おすすめ小論&語学検定対策

 これは、1998・1999年度の実用イタリア語検定の二次試験の出題テーマを、わたしがまとめて表にしたものです。

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 2000年4月に、イタリア語検定対策の勉強を始めるにあたって、こうして一覧にしてみたのは、以後、たとえば新聞やニュースで似た情報を、スクラップしたり、意識して読んだり見たりするためです。

 このさらに数年前に、実用英語検定1級の合格を目指して勉強していた頃も、同じように、過去に二次試験のスピーチとして出題されたテーマを書き並べたことがあります。書き出してみることで、高齢者福祉や経済など、自分のその頃の知識だけでは、2分間のスピーチで、うまく考えを述べたり、まとめたりできないことが多いことに気づき、それで、スピーチの主題になりそうな新聞記事を、スクラップすることにしました。スクラップしたのは、当時年間購読していた読売新聞です。

 むやみに新聞記事を切り抜いて、次々に貼っていったのでは、たとえば自分がスピーチ対策として、ある具体的なテーマについて書いた記事を探したいというときに、見つかりません。そこで、厚めのリングノートで、内部が約20ページごとに、見出しや色で分けられたものを購入し、環境・健康・福祉・教育など、スピーチで問われる項目から、10ほどのテーマを決定し、ノート内の見出しのタブに、このテーマを書き込んでいきました。そして、以後は、それぞれのテーマに該当し、スピーチの参考になりそうないい新聞記事が見つかるたびに、スクラップをして、該当テーマ用のページに貼りつけていきました。

 おかげで、どんなことを聞かれても、少なくとも日本語では、自分なりの意見や考えをしっかり述べられるだけの時事問題についての知識がついた上に、こうしてスクラップをしていると、英語の新聞や雑誌で、同様のテーマが扱われたときにも、注意を傾けるようになり、1度の受験で合格することができました。1996年の当時とは打って変わり、今では、こうした内容について、英語やイタリア語で書かれたオンライン記事も、簡単に見つけて、活用できる時代です。オンライン情報は膨大で、わたしは紙情報を好むのですが、日本でイタリア語の勉強をする場合には、やはりオンライン記事を利用した方が、入手も早く、安く済みます。

 そして、このスクラップブックは、新聞のスクラップを始めたときには想定していなかったことで、後に非常に役に立ちました。高校で国語を教えていると、特に3年生の授業を担当している年は、しばしば就職用作文や大学入試の小論文の指導をすることになります。中には、「高齢者福祉」、「食習慣の変化とガン増加の相関関係」など、限定されたテーマについて、かなり長い文章を要求する大学や専門学校も多く、そういうときに、このスクラップブックは、生徒の書いた文章の指導に、大いに役立ちました。英検のスピーチでも、小論文でも、まずは与えられたテーマについての十分な知識がなければ、文章を書いたり、うまく構成したりすることはできません。スクラップしていた記事の中から、生徒たちが書かなければいけないテーマについて、分かりやすく、また、十分に説明したものを選び、まずは、その記事を読むように指示したりもしました。

 検定試験の勉強というと、まずは1次試験対策に追われて、2次の勉強は後回しになります。小論文対策も、大学入試センター試験が終わって、そこで初めて本腰を入れるという高校生が多いのではないでしょうか。けれども、2次試験のスピーチや小論文で、与えられた主題について、十分に自分の考えを述べることができるためには、にわか仕立てでは無理で、長い期間をかけて、少しずついろいろな記事を読み、知識を蓄えていく必要があります。現代社会のどんな問題や現象についてであっても、聞かれればすぐに答えられるというほど、ふだんから時事問題を意識している人は、それほどいないと思うのです。また、新聞記事を読むことは、高校生には、国語の力をつけることに、社会人にも、外国語の力をつける基盤として不可欠な母国語の力を養うことにつながります。小論文の場合には、主題が、高校生が進みたいと考えている学科に関連した内容にしぼられてくる一方、外国語の検定試験では、主題が多岐にわたり、英語やイタリア語の表現力や語彙力、文法の構成力だけではなく、時事問題に対する全般的な知識が問われます。ですから、たとえどんな主題が出ても、きちんとしたことが言えるだけの十分な力をつけたいと思ったら、まずは1次試験に受かる前から、過去に2次試験で問われた主題を書き出して、日本語の新聞記事をスクラップしたり、時々は、そのテーマを扱った外国語の記事を探して読んでみたりしておくことが必要だと思います。

 というわけで、英検やイタリア語検定の上級を目指そうという方や、高校生のお子さんがいるという方には、ご自分やお子さんのために、まずは問われそうな主題をすべて書き連ねてみて、合格のために身につけなければいけない知識と、そのために勉強すべきことの多さを確認し、それから、新聞記事のスクラップをしてみること、スクラップを勧めることを、おすすめします。わたしも日本の高校で教えていた頃は、時間に追われ、新聞を読みもせずに積み重ねることも多かったのですが、休日などに、ざっと流し読みして、これは使えるという記事だけ切り取って、スクラップにし、重点的に読みました。時間はかかりますが、とても効果のある方法だと信じています。

LINK
- 代ゼミネット - 小論文テーマ一覧(2011年度入試)
↑↑左の欄にある大学名をクリックすると、各学科で出題された小論文についての詳細情報が分かります。
- 英検 – 1級の試験の内容
- イタリア語検定協会 - 検定試験の結果・問題・試験内容と程度
- 仏検 - 試験内容・試験形式

La violenza nelle scuole, inquinamento ambientale, gli italiani e i consumi, crisi economica in Giappone, invecchiamento della società, energia nuculeare, alimentazione naturale....

Sono i temi sui quali i giapponesi dovevano esprimere le proprie opinioni in italiano per ottenere il certificato dell'italiano (il livello più alto) nel 1998 e nel 1999. Come si vede, tutti i temi sono tuttora attuali sia in Giappone che in Italia, anche se su alcuni temi molte persone ora risponderebbero in modo molto diverso rispetto a 15 anni fa.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-01-04 17:19 | Lingua Italiana | Trackback | Comments(15)
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Commented by fusello at 2013-01-04 19:01
naokoさん、具合は如何ですか? そろそろ完治された頃でしょうか?
↓のお薬見覚えが、胃がすご~く痛くなった時、薬局で処方して貰ったのと同じ物(日本から持参した胃腸薬では治らなかったため)
2、3回服用して快復したのですが、外国のお薬は強いと聞いているので、できれば服用したくないものです。

さて試験対策としてスクラップ帳を作る、なるほどねぇ、上級試験を目指している友人がいたら教えてあげよう、いやいやnaokoさんのブログを紹介した方が手っ取り早いですいね!
Commented by milletti_naoko at 2013-01-04 23:43
Fuselloさん、ありがとうございます。準流動食で乗り切って、だいぶ楽になりました。気分の悪さも熱もないので、昨日からたまった掃除や洗濯をぼちぼちと片づけているのですが、今晩も明日もピザの夕食(明日は+映画鑑賞)の誘いがあって、「人に移しても悪いし、ピザはまだ食べられる自信がない。」と言うのですが、夫は「ウィルスなんて、どこにも転がっているんだし……」 今晩は辞退するつもりでいますが、明日は様子を見て判断したいと思っています。

偶然というか、よく使われる胃薬なのか、Fuselloさんも服用されたことがあるんですね! なるほど、日本の胃薬で効かないのだから、対応するイタリアの胃薬を飲んでもと思いつつ、お医者さんに説得されて、買って飲んだのですが、やはり、この薬の方が、かなり効果が強いんですね。わたしも化学薬品はできるだけ避けたいのですが、今回は必要に駆られて購入しました。(つづく)
Commented by milletti_naoko at 2013-01-04 23:44
Fuselloさんへ(上からのつづきです)

よくよく考えてみると、語学検定でこういう問題が出るときは、語学の力以外の、かなり広くて深い一般常識も問われているわけで、そういう語彙や内容をその外国語で話す力があることを見ることはできるけれども、たとえ外国語の力があっても、問われた内容を知らないから検定に受からないということがありがちなので、問題と言えば問題だと思います。まあ、外国語で書かれた時事問題を読みこなすのは、そういう事実を母国語ですでに知っていると、楽になりますから、そういう意味では、検定を機会に、スクラップ帳を利用して社会問題に詳しくなると、外国語学習の幅を広げ、力を培うことができるのではありますが。
Commented by oliva16 at 2013-01-05 00:44
なおこさん、おっしゃるように、語学検定の上級になると時事問題や一般常識(というか、その外国語を使う国での一般常識)もかなり問われるように思います。正直、社会問題、経済問題、政治などに疎くてあまり関心を持っているとは言えない私は、同時にそのことを自分で恥じてもいるので、語学の勉強をきっかけに多少時事問題の記事を読んだりするようになるのは良いことだとは思っています。ところがやっぱり本心から興味を抱いているわけではないためか、語彙が増えないんですよね…。(つづく)
Commented by oliva16 at 2013-01-05 00:44
(つづきです)
語学の才能がもともと無いとかいう問題ではなく、なおこさんみたいに勉強すれば、誰でもかなり外国語ができるようになると思います。でも、「勉強を続ければ」、ということで、その努力というのが並大抵のことではできないわけで・・・「努力も才能のうち」とはよく言ったものだなー、とつくづく思う私です。
私は今年は、あまり細かく計画を立てず、とりあえずイタリア語とドイツ語について「必ず1日1つ、新しい表現か単語を覚える」ことを目標にします。手のひらサイズのノートを2冊用意し、そこに新しい表現か単語を1つだけ書いていきます。欲張ると破滅するので、1つだけ。なるべく国際的なニュースで伊独どちらのニュースも読めるような内容のものから選んで、共通の分野の単語を伊独どちらも増やしていこうと思います。でも、無理せず、読んだ本の中からの単語でもなんでもいい、と思っています。いつも計画だけ立てて終わっているので、とにかく続けられるようにハードルを低く低く(笑)!
でもなおこさんは、是非これからもハードルの高ーい勉強法も紹介してくださいね。
Commented by lucien518 at 2013-01-05 01:36
こんにちは。はじめまして。英検1級を取らないまま、フランスに来てしまい、フランス語を細々とやっています。2014年に一時帰国する際、英検を受けようかと思ったのですが、まず1次に通らないと思いますがあきらめが悪く、パス単を注文してしまいました。英語を学ぶ時間はありませんが、なおこさんのブログを参考にしてなんとかがんばりたいです。よろしくお願いします。
Commented by milletti_naoko at 2013-01-05 07:48
Olivaさんの場合、翻訳の勉強会やお仕事に費やされている時間もすべて、りっぱな勉強時間ですし、そうすると、わたしなんかより、よっぽど語学と格闘していらっしゃる時間が多いように思いますよ。わたしの印象ですが、翻訳は本来精読を伴う上、Olivaさんはきちょうめんで、かなり綿密な精読をされているので、逆にゆるやかに歌や映画、興味のある分野の本など、イタリア語やドイツ語で楽しめるような時間を増やしていくと、勉強が苦痛ではなく、楽しくもなってくるし、幅が広がるのではないかと思います。

わたしこそ、今日の記事にも書きましたが、新年早々、外出や病気やカレンダーの写真選びで、フランス語の勉強がすっかり滞っております。頑張らなければ!!
Commented by milletti_naoko at 2013-01-05 08:06
lucien518さん、はじめまして。英検は、参考書・問題集と並行して、多読と多聴、精聴、英語で日記を書くことなどで、準1級に合格し、以後は週2回の英語の討論クラスに通ったり、精読も加えて、1級に合格できました。社会人になって、本気で英語を再勉強しようと志してから、1級に合格するまでに、3年近くかかりました。受かったのは1996年の話なので、時事問題のスピーチが今もあることこそ確認してから記事を書いたものの、今と比べると、試験の形式や効果的な勉強法には、違いがあるかもしれません。

今はフランスにお住まいなのですから、日常接されているフランス語を、しっかりと習得されておいた方が、機会を十分に生かせるのではないかと思います。英語も逆に、フランス語の力が十分についたあとでは、勉強が楽になる点があるはずです。

lucien518さんは、もうかなりフランス語に取り組まれているんですね! まだまだフランス語は駆け出しのわたしですが、イタリア語の知識のおかげで、新聞記事は読めるものの、音声になると聴き取りが難しくて困ったことが、パリ滞在中やプロヴァンス小旅行中に、何度もありました。お互いに頑張りましょう!
Commented by oliva16 at 2013-01-05 09:38
歌‼ 昔、声楽を勉強していました。オペラアリアも沢山暗譜しました…今から思うと、意味をちゃんとわからないまま。そんな素地があるはずですが、今、語学としてイタリア語を学んでいる際には全然つながらないんですね。
精読というか、私は遅読です。あまりにも遅いから、前の方の筋や人名を忘れ、読み返さないとならず、それでますます遅くなる、という悪循環。そう、今年は多読も目標です!
Commented by puntarellina at 2013-01-05 17:35
naokoさん、いつもブログを楽しく読ませていただいております。こちらの記事を読み、私もかつてイタ検受験やガイド試験の折に同じようなやり方で勉強していたのを思い出しました。数年分の過去問題の中から作文と2次試験のテーマをカテゴリー分けして、自分でそのテーマに沿った作文を作ったり、それを暗記したり。最近はガイド業として、日本の伝統芸能や習慣、観光地などのイタリア語での説明を必要に応じて書いたり、暗記したりという作業をしていますが、もう一度きっちり分類して効率良く覚えたほうがよさそうですね。

いつも有効な学習方法を教えてくださりありがとうございます。またいろいろ参考にさせてくださいね。

それから、1000時間学習に関しての記事をアップしましたので、お知らせします。
Commented by milletti_naoko at 2013-01-05 19:22
Olivaさん、声楽を勉強されていたなんて、すばらしい! ご自分では思いもしないようなところで、オペラのイタリア語もどこかに残って、今のイタリア語学習とつながっているはずです。脈が深いので分かりにくいかもしれませんが…… 

外国語の理解の仕方には、分解した細部を理解して、総合して全体を理解する場合(細部⇒全体)と、場の状況やジェスチャー、前後の文脈や話し手の表情なども含めて総合的に理解し、細部に意識を向ける場合(全体⇒細部)と、ふだん母国語で無意識に行っている概要の把握から細部の理解へ、さらにそれを統合して全体の理解へ(全体⇒細部⇒全体)など、いろいろあります。文法や作文・単語学習だと細部(左脳)⇒全体というパターンになりがちで、Olivaさんのおっしゃる精読・遅読は、まさにこれにあたります。(つづく)
Commented by milletti_naoko at 2013-01-05 19:22
Olivaさんへ(上からの続きです)

外国語を効果的に習得するには、母国語でするように、最初に概要の把握(右脳)から入り、情報を細部に下ろして(左脳)、さらに統合する(右脳)と、右脳・左脳を両方使った方がいいし、この全体⇒細部という訓練ができないと、読むのにはいくら時間がかかってもいいので困らないと思うのですが、音声を聞いて理解するときに、いつまでも困難が続いてしまいます。日本語ですでに内容をよくご存じの作品を、細部に捉われずに、さっと大量に読むことこそ、必要とされているような気がします。

歌は、オペラアリアよりは、現代イタリアのポップなどの方が、語彙も分かりやすいし、共鳴できるもの、自分でも一緒に歌えるものが多いと思います。わたし自身が好きでいいなと思った歌を、いろいろとメルマガでご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
Commented by milletti_naoko at 2013-01-05 19:47
Puntarellinaさん、すごい! 外国の方を対象に、ガイドをされているんですね! 今少し関連の記事を拝見して、日本に住みながら、わたしが知らなかった名所がたくさんあるな、こういう場所をきちんと案内してもらえるお客さんは幸運だなと、つくづく思いました。

日本の伝統芸能や習慣、観光地などのイタリア語については、イタリア人向けの旅行ガイドが、参考になるかと思います。日本に旅行に行く際、夫が選んだのはロンリー・プラネットでしたが、わたしが後から、日本語の授業で、日本の慣習や生活習慣を説明するのに役に立ちそうだと思って購入したのは、モンダドーリのガイドです。モンダドーリの方は、図版が添えてあるので、読みやすいし、ロンリープラネットの方は、説明が詳しいので、イタリア語を読むいい勉強になると思います。参考までに、リンクを添えておきますね。

lonely planet - "Giappone" http://amzn.to/X8jY92
Mondadori - "Giappone"  http://amzn.to/Z6C6Q5

新たに1000時間学習についての記事を書かれたんですね! さっそくそちらにおうかがいします。
Commented at 2013-01-06 06:25
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2013-01-06 08:19
鍵コメントの方へ

どうもありがとうございます! こちらこそ、これからもよろしくお願いします。
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