ヨーロッパ最大のオリーブ

 ヨーロッパで最も大きいオリーブの木は、イタリアのラッツィオ州にあります。

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L’Olivo più grande d’Europa – Fara in Sabina, Rieti 18/10/2011 15.01

 高さ、約15メートル。幹の円周は、7.2メートル。

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 四方に伸びる枝と、その枝を包む葉を含めると、その直径は、30メートル。

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 この巨木から、かつてはなんと年に1200kgものオリーブを収穫することができ、そのオリーブから150kgのオリーブオイルを得ることができたそうです。現在は、木の剪定を、大木の命を守ることを優先して、行っているため、これほどの収穫はもうないと、木の傍らに立つ看板に、書いてあります。

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 同じ看板には、この木の樹齢は1400年とも、2000年とも推定されているとありますが、巨木のある町のサイトには、この推定は誤りで、木の樹齢は、実際は約千年だろうということです。

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Abbazia di Farfa, Fara in Sabina (RI) 18/10/2011 7.28

 このオリーブの樹齢の推定をめぐっては、諸説あるのですが、町が約千年説を支持するのは、この付近で、ベネディクト派修道会のファルファ修道院(上の写真、下記リンク参照)の修道士たちが、大がかりな開拓作業を行ったのが、ちょうど紀元千年頃であろうと考えられているからです。

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 この日、昨年の10月18日、わたしたちは、朝からずっと歩いたあと、この大きな大きなオリーブの木の下で、昼食のパニーノを食べました。

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Partenza da Farfa 18/10/2011 9.50

 と言うのも、それは聖フランチェスコの足跡をたどって、リエーティからローマを目指して歩く巡礼の旅の3日目で、この朝、修道院のあるファルファを出発したわたしたちは、巡礼路がこのオリーブの巨木のそばを通ると知って、木の下で昼食を取ることに決めていたからです。

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Canneto, Fara in Sabina (RI) 18/10/2011 14.12

 修道院のあるファルファも、オリーブの巨木のあるカンネートも、どちらもリエーティ県のファーラ・イン・サビーナ町に属する村です。修道院を出発してすぐに道を間違えたり、寄り道をしたりしたこともあり、ようやくこのカンネート(Canneto)の村が見えてきたのは、もう午後2時を過ぎた頃でした。

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 オリーブは、カンネートの中心街からは少しはずれたところにあるのですが、先の写真に見える丘の上の中心街にも、オリーブの巨木(l’Ulivone、l’Olivoneとも)の方向を記した看板が、立っています。伊英西仏独の4か国語で、「ヨーロッパ最大のオリーブ」と説明した、この茶色の看板の矢印に従い、道に不安なときは村人に尋ねて、進んでいくうちに、こちらの通り、Via dell’Olivone(直訳すると、「オリーブの巨木通り」)にやって来ました。

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 ようやくl’Olivoneにたどり着いたときには、午後2時半を過ぎています。

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 苦労の末にめぐり会えた、オリーブの威容に感動しながらも、

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皆、疲れた上に、おなかを空かせていたので、すぐにパニーノをほおばり始めました。

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 大きな大きなオリーブの木かげで、木に向かって座り、そのみごとな幹や枝ぶりや、上から降りそそぐ葉の茂みをめでながら、昼食を済ませ、食事のあとも、木を愛でながら、しばらく休みました。

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  大きなオリーブの木の下で
  あなたとわたし

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Partenza dall’Ulivone 18/10/2011 15.15

 それから、巨木に感謝と別れを告げて、再び目的地に向かって、歩き始めました。

LINK
- Comune di Fara in Sabina – L’olivo più grande d’Europa
- La Via di Roma. La Via Francigena di San Francesco – Gli ultimi 100km per Roma – 3a tappa. Deviazione per Farfa

関連記事へのリンク / Link agli articoli correlati
- ウンブリア最古のオリーブ / L’Olivo più antico dell’Umbria (7/10/2012)
- ローマ目指して2、ファルファ修道院へ / Via di Roma2 – Verso l’Abbazia di Farfa (17/10/2011)
- いってきます / Via di Roma – Partenza da Perugia (15/10/2011)
- 旅立ちの前に~「心中のヤリタイ」? / Via di Roma – Notte prima della partenza (15/10/2011)
- ローマ目指して1、秋色の道 / Via di Roma1 – Partenza da Rieti (16/10/2011)
- ローマ到達 / Via di Roma – L’Arrivo a Roma (21/10/10)
*そうです。今のところ、6日間巡礼の記録は最初の2日間だけで、このオリーブの巨木を訪ねた3日目以降は、まだ書けていません! いつか必ず忘れないうちに。
Sì, devo ancora raccontare il cammino dal terzo al sesto e ultimo giorno!

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2012-10-12 23:35 | Via di Roma (RI-RM) | Comments(8)
Commented by ムームー at 2012-10-13 09:08 x
なおこさんおはようございます。
樹齢1000年とか素晴らしいオリーブの木ですね、見事ですわぁ。
長い歴史を垣間見てきた逞しさと神秘さがありますね。
大きな木の下であなととわたし素敵!!
癒されますねぇ~♪
Commented by クロちゃん at 2012-10-14 06:26 x
なおこさん、おはようございます。♪
たくさんの恵みを与えて来たオリーブの巨木は今も人々に憩いの場を与えてくれますね。
巨木を目にすると、太古の昔の空気を感じます。(^^)/
Commented by milletti_naoko at 2012-10-14 06:38
ムームーさん、こんばんは。とにかく大きさに圧倒されました。たどり着くまでが長かったこともあって、見られたときは、感慨深かったです。そうなんです♪ 緑と木陰で疲れをいやしてくれました。
Commented by milletti_naoko at 2012-10-14 06:40
クロちゃん、こんばんは♪ まさにおっしゃるとおり、今もたくさんのオリーブの実を、憩いや喜び、感嘆を、人々に与え続けている大木です。そうですよね。ずっとずっと昔から、暮らしを見守り、世の変化を見届けてきた巨木ですもの。
Commented by fusello at 2012-10-14 15:42
こんにちは。
うわ~このオリーブなんて大きいんでしょう!幹も分かれていないし、神々しいお姿、きっと神が宿っているんでしょうね!
しめ縄を飾ってあげたいわ~
そうそう私がレースを織る時に使っているfusello、オリーブ製のものもあります。
Commented by milletti_naoko at 2012-10-15 02:03
fuselloさん、こんにちは。幹は小さい空洞はあるものの、まだ一体になっています。日本だったら、きっと神木として、しめ縄が飾られ、神社もできることでしょうね。
オリーブの木の木材としての利用はあまり聞いたことがないのですが、そういう用途があるんですね。びっくりしました!
Commented by vruocculu at 2012-10-15 09:39
初めまして。
今、こちらにたどり着いてとっても嬉しいです。
イタリア大好きなので、またおじゃまさせてください。
これから過去記事に。 今後とも宜しくお願い致します。
Commented by milletti_naoko at 2012-10-15 18:40
vruocculuさん、はじめまして。こちらこそ、うれしいコメントとイイネをありがとうございます。イタリアもワインも本当にお好きで、いろいろな旅をされ、おいしいものや旅で、毎日や人生をすてきに楽しまれていますね。こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
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