2014年 03月 04日
マハー・シヴァラートリの夜に
この写真は祭りの途中で、シヴァ神と妻の女神、パールヴァティー、そして像の顔を持つ二人の息子の三人が登場したときのものです。このあと、音楽やマントラ、長い列をなす子供や大人たちの対応が、かなり長い間続いたので、特に息子役をしていた人は、頭が重いし暑いしで、大変だったのではないかと思います。
本来は、ヒンドゥー教の祝祭で、「シヴァの夜」(シヴァラートリ)は、「一年の内でもっとも神聖な夜として知られ、この夜、シヴァ神の信者たちは、断食をし、睡眠を絶ち、霊性修行に励むということです。わたしたちが参加したアナンダでも、ウェブページで、「最も月の力が弱く、従って精神の力も弱いので、精神修行に集中して、心身を清め、神の恩寵に浴しやすい」と説明し、自分の宗教のいかんや信条に関わらず、己の研鑽のいい機会として、皆に参加を呼びかけています。ただ、この説明を、わたしが読んだのは参加したあとですし、本来は、午後5時半から、断食をして夜通し、翌朝6時過ぎまで行われた祝祭のうち、わたしたちは、午後8時頃から午前1時近くまで、夕食も済ませて、参加しました。
この写真は、マハームリティユンジャヤというマントラを、一同が108回唱え、手の動作を通じて、煩悩らしきものを火に向かって送り込むことを繰り返していたときの写真です。
音楽に合わせて、皆でマントラを唱えては、途中で、シヴァ神などについての短い物語や説明があり、そうした神話には、日本の『古事記』やソクラテスなどの哲学に共通するものもあるようで、興味深かったです。
最初にきちんと調べておかなかったので、夫の説明だけ聞いて、わたしは、2月末のことでもあるし、冬と別れて春を迎える祝いごとかなと漠然と考えてしまっていました。午後5時半にあったという導入の説明も逃してしまったことですし、もう少しきちんと予習をしておけば、せっかくの機会に、少しでも心を清めることができたかと残念です。108回のマントラも、写真なぞ撮らずに、もっと集中して唱えれば、特別な夜に、皆が一同に会して、同じ火に向かって一斉に行う中では、もっと何かが心に響いたはずです。何はともあれ、興味深い祝祭に参加して、世界のさまざまな文化に共通するものや、その違いに思いを馳せることができました。
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Maha Shivarathri, Festa di Dio Shiva al Centro Ananda Assisi 28/2/2014-1/3/2014
Diversi canti & cerimonie per la purificazione.
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↑ 祝祭の会場となったアナンダ・アッシジの写真あり。ただし、名前にアッシジとあっても、所在地は、ノチェーラ・ウンブラです。
東京のような都会ではもしかしたらあるかもしれませんが…?
でも他宗教のものであっても参加することを認める広い心があるのは
素晴らしいことだと思います。
そして参加するには、もっと本格的にしたかったというなおこさんも
素晴らしいです♪
いろいろ珍しい行事があって興味深いですね(^-^)
日本も、もともと神道が多神教なので、一神教のキリスト教やユダヤ教、イスラム教に比べると、宗教的にはかなり大らか、寛容というか大ざっぱで、法事は仏教でも結婚式は教会でとか、家に神棚と仏壇があってクリスマスを祝ったりもしますよね。せっかく長時間参加して、儀式も経験するのなら、「ダラダラ」や煩悩を少しでも祓う、いい機会だったと思うので、少し残念です。
イタリア全国でもですが、ペルージャやアッシジでは、いろいろな文化や宗教の人と出会う機会があって、興味深いです。