季節の災難と甘い誘惑

 「今日はどうしたんですか。」と歯医者に聞かれて、
 「歯が欠けたんです。」と言うと、すぐに
 「遊園地に行ったんですか。」という質問が返ってきました。

 死者の市やチョコレート祭りに先駆けて、ペルージャでは10月上旬から、サッカー競技場近くに移動遊園地が設置され、屋台が並んでいます。この屋台で豆類や堅いお菓子を食べて、歯が欠けたり折れたりして、歯医者に駆け込む人も多いそうです。

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 そう言えば、今年の初めに歯医者に行ったときも、歯の詰め物が取れたと行ったら、「トッローネを食べたんでしょう。」と言われたような。クリスマスから年末年始にかけて、この時期の名物、おいしいけれども堅いトッローネを食べて、歯が欠けて歯医者を訪ねる人もやはり多いそうです。

 「でも、健康な歯が、堅いお菓子を食べたくらいで折れることはないでしょう?」
 「いえ、健康な歯が、そうして折れることもあるんですよ。まあ、今回の場合は、虫歯を削って詰め物を入れたために、本当の歯は薄く、脆弱になり、かつ、下の歯のとがった先端が、かみ合わせるたびに、この歯を刺激していたからと言えるでしょうが。」

 お祭りごとは、おいしいものがたくさん食べられてうれしいのですが、気をつけないと、こうして、堅いものにかじりついて、歯が欠けたり折れたりしてしまうこともあるそうです。

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 祭りになれば歯医者が儲かる、まさか菓子産業が妙に堅すぎるお菓子を作って、歯医者と結託しているとは思いませんが、死者の市にせよ、クリスマスにせよ、お祭り気分で堅いお菓子にかじりついて、歯医者に行くはめになる人も多いようです。皆さまもくれぐれもお気をつけくださいませ。

 例によって、歯医者での今日の第一回目の診療では、歯の神経を麻痺させるための薬剤を詰め込んだだけで、治療は来週の火曜日になります。

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 死者の日(Festa dei Morti)に先がけて、ウンブリアや隣州では、この祝祭日にちなんだお菓子が売られています。地域の名産物や甘いものが好きな夫は、最近出かけた先々で、死者のピアーダ(Piada dei morti、食べてしまったので写真はありません)や死者のソラマメ(Fave dei morti、写真右上のビスケットを買っては、味を見て喜び、先日は、用事があって中心街に行ったついでに、チョコレート祭りみやげに、チョコレートを買ってきてくれました。

 チョコレート祭りに行きたいけれど、こんな歯の状態で、誘惑の多いお祭りに繰り出すのはいかがなものかと思う一方、いや、誘惑は家にもあるぞと思うのでありました。

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Attenzione ai croccanti e ai torroni!
- godiamoci la festa senza ricorrere al dentista

Oggi pomeriggio dal dentista
“Mi si è staccato un pezzo di dente.”
“E’ andata ai baracconi?”
(= luna-park e stand allestiti per la Fiera dei Morti a Perugia)
“No.”
“Ah … molti mangiano i croccanti ai baracconi e poi si spezzano i denti e vengono qui.”
“Sì, mi ricordo… a gennaio Lei mi diceva che c’erano tanti pazienti a cui si era rotto il dente mentre mangiavano i torroni.”
“Sì, è così.”
“Ma un dente sano non dovrebbe rompersi così…”
“Invece, succede spesso.”

E le feste continuano: ora quella del Cioccolato, poi arriva la Fiera dei Morti. Cioccolato, fave dei morti … sono molte le tentazioni!

関連記事へのリンク / LINK
- 死者のソラマメ、死者の市 / Fave dei morti & Fiera dei Morti (31/10/2010)
- ペルージャ、死者の市 / Fiera dei Morti, Perugia (2/11/2010)
- 甘いマカロニ / Maccheroni dolci (1/11/2010)
- 歯医者と神父とクリスマス / Dentista, Prete & Natale (17/1/2013)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-10-24 22:45 | Altro | Trackback | Comments(12)
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Commented by KEIKO at 2013-10-25 09:14 x
なお子さん おはようござます。

歯医者さんに行かれたのですね。歯だけは、自然には治ることはないので、通院しないとだめですね。頭痛、腹痛はしばらくすれば自然に治ることはありますが・・・・・イタリアの病院のシステムは本当に日本と違うことが多いですね。このブログを読ませていただくようになって、それもよくわかりました。娘はあれからは歯が痛いとは言ってきませんので、1回の治療ですんだようです。でも、口の中に時限爆弾を抱えているようなものだから、油断はできません。いつでも帰って治療できるように近所の歯科医院にお願いしています。なお子さんも、痛みがきつくならずに
早く治療が終わりますように・・・・お大事になさってください。チョコレート、美味しいけれど、危険なお菓子ですね!
Commented at 2013-10-25 15:30 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2013-10-25 15:53
KEIKOさん、おはようございます。お嬢さん、年末年始には帰国されるのでしょうか。心配はつきないと思いますが、激痛は去ったようで、お二人ともほっとされたのではないかと拝察します。今年1月の記事に、「今年はもう歯医者に行かずにすみますように。」とあるのを見て、苦笑いしてしまいました。

今回は虫歯になったわけではなく、歯並びが悪いのともともと治療した歯で歯の壁が薄かったので、特に硬いお菓子も食べていないし、防ぎようがなかったので、こういうこともあるんだなと思いました。今のところは、大して痛みがないのが幸いです。昨日の朝電話をして、当日の午後に診てもらえたのもありがたいですし。ありがとうございます。気をつけます。昨日もついついチョコレートや死者のソラマメビスケットに手を伸ばしました。ソラマメビスケットは柔らかいのですが、歯にこびりつきがちで、詰めた薬剤にくっつかないように注意して食べます!
Commented by milletti_naoko at 2013-10-25 15:55
鍵コメントの方へ

ありがとうございます。オンラインでの評価もとても高いですね。まずは夫の説得を続けてみます。それでは、かなりの遠方になるので、料金を比べてみて、近所かアマゾンで購入しようかなと考えています。
Commented by suzu-clair at 2013-10-25 22:20
お菓子のお祭りのおかげで、歯医者さんにかけこむ患者さんが増えるなんて、
なんだかイタリアらしい感じがする、なんて言ったら失礼でしょうか^^
甘い誘惑ですね。

最初のお写真、色がとても美しいですね。
水面に景色が映しこまれて、
とても幻想的な雰囲気ですね☆
Commented by milletti_naoko at 2013-10-26 02:57
すずさん、何だかおっしゃるとおりですね。日本にもおせんべいやあられなど、堅いお菓子はありますが、それで歯が欠けたという人の話はあまり聞かないような。イタリア人女性で、「わたしは飴で歯が欠けたわよ」という人もいます。食べるのに夢中になって、変な噛み方をするからでしょうか? それとも小魚を食べる習慣がないので、歯がもろいとか……

ありがとうございます。実は数年前の写真なのですが、遊園地や屋台の写真としては、これまでで一番のお気に入りなので再び載せました。夕焼けも水に映る空も大好きです♪
Commented by kazu at 2013-10-27 02:13 x
なおこさん、こんばんは。あのテントウムシを見つけた日ですね。大丈夫ですか。痛みはないようですが、歯が欠けるのも何だかうっとおしいですよね。こちらでも堅い食べ物を食べたりして欠けたという話は聞きますよ。かといって、柔らかいものばかり食べて居るとあごが弱くなるとか言われたり、何でも中庸は難しいですね。

なおこさんの書かれたイラスト、確か以前、フランス語の勉強の時の?このイラスト、私は好きです。なおこさん、字も絵もほんとにお上手ですね。
Commented by milletti_naoko at 2013-10-27 06:49
かずさん、こんばんは。ありがとうございます。日本でもそういう方がいるんですね! 柔らかいものばかり食べたせいか、よくかまなかったせいか、あごが発達しなかったために、歯並びが悪いわたしです。ふふふ、中庸、なるほどなるほど。

そうです。前回書いたものを使い回ししました。イタリア語の勉強をされている方には、参考になるかなと思いまして。おほめの言葉をありがとうございます。日本の高校の国語の授業でも、イタリアの日本語の授業でも、よく絵を描いて説明しています。絵の方が分かりやすい場合も多く、生徒にも楽しい息抜きになるようですし、わたしも描きながら楽しんでいます♪
Commented by ムームー at 2013-10-27 14:56 x
なおこさん
こんにちは。
歯医者さんも色々と理由をご存じなんですね。
説明の手間がはぶけそうですわぁ。
美味しそう~こういうのを食べてみたいです。
夕焼けが美しいですねぇ、空の色が色々に変わり
神秘的です。
素敵だなぁ~
いつもありgたおうございます。
Commented by milletti_naoko at 2013-10-27 16:45
ムームーさん、おはようございます♪ どうして遊園地の話をするのかと思ったら、そういう患者が多いそうで理由が分かったのですが、質問とその意図の意外さが、何だか禅問答みたいでおもしろかったです。

このヴィッソで買った死者のソラマメは、ペルージャのものに比べると甘くて柔らかいです。歯にくっつくので注意しながら食べています。

夕焼けっていいですよね♪ こちらこそ、いつもありがとうございます。
Commented by bianchi_saitoh at 2013-10-28 16:46 x
なおこさん、お菓子で一時的に歯医者通いの患者が増えるなんて面白いですね。
当事者には笑い事ではありませんが。
ちょっとご無沙汰の間にフィレンツェに粋な招待があったんですね。滅多に観れない所を観れたり観光PRに繋がったり両得でウマイと想いました。
チョコレート祭りは毎年自分の街でも(なんの縁もありませんが)やって欲しいといつも想ってしまいます。
Baciのホワイトチョコの中にナッツ?が入っているBiancoをちょっと前にお土産で頂いて食べましたよ。ペルージャなんですね。
Commented by milletti_naoko at 2013-10-28 17:49
bianchi_saitohさん、「祭りあれば歯医者が儲かる」んですよね。わたしも歯医者さんの言葉に、思わず笑ってしまいました。

そうですよね。わたしも斬新な、そしてありがたいアイデアだなと思いました。プロの写真家を呼んでお金を払うより、写真を撮って表現するフォトブロガーを呼べば、わたしたちは特別にふだんは訪ねられないところを撮影し、紹介できるし、主催者側は、写真家への報酬も払わずに済み、多くのソーシャルメディアを通じて、ドゥオーモなどのすばらしい建造物や自らの活動を知らしめることができるわけです。

bianchi_saitohさんもチョコレートがお好きなんですね! そうです。バーチを考案したのは、ペルージャ出身でファッション業界でも有名なルイーザ・スパニョーリ(故人です)で、製造会社、ペルジーナ(perugina はPerugiaの形容詞を名詞化したものです)は昔からペルージャにあります。かなり前からネスレ傘下にはなってしまいましたが、工場は今もペルージャにあるんですよ。もともとチョコレート祭りをペルージャで開催しようと考えたのも、このペルジーナのチョコレートがあるためではないかと思います。お土産に買われたんですね!
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