リーヴォトルト、清貧の日々

 今日、4月25日水曜日は、朝、アッシジ郊外にあるリーヴォトルトの教会を訪ねました。

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Santuario francescano di Rivotorto, Assisi 25/4/2012

 聖フランチェスコが、曲がりくねった小川(rivo torto)の流れるこの地に建つ、小さなあばら家(tugurio)を見つけて、「これこそ祈りと清貧に日々を捧げるのにふさわしい場所だ。」と、1209年の春から1211年にかけて、最初の仲間たちと共に、暮らした場所です。

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 17世紀に建てられ、1854年の地震後に再建されたこの教会の中には、聖フランチェスコの導きのもと、皆が祈りと調和に満ちた日々を送ったこのあばら家が保存され、今も聖人を慕う多くの信者が訪れています。

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 右側のあばら家の屋内は、こんなふうになっています。

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 二つのあばら家は、石の壁でつながっていて、十字架があり、椅子が置かれ、祈りを捧げることができるようになっています。

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 左側の屋内は、こんなふうになっています。

 聖フランチェスコが最初の仲間たちと、このリーヴォトルトのあばら家で、暮らしは貧しくとも、心豊かな、愛と祈りと調和に満ちた日々を過ごしたこと。農夫の訪問がきっかけで、ポルツィウンコラに戻ることを余儀なくされたこと。

 2月から、就寝する前に少しずつ少しずつ読んでいる聖フランチェスコの伝記で、ちょうどつい最近、このくだりを読んだばかりだったので、ことさらに感慨深いものがありました。

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 教会の壁には、聖人たちが、このリーヴォトルトでどのように日々を過ごしたか、そして、その間に、どんなできごとがあったかを、絵と共に説明しています。

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 聖フランチェスコが一同と共にローマに赴き、教皇から、修道会の規則の認可を受けた(左の絵)のも、このリーヴォトルトに暮らしていたときのことです。

 この絵に添えられたイタリア語の文章を、1枚の紙の裏表に、そのまますべて書いたプリントが、絵の下に置かれていました。横には、他の数か国語で書かれたプリントも置かれていて、日本語版もありました。

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 教会の祭壇は、こんなふうになっています。

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 教会の傍らを流れる、今は干からびかけた小川が、まっすぐには見えますが、リーヴォトルトの名前の由来になった、「曲がりくねった小川」(rivo torto)ではないかと思います。

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 教会の周囲には、いくつもの聖フランチェスコの銅像が飾られています。奥に見えるのは、アッシジの町です。

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 久しぶりの晴天なので、しばらく散歩を楽しみました。寄り道しながら、アッシジに向かって歩いて行きます。新緑の柔らかな緑が目に優しく、色とりどりの野の花が、あちこちに咲いています。赤い花はもちろんヒナゲシ(papavero)です。

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 これは、しばらく歩いたあとで、再び見えてきた教会を、撮影したものです。

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 しばらく歩くと、アッシジ(Assisi)の町が、さらに近づいて見えました。

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 この小さな教会まで歩き、中を訪ねたあとで、もと来た道を引き返しました。

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 今日は、来客二人を招いての、大家族での昼食が予定されていたからです。日曜日ではないのですが、今日はトーディに住む夫の義弟の誕生日であり、また、今週末は、夫の属する合唱団の旅行があって、わたしたち5人がいないからです。

 にぎやかな食事のあとで、片づけを済ませ、それから、義弟と共に、ミジャーナの改築状況を見に出かけました。帰宅すると、友人の訪問もあって、結局お客さんが皆帰宅したのは、午後8時頃のことでした。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-04-25 23:10 | Viaggi in Umbria | Trackback | Comments(8)
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Commented by クロちゃん at 2012-04-26 07:05 x
なおこさん、おはようございます。♪
石の文化を感じます。
外の景色はいよいよ緑が多くなって爽やかな季節ですね。
下から3番めの画像、黄色い絨毯のような景色はなんでしょう?
Commented by ムームー at 2012-04-26 09:31 x
なおこさんおはようございます。
聖フランチェスコの過ごされた教会は今も大勢の信者さんが
来られるのですね。
実際に見られると感慨深いものがありますねぇ~
こうして信仰の心が一層深くなるのでしょうね。
野辺に咲くお花も街並みも教会も美しいですね。
皆さんとの賑やかなお食事も素晴らしいですわぁ。
Commented by milletti_naoko at 2012-04-26 15:31
クロちゃん、おはようございます♪ 聖フランチェスコたちが何世紀も前に、石を積み上げて改築した小さな教会も、ここからそれほど遠くないサンタ・マリーア・デッリ・アンジェリ教会の中に、残されているんですよ。聖人ゆかりの小さな家や教会がこうして大切に、大きな教会の中に、そのまま保存されているのは、石の造りの確かさと共に、人々の信仰や敬愛のたまものだと思います。

今、ウンブリア州の田舎道や山道を走ると、あちこちに、緑色の麦畑が広がっています。黄色いのは菜の花畑で、時々麦畑の間に見えるこの鮮やかな黄色が、野に彩を添えています。
Commented by milletti_naoko at 2012-04-26 15:37
ムームーさん、おはようございます。聖フランチェスコの足跡は、ウンブリアやトスカーナのあちこちに残っているのですが、聖人が眠ったという石の床なども、大切にされていて、聖人の奇跡に関わる場所も多く、何だか日本の弘法大師に似ているところが多いなと感じます。愛媛県にも、弘法大師ゆかりの場所が多く、四国八十八箇所を巡るお遍路さんを、よく見かけました。

雲は多いですが、久しぶりに晴れ間が見え、雨の降らない1日で、短い散歩でしたが、花や新緑の中を歩けてうれしかったです♪
Commented by kazu at 2012-04-27 00:03 x
なおこさん、こんばんは。イタリアもいい季節になってきたのですね。そしてそして、リヴォトルト教会に行かれたのですね。昨年私が時間切れで涙を飲んで行くのを断念した場所です。サンダミアーノから下方へ下って行けば行けたはずなんですが、もう時間は夕刻近くになっていたし、又翌日は迷った末、カルチェリに行く方を選んだので、ほんとにこの教会に行けなかったことだけが心残りでした。

今は、菜の花畑ですが、そのうちあの一帯にはヒマワリが一面に咲くのでしょうね。ちょうどなおこさんが撮っておられた方向にひまわりの花が咲いている素晴らしい景色を写真で見ました。

それにしても、フランチェスコが最も心を寄せた教会はどこだったのでしょうか。ポルツィウンコラ?サンダミアーノ?それともこのリヴォトルトでしょうか。伝記にその当たりのこと何か書いてありますか。当初から比べると、沢山の人から慕われるようになったフランチェスコは少しづつしがらみも増えていって、なかなか自分の思い通りにはことは運ばなかったでしょうね。いろいろと又思いが巡りますし、こんなお話を読ませて頂くと気分は一気にアッシジへ行っちゃいます(^^)。
Commented by bianchi_saitoh at 2012-04-27 01:05 x
なおこさん、最後から3番目の写真鮮やかな黄色が目に飛び込んできますね。
その1つ上の遠くから見た教会の写真もいいです。建物としてのデザイン好きな感じです。
Commented by milletti_naoko at 2012-04-27 04:38
かずさん、こんばんは。ようやくしばらくいい天気が続きそうです。と言っても、ペルージャでは来週の日曜日から、また雨の日が多いという予報が出ています。時間切れになったのは、きっとアッシジの町がかずさんに、またおいでよと呼びかけているからですよ。聖フランチェスコゆかりの地も、美しい町や風景も、ウンブリアには多いので、またぜひお越しくださいね。同じ田畑に植わっている作物や花も、ペルージャ周辺では、交代で植えるためか、畑の主が変わるためか、毎年若干差があります。

ポルツィウンコラのガイドには、聖フランチェスコが最も愛したのはポルツィウンコラだと書いてあったのですが、ひょっとしたら、それはポルツィウンコラの人が書いたからかもしれないなという気が、伝記を読んでいる途中に頭に浮かんできました。
Commented by milletti_naoko at 2012-04-27 04:41
bianchi_saitohさん、本当に色鮮やかですよね。菜の花畑の鮮やかな黄色と、その向こうに見えるアッシジの町がきれいで、きれいに撮れる場所はないかと探して、撮影した写真なんです。教会は後ろから見ると、どっしりと落ち着いた感じがする建物ですよね。
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