うれしい山の宿

 朝食では、かわいい花を咲かせ、実にはビタミンCがたっぷり含まれているという野バラのジャムを、生まれて初めて見て、

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そうして味わうことができました。

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 隣には、イチゴや桃のジャムも並んでいたのですが、どれも手作りで、とてもおいしかったです。

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 ビュッフェのテーブルには、他にも、やはり手作りのおいしいケーキが並んでいました。

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 わたしたちの席のあるテーブルの上には、摘みたてのラズベリー(lamponi)まであって、甘くてとてもおいしかったです。

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 朝食用の部屋は、宿の1階にあります。宿の主人は、古い住居を買い取って、大半は業者に委託したのですが、かつて家畜が住んでいた1階だけは、自らが改築したのだと言っていました。古い石の壁やアーチが、とてもいい雰囲気を醸し出しています。

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 これは、フロントデスクのある隣の部屋なのですが、地域の特産物や家具の手前に、大きな額縁を置いて、額の向こうを、静物画のように演出しています。近年、宿を開いたばかりの主人の本業は家具職人で、趣のある家具も扉も、彼自身が作ったものが多いそうです。

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 今回のフランス小旅行では、おおざっぱな旅程は立てていたものの、宿泊地も宿もまったく決めず、探さずに出発したので、これははずれという宿やレストランも多々ありました。そんな中、この宿が見つかってよかった、ぜひまた戻りたいと思わせてくれた唯一の宿は、このピエモンテ州のB&Bです。

 イタリア中部のペルージャから、南仏のプロヴァンス地方までは遠いので、行きも帰りも、移動を2日に分けて、フランスとの国境に近いピエモンテ州に宿泊しました。昨年の夏、2度訪ねて、夫もわたしも、ピエモンテ、マリッティメ・アルプスの自然の美しさにすっかり魅せられていたからです。(下記リンク参照)

 ただ、昨年見つけたお気に入りの宿(下記リンク参照)に泊まっていては、遠回りになってしまうので、今回はフランスへと向かう道筋にある村に、宿を取ろうと考えていました。

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 ペルージャを朝8時頃出発し、フランスとの国境の近いこのサンブーコ(Sambuco)を通りかかったのは、午後6時頃のことです。村の入り口で見つけた案内標示に従って、無事こちらの宿、B&B Radiciを見つけました。扉の前に貼られた室内の写真・設備もよさそうだし、その横に掲げてあった料金を見ると、ダブルルームが朝食込みで、一部屋1泊60ユーロとあり、質が高いのに料金が安目に設定されています。

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 書かれた電話番号に電話すると、幸い空室があるとのことです。15分ほどしてから、宿の主人のお母さんがやって来て、部屋を見せてくれました。部屋も広いし、

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朝晩は寒かったので、使いはしませんでしたが、広くて眺めのいいテラスまであります。

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 テラスからはサンブーコ村の中心部が見えるのですが、歩いても近いし、車で行ける村の中心の広場には、とてもおいしいレストランが二つある(下記リンク参照)と教えてもらいました。

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 テラスは宿の後方にあるのですが、こんなふうに、宿の手前にも、美しい山並みが連なっています。

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 こうして、ピエモンテのお気に入りの山の宿が、また一つ増えたのでありました。

LINK
- Radici Sambuco – B&B in valle Stura, Piemonte
- 花のマリッティメ・アルプス / Parco delle Alpi Marittime – Parte 1
- お気に入りの山の宿 / Il nostro alloggio preferito in Piemonte 
- おいしいピエモンテ / Cena squisita a Sambuco (サンブーコ村の店で食べたおいしい地方料理)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-07-11 23:34 | Piemonte | Trackback | Comments(9)
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Commented by ムームー at 2012-07-12 09:54 x
なおこさんおはようございます。
素晴らしい眺めのホテル素敵ですね、どこを見ても景色が素晴らしい~
お気に入りのお宿が見つかると嬉しいですねぇ~
知らない村や町や山並みの写真を見せて貰うだけでも幸せ~
Commented by milletti_naoko at 2012-07-12 17:46
ムームーさん、おはようございます。それほど高くなくてそこそこの宿が見つかればラッキーと思っていたら、こんなにすてきな宿に出会えて、うれしかったです。ピエモンテは昨年初めて訪ねたのですが、イタリア語では「山のふもと」という意味で、その名のとおり、高みに湖を持ち、道沿いには花がたくさん咲いている高峰に囲まれていて、すっかりその魅力のとりこになりました。ムームーさんにも喜んでいただけて、うれしいです♪
Commented by クロちゃん at 2012-07-12 20:23 x
なおこさん、こんばんは♪
出掛けた行き先で宿を探すのも冒険心がわいて面白そうです。
良い宿に出会った喜びは大きいでしょう。
これも楽しい旅の思い出ですね。(^^)/
Commented by Masami at 2012-07-12 20:25 x
なおこさ~ん!

ご無沙汰していますが、お元気そうで何よりです~。
パリの語学留学も充実したものになられたようですね♪

私はピエモンテですと銘醸ワイン生産地のバローロ近郊とトリノなどしか訪れたことがありませんが、こちらは美しい山並みが広がる素晴らしいところですね!先ほど地図で確認しましたら、本当にフランスの国境近くなのですね。この辺りはフランス語も使われているのですか?

B&Bも良さそうですね~。
1泊60ユーロでこのお部屋とこちらの朝食、要チェックですね!
野ばらのジャムはどんなお味でしたか?

私は今月初めに予定通りイタリアに戻りましたが、
ブログをお休みしていた間に再発した「なまけ癖」とサラの夏休みが重なって、の~んびりとした毎日を送っております(苦笑)
こんな私ですが、再びよろしくお願いしますね~♪
Commented by milletti_naoko at 2012-07-12 21:27
クロちゃん、こんばんは♪ いやあ、本当に冒険で、スリルたっぷり、旅行中は、午後9時半頃まで空室がないと断られ続けたり、夫が「ボヘミアンの部屋」と呼ぶよろい戸の閉まらない屋根の下の部屋に泊まったりと、いろいろありました。最初にすてきな宿にすぐに出会えて本当に運がよかったと思います。帰りはここを通りかかったのが土曜日だったので、事前に電話したのですが、残念ながらすでに満室でした。
Commented by milletti_naoko at 2012-07-12 22:09
まさみさん、おかえりなさい! ありがとうございます。パリでは天気は悪かったものの、フランス語の語学学校も観光も、十分に楽しむことができました。

ふふふ、趣味や嗜好によって、同じ州に行っても、目的やすることが、違ってきますよね。数年前、わたしたちがピエモンテ州に行こうと考え、ガイドブックを買ったのは、園芸誌の付録にあった「ピエモンテの花の村たち」という小冊子がきっかけだったのが、昨年はちょうど翌月に、夫の友人がこのアルプスのフランス側の自然公園を歩こうという計画を話していたため、結局は夫の発案で、イタリア国境側にある自然公園の山を歩くことになりました。わたしは当時仕事に追われていて、このときの旅の計画はすべて夫任せだったのですが、こんなに川や湖、滝、そして山と咲き乱れる花の美しい場所があるのだと、心底感動しました。

まさみさんならワインのおいしいところを訪ね歩かれて、いろいろすてきなワインを発掘されるのでしょうね。うちは、わたしも夫もあまり量を飲まないので、二人で旅するときはたいていvino di casaを頼んでおります。(たいては250ml、たまに半ℓ頼むこともあるのですが、飲みきることはまれです。)(つづく)
Commented by milletti_naoko at 2012-07-12 22:09
まさみさんへ(上からの続きです)
このあたりはイタリア側もフランス側も方言は同じで、occitanoと呼ばれています。歴史があって、ダンテがlingua d'ocと呼んだこの言語は、イタリア語やフランス語と同じく、俗ラテン語から発展・変容してできた言語で、大学の授業では、この2言語のlingua ponteなのだと学びました。というわけで、方言がイタリア語にもフランス語にも近いので、この宿の人は、フランス語も話せると言っていました。

この質の高さで、この値段で本当にいいのかしらとびっくりしました。トスカーナやラッツィオなら80ユーロはすることでしょう。野バラのジャムは、日頃好きな花の実のジャムを食べられると思うだけでもうれしかったのですが、味もおいしかったです。

こちらこそよろしくお願いします。わたしも最近は夫と共に、猛暑の中、家事と改築中の家のトイレ選びや配置決めに終われ、続けたいと思っているフランス語の勉強がすっかり棚上げになっています。ガルダ湖は、一度、夫の合唱団の旅行で訪ねたことがあるのですが、いつかまた行けたらいいなと思っています。いつかどこかでお会いできるとうれしいです♪
Commented by かや at 2012-07-13 00:57 x
なおこさん、こんばんは☆
自由旅行ってやつですかね~。宿を決めずに出発するっていうのは、自由に場所を決められる反面、いい宿が見つからない心配もありますね。
僕は旅の前に宿だけは全部予約していくんですけど、途中で予定を変更して宿を別の所に変えることはあります。キャンセル料金が発生する場合は変更しませんけど。

眺めの良いテラスですね。宿の周りの山もすばらしいです。

凸d(^ー^)pochi!
Commented by milletti_naoko at 2012-07-13 01:17
かやさん、こんにちは♪ わたしも自分一人だったら、いえ、夫と二人でも、宿を決めずに出発するのは不安なので、できるだけ、せめて出発当日の宿だけでも押さえてから出発するのが好きなのですが、夫は旅程にしばられないのが好きなんです。今回は、身内の急病や家の改築状況もあって、どたんばまで出発するかどうか決まらなかったという事情もありました。このときばかりはいい宿が見つかってうれしかったのですが、このあとは、かなり宿探しに苦労しましたし、宿もいまいちでした。
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