伊日仏英語週間2、英語で読む

 外国語を身につけるには、文法の知識(ここでは、語彙・作文・読解力なども含む)と、自分の必要や既存の文法知識に応じたコミュニケーション力(聴き取る力、話す力、よく使われる会話表現など)の両方が必要で、ですから多岐にわたる勉強が必要です。

 話を元に戻しますが、わたしがヒアリングマラソンを勉強してよかったと思うのは、コース名こそ「ヒアリング」を謳っていますが、聞くことだけではなく、生活の中で、読む・話す・書くなど、さまざまな学習を取り込むことを勧めてくれていたからです。重点を「聞くこと」に置いているのは、受講者が、学校教育で、すでに文法や語彙などを、ひととおり教わっているという前提があるからでしょう。

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 プリンス・エドワード島を訪ねる前に、英語で話せるようになりたい、『赤毛のアン』とシリーズ作品を原作で読みたいと、動機も、そして学習目標の締め切りもあったおかげで、高校教員として忙しく働きながらも、英語の勉強に専念することができました。英語を読むと言っても、長い間英語から遠ざかっていたため、最初は、対訳と語注のある、ごく薄い英語の本から読み始めました。昔、『基礎ドイツ語』で読んだ、外国語力をつけるべく1万ページを読むためのヒントを参考に、1か月目は毎日1ページ、2か月めは2ページずつ読むことを自分に課しました。毎日必ずしも読めていたかどうかは記憶にありませんが、こうして、10か月目には1日に英語の本を10ページ読むことになり、以後は数年間、英語の本を10ページは読むことを日課にしていました。もちろん、読書が楽しくなり、時間があれば、何十ページでも読み続けました。最初は、苦労しながらですが、少しずつこうやって増やしていくと、外国語の文章を読み慣れ、英語の場合は、文法や語彙を思い出し、知らぬうちに、読むのが苦にならなくなっていきます。小説だけではなく、後にタイムマラソンも受講したたため、年間購読した米誌『TIME』や、新聞・雑誌なども読みました。1993年から1999年の夏までの少なくとも6年間という長い間、こんなふうに英語を読むことを自分に課し続けていたこと、こうして身につけた英語の力や外国語で読む習慣のおかげで、英語から遠ざかりぎみの今も、あまり苦労せずに英語を読み、聞いて理解することができ、少し英語の世界に浸る時間を作れば、すぐに英語で話すことができるのだと思います。昨年の夏、演劇のワークショップで、日本人講師の講義や受講生との質疑応答の日英・英日通訳を担当したときも、英語で困ることはありませんでした。

 後にイタリア語やフランス語を勉強するにあたって、外国語の本を読むことにあまり抵抗がないのも、すでに英語で読み慣れている上に、こうして外国語で読むことが、その言語の力をつけるのに大いに役立ってくれることを、自分が体験を通してよく知っているからだと思います。

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 ただここで、当時読んだ本は、英語よりも日本語の方が、圧倒的に量が多かったことだけ書き添えておきます。もともと本を読むのが好きなので、読んだという本もありますが、日本の高校では国語を担当し、現代文や古文・漢文を教えると共に、小論文や就職作文の指導もしていたため、仕事のために、あるいは、仕事をきっかけに読んだ本も数多くあります。たとえば、漢文の授業で『史記』の「項王の最期」を教えることをきっかけに、司馬遼太郎さんの『項羽と劉邦』を読んだのですが、このあと、司馬遼太郎氏の作品の世界に引き込まれて、次から次へといろいろな作品を読んだりもしました。渡辺和子さんの作品の愛読者になったのも、朗読コンクールに参加する女生徒の、朗読指導にあたっていて、彼女が読んだ本、『愛をこめて生きる』の一節に魅かれたからです。

 好きな映画があって、対訳のある脚本を買ったことも多いのですが、これは結局ほとんど読むことがなく、一方、映画の原作や、映画がはやったために書き下ろされた小説の方は、夢中になって読めたものが多かったです。

 1996年だったか実用英語検定1級に合格してからは、英語の勉強を続けるための柱とするべく、そして、英語を、細かいニュアンスの違いまで、きちんと読み取ることができるようになればと、バベル翻訳家養成講座の英語本科を受講し、修了しました。(つづく)

 写真は昨日撮影した、テラスの朝顔です。暑い夏の盛りよりも、雨が降りがちで、涼しくなった今の方が、元気よく、たくさん花を咲かせている気がします。

Bellissimi, i fiori di ipomea. Pare che stiano meglio ora che in piena estate.

Conosco tre lingue: giapponese, inglese e italiano. Ho imparato il tedesco all'università giapponese ma più di 20 anni fa e ne ricordo solo i frammenti, lo stesso per il portoghese e il greco moderno i quali ho studiato per circa un mese prima di andare in Portogallo nel 2006 e in Grecia nel 2008. Via di mezzo, francese ma spero di impararlo bene entro qualche anno. Donc je dois, je veux apprendre le français plus sérieusement!!

関連記事へのリンク
- 伊日仏英語週間1、外国語教育の流れ
- 英伊仏ヒアリングマラソンと注意点

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-09-12 13:03 | ImparareL2 | Trackback | Comments(7)
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Commented by ムームー at 2013-09-13 12:39 x
なおこさんこんにちは。
いつもありがとうございます。
綺麗な色した朝顔すてきです。
巻寿司も美味しそう、最近つくっていませんわ、食べたくなる時が
あります、ナスの炒めもいいなぁ、同じような物を食べてると
思うと嬉しいですわぁ、生魚のことも気になりますね、
赤毛のアンも大好きでした。
こちらで色々な事が目にすることが出来てためになります~
忘れるのが何とも…うふふ
Commented by milletti_naoko at 2013-09-13 16:01
ムームーさん、おはようございます♪ 空色の朝顔、秋めいてきた最近は、毎朝たくさん花が咲いているので、会うのが楽しみです♪

巻き寿司は、イタリアでは珍しさも手伝って、おいしいと喜んでくれる人が多いので、時々作ります。日本では簡単に店で買ったり食べたりできたので、自分で作ろうとは思いもしなかったのですが、今では、ごはんも鍋で炊けるようになりましたし、必要は発明の母であると同時に学びの母でもあるなと感じています。

今は日本でもナスのおいしい季節でしょうね。ムームーさんもナスをお食べになり、赤毛のアンが大好きだったなんて、わたしも、いろいろと共通点があるのが、うれしいです♪
Commented by suzu-clair at 2013-09-13 22:03
なおこさんが英語を本格的に学ばれたきっかけは、
プリンスエドワード島だったのですね。
私も赤毛のアンの世界に憧れていました。
実際に行かれたなんて羨ましいです。

私もこどものころは本が好きだったのに、
いつのまにか小説といったものは手にしなくなっていて、
なおこさんの記事を拝見すると、
もっと本にふれたいな、と思いました。

朝顔、きれいですね。
水色がとても美しいです♪
今もたくさん咲いているのですね。
Commented by milletti_naoko at 2013-09-13 22:20
すずさん、そうなんです。職場の先輩が、プリンス・エドワード島に行こうと誘ってくださったのが、きっかけで、何だか赤毛のアンに引き寄せられた形です。ちなみに、イタリアという国や文化、イタリア語に初めて興味を持ったのは、ダブリンの英語学校で出会ったイタリア人の学校仲間たちのおかげです。今こうしてイタリアに暮らしているのも、ある意味、赤毛のアンのお導きと言えるかもしれません。

わたしも最近は、読書も勉強も量が落ちているので、改善していきたいなと、記事を書きながら思いました。読書の秋、学問の秋、お互いに実りの多い秋にしていきたいものですね♪

ありがとうございます。空や海、湖の広がりと穏やかさを思わせる、この朝顔、大好きなんです。不思議と、涼しくなった今の方が、真夏よりもたくさん、そしてきれいに花が咲いているんですよ。
Commented by とすかーな at 2013-09-14 04:10 x
私も赤毛のアンに惹かれ、映画のセリフを全部書き取ったことがあります。あの時のエネルギーは今はもうないですが。。。

直子さんのすごいところは、勉強がとぎれない!何年という長さで継続的に続けられているところです。
英検一級にしても、ネイティブ並みのイタリア語も、フランス語も、この努力のたまものですよね。やらなくちゃと思いつつ、全然イタリア語の勉強をしていないから、ダメだなーと、直子さんの努力のあとを見て思いました。
ほんと、すごいです、直子さん。
Commented by milletti_naoko at 2013-09-14 07:10
とすかーなさんも、赤毛のアンがお好きなんですね! 映画のセリフを全部書き取ったなんてすばらしい!! わたしはレーザーディスクで、英語字幕も目で追いながら見たりもしました。プリンス・エドワード島で買ってきたモンゴメリの日記を読んでどきどきしたり、びっくりしたりした思い出もあります。

ありがとうございます。わたしから見ると、日本ではお仕事に熱心、今はのっぽさんのために、できるだけおいしいお料理を、そして怒涛のような工事にもめげず毎日お掃除をと励むとすかーなさんの方が、よっぽどすごいなと思います。勉強するのは、特に、外国語を勉強するのは、本当に自分が好きなのだと思います。たぶん一番好きなのは教えることで、教壇に立ったり、生徒さんの目が輝いたりするのを見たりしているときこそ、「ああ、本当に生きているな」と感じるのですが、不況の折り、大学も日本語の授業数・教員数を大幅に減らしたので、教壇に立つ機会が減ったのが寂しいです。(つづく)
Commented by milletti_naoko at 2013-09-14 07:11
とすかーなさんへ(上からの続きです)

通訳の方が、収入の割りはいいし、やりがいがあることも多いのですが、天職はやっぱり教えることかなという気がします。

話が横に逸れましたが、実はこの記事は、「仕事が入ったから、英語も勉強しなければいけないけれども、最近フランス語を怠け気味だから、頑張らなければ」と書くつもりで、書き始めたのです。自分自身に、もっとフランス語の勉強も頑張らなければと気合を入れつつ、もしどなたか、英語にせよ、イタリア語にせよ、フランス語にせよ、勉強に行きづまっている方に、こういう勉強の仕方もあると参考にしていただけたらと……

ありがとうございます。とすかーなさん。イタリアの人って、そう言えば、謙遜しないで、ほめ言葉は素直にうれしくちょうだいするんですよね。イタリアで頑張る「すごい」日本人女性のわたしたち、お互いに頑張りましょう!
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