ぎっくり腰と腰痛・肩こり撃退体操

 2007年9月に、夫と二人でサルデーニャを訪ねたときの話です。ある日、穴やでこぼこの多い、不思議なつくりをした黒い岩に覆われた海岸をはだしで歩いていたら、右足でウニを踏みつけてしまい、痛みに驚いて無意識に足を持ち上げると、すぐ上に黒く硬い岩の板があり、

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Sardegna 11/9/2007

今度は、そうして強く打ちつけた痛みで、足の指に激痛が走りました。小指を中心として、その周囲が内出血ですっかり青くなり、ひどく痛んだのですが、

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Sardegna 13/9/2007

しばらくは右足をかばいながら、森や遺跡、見晴らしを訪ねて、山を歩きました。ところが、9月15日に、広い砂浜を訪ねると、急に腰が強い痛みに襲われ、砂の上を一歩一歩歩くのも難しいのです。そして、その翌朝は、腰全体を襲う激痛のために起き上がることもできず、救急病院は遠いので、救急診療所(guardia medica)へと向かいました。最初訪ねた診療所は、日曜だからか閉まっていたのですが、幸い二つ目は開いていて、親切な女医さんが診療してくれました。「背中の下部、腰の周囲の神経がすっかり凝り固まっているわね、これはぎっくり腰(colpo di strega)です。」とのことで、まずは、痛み止めの注射をしてくれました。このあと話をして、どうも足をかばったおかしな姿勢で長時間山を歩いたために腰に負担がかかったのが原因らしいと分かりました。そうして実は、右足の小指は単なる打撲ではなく、骨にひびも入っていたことが分かりました。

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Sardegna 16/9/2007

 足の指は固定してもらい、その日は、指と腰のために処方してもらった鎮痛剤などの薬を、日曜も開いている薬局を探して購入し、歩ける状態ではないので、ドライブしながら車窓の景色を楽しみました。宿からは、こんなに美しい夕焼けの空を見ることができました。

 しばらくして、鎮痛剤を服用しなくても、痛みを感じずに暮らせるようになったのですが、その後数か月、1年経ってからも、ぎっくり腰ほどではないものの、それに近い痛みに襲われることがありました。祖国では医師として働いていた義弟の奥さんから、急に立ち上がったり、しゃがんだり、地面に身をかがめたりという動作が引き金になるので、そういう動作はゆっくりするようにというアドバイスをもらい、そんなふうに気をつけると、確かに、痛みに苦しむ機会が減りました。

 それが、一生つきあわなければいけないのかと思っていたぎっくり腰の後遺症と、なんとおさらばすることができたのです。

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Santuario Heian, Kyoto 7/4/2009

 日本に暮らしていた頃から、ひどい肩の痛みに悩まされることは時々あったのですが、ぎっくり腰を患った2年後、2009年は、1月からかなり頻繁に、肩の激痛に悩まされるようになりました。それで、春に日本に帰ったときに、書店で肩の痛みを取り除く参考になるような本を探し、何冊か買いました。イタリアに戻ってから、こうした本を読んで、肩の痛み対策を始めたのですが、このとき、前書きと序章を読んで、これに従えば、肩の痛みから解放してくれそうだと確信したのは、この本です。

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 現代人が体のあちこちの痛みに苦しむのは、体のゆがみが原因であることが多く、だれにでも簡単に取り組める体操を、症状に応じて繰り返し続けていけば、鍛えられた筋肉がゆがんだ骨格を元に戻してくれるので、痛みも解消される。

 前書きを要約すると、だいたいこんなふうに書かれていたのではないかと思います。体の部位や症状別に、それを解消するための体操、E-サイズが書かれているので、まずは「肩の痛みを取り去る」ための体操を始めました。当時の記録を見ると、4月半ばから体操を始めて、7月半ばまでは肩の痛みがあったおかげ(?)もあって、時々小休止しながらも肩の痛みを取る体操を続けたようです。以後は、「体がゆがんだり、痛み始めるのを防ぎ、体全体が健全に働くように」(本から引用)するための全体調整のメニュー、ウルトラエイドE-サイズを、ずっと続けるつもりだったのですが、だんだん怠けがちになりました。それでも8月19日までは、体操を続けたようです。

 以後体操を怠ってしまったのは、体操を始めた原因である肩の痛みがなくなって、本当は常に必要なはずのE-サイズの必要性を、頭では分かっていても、心では感じなくなってしまったからではないかと思います。以後、どこかが痛み出すたびに、痛みが去るまでしばらくこの体操を続けるということを繰り返しつつ、数年が経ちました。エゴスキューの体操のおかげで、肩の激痛から解放されたのですが、それに加えて、気づいてみると、いつの間にか、ぎっくり腰の後遺症もなくなっていました。

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Conferenza sul Cammino di Santiago, Città di Castello 26/10/2013

 今年10月26日土曜日に、チッタ・ディ・カステッロで、サンティアーゴへの巡礼についての講演会に参加しました。話はとても興味深かったのですが、このとき1時間以上立って聴いていたら、左脚のつけ根の骨あたりがひどく痛むようになりました。このときは、ちょうど前の週の土曜日に、フィレンツェでドゥオーモのクーポラや見晴らしのいいマンションの屋上へと、ひたすら階段を上ったり、日曜日に山を歩いたとき、斜面が急で歩きにくい砂利道を、妙な姿勢で長く下ったりしたので、そのためかなと思いました。引き金はこの二つかもしれませんが、死者の日のミサが市立墓地で行われたのに参列していて、やはり長時間立っていたら腰が痛み出しました。以後、寒い中で無理な姿勢でオリーブを収穫したためもあってか、腰の痛みが頻繁になり、かかりつけ医を訪ねたら、それは姿勢のゆがみから来るものだということでした。

 これはエゴスキューの体操を再開しなければと、今度は、「腰痛、椎間板ヘルニアのためのE-サイズ」を始めたものの、運動しては怠けるということが続いていて、昨日になって、ようやく初めて3日連続で体操をすることができました。少しずつ痛みが軽減しているという手応えがあり、このまましっかり体操を続けていきたいと思っています。フランス語の勉強はすっかり怠けがちで、掃除も腰や指の痛みで中断することもあり、歯も、歯医者の治療が終わったあとほどは、歯磨きに留意できていません。

 これを機会に、泥棒が来る前に縄が準備できているように、日頃からいろんなことを、こつこつと続けられるように、頑張るつもりです。その必要があることを頭にたたき込み、肝に銘じるためにも、繰り返しそれを思い返して、「やらないければいけないことを続けるやる気と根気」を、一昨日の記事ではありませんが、どこかにしまい込まわぬようにしなければと、考えています。

Colpo di strega e gli esercizi che scacciano i dolori

Nel settembre 2007
sulla spiaggia della Sardegna
un piede sfortunato capita su un riccio di mare,
per sorpresa salta e sbatte contro la roccia e diventa blu.
Nonostante il dolore, abbiamo passeggiato in montagna
e così mi è venuto il colpo di strega.
Dopo la visita della guardia medica, il dolore si è alleviato,
ma ogni tanto mi tornava fino al 2009
in cui ho continuato gli esercizi di Egoscue per qualche mese.
“I dorori del corpo vengono spesso dalla postura sbagliata;
allenando i muscoli, si riesce a correggerla e svanisono i dolori.”
Come sostiene Pete Egoscue nel suo libro,
i miei dolori alle spalle sono spariti grazie agli esercizi,
e via anche i postumi del colpo di strega.
Purtroppo, il libro non è ancora disponibile in italiano,
ma molti filmati youtube dimostrano gratuitamente
gli esercizi egoscue per i dolori in varie parti del corpo.
Se soffriste di qualche dolore, potreste provarci.

LINK
- ピート・エゴスキュー著、越山雅代監修・訳、『痛み解消メソッド驚異のエゴスキュー』、ロングセラーズ
- エゴスキュー・ジャパン - エゴスキュー・メソッドとは
- Amazon.it - Pete Egoscue, Roger Gittines, “Pain Free: A Revolutionary Method for Stopping Chronic Pain”, Bantam Dell Pub Group
- Egoscue. A revolutionary method for Stopping Chronic Pain

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2013-12-17 13:15 | Altro | Trackback | Comments(6)
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Commented by ayayay0003 at 2013-12-17 22:02
なおこさん、腰痛というのは、実にやっかいなものですよね( ´-`)
私も三年ぐらい前から腰痛に悩まされ、整形外科にお世話になってますけど、整形外科に通っても解決せず、結局はリハビリで教えてもらった腰痛体操をして緩和している状態です(/_;)/~~
この体操は、五分~10分ぐらいですので、朝起きる前と、夜寝る前に休みなく続けてます!それでも、悪い時は痛みが出ます(^^;
今年の冬は幸い調子が良く、ひどい腰痛は出ていません(^-^)
最近は、お風呂の浴槽で簡単な体操をしているのが良いのかもしれないですo(^o^)o腰痛とも仲良く付き合っていかなければならないと思っています(^з^)-☆
Commented by suzu-clair at 2013-12-18 00:23
今日の記事、とても興味深いです。

身体の歪みは私もとても気になっているのですが、
このごろは何もケアしないままでした。
肩こりなどから開放されたら素晴らしいですね!
私も、エクササイズに挑戦したくなりました。

でも本当に、続けることが大事なのですよね。
もうすぐ新年を迎えるし、
来年こそは、やろうと思うことをちゃんと続けていくぞ!という決意を貫く年にしたい!と思っちゃいました^^
継続は力なりですよね☆
Commented by ムームー at 2013-12-18 07:56 x
なおこさん
おはようございます。
いつもありがとうございます。
腰痛も肩こりも慢性化するとどんどん横着に
なって痛みに鈍くなる私です、やっぱり根本から
治療をしないと繰り返しますね。
興味深いです、エクササイズ自分で出来るのが
いいですねぇ~
私も無理せずに続けられるのがいいですわ。
美しい夕陽の写真素敵~
Commented by milletti_naoko at 2013-12-18 17:11
アリスさんも腰痛にお悩みなんですね! 私も日本で腰痛で今治の整形外科に通い、器械で足を引っ張ってもらった記憶があります。日本で頼っていたサロンシップやピップエレキバンも、症状を緩和するだけで、根本的な解決にはならないし、鎮痛剤も同じかと思います。数年前に数か月体操を続けただけで、肩の痛みに襲われることがとてもまれになりましたし、こちらのかかりつけ医も、「その部位の痛みは姿勢が悪いためだから、相応の体操をするしかない」と言ってくれたので、「続ければ必ず痛みがなくなるはず」と信じて、体操を続けるつもりです。約20分で、アリスさんの体操よりは長いのですが、1日1度です。

浴槽での体操! それは血のめぐりもよくなって、効果が上がっているのでしょうね。うちは浴槽はあっても、こちらの浴槽は基本的に浸かるためではなく体を洗うためにできていて、お湯が低い位置までしかたまらず、暖かいお風呂でくつろぐことはできないので、特に冬はなつかしいです。

おっしゃるとおり、歳を重ねるほど、身体のあちこちに痛みも出てくるでしょうから、仲よくつきあうのが大切ですよね。
Commented by milletti_naoko at 2013-12-18 17:22
すずさんも、肩こりにお悩みなんですね。この体操は、私の場合は数年前に4か月続けただけで、以後肩の痛みに悩まされる機会がぐっと減りましたので、すぐに痛みがなくなるわけではありませんが、その後、効果が長期にわたるのがいいなと思います。(実は、著者は痛み予防に症状解消後も体操を続けることを勧めていて、今回こそ私もそれに従うつもりなのですが。)床に腰や背中をつけて行う体操もあるのですが、そうすると、どれだけ左右の骨格がアンバランスで、骨格がゆがんでいるかを、自分でもはっきり感じます。現代人は、生活が便利になって、本来は使うべき筋肉の多くを使っていないのが痛みの原因で、体操を通じて、そういう筋肉も鍛えるという考えにも共感しています。

何でも必要に駆られて慌ててするより、ふだんからこつこつ続けることが大切だなと、分かっていても実践に移せないことがあって歯がゆいので、わたしも初心を貫き、継続を心がけようと思っています。お互いに頑張りましょう!
Commented by milletti_naoko at 2013-12-18 17:32
ムームーさん、つらい痛みに鈍くなってというのは、逆にそれだけ大らかに痛みとつきあうということで、生活の知恵だと思うのですが、体操で姿勢のゆがみが取れてくると、仕方ないものとあきらめていた痛みもなくなって、楽になり、わたしはとても助かりました。図書館で置いているところがあればいいのですが、もし機会があれば、ムームーさんもお試しください。

ありがとうございます。6年前の手帳や写真を参考にして記事を書いていて、こんなきれいな夕日が宿から見えたんだなと思いました♪ 見られたのは、具合が悪くて、宿に残っていたおかげです。
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