご存じかもしれませんが、参考にしてください。

・目がかゆいときは、絶対に目をこすったり、かいたりしないこと。そういう場合は、まつげに花粉がついている恐れが高いので、顔を洗うこと。目をこすると、角膜を傷つける恐れもある。(わたしはこれをまったく知らずに、何度も目をこすったり、かいたりしていたのです。知らないって、恐ろしい!)

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・ラベンダーのエッセンシャルオイルを水に数滴たらし、そのラベンダー水に布を浸して軽く絞り、閉じた目の上に当てると、目のかゆみがおさまる。(このラベンダー湿布、効果抜群です。)
・外から帰ったら、家に入る前に、髪や衣服についた花粉をよく払い落とす。
・風が強いときには、窓を開けない。(開けていいときと悪いときがあるのに、それまで気づきませんでした。)
・窓を開けて喚起をしたければ、午後10時から午前4時までに行うこと。(そんなこと言われてもという感じですが、書いてあったので。)

 ペルージャでは、雨の降らない日が長く続いていて、花粉症の症状も、そのために少々悪化していました。アレルギーの一貫か、はたまた錠剤を服用しているためか、この数日は、なぜか歯茎まで、ひどく痛かったのです。幸い、昨晩も今日の夕方も、雨が降りました。花粉も地面に落ち着いたかと思うので、明日は久しぶりに買い物に出かけるつもりでいます。

関連記事へのリンク
- 「花粉情報、イタリア&ウンブリア」
↑↑ イタリア全国および各地の、例年の花粉飛散動向が分かる花粉カレンダーへのリンクをご紹介。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-03-06 16:57 | Altro | Trackback | Comments(6)
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Commented by クロちゃん at 2012-03-07 06:53 x
なおこさん、おはようございます。♪
いよいよ花粉前線がやってくる季節です。
少しでも快適な時間を過ごす日が多いと良いですね。
日本でも辛そうな人が多くなっています。(^^)/
野性児の私は今のところ、大丈夫そうです。
Commented by milletti_naoko at 2012-03-07 07:00
クロちゃん、こんばんは♪ そちらにはまだ花粉前線が届いていないのですか? ペルージャでは今花粉の飛散(最初「悲惨」と変換してくれましたが、あながち間違いとは言えない気も)がまっさかりです。昨日から時々雨が降っているので、花粉と症状が落ち着いてくれることを祈っています。クロちゃん、いつまでも、花粉に縁がないままだといいですね。春や初夏の山を歩くのは、花粉症だとつらいものがありますので……
Commented by koba at 2012-03-08 09:56 x
花粉症たいへんですね。まだ冬と思って、薬の用意をせずに出かけたら、桜にアーモンドにみもざも満開。雪の季節でも安心ではないのですね。
Commented by ゆん at 2012-03-08 12:18 x
なおこさん こんにちは^^
私の花粉症は薬のいらないごく軽いものですが、あれは確かにつらいですよね。そういえば目への花粉防止のため、ゴーグルのような眼鏡をかけている人を見たことがあります。かなりごついので、かける勇気のある方限定ですが、効果てきめんのようですよ^^

↓ストックで書かれた雪の文字が、お手本の用に美しくて感激です。なおこさんは文字も言葉も美しい日本語を使う方ですね。
Commented by milletti_naoko at 2012-03-08 20:15
kobaさん、ありがとうございます。もう桜が満開なんですか! いろいろ調べると、わたしが苦手なハシバミは12月から3月に花が開くということですから、雪の季節も安心できないようです。一度2月に、大きなハシバミに近づいた途端、症状が勃発して、慌てたことがあります。己を知り敵を知れば…ということで、今いろいろ花粉情報や対策を調べているところです。
Commented by milletti_naoko at 2012-03-08 20:21
ゆんさん、こんにちは。花粉症、わたしも数年前は目だけに症状があったのです。ゆんさんもそのまま症状が軽くすむといいですね。ゴーグルもいいですね! 幸い目は、目薬を使い、ラベンダー湿布を併用すると、つらい症状も何とかしのぐことができます。イタリアではマスクを外出時にかけている人を見かけないため、マスクでさえかけるのに度胸がないわたしでありました。日本製ほど高性能で花粉対策になり、かけやすいものが見つからないということもありますが……

字が美しいだなんて、ありがとうございます。雪が深いし固かったものですから、両腕を使い、力をこめて、書いてみました。


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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