2013年 03月 29日
春の郷愁、Ma Normandie
日本に住んでいた頃も、春は、高校教員として、新入生を迎える準備や試験の作成、辞令が出て職員会議、離任式、入学式と慌しかったので、桜の時期に遠出の旅行をすることはなく、散歩やドライブをしながら、水辺の美しい桜並木を眺めたり、友人たちとお花見を楽しんでいました。
長い冬の間、じっと準備を整え、春が来るといっせいに花を咲かせて、まさに今を精いっぱいに輝いて生きる桜の花。あの淡いピンクの花に出会えて、花や春のエネルギーに触れることができたらと思っていたのですが、訪ねた庭園には、色とりどりの枝ぶりのみごとな桜が、えも言われぬ美しい花を咲かせていて、思いもかけず千差万別で、それぞれに美しい桜に感動しました。
松山を流れる石手川、南予を走る肱川と、川辺に立ち並ぶ桜の木が、いっせいに咲きほこり、きれいな花の姿を水鏡にも映す、そういう桜を、心と体が記憶としてしっかり覚えているからか、そうした桜の中で、最も心に残ったのは、京都嵐山大覚寺の大沢池のほとりに並ぶ桜でした。
しばらく前に、『フランス語のABC』で勉強していたら、関係代名詞を扱う章で、「わたしのノルマンディー」という歌がでてきました。せっかくだから音声が聞ける映像がないかと探すと、歌を聴きながら、ノルマンディーの春らしき風景も見られるYouTubeの映像が見つかりました。
いつか記事にしようと思いつつ遅くなったのですが、そうこうするうちに、イタリアでも、春の気配が感じられるようになりました。今、歌を聞き直してみて、「春」(printemps)という言葉を使わずに、春の訪れを感じるにつけて、故郷を恋しく思うという、その詩に日本の俳句に共通するものを覚え、詩の郷愁に、自分の郷愁が重なりました。
Ma Normandie Frédéric Bérat
Quand tout renaît à l'espérance,
Et que l'hiver fuit loin de nous,
Sous le beau ciel de notre France
Quand le soleil revient plus doux,
Quand la nature est reverdie,
Quand l'hirondelle est de retour,
J'aime à revoir ma Normandie,
C'est le pays qui m'a donné le jour.
J'ai vu les lacs de l'Helvétie
Et ses chalets et ses glaciers ;
J'ai vu le ciel de l'Italie,
Et Venise et ses gondoliers ;
En saluant chaque patrie,
Je me disais : "Aucun séjour
N'est plus beau que ma Normandie,
C'est le pays qui m'a donné le jour."
Il est un âge dans la vie
Où chaque rêve doit finir,
Un âge où l'âme recueillie
A besoin de se souvenir :
Lorsque ma muse refroidie
Aura fini ses chants d'amour,
J'irai revoir ma Normandie,
C'est le pays qui m'a donné le jour.
『フランス語のABC』の学習を、昨日、第31課、直説法半過去の直前まで終えて、このまま最後まで1冊終えてから、『新・リュミエール』の続きを勉強しようかと、少し迷いました。が、結局は、『フランス語のABC』はしばらく傍らに置いておいて、第6課で中断していた『新・リュミエール』を、第7課から直説法半過去の直前、つまり第10課まで終えてから、『フランス語のABC』の続きを勉強することにしました。先に進むよりも、まず基礎をしっかり固めた方がよさそうだと考えたからです。まずは、フランス語音声雑誌、『bien-dire』のCDを繰り返し聞きながら、この日本語で書かれた入門書を2冊終えて、それから、イタリア人向けのフランス語入門書・練習問題集、会話集を片づけ、『bien-dire』の精読に割く時間を増やし、こうして、今手元にある問題集や参考書を一通り学習してしまうつもりでいます。その学習が終わらないうちに、中級の参考書やDELFのB1・B2の問題集を取り寄せて、フランス語学習を継続していきたいと思っています。
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Mon Japon, Ma Normandie
Nostalgia in primavera, sì perché la patria sarà ancora più bella con l'arrivo della dolce stagione.
Meravigliosa la Fioritura dei Ciliegi nel Lago Osawa del Tempio Daikakuj-ji.
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Riferimenti bibliografici & web
- Angolotesti Leonardo.it – Testo Ma Normandie
- Ma Normandie Lyrics & English translation
↑ このページでは、歌詞の一部(第2節1行目)だけ、YouTube映像の歌とは言葉が異なっていますが、フランス語の原詩に、英語の対訳が添えてあります。
今年は桜の開花が早くて、卒業式に満開です。
入学式は葉桜となりそうです。(*^_^*)
春の風物詩である選抜高校野球も盛り上がっていますよー。
今日は冷たい桜散らしの雨となっています。(^^)/
イタリアではようやく椿のつぼみがほころび始め、桜はまだまだ、やっぱり冷たい雨が降っています。
綺麗な水辺の桜並木って良いですね~。
日本にいても、3月末~4月初めは何かと忙しくて遠くへ出かけられないのですが、近場の桜を日帰りで見に行って楽しんでいます。
関東地方では例年より1~2週間早い開花になってしまって驚いています。
まだまだ寒いのに、それでも咲いてしまう桜、不思議です。
凸ぽち!
桜を見ることもそうですが、一緒に桜を見た友達が恋しいです。
ピサも大雨です~。そして寒くなってきました。
うちは、明日パスクアの大宴会が待っています(笑)
なおこさん、Buona Pasqua!
ピサもですか! 天気予報によると、今年は4月半ばまでは寒い雨の日が続きそうだということです。花粉症の身には、雨はありがたいのですが、毎日雨では困りますよね。早く暖かい太陽の日ざしが戻って来てくれますように!
ありがとうございます。とすかーなさんも、Buona Pasqua! うちも明日は大家族で復活祭を祝います。
わたしも最初は1冊終えてからと思っていましたが、今は複数の本で自分が学びたいテーマを絞って、学習しています。本によって書いてあることが若干違ったりするので、補足しあえて理解が深まります。^^
それから、わたしのエキサイトのブログにコメント、どうもありがとうございました。普段はほったらかしにしていて全然開かないので、コメントがついてることに全く気付かず、今日になって気づきました。(すいません!)
どういたしまして。実は、わたしは今も、残酷な場面の出てくる映画やスリラーは苦手で、できるだけ見ないように、夫と見ていて、見るのがつらくなったら、席を立つようにしています。
今治東高時代の生徒さんから連絡があるとは思いも寄らなかった
ので、うれしいです。まだ教え始めたばかりで、こちらこそ、
生徒の皆からいろいろなことを教えてもらいました。懐かしいです。
今治ラーメン、きっととてもおいしいラーメンで、すてきなお店
でしょうね。今治には一度、とてもお世話になった越智先生を訪ねて
戻ったことがあり、夫とタオル工場や桜井漆器会館を訪れました。
再会して、おいしいラーメンを食べられる日を楽しみにしていますね。
専門的な事は難しいですが、このBlogを通じて先生のご活躍楽しみにしています。
追伸 愛媛の桜はまだ蕾です
今治ではまだ桜がつぼみなんですね。ペルージャやミジャーナの我が家の近辺でも、まだつぼみの多い桜の方が多いように思います。