イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

ベネチア船で島めぐり1

 翌日、3月16日日曜日は、アンドレーア・ドーリア号で、ベネチアの運河やラグーナ(laguna、潟)を行き、美しい町並みや風景を楽しみ、ブラーノ島を散策し、ムラーノ島で、昼食を取りました。友人、スピーディが、長年の間、観光客を乗せて、リミニからアドリア海岸を周遊していた船を手放し、売却された船は、これからは、ベネチア湾で活躍することになりました。

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Andrea Doria nel canale di Venezia 16/3/2014 16.06

 毎年、観光船の仕事始めの前に、友人たちを呼んで、無料の周遊旅行を贈ってくれていたスピーディが、今年は、これでお別れになるアンドレーア・ドーリア号の、ベネチアでの船旅を、皆に贈ってくれたのです。

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9.06

 朝9時に、船着き場で待っていると、アンドレーア・ドーリア号が近づいてきました。船長、スピーディが船上から手を振っています。

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 あいさつを交わしながら乗船し、船が出発しました。

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 鐘楼、ドゥカーレ宮殿など、サン・マルコ広場(Piazza San Marco)の美しい建造物が見えてきました。

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 造船所(arsenale)の傍ら、

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ムラーノ島(Isola di Murano)の前を進んで行きます。

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 魚の群れでも見つけたのでしょうか。水面で羽を広げる水鳥がたくさんいます。

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 スピーディ、義弟夫婦と一緒の記念写真を、撮ってもらいました。

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 船上には、わたしたちもよく知っているリミニの友人たちのほか、スピーディが、巡礼中に出会って招待したという、他の町に住む人たちもいました。

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10.39

 目的地、ブラーノ島(Isola di Burano)が見えて来ました。

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 レース編みが有名な島なのだと、友人が教えてくれ、あちこちにレース編みを売る店があり、レース編み博物館もあります。レースを編んでいるところを見ることができる店もありました。

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 家の外壁の色も模様も、住民たちがそれぞれ、自分の好きなように選んでいるようで、かつて見たことがないような外壁の色や模様を、驚き楽しみながら、見て歩きました。

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 こんな色を壁にと思うような鮮やかな色を使った家が多く、隣の家の壁との色の取り合わせも、びっくりするようなものもあるのですが、不思議と互いに調和しています。この手前の店のお菓子がおいしいと聞いて、

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伝統のお菓子などを、おみやげや、すぐに食べるおやつとして、購入しました。

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 友人たちは、隣の店のテーブルで、島の方が、地元の歌を歌い上げるのを聞き終えて拍手したあと、ロマーニャの歌を歌い始めました。(つづく)

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Giro della Laguna & Visite delle due Isole a Venezia 1

Grazie mille, Capitano Spidi e Bruna, tutti gli amici per la compagnia.
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- 月夜のベネチア / Passeggiata notturna a Venezia
- ベネチア船で島めぐり2 / Giro delle lagune & visita delle isole a Venezia 2 (16/3/2014)
- ベネチアを歩く / Passeggiata a Venezia (16/3/2014)
- リミニ発沿岸ミニクルーズ / Mini crociera Rimini - Cesenatico (19/6/2010)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by ムームー at 2014-03-19 08:34 x
なおこさんおはようございます。
いつも来て下さってありがとうございます。
わぁ~綺麗な建物や景色を眺めながらの
船巡りいいですねぇ。
どこの景色を見てもそのまま飾れる写真ですもの。
大勢の人が思い出をたくさん作られたでしょうねぇ。
今日はこちらもいいお天気になりました、でも
大気汚染が気になります。
Commented by milletti_naoko at 2014-03-19 08:51
ムームーさん、こんばんは。こちらこそ、いつもありがとうございます♪ 幸い天気がよくて、きれいな町並みや風景が楽しめて、うれしかったです♪

京都でも大気汚染の問題があるんですね! 実はペルージャもで、数年前には、曜日ごとに、奇数あるいは偶数ナンバーの車しか中心街近くを走れないように規制をしていたこともあります。健康のためにも、気になりますね。
Commented by ayayay0003 at 2014-03-19 12:11
なおこさん、こんにちは♪
アンドレア・ド―リア号ってカッコいい名前ですね~🌠
スピーディ―さんの船だったとのことなので、スピーディ―さんのご家族の名前か何かでしょうか?
そしてこういうカッコいい船でのヴェネチアでの船旅、本当に素敵です(*≧∀≦*)。船からのお写真を拝見して、去年の6月のヴェネチアで、カナル・グランデにゴンドラで出た時に見た鐘楼やドゥカ―レ宮殿の光景を思い出し、とっても懐かしく嬉しくなりました(^-^)
お友達も御事情があって船を手放されることになったのだと思いますので、皆さんと最高の思い出を作ることが出来て良かったと思います(*^^*)
また、レ―ス編みで有名なブラ―ノ島、カラフルな建物が素敵です♪
お土産の御菓子も美味しそうですね(^-^)
また、いつか行ってみたいところが増えました(笑)
Commented by kazu at 2014-03-19 15:21 x
なおこさん、こんにちは。スピーディさんが皆さんに贈って下さっておお心遣い、嬉しいですね。ドリーア号はベネチアでまだまだ活躍するようですが、スピーディさんのお気持ちを思うと何だか胸がキュンとしてきます。スピーディさんによる最後の航海、せめて皆さんで楽しく愉快に過ごせたことが何よりだと思いました。

私は冬のベネチアばかりなのですが、やはり日差しの明るい季節がこの町にはよく似合いますね。なおこさんご夫婦と弟さんご夫婦の記念写真がとても素敵です。こんな光景を見せて頂くとほんとにrすぐにでもこの地に行きたくなってしまいますよ。そうそう、北のベネチアと呼ばれるロシアのサンクトペテルブルグ、今週末訪ねる予定です。どんな風にベネチアとリンクするか、この目で確かめてきますね。
Commented by milletti_naoko at 2014-03-19 16:53
アリスさん、スピーディ(ニックネームです)のおかげで、アンドレーア・ドーリア号と別れを惜しみ、かつすてきな船旅を楽しむことができました。アンドレーア・ドーリアという名前は、かつてイタリアが建造したタイタニックのような大型豪華客船で、大西洋を渡り、ニューヨークへと旅客を運んでいたのですが、他の客船と衝突し、沈没してしまった船の名前から取ったそうです。

アリスさんは、ゴンドラで大運河を旅されたことがあるんですね! さぞかし思い出に残る、美しい風景を見られたことでしょう。サン・マルコ広場の近くにせよ、ラグーナにせよ、大小の観光船やボートなどが多いのにびっくりしました。以前、リド島やムラーノ島を船で訪ねたことはあるのですが、ベネチアは町自体にも見どころが多いので、こうやって招待してくれることでもなければ、ラグーナのクルーズを楽しむことはなかったのではないかと思います。ブラーノ島の鮮やかな色の並ぶ町並みや、美しい風景がすてきで、本当に思い出に残る旅になりました。アリスさんも、機会があれば、ぜひいつか訪ねてみてください♪
Commented by milletti_naoko at 2014-03-19 17:00
かずさん、スピーディは、サンティアーゴまで何度も巡礼を続けている人で、「出会いを大切にして、皆と分かち合い、助け合う」、そういう巡礼者の心意気をふだんでも持っている人です。リミニ周辺でのアドリア海岸の周遊をする船は他にもあり、不況で観光客がぐっと減ったものの、こういう大きな船は維持費が高いため、いろいろ考えた末での決断だと思います。こうして最後の別れと船旅を皆と分かち合おうと呼んでくれたスピーディたちには、心から感謝しています。

今週末にはロシアですか! 北のベネチア、旅慣れたかずさんが選ばれたくらいだから、きっとすてきな町なのでしょうね。どうかすてきな旅になりますように。ご報告を楽しみにしています。
Commented by fusello at 2014-03-20 00:02
naokoさん、こんばんは。
色鮮やかな建物にレースのお店、どこを切り取っても絵になるブラーノは、やっぱり素敵♪
雲ひとつない青空、naokoさん達の笑顔、静かなラグーナを滑るように進むアンドレーア・ドーリア号、どれもこれも船旅を満喫されている様子が伺えます♪
レースの島ブラーノをお褒めいただくと、自分が褒められているようで、嬉しくなってしまう私です。
次の島巡りレポートも楽しみにしております。
Commented by milletti_naoko at 2014-03-20 00:25
Fuselloさん、こんにちは。一つひとつ、それはていねいにレースの花を編み上げていく様子も、お店で見せてもらいました。すてきな伝統がいつまでも残って、大切にされているのは、すばらしいことだなと思います。Fuselloさんがいつも手がけられている作品も、編むのもですが、どんなふうに編むかというデザインから、本当に時間も手間も、心もこもっているのでしょうね。ブラーノ島、いいですね~ 島の人も、何だか優しくて、友人たちも「ベネチアにこんなところがあるとは」と、喜んでいました。
by milletti_naoko | 2014-03-18 23:50 | Veneto | Comments(8)