2012年 09月 05日
湖を舞い飛ぶ鳥たち、トラジメーノ湖
トゥオーロからは、マッジョーレ島(Isola Maggiore)が、すぐ近くに見えて、島へ行くフェリーも出ています。
湖の岸辺に行くと、会う約束をしていた友人、ルーカは、すでに帆船の出発準備を整えていました。ルーカが最近買ったばかりの、このカシオペア号で、わたしたちペルージャ組は、すでに湖の周遊をしていたのですが、リミニ組は、まだ船を見ていなかったので、興味津々だったのです。
二人はさっそく船に乗り込みました。わたしたちにも来るように誘ってくれたのですが、船の定員は6名なのに、全員が乗ると7人になってしまいます。
そこで、わたしたちは、フランコたちが帆船で湖を周遊している間に、フェリーでマッジョーレ湖を訪ねることにしました。
島に着くと、港の近くの教会、Chiesa del Buon Gesùが、この日は開いています。中に入ると、壁も天井も、湖の色を思わせるようなきれいな空色をしていました。
まずは、町並みを通り抜け、それから、見晴らしのいい丘の上へと向かう坂道を上って行きました。
すると、何十羽、いえ、何百羽ものツバメたちが、オリーブの木々の間を、そして、空を、にぎやかにさえずりながら、飛び交っているではありませんか。
最近すっかり姿を見かけなくなったので、夫が、「もう南に飛び立ってしまったんだ。」と言っていたそのツバメたちを、前日にポルヴェーセ島でたくさん見かけて、「ああ、まだこんなにたくさん残っていたんだ。」とうれしくなったのですが、この日のマッジョーレ島では、さらにその何倍もの、たくさんのツバメがいました。二島には、ツバメのえさとなる小さな虫が無数にいて、辺りを飛び回っているので、口を開けて飛びさえすれば、ツバメたちは、食べたいだけの虫を、簡単に口にすることができそうです。
島の高台に立つ教会、Chiesa di San Michele Arcangeloも、この日は開いていました。教会内部の中世のフレスコ画は、絵も色づかいもとてもきれいです。入場料は1ユーロで、残念ながら内部では写真撮影が禁止されていました。大天使ミカエルの名を冠した教会でありながら、不思議と、内部には聖ミケーレの像も絵も見当たりませんでした。
次のフェリーが出るまであまり時間がないので、急ぎ足で丘を下りて、港へと向かいます。この道の近くで、野ウサギやキジを見かけました。
なんとかフェリーに間に合いました。波を立てて進む船の後を、幾羽ものカモメが、鳴き声を上げながら、追ってきます。
フェリーがトゥオーロの港に着いたときには、ルーカたちもすでにマッジョーレ島の周囲を1周して、戻っていました。港のバールで、飲み物を飲みながら、ひとしきりおしゃべりをしたあと、リミニへと旅立つ友人たちを見送り、わたしたちも、帰途につきました。
湖の中に浮かぶ島でしょうか、自然が残っていて、鳥には過ごしやすい場所なんでしょうね。くちを開けて飛んでいるだけでお腹いっぱいになるなんて、ある意味うやらましいです(笑)
キジや野うさぎもいるんですか。野うさぎなんて見たことないです。
凸ポチ!