さらばラヴェルナ2

 フラガイオーロの町から遠ざかるにつれて、家がまばらになり、栗の木(castagno)が姿を現し始めました。

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 大きな栗の木の風情を楽しみながら、少しずつ坂道を上っていきます。栗林の中には、昔栗を乾燥させるのに使ったであろうと思われる小屋が、点在しています。

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 今は使用されていないためか、壁や屋根が崩れ落ちている小屋も見かけました。

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 ツクシを見るとうれしくなるのは、日本の春を感じるからでしょうか。

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 プリムラ(primula)の花も咲いています。

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 1時間ほど歩いた頃から、栗林の間に、ブナ(faggio)の木が見え始め、さらにしばらく歩くと、道は、ブナ林の間を進んで行きます。

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 多くのブナの木が、生まれ育ったばかりの若葉に包まれています。雲の間から時々顔を出す太陽に、新緑が美しく輝いています。

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 岩間を流れ落ちる小さな滝や、

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緑の木々の間を流れる小川にも出会いました。この小川の近くで、午後1過ぎに、昼食のパニーノを食べました。

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 高い山を歩くと、おいしい水の飲める泉や給水場がたくさんあります。今回は、こんなかわいらしい、変わった給水場が、道沿いにありました。胴の長い犬のような形をしています。もちろんここで、水を補給しました。

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 ずっと歩いてきたCAI(Club Alpino Italiano、イタリア山岳クラブ)の21A番トレッキングコースを、さらにしばらく登ると、ようやく50番トレッキングコースとの合流点にたどり着きました。目指す庵までは、30分、ラヴェルナまではあと3時間と、さまざまな場所への所要時間が、道しるべに書かれています。右の庵に向かって進む予定だったのですが、逆方向にあるらしいSasso della Regina(直訳すると「女王の岩(岩山)」)への道案内だけが、一つだけ殊に大きい空色の看板に記されていたので、夫はこの岩山に、強い興味を示しました。

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 庵、Eremo della Casella(地図左上)には、すでに行ったこともあるからと、夫は予定を変更して、このSasso della Regina(地図左下)に行きたがりました。ただし、この地点(アステリスク)まで歩いたのと同じ距離をさらに歩く必要があり、本来の目的地である庵よりも、かなり遠くにあります。さらにこの日は天気が悪く、「夕方に雨」という予報だったので、今回は、やはり予定どおり、庵を訪ねることにしました。

 ちなみに、この地図の右手に大きく書かれたカプレーゼ・ミケランジェロ(Caprese Michelangelo)は、ミケランジェロの生まれた村で、現在では、彼の生家が、ミケランジェロを偲ぶ博物館になっています。(記事はこちら

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 このあと、しばらくやや急な上り道が続いたのですが、標高が1200メートルを越えるためか、まだ花の残る桜(ciliegio)があちこちにあって、うれしかったです。

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 疲れと写真撮影のために、しばしば足を止めたわたしが、ようやく庵に到着したのは、午後2時45分頃のことでした。一足先に到着して、周囲の眺めを楽しんでいた夫は、こんなキノコも見つけました。

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 ペンナ山を遠くに見晴らせる丘の上の十字架は、昨年11月末に訪ねたときには、枯れ木に覆われていたのですが、今回は、真っ白な花をいっぱいに咲かせた梨の木(pero)が、十字架の傍らでわたしたちを迎えてくれて、とてもうれしかったです。


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Eremo della Casella 5/5/2012 15.58

 到着してからは、美しい花や風景を眺めて休憩し、案内看板にある地図を見て、これまで歩いてきた道のりを確認し、次に訪ねてみたい場所、歩いてみたい山を検討しました。夫が庵の礼拝堂を訪ねていたとき、わたしはまだ外にいたときに、突然大粒の雨が降り出したので、わたしも、荷物をまとめて、慌てて礼拝堂に駆け込みました。

 屋内で雨足がおさまるのを待ち、小雨になってから、山を下り始めました。しばらく歩くうちに、幸い雨はやみ、行きは薄暗い雲に覆われていた道も、帰りは雲の間に青空が見えていました。

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 遅咲きのかわいらしいスミレ(violetta)など、帰りも花や風景を楽しみながら歩き、出発地点の教会に戻ったのは、午後5時45分。やはり一足先に到着していた夫は、「近所のバールでアイスクリームを食べよう」と言ったのですが、わたしはすっかり疲れ果てていたので、夫がバールで買ってきてくれたアイスクリームを、二人で車の中で食べました。

*この記事は、「ラヴェルナ1」(リンクはこちら)のつづきです。
Questo è il seguito dell'articolo, Passeggiata verso l'Eremo della Casella - parte 1"

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-05-10 10:17 | Viaggi in Toscana | Comments(4)
Commented by かや at 2012-05-10 22:11 x
こんにちは☆
自然がいっぱい、お花もいっぱいで、心が癒されますね。
久しぶりに山を歩きたくなりました♪

近々、奥日光に行って温泉に癒されてくるつもりです。
天気がよければ湖の周りをのんびり歩きたいと思います。

凸d(^ー^)pochi!
Commented by milletti_naoko at 2012-05-11 00:43
かやさん、こんにちは。ペルージャ周辺では、スミレや桜、梨の花がとうに姿を消しているので、思いがけず山の上で出会えてうれしかったです♪ 奥日光への旅と温泉、いいですね。すてきな旅になりますように。

応援のポチをありがとうございます!
Commented by ムームー at 2012-05-11 18:01 x
なおこさん素晴らしい景色ですねぇ~
水飲み場もいい雰囲気ですし、木々の新緑にお花たち、桜も
見れたなんて素敵~
スミレのお花が可愛すぎますねぇ~
いつも素敵な言葉をかけて下さってありがとうございます。
昨日はきよしくんのコンサートへ、今日はCTの検査でしたが、きよしパワーで何事もなく11年目をクリアしました。
Commented by milletti_naoko at 2012-05-12 03:59
ムームーさん、天気が悪いので心配したのですが、ちょうどいい具合に、大雨が降ったのは雨宿りができるときで、後は、景色や花の眺めを楽しみながら、散歩することができました。

すてきな歌にせよ名前にせよ、きよしくんのコンサートには心や体、病を浄化して、清めてくれる作用もあるんですね。いろいろご心配も多い11年だったと思います。本当におめでとうございます♪
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