天気を分かつテッツィオ山

 今日は、ペルージャ北方にそびえ、天気がよければ、峰からトラジメーノ湖(Lago Trasimeno)が見晴らせる、テッツィオ山(Monte Tezio)を登りました。

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 高みに立つ第三の十字架(Terza Croce)から、四方を見やると、風景が霧や雲に覆われていたのですが、それはそれで、冬の厳しさを感じさせる、幻想的な眺めを楽しみました。

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 自然公園の入り口に向かう途中、車から見かけたテッツィオ山は、ご覧のように、青空の下にありました。

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Ingresso parco 9/2/2013 14.19

 駐車場に車を置いて、まずはゆるやかな坂道を上って行きます。

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 冒険好きで、好奇心の強い夫は、近道に見える、いつもとは違う道を通って、山を登りたがります。後について行くと、しかし、こんなふうに、倒れた木が道をふさいでいるところが、いくつもありました。眠りの森の姫を救出しようと、いばらの森を突き進む王子さまのような気持ちで、時々道に転がる木にめげずに、歩いて行きます。

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 ようやく本来の登山コースまで、たどり着きました。CAI(イタリア山岳クラブ、Club Alpino Italiano)のトレッキング・コースであることを示す赤と白のマークが、右手の岩の上に、記されています。

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 さらに進むと、遠くにはトラジメーノ湖が、眼下には、育ち始めた麦の緑色が美しい、麦畑が見える、眺めのいい場所があります。

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Ingresso parco 9/2/2013 14.58

 このときすでに、わたしたちが向かう北の空は、薄暗い雲に覆われていました。

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15.15

 山頂に近づくにつれ、山は雪に覆われ、木がまばらになるため、強い北風を体で受けながら、進みます。

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 登るうちに、山頂はすっかり雲に覆われ、雪も降り始めました。

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 けれども、冷たく激しい向かい風に負けずに、さらに山を登ると、最初は遠くの方に小さく見えていた晴れ間が、風に吹かれて、近づいてきます。

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 十字架を通り過ぎて、青空と雲の境い目にさしかかると、右手に、白雪を抱いた高峰の連なりが見えました。

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Panorama dal Monte Tezio 9/2/2013 15.37

 さらに歩くと、日の光の降り注ぐ、青空の下に出ました。北の空は青く晴れ、遠くの山並みが、それはきれいに見えます。

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 来た道を振り返ると、相変わらず、どんよりとした雲に覆われ、まるで別世界です。それが、わたしが引き返すうちに、それまで山を覆っていた雲が、北風に振り払われ、十字架まで戻ったときには、再び、トラジメーノ湖が見え始めました。(冒頭の写真)

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Panorama dal Monte Tezio 9/2/2013 15.48

 気がつくと、頭上には青空が広がり、日が照っています。

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15.56

 40分前、頂上にさしかかった頃には、灰色の雲に覆われ、雪まじりの風が吹きつけていた場所は、雲が晴れて、すっかり違って見えます。そのまま、太陽の日ざしを浴びながら、山を下り、午後4時半頃、駐車場に戻りました。

Monte Tezio, neve & nuvola 9/2/2013

- All'ingresso del parco il cielo era sereno, ma al primo punto panoramico si vedeva il cielo grigio davanti e tirava una tramontana fortissima.

- Intorno alla cima, tutto sembrava coperto dalle nuvole grige e la tramontana ci lanciavano pure la neve. Però superata la terza croce, si estendeva il cielo azzurro e si vedeva un panorama stupendo. Mentre scendevamo, la tramontana ha spazzato via le nuvole e abbiamo camminato tranquillamente per il sentiero illuminato e scaldato dal sole.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-02-09 23:44 | Viaggi in Umbria | Trackback | Comments(8)
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Commented by クロちゃん at 2013-02-10 08:05 x
なおこさん、おはようございます。♪
たおやかな山容に青空がきれいです。
くるくると変わる天気に翻弄されたようですが、素晴らしい景色が待っていましたね。
冬の山は風があるとすっごく寒いです。
でも、素晴らしいドラマも待っています。(^^)/
Commented by milletti_naoko at 2013-02-10 08:24
クロちゃん、こんばんは♪ ふだんとは逆で、昨日(真夜中を過ぎました)は、寒がる夫を、わたしが誘って、山を登りました。黒雲に覆われ、雪が降り始め、風が冷たく吹きつける頃には、幸い体はすっかり温まって暑いくらいで、おかげで、さらに登り続けたら、思いがけず、青い空が広がっていました。天気って、山登りって、人生って、おもしろいですね。
Commented by fusello at 2013-02-11 01:16
naokoさん、こんばんは☆
冒険好きのご主人が近道と見えるいつもとは違った道を進んでいったとのくだりまで読んで、あ~っ道に迷ってしまったのかしら?とドキドキしましたが、そうでなくて安心しました。
今の季節、登山道には可愛いお花は咲いていますか?
シクラメンとかクリスマスローズはもう少し標高の低い土地で自生しているのでしょうか?
美しいパノラマに出会えて幸せな山登りでしたね♪

↓の記事の扉、出来上がりが楽しみです。
以前、トスカーナのポスターでドアノブだけが沢山印刷されたものを見た事があります。naokoさん宅のドアノブはどんな形のものが取り付けられるのでしょうか、それともドアノブ無しなのかしら、、、
Commented by milletti_naoko at 2013-02-11 01:25
Fuselloさん、こんにちは。テッツィオ山は、夫が幼い頃から大人になるまで、ずっと住んでいて、足や自転車で制覇している山で、それほど高くないので、たぶん迷子になることはないと思うのですが、トレッキングの鉄則、「指示されたトレッキング・コース以外は歩かないこと」を、ただでさえ守らない人で、慣れた山は、つい好きなように進むので、ついて行くのが大変です。昔は、山を歩く人も多く、あった道が、今は倒れた木や藪に覆われているということも、よくあるようです。

3月の初めにはスミレが顔を出し、そのしばらくあとで、シクラメンも見かけるようになると思います。頂上が雲に覆われているのを見ていただけに、雲を通り抜けると、いつになく澄みきった空の下、きれいな山並みが見えて、びっくりしました。

こういうタイプのドアは、鍵を差し込んで開けることが多いので、たぶんノブはなしになると思いますが(以前のドアにもありませんでした)、どうなるかは、最後の最後まで謎です。
Commented by Masami at 2013-02-11 02:11 x
「山の天気は変わりやすい」とは言いますが、
なおこさん達は本当にくるくると変わる山のお天気を体験されたのですね!
山の青空は大好きですが、一枚目の写真はどこか神秘的で幻想的でとても綺麗ですね~!私は未だに風邪が治り切らないでいるのですが、新鮮な空気を吸いに冬山に行きたくなりました(^^)
Commented by milletti_naoko at 2013-02-11 02:30
まさみさん、出発時点から、長い間、空が晴れていてくれたので助かりました。最初から暗い雲の下、北風が吹き荒れていたら、たぶん山を登らずに引き返したと思うのです。わたしたちが降りる間は晴れていた山の上の空は、車でうちに向かう間に、ふたたび黒雲に覆われました。久しぶりに山登りができた上に、幻想的な眺めが楽しめて、うれしかったです。

まさみさん、この時期はいろんな病気がはやっているから大変ですよね。どうかお大事に。わたしは、そろそろ花粉症の症状が出始めていますが、薬草療法で、なんとか軽減できればと願っています。
Commented by ムームー at 2013-02-12 18:35 x
なおこさん
こんばんは。
何と美しいのでしょう~
寒さも山道もものともせずに登ればご褒美のような
景色が広がりますね。
なおこさんと私も同じような空を眺めて感動
しているのですね。
薬草療法が効くといいですね、知らないでいると
副作用がきつい薬になりますね。
軽減できるといいですねぇ~
いつもありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2013-02-12 19:13
ムームーさん、おはようございます。不思議なことで、テッツィオ山を、こんなに天気の悪い日に登ったのは初めてですが、北方の見晴らしがこんなにきれいに見えたのも初めてで、思いがけず、本当にすばらしい眺めを楽しむことができました♪

ふだんは、寒がりの夫をわたしが引っ張りだすのですが、この日は逆でした。寒さに負けずにテッツィオ山を訪ねて、本当によかったと思いました。

ありがとうございます♪ ムームーさんも、どうか休めるとき、楽しめるときに、十分に休んで、そうして、楽しんでくださいね。
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