燃えよ2012年

 昨年の大晦日の晩に、集合写真を撮っているわたしたちの中央にいるのは、

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いえ、あるのは、義弟の奥さんが、古着に古新聞などをつめ、仮面をかぶせて作った人形です。ペルージャからリミニに運ぶのに、車の後部座席に、シートベルトまで装着させて、乗せてきたとのこと。

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 作った本人が人形の右手に座り、呼び声につられて、この人形のまわりに、年越しの夕食会に参加していた女性たちがすべて集って、写真を撮りました。このあと、「おい、なんでてめえばっかりいい思いしやがって。」と、人形にケンカを売りつけていた男性もいました。

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 そうこうしている間に、少しずつメンバーがそろってきたのですが、全員がそろうまでは、前菜やおつまみふうのものだけを食べました。

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 午後9時も近くなって、ようやく全員集合となり、夕食会が始まります。右手では、シモーナが、あさりスープを皿に取り分けています。とてもおいしいと評判だったのですが、貝の苦手なわたしは食べずじまいでした。

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 こちらは、マヌーが、カボチャに塩とオリーブオイルをふりかけ、さらにローズマリーとニンニクを加えて、オーブンで焼いたものなのですが、それはおいしいので、びっくりしました。焼き上げるのに時間はかかるけれど、あらかじめカボチャをゆでておく必要はなく、ジャガイモと同じ要領で、じっくり焼けばいいのだそうです。もう一皿には、ニンニクの代わりにショウガを使って焼いたカボチャもあったのですが、これも本当においしかったです。

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 食事が始まると、先ほどまで脚光を浴びていた人形は、壁の花となりました。

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 庭に積み上げてあった枯れ枝は、火をつけたので、少しずつ勢いよく燃え上がっていきます。

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 この後、ロージーがバトンさばきを披露している間だけは、背後で人目を引いていたこの人形、実は、昨年、2012年を象徴する人形として、義弟の奥さんが作ったものなのです。彼女の祖国、エクアドルでは、年末に、去る年を象徴する実物大の人形を作り、年を忘れるだけではなく、古い年を、人形を燃やし尽くすことで、新年の訪れを祝うのです。

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 新年が訪れるその前に、人形を火に放り込むということで、かなり前から外に出て、燃え上がる炎の前で、その瞬間を待ちました。ひどく寒い日だったので、実際には真夜中よりも少し前に、

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  燃えろ、いい男
  燃えろ、2012年

と古い年は、いっさいを焼き尽くさんかの勢いで燃える炎と一つとなりました。

 そして、真夜中の訪れと共に、新年の乾杯。

 日本のどんど焼きに似ているのですが、正月飾りではなく、古い年を燃やすというところが、おもしろいと思います。

 新しい年は、不完全燃焼にならないように、と言っても、燃え尽きて灰にもならぬように、新鮮な空気や刺激を取り込み、穏やかに、前向きに、過ごしていける1年にしたいと思っています。

LINK
- Buon Anno 2013
↑↑ 年越しパーティの写真があります。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-01-11 23:44 | Feste & eventi | Trackback | Comments(10)
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Commented by ムームー at 2013-01-12 16:22 x
なおこさん
こんにちは。
皆さんで大晦日を過ごされるなんて素晴らしいことですね。
そして、人形を焼いて古い年をさようならって面白いですわぁ。
お国の風習って色々とあるのですね。
カボチャ美味しそうですね、今夜はカボチャを煮ましたの、夫は
小芋にカボチャにおからにじゃこおろしとお腹が減りそうなものばかりです。
なおこさんいつもありがとうございます。
Commented by fusello at 2013-01-12 18:51
naokoさん、こんばんは☆
古着を着たお人形、力作ですねぇ、どれ位の新聞紙を使ったんでしょう? 燃やす物はお人形(人間)と決まっているのでしょうか? 赤々と燃え盛る炎と共に2012年よさようならですね。
naokoさんのように常に前向きに向上心を忘れず、2013年を生きていけたらなぁ、と思うのですが、、、
それにしても一年1000時間は凄過ぎる! 一日3時間弱の勉強、やはり語学習得には地道な努力が必要という事ですね、私なんて大甘だ~~~
そうそう焼きカボチャ今度作ってみますね♪

 
Commented by KEIKO at 2013-01-13 00:20 x
 なおかさん、こんにちは。

エクアドルの人形のお話、とても興味深く読ませて頂きました。
「火」で古い年を燃やす・・・・思ってもみない発想ですね。

明日は、私の住む街でも、子供会の皆さんで「とんど」に火をつけます。田んぼのない新興住宅街ですが、近隣の古い村の方が、毎年わらをわけてくださっているようです。私も、明日は玄関のお飾りや、習字のお稽古に使った半紙を持っていきます。
Commented by Masami at 2013-01-13 00:31 x
古い年を燃やすというのは面白いですね~!
エクアドルにはこんな風習があるのですね、知りませんでした。

古い年を燃やすことにより、本当に新たな気持ちで新年を迎えられそうですね。私も2013年は新たなことにチャレンジしつつより前向きに過ごして行きたいと思っています。お互いに頑張りましょうね~♪
Commented by milletti_naoko at 2013-01-13 18:19
ムームーさん、おはようございます。日本の厳かな年越しをなつかしみつつ、いろんな国の行事や料理を楽しめて、興味深いです。

だんなさんのお食べになるカボチャのお料理、わたしにはとてもごちそうに思えるし、消化もしやすくて、栄養たっぷりですね。ムームーさん、こちらこそありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2013-01-13 18:27
Fuselloさん、おはようございます。燃やすのは毎年、実物大の人形なんですよ。頑張ろうという気持ちはありつつ、つい流されてしまうので、今年はブログで宣言もして、自分に気合いを入れてみました。1000時間と言っても、1日3時間のうち、机上での勉強が1時間、歌やニュースやCDのながら聞き(アイロンがけ、掃除、ドライブ中)が2時間という具合になるのではないかと思います。いえ、一針一針、ていねいにレース編みを仕上げられるFuselloさん、すばらしいと思います。

そう、このカボチャ、簡単にできるのに、とってもおいしいんです! わたしもぜひ作ってみたいなと、自分の覚え書きも兼ねて、記事にしました。
Commented by milletti_naoko at 2013-01-13 18:29
けいこさん、こんにちは。火で祓い清める習慣は、古今東西に関わらず、いろんな形で行われているので、本当におもしろいなと思いました。子供たちも、火を囲んで楽しみながら、伝統的慣習に接することができて、うれしいことでしょうね。習字をされているんですね!
Commented by milletti_naoko at 2013-01-13 18:31
まさみさん、所変われば本当に品も習慣も変わるので、おもしろいですよね。燃やしてしまうことで、きっぱりと新たな気持ちに切り替えられる、まさにおっしゃるとおりだと思います。おお、まさみさんもですか。お互いに頑張りましょう♪
Commented by kazu at 2013-01-13 23:24 x
なおこさん、こんばんは。お人形を燃やすって厄払いのような意味があるのでしょうか。過去を全部捨て去るって中には大切にしておきたいこともあるから、女々しい私にはちょっとできないかもなぁ~なんてへりくつを思いながら面白く読みました。日本のとんどはお正月に迎えた神様が空に帰って行くのを見送るためだと祖母が言っていましたが、燃やした灰を玄関などに置くことを思うと、なんか意味深いと改めて日本の風習を振り返りました。イタリアのプゼーピオは、例えば手作りしたものなど燃やしたりするのですか。それとも次の年にまた使うのでしょうか。
Commented by milletti_naoko at 2013-01-14 18:34
かずさん、おはようございます。燃やしたものは形としてはなくなっても、空気に帰り、灰が土に返って、別の形で生まれ変わり、ある意味肥やしになるので、人形を燃やすのも、過去の悔恨は忘れ、新たな思いで始めるものの、だからと言って、過去と決別する意味ではないのではないかと想像します。

プレゼーペは、同じ人形や飾りを毎年使って飾る家や教会も多いのですが、中には背景だけ毎年作り変えるという場合もあって、そういう場合は、燃やしてしまうのかもしれませんね。我が家では、毎年違った形に造り上げてはいても、岩用の紙には同じ紙を使い続けています。
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