オリーブ合宿2、月夜の焼き栗

 翌朝起き上がると、窓から差し込む朝日が、壁にオレンジ色の光を投げかけています。

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16/11/2013 7.33

 窓の外をのぞくと、雲に隠れた朝日が、光を降り注いでいます。

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 雨がちだった昨日とは違って、空が晴れわたっています。朝食のあと、さっそくオリーブの収穫に取りかかりました。

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 広げた網から転がり落ちたオリーブの実を拾おうと、草むらを探すと、こんなかわいらしいキノコが生えています。

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 義父も、早朝から昼食を持参して、オリーブ収穫にやって来ました。一本の木に、皆がハシゴを立てかけて、手が届く範囲のオリーブを片っ端から摘んでいきます。正午過ぎに、収穫に励む皆を後にして、わたしは家で昼食を用意しました。

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 昼食後は、リミニから、フランコもオリーブ収穫・合宿にと駆けつけてくれました。これ幸いと写真撮影を頼みました。

 本来であれば、こんなに大きく育ち過ぎないように、高さを抑えるべく剪定し、枝葉が茂りすぎると、これも収穫が大変なので、剪定をしておくべところです。ただ、このオリーブ園は、数十年前に義父が手をかけ始めたときには、木々が生い茂っていた森でした。義父が木を伐採し、長く放置されていた古いオリーブの木々を手入れして、何とか実がなるようになったものの、その時点で、すでにオリーブの枝は高く大きく育ちすぎていました。手の手術をして以来、義父はたくさんあるオリーブすべての剪定を手がけるのは断念し、夫も仕事や家の改築に追われて、剪定までは手が回りませんでした。

 というわけで、ジャングルのように生い茂った枝と葉をかき分け、押しのけて、苦労しながら、枝と枝のすきまに入れた腕を伸ばして、オリーブを収穫しなければいけないことも、まれではありません。立てかけたハシゴの上で、オリーブ摘みに格闘する皆の姿が枝葉に隠れて見えないのは、そのためです。

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 1本のオリーブの収穫が終わり、網を持ち上げて、採れたオリーブを一箇所に集めます。木によって、大きさや実り具合が違うので、1本のオリーブから採れる実の量も、木によって、かなり差があります。

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 皆で協力して、たくさんのオリーブを収穫することができました。と言っても、この写真に見えるのは、この日の収穫の一部です。

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16.27

 空が茜色に染まり始めました。

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 収穫作業はさらに続きます。

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17.01

 夕日が沈んだあと、暗くなる前に、オリーブの実でいっぱいの箱やカゴを、車に運び込みました。黄昏の空に、丸く白い月が見えます。

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 夜は、さらに空高く上った月の下で、

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 夫が火をおこし、穴をたくさん開けた特製フライパンを使って、栗を焼きました。

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 そうして、夜空の下、美しい炎を眺め、焼きたてのおいしい栗を食べ、上の写真の右手にある新ワインを開けて、乾杯しました。

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 回を重ねるたびに、栗がいい具合に焼けるようになり、外は焼けすぎず、中まで火が通って、おいしく食べられるようになりました。一度にフライパンに入る栗の数が少なく、作業が長く続いたので、最後は皆が、夫を助けようという気持ちから、そして、自分も栗を焼いてみたいという気持ちから、時々フライパンを手にしました。

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17/11/2013 11.38

 翌朝は、植樹・オリーブの収穫・家の片づけと作業を分担し、正午過ぎまで働いてから、昼食にとペルージャのうちに向かいました。

A Migiana di Monte Tezio 16-17 novembre 2013

Continua la raccolta delle olive,
di sera la caldarrosta sotto la luna piena.

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-11-18 23:51 | Altro | Trackback | Comments(12)
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Commented by アリス at 2013-11-19 18:25 x
なおこさん、秋の茜色の空、本当に素敵ですね~♪そして、オリーブの実の熟した色のきれいなこと!大変でも疲れがふっ飛ぶような自然のすばらしさを、なおこさんの写真をとおして感じることができます❤
お月さまが、まるで祝宴を開いているかのような満月もすばらしいです。♪
焼き栗というのは、日本では天津甘栗ですよね!イタリアの焼き栗は残念ながら食べたことはないので、いつか秋に行って食べてみたいです。でも自然の中で焼いた栗は特別でしょうね~♪
Commented by milletti_naoko at 2013-11-19 20:45
アリスさん、朝焼けから夕暮れまで、自然の中で体を動かしながら、収穫をすることができました。茜色の空に紅葉に青い空。ミジャーナには実が赤くなるオリーブが多くて、実の色もきれいです♪

イタリアでは聖マルティーノの日、11月11日に栗を焼いて食べ、新ワインを飲む風習があります。少し出遅れましたが、伝統にのっとって、季節のおいしいものを食することができました。夜空を照らすきれいな月も見られてうれしかったです♪ イタリアでも栗の味は、栗の種類によりますが、今回夫がスーパーで買った栗は、大きめで甘くておいしかったです。栗祭りで見た栗の方がずっと安かったので、あのときに買っておけばよかったと言っていましたが、友人たちが、「でも、この栗おいしい!」と喜んでくれたのでよかったです。
Commented by kazu at 2013-11-20 00:16 x
なおこさん、こんばんは。沢山のオリーブ、いっぱいご苦労がおありでしょうけれど、こうして収穫できた喜びはかけがえないことでしょうね。オリーブの収穫と比較するのも恥ずかしいですが、以前していた家庭菜園でトマトが一つ採れたときの嬉しさを思い出します。焼き栗も大好きです。ヨーロッパに行くとどこでもこの時期、街角で焼いて売っているので必ず買うのですが、イタリアではワインと一緒に食べるのですね。初めて知りました。今度試してみようとおもいます。ワインは赤でも白でも合いますか。

それにしてもお友達がいつもお手伝いにみえて、いいですね。なおこさんやご主人様のお人柄だと思います。ミジャーナのお家もああして泊まることになれば家の雰囲気も一気に温かくなりますね。完成するのが私まで楽しみになっていますよ。
Commented by milletti_naoko at 2013-11-20 01:03
かずさん、こんにちは。いえいえ、オリーブは剪定さえしておけば、ちゃんと収穫ができるので、トマトを世話して一つ収穫できたときのかずさんのお世話と喜びこそ大きかったのではないかと思います。焼き栗、おいしいですよね♪ 上のコメントに書きましたが、聖マルティーノの日、11月11日に新ワインと一緒に焼き栗をいただく慣習があり、先週はウンブリアでもイタリアの他の地域でも、栗と新ワインを味わう村祭りも、各地で催されていたそうです。新ワインのできる時期と栗の収穫期が重なる上、新ワインのフルーティな味わいが栗の甘さと合うからかもしれませんね。

まだまだ住める空間にはなっていない改築中の家に、突然泊まりに来ると聞いてどうしようと、掃除やとりあえずの家具整備に追われ、先週はひどく慌しかったのですが、こうやって友人たちがはっぱをかけてくれたおかげで、料理や食事がいざとなればできる環境も整い、わたしも初めて、改築中の家でのお泊りを体験することができました。休暇が取れたから、わざわざ遠くから応援に訪ねて来てありがたかったです♪
Commented by とすかーな at 2013-11-20 06:45 x
直火で焼く栗はおいしいでしょうね~♪
夫のおじが「今年はオリーブの収穫がイマイチだ」いっていたのですが、なおこさんのところは、大収穫ですね~☆
ほんと、このオリーブの木は、背が高くて、実を取るのも楽ではないですね。でもその分、作業の終わりにその結果を見た時に達成感がありますね☆
Commented at 2013-11-20 15:50 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by milletti_naoko at 2013-11-20 16:50
とすかーなさん、踊りはねるきれいな炎を見ながら、その火で焼いた栗はおいしかったです♪ 

のっぽさんのおじさんもオリーブを収穫されるんですね! うちのオリーブは例年、木の数が多い割りに1本辺りの収穫数が少ない傾向があるのですが、今年は豊かに実っているオリーブが多かったです。ペルージャ周辺では、今年は豊作というところが多くて、そのためにオリーブオイルの値段も若干下がったと聞いています。

やっぱり大人数で作業をすると、楽しいし早いですよね。オリーブでいっぱいの網や箱を見て、うれしかったです♪
Commented by milletti_naoko at 2013-11-20 16:51
鍵コメントの方へ

ありがとうございます。さっそく拝見しますね。
Commented by suzu-clair at 2013-11-21 00:58
オリーブの収穫、こんなに大がかりなのですね!
本当にお疲れさまでした☆

大変だったことと思いますが、
自然の恵みを存分に身体で感じられるって素敵ですね。
美しい夕暮れや月など、空もそんななおこさんたちのことを祝福しているようにさえ見えます。
すがすがしさが伝わってくるようです☆

夜になって、皆さんで栗を焼いたり、とても楽しそうですね☆
お仕事のあとのこうした時間は、
格別な幸せですね・・・☆
Commented by milletti_naoko at 2013-11-21 07:28
すずさん、ありがとうございます。夫は今日も、仕事の後、義父母がオリーブを摘むミジャーなへと出かけていました。美しい自然の中で、自然の恵みを自分の手で収穫できるというのは、ありがたいことだなと思います。こうして山で過ごすと、星もより輝いて見えるし、夕焼けや月がきれいなのも、とりわけうれしいです。

皆で一緒だと、何でも楽しくなりますね。最初は寒いのにわざわざ外で火をたかなくてもと家にこもっていた皆も、結局はワインを手に、焚き火の近くに来てくれて、わいわい言いながら焼いて、飲んで食べました♪
Commented by patata at 2013-11-25 05:48 x
なおこさん^^ こんばんは!!ご無沙汰しておりました。
遡って記事を拝読しました!
オリーブ収穫本当にお疲れ様でした。とても大変な作業なんですね、収穫だけではなく、木々にも入念に手入れをしていかなくてはいけないとは…。。
イタリア料理に無くてはならないオリーブオイル、一生懸命働いている人たちがいるからこそなんですよね、感謝しなくてはいけないな、と改めて思いました。
写真を見てびっくりしたのですが、とっても広大な敷地とオリーブ畑ですね、とっても羨ましい!そして手間暇かけて収穫されたオリーブで作られる自家製オイルは最高に美味なのでしょうね^^
これからフラントイオに行かれるのでしょうか?続きも楽しみにしています♪
Commented by milletti_naoko at 2013-11-25 19:22
Patataさん、こんにちは♪ うちのオリーブ園は、木は多いけれど、古く放置されていた時期が長いため、ふだんは収穫量が木の本数の割には少ないのですが、今年はまれに見る豊作で、途中雨で作業ができない日もあったので、1か月近く収穫が続きました。お優しい言葉をありがとうございます♪ 収穫作業は、特に毎日続くと大変ですが、おかげで今は、新オイルがことさらおいしく感じられます。オリーブの木は、夫が一度、「元気が出るように特別な肥やしをやる方法」を、あちこちに出かけ、材料を仕入れて実施したことがあるものの、基本的には数少ない剪定で済むため、幸い手入れは比較的楽です。

Patataさんも機会があれば、ぜひ遊びに来てくださいね♪ 搾油所は、重いオリーブいっぱいの箱の運搬が必要なので、基本的に夫と義父が行っています。わたしも一緒に行って取材をしたいなと考えているのですが、日暮れまで作業したあとは、男性陣は搾油所へ女性陣は夕食の支度というパターンが多いのです。行ける機会と元気と時間がある日が来ますように。


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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