改築とアルノとモナリザと

 改築用に注文していた建材ができたと聞いて、今日はアレッツォ郊外にある工場まで、引き取りに出かけました。うっかりカメラをうちに置いて行ったため、撮影できなかったのですが、途中立ち寄ったトラジメーノ湖は、基準水位よりもさらに10cm高くなっていました。そして、やがてはフィレンツェへ、そしてピサへと流れ込むアルノ川が、工場のすぐ隣を流れていたのですが、水位が川岸と同じ高さで、両岸の低い低地に流れ込み、水浸しになっているところさえありました。

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Sorgente dell’Arno senza acqua 13/10/2009

 2009年10月に、ラヴェルナへの巡礼中に訪ねたときは、水が一滴もなかったアルノ川の水源からも、今は水がほとばしり流れていることでしょう。例年なら、今の時期には、水源近くの山には雪が積もるはずが、今年は暖冬で、雨となり、それがそのまま山中にあってアルノと合流する多くの渓流に降り注ぐため、水源からそれほど遠くないアレッツォでさえ、こんなに水の量が多いのでしょう。ちなみに、こういう状況は、テベレ川についても同じです。今夜のテレビニュースは、ピサでは、アルノ川の堤防決壊が心配されるほど水量が増し、軍隊も配備されているという状況が、映像と共に伝えられていましたが、今、オンライン記事を見ると、幸いフィレンツェでもピサでも、今日危機的状況の山場を越え、水位はしばらくこのまま落ち着いて、以後は下がっていくと予想されているようです。

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L’Arno & Basilica di Santa Croce, Firenze 19/10/2013

 手元にあるアルノ川の写真には、昨年10月に、フォトブロガーとしてフィレンツェに招待され、ドゥオーモのクーポラの上から、ズームで拡大して撮影したこちらの写真や、

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L’Arno, Pisa 13/8/2011

 2011年の夏にピサで撮ったこちらの写真があります。この写真に見えるアルノ川は、真夏ですから、かなり水位が低くなっています。

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Immagine presa dal sito, www.louvre.fr

 モナリザの向かって右側の方の背景には、長い橋がかかった緑の多い川が描かれているのですが、これは、アレッツォ郊外のブリアーノ橋周辺の風景だと言われています。今日訪ねた工場は、このブリアーノ橋のすぐ近くにあったのです。

 数年前に夫と訪ねたときは、晴れていて、緑の中の散歩を楽しんだのですが、今日は雨が降っていたし、帰りが遅くなるので、工場からすぐにペルージャに向かいました。

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Dans le Musée du Louvre 13/6/2012

 2年前にパリを訪ねたときは、午前中のフランス語の授業のあと、半日でルーブル美術館を見て回ろうと張り切ったのですが、借りた音声ガイドの説明が長く豊富なため、そして、作戦が練れておらず、広さが把握できず、時間が足りなかったために、結局は、広大な館内の数分の一しか見ることができませんでした。それでも、幸い、モナリザやミロのヴィーナスは鑑賞することができました。ただ、モナリザはガラスケースに入っている上に、張られたロープから絵までの距離が遠いので、わたしのカメラで撮った写真では、ガラスに映った人々の頭までとらえていう上に、映像も鮮明ではないので、今回は、ルーブル博物館の写真を借用しています。

Il fiume Arno, dalla sorgente a Firenze, a Pisa...

- Per prendere i materiali per ristrutturazione, siamo andati ad una fabbrica di Ponte a Buriano (Arezzo) il cui paesaggio è dipinto nella Gioconda.

- La fabbrica si trova in riva al fiume Arno e l'Arno era in piena! Meno male, il momento critico a Firenze e Pisa è per ora passato. Purtroppo, ieri ho dimenticato la macchina fotografica a casa, ma ieri anche il Lago Trasimeno era cresciuto: +10cm sullo zero idrometrico. Nella prima foto, Sorgente dell'Arno senza acqua durante il pellegrinaggio a La Verna del ottobre 2009.

LINK
- メルマガ第24号 「聖なる森林の山道(2)、聖フランチェスコ」 (24/10/2009)
- 大聖堂クーポラ登り、フィレンツェ4 / Fotoblogger a Firenze 4 - Cupola del Duomo (31/10/2013)
- トラジメーノ湖、満水! / Lago Trasimeno a zero idrometrico dopo 25 anni! (6/2/2014)
- it.wikipedia - Gioconda
- Parks.it – Riserva Naturale Regionale Ponte a Buriano e Penna
- Louvre Museum – A closer look at the Mona Lisa
- PisaInforma.it – Arno, Pisa tira un sospiro di sollievo. Ore 20: il fiume si manterrà a questa altezza per le prossime ore. Alle 16 toccati i 4,98 metri, livello più alto dal ’92 […] (11/2/2014)
- firenzepost – Firenze, Arno da paura: 4 metri e 32 agli Uffizi! (11/2/2014)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-02-11 23:59 | Altro | Trackback | Comments(12)
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Commented by ムームー at 2014-02-12 14:16 x
なおこさん
こんにちは。
モナリザ~この橋は行かれた工場から近くにありましたかぁ~
名画の世界が身近に感じますね。
いつも思いますがどこの場面も素晴らしすぎて
実際に見ていない私でも感激と感動しますわぁ~
さすがフォトブロガーさんです~♪
わくわくどきどきしています~♪
Commented by とすかーな at 2014-02-12 16:37 x
今回のアルノ川は、前回ほど不安になることはなく、見ていてもこのままで済みそうだなといった感じでした。すでに軍隊が川沿いに鉄の板や土嚢を積んでくれてありましたし、町の中は落ち着いていました。相変わらずの野次馬でしたが。
モナリザ、以前の記事でも思いましたが、ガラスで囲われて、距離が遠くなってどうやってみるんだ!って感じですよね。イタリアだったら、こうはしない気がします。20年ほど前にフランスで見たときは目の前まで見れたんですが、もっとしっかり見ておけばよかった!
Commented by milletti_naoko at 2014-02-12 17:59
ムームーさん、おはようございます。芸術家の多い国なので、名画の背景に使われたとされる風景を、こうして自分で見られるのは、うれしいです。よく訪ねるラヴェルナ周辺の風景も、ミケランジェロが絵画の背景として取り入れていると言われているんですよ。ムームーさんにも、喜んでいただけてうれしいです♪

フィレンツェでの催しの際のわたしたちの写真を、主催者側が選んで、記念に小さい写真集を作ってクリスマスに贈ってくれるという話だったのが、連絡がないので、計画が流れのかと思っていたら、おとといだったか、できたので送りますというメールがありました。高性能のカメラを持った人が多かったし、素材自体がすばらしかったので、写真集を見るのが楽しみです♪
Commented by milletti_naoko at 2014-02-12 18:07
とすかーなさん、ピサでのアルノ川の水位は、昨日の夕方が4.98メートルで、過去22年間で最高ということですから、この数日では一番高かったのですが、それでも市民が不安に思わずにすむように、軍隊が率先して、堤防を築いて、控えていてくれたのは何よりでしたね。事が起こってからではなく、起こる前にちゃんと防ぐことができたのはすばらしいと思います。前回はかなり不安に思われたことでしょう。無事にやり過ごすことができて、よかったですね。ベネト周辺では被害がかなり大きいようで、やはり水路や地盤の管理や都市整備を、こうして水かさが増す前からしておくことが大切だと思いつつ、ニュースを聞きながら、予算不足でどこも大変なのだなと感じました。市民のお金が本当に使われるべきところ、暮らしの安全に使われていないのが問題だと思います。

モナリザ、本当に遠くて、絵画を鑑賞すると言うよりは、有名人を遠くからちらっと見るという感じです。とすかーなさんは、ご自分の目で近くで見られたんですね。うらやましい!
Commented by suzu-clair at 2014-02-12 19:29
そちらのほうでも暖冬の影響が出ているのですね。

日本では、
立春過ぎてから寒さが戻ってきてはいますが、
それでも私の町などいまだまともな雪を見ることがなくて、
温暖化を感じています。
なぜか、今年は、
普段雪のない地域に、雪の洗礼ともいえる大雪が降ったりも下のですけど、
それもある種異常気象なのでしょうね。

モナリザの絵は、やはりかなり厳重に保護されているのですね。
私が南仏滞在中に訪れた美術館では、
日本では絶対ロープを張って近づけなくするであろう名画の数々でさえ、
まったく普通に展示されていて、間近でじっくり見ることができたりしたから、
日本と違ってこの地では、芸術が日常にとけこんでいるのだなあと思っていたのですが、
さすがにルーブルのモナリザともなると、
そうはいかないのですね。
(それとも、他のブロガーさんが書かれているように、昔と今では美術館の管理が変わっているのかな?)
でも、館内写真撮影できたのですか~。

モナリザの絵の背景となった場所のほうまで行かれたのですね。
ダヴィンチも見たであろう風景を、
ぢかに歩いてご覧になられるなんて、羨ましいです。
Commented by ayayay0003 at 2014-02-12 22:35
なおこさん、イタリアの一部の地域で水害が出ているのはやはり暖冬のせいなのですね。冬が暖かいと喜んでいられませんね!やっぱり冬は、寒くて雨ではなく雪が山間部で降ってもらわないと!

モナリザの背景が近くにあるとは、感動的ですね~♪ちょっと行ってみたいなぁ…と思いました(笑)
モナリザ、行く度に遠くなっていると思います(^-^;私も、最初みたときは、柵もロープも何一つなかったのでしっかり鑑賞できたのに…。
真冬に行ったので貸し切りのようでしたし…(笑)。
Commented by ミルティリおばさん at 2014-02-13 02:34 x
雨が止み夕焼け空でした。「ジャンニ・スキッキ」のアルノ川ですね。
何事もなく良かった!

モナ・リザ(何故かジョコンダと言うのですね)
何故モナ・リザ、モナ・リザと人が騒ぐのかと思ってましたが
ルーブルで納得。1人で見たのですが言葉が出ませんでした。
絵というよりも魂が(と言葉にすると安くなりますね)。

来日したミレーの「晩鐘」でも同じ印象を持ちました。
もう、昔、昔のことです。
Commented by milletti_naoko at 2014-02-13 03:42
すずさん、日本でもかなり温暖化が進んでいるんですね! わたしも日本で5月に台風が来たと知り、いろいろな異常気象が慢性化しつつある状況が心配です。ただ、今回の満水や洪水に暖冬の影響があるというのは、ニュースや新聞から得た情報ではなくて、わたしが自分の経験から推測してのことです。アルノやテベレの水源がある辺りの山は、わたしたちのお気に入りの散歩場所なのですが、1月から2月にかけては、頂上では道路が凍結したり、森に深い雪が積もったりすることが多いのに、今年はほとんど雪がなく、本来なら雪が積もるはずの場所が、雨でどろどろになっていたりするからです。例年は洪水の被害が出るのは、豪雨が続きやすい10月、11月のように記憶していますし。

すずさんや他の皆さんのコメントを読んで、数ある名画の中で、どうしてモナリザばかりが、こんなに厳重に保護されているのか気になってきました。いつか調べてみたいと思います。館内の撮影は自由にできたので、ありがたかったです。撮影などしていなければ、もっとたくさんの作品を鑑賞できていたような気もしますが。登山でも、写真にかまけて、一番最後になりやすいわたしです。
Commented by milletti_naoko at 2014-02-13 04:22
アリスさん、実は昨日は片道1時間半かけて、はるばるアレッツォ郊外まで建材を引き取りに出かけました。それでも、日本にお住まいの皆さんからすると、すぐに近くですよね。アリスさんは、モナリザを近くからも遠くからもご覧になったんですね! 何だか絵画を鑑賞するというよりは、視界に入るという形で残念でしたが、それなりの事情があるのでしょう。モナリザと静かにゆっくり向かい合えるなんて、すてきな経験をされましたね♪
Commented by milletti_naoko at 2014-02-13 04:33
ミルティリおばさん、コメントを書かれたとき、ちょうどきれいな夕焼け空が見えたんですね! わたしはアッシジで授業中で、空が暗くなっていくのを、高い窓から時々眺めていました。ベネトでは大変なようですが、アルノで心配されていたほどの被害が今回は出なかったのは、よかったですね。

魂が震えるほど、じっくり作品を近くで鑑賞できたのですね! わたしにも、そういう作品がいくつかありました。特に有名ではないけれど、なぜか心を揺さぶる、魅かれる作品というのもあって、美術館というのは、そういう驚きの出会いや発見の場所でもあるような気がします。絵画を見るときに、一つひとつ感想を言いながら、評価をしながら見る方もいますが、わたしも、まずは自分が感じた印象や心に受けた思いを大切にして、それから、題や解説を読んでいます。絵画に造詣が深くないためか、まず初めにわたしの心と感性でとらえて、それから頭で理解してという手順を踏みたい、そんなわたしです。

Commented by fusello at 2014-02-13 12:29
naokoさん、こんにちは。
モナリザの背景に描かれている橋、2006年11月に行きました。
当時の写真を見ると水量は少なく、露出した川底の造形に感動?したのか、何枚もシャッターをきった形跡が(笑)
アーチが6個もある大きな橋の映り込みも写真に記録されておりました。
この近くにお目にかなった建材屋さんがあったのですね! 完成まで急ピッチで工事が進んでいる様子、2階はアパートとのこと、稼働率100%になるよう祈っております。
Commented by milletti_naoko at 2014-02-13 17:32
Fuselloさん、おはようございます。ブリアーノ橋、見に行かれたんですね! 橋の周辺は自然が保護されているのですが、そこまで川底が見えたなんてびっくりです。

作業の開始から2年以上経って、ようやく上の階が家らしくなってきました。ありがとうございます。この辺りは自然が豊かなので、緑の中で滞在し、町も訪ねようという長期滞在の旅行客も多く、1週間単位で貸し出そうということになっています。見晴らしがすばらしく、ちょっと車で足を伸ばせば、見どころのある観光地も多いので、たくさんの方に来ていただけたらなと願っています。


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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