2014年 04月 14日
蘭の咲く道
緑の草がいっぱいに茂った歩道に、自生の蘭(orchidea)の花が、いくつか咲いているのに気づきました。
数年前、ミニメトロができて以来、バス路線が変更されて、バス停から20分も歩かなければいけなくなったのが残念ですし、こんなふうに、歩道が草だらけなのも、困ったものだと思っていたのですが、おかげで通勤中に、こんなにきれいな蘭の花たちに、思いがけず出会うことができました。
ふだんは山や水が豊かな緑の多い場所でなければ出会えない花が、交通量の多い道路の近くに咲いていることを、不思議と感じつつ、ありがたく思いました。
この坂を下る途中にも、藤(glicine)の花がきれいな家がいくつかあります。
テッツィオ山でも見かけた、イタリア語で俗名をlatte di gallina(直訳は「メンドリの乳」)というユリ科の花や、
鮮やかなレモン色の花も咲いています。
このピンクの花には、白く平べったい、薄い大きな硬貨のような実がなるので、moneta del Papa(直訳は「教皇の硬貨」)という俗名があるのだと、お義母さんが教えてくれました。どこから種が飛んでくるのか、うちの畑でも、毎年あちこちに咲いています。
さらに坂道を下ると、みごとな藤に飾られた家が、左手にも、そして、
右手にも見えてきます。
どこかの高い山で見かけた野の花や
美しい花いっぱいの生垣に、目を喜ばせながら坂を下ると、
やがて花の少ない場所にさしかかりましたが、その代わりに、野生のアスパラガス(asparagi selvatici)が2本も見つかり、収穫しました。
うちのお向かいの庭にも、それはきれいな藤の花が咲いています。
教科書などの荷物が重いのではありますが、坂を歩いて下れてよかったと思いながら、うちに帰りました。
****************************************************************************************
Dopo lavoro prendo l'autobus e dalla fermata
cammino circa 20 minuti fino a casa.
La strada ora è ornata da diversi fiori spontanei e coltivati:
orchidea, glicine, latte di gallina, moneta del papa, timo.
Oggi ho trovato pure due asparagi selvatici!
****************************************************************************************
なおこさんはしっかり自然の春を探し当てているのに、私ったらパスクアのチョコレートって・・・レベルの低さを痛感(花より団子というわけではないんですよぉ)。でも、こんなに沢山のお花や植物を見つけることができるよりも名前がスラスラでてくるって凄いですね。私もよくお客様から木や花の名前を聞かれることがあるので、ここでお勉強します。イタリア語を横にかいてもらってるのもウレシイです。
自生の蘭が咲いているのは、
とてもうらやましいです♪
そして、花々のイタリアでの俗名が、おもしろいですね。
物語を感じます。
日本でも、たまにそんな日本の俗名をもった花がありますが、
私はあまり詳しくないです。
俗名は、日本では、野草に多い気がしますね。
昔の人が、その花を見て、なにかを感じてつけたのだろうと思ったら、
その着眼点に感心させられたりしますよね。
いろんなお花を見つけながらの帰り道は、
とても楽しいことでしょう。
季節が変わると、見られる花々も変化していって、
とても豊かな気持ちをもらえそうですね☆
バス停が変更して不便になってもいい人(なおこさんです)にはちゃんといいことが待っているんですね~🌠
自生の蘭なんてみたことないと思います。
なんと言っても藤が綺麗です(*≧∀≦*)
こんなところが通勤のなおこさんが羨ましいです(^-^)
こんにちは。
綺麗に咲く藤に見とれています、みんな立派な
房ばかりですね。
自生のランのお花もいいなぁ~歩きながら楽しみが
たくさんありますね。
建物に藤に雄大な景色に魅せられますわぁ。
いつもありがとうございます。
こういう赤紫やピンクのきれいな自生の蘭は、これまで山で見かけたことはあっても、こんなに交通量の多い道路のすぐ近くに咲いているのは初めて見たので、びっくりしたし、うれしかったので、思わず撮影して記事にしたのです♪ 道ゆく車を運転する人たちが、道端でカメラを構えるわたしを不思議そうに見ていました。
分かる木や花の名前が増えたのは、ひとえにうちの夫のおかげです。実際、特に野の花の中には、先にイタリア語名を知って、イタリア語で覚えていて、記事を書く段階になって、初めて日本語名を知ったり、和名が分からずじまいだったりする場合もよくあるんですよ。
俗名、おもしろいですよね。学名のラテン語名はしかつめらしいので、民間で生まれたこういう名前で、皆が覚えているのでしょう。
特に春は、命の躍動を通勤途上にも感じられ、あ、こんな花もという花も咲いていて、歩くのが楽しいです♪