秋色の花市

 今回の花市では、色鮮やかなハートがたくさん実ったこちらの鉢を購入しました。

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 オレンジ色と形がきれいで、一目惚れしたのですが、どうしてもほしくなったのは、やはり日本を懐かしむ気持ちからです。ホオズキというと、すぐに母方の祖父母の家を思い出します。ホオズキが色づく夏は、毎年帰省して、祖父母の家で過ごしたからでしょうか。

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 ホオズキは、毎年、春と秋に催されるリッチョーネ(Riccione)花市、Giardini d’Autoreで購入しました。土曜の晩、パン祭りのあともアドリア海岸に残るため、はるか北方のリミニの友人宅まで行って泊まったのは、この花市を訪ねるためだったのです。

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 この日の朝、フランコはブラックベリー狩りに出かけましたが、マヌエーラはわたしたちと一緒に花市に来ました。花市には、工房、Artigianateの店も出ていました。ロマーニャ伝統のデザインを、17世紀から伝わる技法を用いて、布に施した美しい布製品が並んでいます。

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 盆栽の紅葉も、ほんのりと赤くなっていて、秋らしいいい雰囲気を出しています。70ユーロという値段に驚いたのですが、日本でも、盆栽はこんなに値が張るのでしょうか。

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 今回、特にいいなと思ったのは、果物の若木を売る店の展示です。さまざまな品種のリンゴやブドウ、梨を、こんなふうに名前と共にきれいに飾ってありました。実りの秋だからこそ、できることです。幸水も豊水もあって、日本の梨が恋しいわたしには、うれしかったのですが、残念ながら、市には日本の梨の木は持ってきていませんでした。トスカーナの店(リンクはこちら)には、二十世紀もあるということなので、いつか若木を買いに、店を訪ねようと思っています。

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 昨年、芸術的作品で目を喜ばせてくれたカボチャ友の会は、今年は、展示内容がざっとしていました。それでも、色とりどりで、大きさもさまざまのカボチャたちは、見ごたえがあります。

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 こんなふうに、いろんなおいしいものを売る店もあります。

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 水辺に生える葦(canna)を使って、おじさんが作り出す水鳥たちを、子供たちがうれしそうに、手に取って眺めています。自然の生物の形を、木や葦を使って作り上げるというのが、すてきだと思います。

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 庭を居心地のいい、楽しい空間にしてくれる飾りは、他にもたくさんあります。

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 睡蓮などの水生植物を扱うこの店は、毎度のおなじみですが、毎回、花や置き物の色や形、配置を、以前とは違う形で、けれど上手に工夫して、訪ねる人が、見て楽しめるようになっています。

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 テーブルの上には、遠い異国の珍しい果物がたくさん並んでいます。こういう不思議な果実がなる植物を売る店もありました。

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 唐辛子(peperoncino)も、びっくりするほど、いろんな色や形のものが、並んでいます。

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 アイデアがおもしろい、もらおうかなと思ったのは、右手の木にかけられた鏡です。七つの太い筒の底に、鏡を貼って、花の形に並べてあります。

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 白やピンクのコスモスの鉢植えもあって、わたしはピンクのコスモスが買いたかったのですが、「種から簡単に育つんだから、鉢を買うより、春に種をまくように」と、夫から禁止令が出ました。いえ、ダイソンの掃除機タワー型扇風機も、夫に買うなと言われつつ買っています(でも懐をはたいたのはわたしです)から、反対されたからと言って、従わなければいけないというわけでもないのですが、今回はあきらめました。

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 会場には、ロバ(asino)もいて、草をやると、うれしそうに食べていました。花市の会場内では、ピアディーナやライスサラダを買って、食べることができます。わたしたちも、正午過ぎに、花市に店を出していたシモーナと、会場内で昼食をすませました。夫が食べたピアディーナはおいしかったそうですが、わたしたちの食べたライスサラダの味は今ひとつで、シモーナは「こうするとおいしい」と言って、マヨネーズをたっぷりかけ、ごはんと混ぜ合わせて食べていました。

 昼食後は、まだしばらく花市の会場を回って、目をつけておいた鉢を買い、それから、寄り道しながら、ペルージャへと戻りました。

LINK
- Giardini d’Autore. Mostra Mercato di Giardinaggio - HOME
- Vivai Belfiore, specialisti in frutti antichi

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
Giardini d'Autore - Mostra Mercato di Giardinaggio
- リッチョーネの花市 / Giardini d’Autore 9/2010
- 花市で春を先取り / Giardini d’Autore 3/2011
- カボチャも芸術 / Zucche & Arte Giardini d’Autore 9/2011 – Parte 1
- 花の妖精 / Fate dei Fiori Giardini d’Autore 9/2011 – Parte2
- 春の花市2012 / Giardini d’Autore 3/2012
Artigianate - Tele stampate con il metodo tradizionale romagnolo
- ロマーニャ伝統の技とデザイン / Disegni e tecniche tradizionali della Romagna (19/9/2010)
- 新店は森の中 / Artigianate – Nuovo negozio a Riccione (5/2012)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-09-29 06:42 | Fiori Piante Animali | Trackback | Comments(12)
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Commented by ムームー at 2012-09-29 09:17 x
なおこさん
おはようございます。
花市楽しそうですね~お花だけではなくて出店があって
素敵ですねぇ~
懐かしいホオズキ良く遊びました、これはとてもきれいですね。
美味しいものから苗木、そしてロバさんもいて何て素敵なんでしょう。
いつもなおこさんの行かれる所が楽しくて素敵で
一緒に回ってるような気分になれます、ありがとうございます~
Commented by ぷー at 2012-09-29 16:58 x
なおこさん、おはようございます。
いや〜ん、何ですか、この市!花の市はどんなにブラブラしていても飽きませんよね。写真にもあるように、美味しいものも売ってるし、手工芸品もあるし、このような市では私も時間を忘れて回ります。ついでに何もかも忘れて散在したいのですが、そうもいかず…。最近は沢山買い込むのは怖いので、わざとお金を余り持たずに行きます。うちのベランダも桃も藤も葉が落ちそろそろ冬支度。何か秋の彩りを揃えようと思っていたところです。
ほおずきは私も同居の祖母との思い出がありますよ。いい植木ですよね〜。
Commented by milletti_naoko at 2012-09-29 17:35
ムームーさん、おはようございます。花もですが、庭に飾れるいろんなかわいらしいものが多くて、見ていて楽しかったです。日本にお住まいのムームーさんも、ホオズキが懐かしいということは、日本でも今はあまり見かけないのでしょうか?

ありがとうございます。ムームーさんの行かれる湖やお店もすてきですよね。いつかイタリアか日本で、一緒にお散歩しましょうね♪
Commented by oliva16 at 2012-09-29 18:17
きれいなほおずきですね。私は先日、新潟で、食べられるほおずきの実をもらいました。甘酸っぱい木の実を食べているみたいな、不思議な味でしたよ。
Commented by milletti_naoko at 2012-09-29 21:49
olivaさん、ほおずきを食べられたんですね! 昔、ほおずきの実を鳴らして遊んだ遠い記憶があるのですが、お店の人や夫に、どうやって音を鳴らすのかと聞かれると、思い出せず、答えられませんでした。新潟には、ほおずきがたくさんあったのでしょうか?
Commented by oliva16 at 2012-09-29 23:23
なおこさん、さっそく私のブログの方に写真をアップしました。きれいな朱色のほおずきとは別の種類みたいです。ほおずきの鳴らし方は、よくよく熟した実を指で丹念にもみほぐして、皮を破らないようにして中の種だけへたの部分から出して、へたの小さな穴が舌に当たるようにして口に含んで「ぷぷー」って…うまく説明できませんが、思い出していただけました?
Commented by Masami at 2012-09-30 06:26 x
見所が沢山の秋の花市ですね~!
私だったらあれもこれも見て回り、半日くらいは優に過ごせそうです(^^)
それにしても、ハート型のほうずきは、色が鮮やかでホントに可愛らしい♪観賞しているだけでも、嬉しくなりますね^^

果物の若木の展示も見事ですが、日本の梨の木は売ってなかったのですね、残念!!私もいつもこの時期は日本の梨が恋しくなります(*^^*)
Commented by milletti_naoko at 2012-09-30 06:46
olivaさん、さっそく訪問しますね。ご説明をありがとうございます。なかなか難しそうですね。今は実がきれいで、見るのを楽しみたいので、もう少ししたら挑戦してみます。
Commented by milletti_naoko at 2012-09-30 06:52
まさみさん、この花市は本当にみどころがたくさんで、わたしたちも、初めてのときは、じっくり時間をかけて回りました。ほおずきを見たときは、色もきれいだし、昔が懐かしくて、本当にうれしかったです。今も見るたびに、きれいで元気な色に励まされています。

実はうちの近所に住む夫の親戚の家にも日本の梨の木があるそうですから、若木を植えれば、育ってくれるだろうと思います。店があるのはフィレンツェ県で、うちからは遠いのですが、やっぱり日本の梨はおいしいですよね。ぜひ店に行って、梨の木を購入するつもりでいます! 
Commented by Riana at 2012-09-30 16:35 x
なおこさん、こんにちは!
この花市、春しか行ったことがなかったので秋にも行ってみたいと思っていたのですが先週だったのですね。
私も日本の植物を家に置きたいと常々思っており、夏にスイスでほおずきを見かけてからはずっとほおずきが欲しいなと考えていましたが、まさかイタリアで売られているとは思いもしませんでした。もみじは種を蒔いてみたものの、芽が出ませんでした。
梨、私も大好きなのですが、残念ながらこの辺りでは売られているのも木が植えられている家も見たことがありません。ジューシーな日本の梨が恋しいです。

Commented by milletti_naoko at 2012-09-30 18:50
Rianaさん、春には花市にいらっしゃったんですね! 秋は秋で、秋の花や実が見られて、別の楽しみがあります。イタリアで、日本の花や木を見つけると、やっぱりそれがうれしくて、つい購入して手元に置きたくなりますよね。ツツジやアジサイは、我が家では土がアルカリ性土壌なので、鉢植えで育てるのですが、イタリアにも土壌が酸性で、土で育つ地域があちこちにあるようです。種からで難しい場合は、苗や若木を植えたらいいかもしれませんね。自宅でとれた日本の梨が食べられたらと、わたしも心からそう思います。日本の梨はおいしいですよね。

ホオズキ、探してみたら、ご近所の店で見つかるかもしれませんよ。やや酸性の土が必要ということですが、困るくらいに繁殖しがちだそうです。
Commented by milletti_naoko at 2012-09-30 22:42
ぷーさん、書いたつもりのコメントが消えてしまいました。お返事が遅くなって申しわけありません。ホオズキって、色がきれいな上に、日本を思い起こさせてくれて、毎日眺めるのが楽しみです。わたしも買いたいものは山ほどあったのですが、自分たちで作れそうなものは、アイデアだけもらって作ってみようと、やっぱり財布のひもはしめるように心がけました。
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