旬食の宴とタンゴ、イノシシ

 昨晩は、近所の友人宅で、イチジク・パーティーがありました。「うちの木になるイチジクの実が、家族だけでは消費できないから、みんな、イチジクを食べに来て。せっかくだから夕食会にしましょう。」という友人の提案で、おととしからか去年からか、この時期に、皆が料理を持ち寄っての宴が開かれます。

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 わたしが作って持参したのは、こちらのトマト入り炒り卵(frittata di pomodori)です。(レシピは下記リンク参照)

 ふだんは、こういう集まりには、巻き寿司などの日本料理を持って行くことが多いのです。けれども、今回はちょうど義父母が2週間ほど海に行っていて、畑で採れるトマトと鶏が産んでくれる卵の生産に消費が追いつかない状態なので、このペルージャの田舎に伝わる夏の伝統料理を作りました。今ふと思ったのですが、そもそもこのレシピができたのも、大量にできる卵とトマトをおいしく食べようという暮らしの知恵からかもしれません。

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 集まるのは10人だと聞いていたので、レタスの外葉が大好きな鶏たちの産んだ卵10個と、

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夫や義父が大切に育てたトマト十数個と、農作物の生産・販売もしている同僚から夫が購入したタマネギ四つを使って、この炒り卵を作りました。トマトがすべて入るように、まずは鍋を使って、タマネギとトマトを料理し、トマトの水分がなくなって、量が少なくなってから、フライパンに移し変えました。

 カメラの調子がすこぶる悪いので、残念ながら夕食会の写真は撮れなかったのですが、料理もおいしく、話題もおもしろくて、とても楽しい宴になりました。ペルージャでタンゴを踊る人は、男性より女性の方が圧倒的に多いので、女性は辛抱強く、自分が誘われるのを、ずっと待たなければいけないし、待っていても、その機会がないこともよくあるということ。それでも、タンゴを踊るのが大好きなので、あちこちに踊りに出かけるのだと、友人とそのタンゴ仲間たちが話してくれて、それ以外にもいろいろと知らないタンゴの世界の話があって、興味深かったです。

 イチジクに合わせるための生ハムを始め、乾燥サルシッチャなどのサラミがたくさん並んでいたので、イノシシの話になり、わたしが2年前に、日本からイタリア、特にウンブリアにイノシシ学を伝授しに来た方々の通訳をしたときの話をしたら、皆楽しそうに聞いてくれました。通訳の仕事では、企業秘密などの守秘義務がからむため、ブログでは仕事を引き受けたことさえ書かない方がいいかなと思われる場合も多いのですが、このイノシシ研修をされた対馬市の方のように、市の宣伝にもなるので、どんどん書いてくれていいですよというお客さんもいます。わたしにとってもですが、日本の皆さんにも、イタリアの人が聞いても、興味深いことの多いイノシシ研修だったので、また機会を見つけて書いてみたいと思っています。

Serata dei Fichi con amici 5/9/2013

- Ho portato la frittata di pomodori con uova e pomodori - entrambi di produzione propria - e cipolle. Purtroppo, la mia macchina fotografica funziona solo di rado in questi giorni, quindi non ci sono foto della festa stessa... C'erano diversi salumi che non avevo mai visti prima e poi era molto buona la crostata con fichi e noci.

- Abbiamo potuto conoscere nuove persone molto simpatiche e imparato sul mondo maschilista e un po' masochista del tango di cui le ballerine parlavano con autoironia, umorismo e passione per tango.

LINK
- ペルージャ田舎風トマト入り炒り卵 / Frittata di pomodori

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-09-06 17:59 | Gastronomia | Trackback | Comments(6)
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Commented by クロちゃん at 2013-09-07 15:56 x
なおこさん、こんにちは♪
美味しい笑顔の溢れる時間を過ごされたようですね。
イノシシですか。
そちらにもいるのでしょうか。
日本では鹿とイノシシの食害がひどいです。
自然からは恵みが良いですね。(^^)/
Commented by milletti_naoko at 2013-09-07 16:00
クロちゃん、おはようございます♪ おいしく楽しい一時を過ごすことができました。

イノシシはこちらにも多くて、やはり農作物の害がひどく、道路に飛び出して事故を起こし、車を壊すこともあるようです。こちらでは狩りもさかんで、サルシッチャなど、イノシシのサラミを扱う店もたくさんあります。2年前の仕事の際には、プッリャで、イノシシを農場で育てる際に餌を工夫して、生肉さえ食べられるようにしているという業者との会談もあって、その話を聞いてびっくりしました。

秋は自然からの恵みが多い季節ですよね。おいしい秋の始まり、楽しみです♪
Commented by suzu-clair at 2013-09-07 18:00
楽しそうなパーティですね♪
食べきれないからみんなで夕食会を開いて収穫を食す、なんて、
心温まる交流があるのですね。

私の町も田舎なので、
畑で育てたお野菜などをご近所同士でおすそ分けということはありますが、都会のほうだと、そんなご近所づきあいは希薄で、
お隣にどんな人が住んでいるのかさえ知らない、
という日本のドライな人間関係がちょっと寂しく感じます。

イノシシ学というのもあるのですね。
日本でそんな研究をなさっておられる方もいらっしゃるのですね。
また機会があれば、詳しくお聞きしたいです♪
Commented by milletti_naoko at 2013-09-09 02:28
Suzu-clairさん、旬のおいしい果物と一緒に、いろんな個性的な料理や珍しいサラミが集まり、新しい出会いとおしゃべりも楽しめて、うれしかったです。

残念ながら、こちらでも、近所同士の交流が特にあるというわけではないのですが、元は夫の同僚の友人だったので知り合った友人の家が、たまたますぐうちの近くにあったのです。隣は何をする人ぞ、やっぱり少しの近所づきあいはあった方が、温かいですよね。日本に住んでいた最後の数年は、地方の学校で教えたら、町内会の交流がしばしばあって、大変だったのですが、そういう顔合わせをする機会を積極的に作っていたのだなと今になって思います。

対馬市では、近年イノシシが急増して、農作物の被害や交通事故が増え、市の財政を大きく負担しているため、このイノシシを害から益に変えられないかと、ウンブリア州のイノシシ害対策、フォリンニョ市の町づくりの方法、プッリャやウンブリアでのイノシシの肉の活用法や工場におけるイノシシの皮を使った製品作りなどを学びにいらっしゃったので、わたしの中で勝手に、「イノシシ学を学ぶための研修」という言葉が浮かんだのです。ぜひ機会を見つけて、またお話したいと思います♪
Commented by ムームー at 2013-09-09 11:36 x
なおこさんこんにちは。
この卵のお料理いいですね、新鮮な卵にトマトに玉ねぎ、作りたいですわぁ。お弁当に毎朝、玉子に玉ねぎにハムを入れて作りますが
トマトを入れれば美味しさも違いますね。
イノシシの被害がそちらでもありますか、対馬は夫の父の出身地なんですよ、一度お墓まいりに行きました。
懐かしいです~
いつもありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2013-09-09 16:50
ムームーさん、おはようございます♪ 毎朝のお弁当作り、すばらしいですね! イタリアでは家から弁当を運ぶという習慣があまりないので、楽をさせてもらっているわたしです。時々、何か夫も好きなおかずが残ると、お弁当につめてということがあるくらいです。卵にハムは、昔母がよく作ってくれていたのを思い出します。玉ねぎが入ると、甘さがおいしそうですね。トマト入りの炒り卵は、夏はたくさん家で採れる材料でできて、母の味なのでしょう、夫が文句なしに確実に喜んでくれる、ありがたい一品でもあります。

だんなさまのお父さまの出身地が対馬なんですか! 行かれたこともあるんですね。海や緑の風景が美しい絵はがきをいただいて、すてきなところだなと思いました。島おこしにと、いろいろなアイデアを出され、害を益に変えようという思想や、海外に学ぼうという姿勢がすばらしいなとも感じました。そう言えば、遠くは遣隋使や遣唐使、明治維新では欧米にと、日本では昔から海外に学ぼうと技術者や学生を送り込んでいますよね。

こちらこそいつもありがとうございます♪
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