ペルージャ観光、地図とアクセス

 イタリアに数ある町の中から、ウンブリアに、我が町に来てくれてありがとうと、観光案内所には、国内外から観光に来てくれた方を、歓迎してもらいたいものです。ウンブリアも、各市町村も、観光には力を入れている一方、財政が苦しいのもよく分かるのですが、今月初め、日本からいらしたお客さんに通訳として同行し、ペルージャ中心街の観光案内所を訪ねたとき、

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dal sito, https://turismo.comune.perugia.it

観光名所の説明つきの中心街の地図が、それまでは無料だったのに、50セントで売られていたので、びっくりしました。小高い丘の上に建つペルージャの町は、目抜き通りこそ大きな道がまっすぐ続いていて分かりやすいのですが、坂を下りたり上ったり、脇にある小路にちょっと入ったりと、迷路のようなところもあり、せっかくある観光名所も、地図がないと行き着くのは大変です。

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dal sito, https://turismo.comune.perugia.it

 今回、有料になっていた地図は、表にはこんなふうにペルージャの主だった観光名所が、写真つきでイタリア語と英語で説明され、裏は、先に示しましたように、中心街の詳しい地図になっていて、下方にはミニメトロの路線図や観光案内バスの紹介もあります。

 お客さんは3人いたのですが、意向も尋ねて、1枚だけ地図を購入し、案内所の人に、白黒のコピーでいいから、無料でいただけるものはありませんかと尋ねると、観光名所の説明はない、地図だけのコピーを1枚くれました。

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Centro storico di Perugia 23/4/2014

 わたし個人のきわめて主観的な感想かもしれないのですが、わたしは、観光案内所で配布する無料の地図というのは、わざわざわが町まで足を運んでくれた観光客に、せっかくだから町の見どころが容易に訪ねられるようにという配慮と歓迎の気持ちであると共に、多数の観光客に確実に大切にしてもらえる、とても効果の高い町の宣伝ちらしでもあると思うのです。日本語でもそうですが、各国語で書かれたイタリアの旅行ガイドには、ペルージャに割かれるページはわずかで、地図も観光名所も、ほんの少ししか載っていないと思うのです。せっかくペルージャに来てくれたのに、町が誇る歴史や芸術・考古学的遺産のうち、ほんの一部しか楽しめないのでは、もったいありません。そうして、一度ペルージャに足を運び、地図を片手に興味のありそうなところを訪ね、時間がなくて、見られなかった場所があったとき、この地図があれば、「また次にイタリアに来たときは、ぜひペルージャを再び訪ねて、残りの名所も訪ねよう。」と、再訪を促すきっかけにもなりやすいと思うのです。実際、わたしにも、そうやって今も大切に手元に置いている、世界各地の観光案内地図やパンフレットがたくさんあります。トスカーナやロマーニャなど、多くの他の町で見かけるように、町や地方の店の宣伝が入っていてもいいから、無料で提供できる便利な案内観光地図を、何とかして作るべきだと思うのです。

 こちらの2か国語の観光地図・案内は、幸い、ペルージャ市の観光案内のサイトで、PDF版を無料でダウンロードすることができます。リンクはこちらです。

- Comune di Perugia – Portale turismo – Perugia Centro Storico – Mappa italiano-inglese dei monumenti principali

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dal sito, https://turismo.comune.perugia.it

 訪ねたい観光名所をあらかじめしぼっておくためにも、そして、ペルージャ中心街をすんなりと訪ねることができるためにも、地図はあらかじめダウンロードして、印刷しておくと便利です。

 と言うのは、ペルージャは、いろんな意味で、観光客が迷いやすい町だからです。今わたしたちが日本語を教えている生徒さんも、イタリアの方ですが、ミニメトロの駅を中心街でさんざん探したけれど、見つからなかったと言っていました。今月初めに、わたしが通訳として同行したお客さんは、『地球の歩き方』のペルージャの地図をコピーしてお持ちになり、そのページ中にある駅、Stazione Sant’Annaを、フィレンツェなど他都市とペルージャを結ぶ、Trenitaliaの鉄道駅だと勘違いされていました。

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dal sito, www.umbriamobilita.it

 Sant’Anna駅は中心街に近いのですが、これはトスカーナ州のサンセポルクロからラッツィオ州のリエーティへと、ウンブリア州を南北に縦断する地方路線で、Umbria Mobilità社によって運行されています。上の路線図では、この地方路線は水色で、Trenitaliaの路線は灰色で記され、二つの路線が交差する駅では、乗り換えたり、乗り継いだりすることが可能です。この地方路線の路線図と現行の時刻表については、以下のリンク先をご覧ください。

- Umbria mobilità – Mappa Linea Ferroviaria e interscambio FS Trenitalia
- Umbria Mobilità – Treni Orari (15/12/2013-7/6/2014)

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Stazione Fontivegge del Minimetrò e di Trenitalia 10/4/2014

 一方、フィレンツェやローマなどのイタリア各地とペルージャを結ぶTrenitaliaのペルージャの鉄道駅は、ミニメトロの路線図に、Stazione Fontiveggeと書かれている駅です。ミニメトロのFontivegge駅から歩いて5分ほどの近距離にあり、上の写真では、Trenitaliaのペルージャ駅に停まる電車が、ミニメトロのFontivegge駅の向こうに見えています。

 ですから、観光名所がある中心街へは、鉄道駅を下りて、ミニメトロの駅まで歩き、P中心街にあるPincetto方面行きのミニメトロに乗って、終着駅まで行くか、駅から中心街行きのバスに乗って行くことになります。バスは、ペルージャ鉄道駅と中心街のPiazza Italiaを結ぶTSのバスが便利で、この間を往復するだけなので遅れも少なく、約30分おきに一本出ています。TSが発着するバス停は、鉄道駅のすぐ前にあるので、分かりやすいです。時刻表は、現行の時刻表では、次のリンク先の66ページに載っています。
- Umbria Mobilità – Servizi Urbani – Perugia Orari (10/2/2013-7/6/2014)

 もっと手っとり早くという方には、次の記事に、この路線の現行の時刻表を、小さくではありますが、載せてありますので、参考にしてください。

- 復活祭近し用心バス時刻

 車でペルージャを訪問されるという場合は、日帰りで、時間に余裕があるようであれば、無料高速道路、superstrada E45をMadonna Altaで出て、無料巨大駐車場があるミニメトロのPian di Massiano駅から、ミニメトロに乗って中心街に行くことをお勧めします。一度、中心街の有料駐車場に3時間半ほど駐車したら、駐車料金が7.20ユーロと高かったのでびっくりしました。ミニメトロは、片道一人1.50ユーロで、15分もあれば、中心街に到着することができます。人数と中心街での滞在時間も考慮して、どこに駐車するかをお決めください。

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 最後になりましたが、この機会に、これまで何度かご紹介した、ペルージャとローマを直接結ぶ高速バスが発着するバスターミナルがあるPiazza Partigianiについて、場所を説明しておきます。中心街からは、要塞、Rocca Paolinaの中を、いくつものエスカレーターを乗り継いで、通り抜けたあと、さらにもう一つエスカレーターを下りたところにあります。

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 逆に、バスターミナルから中心街までは、バスターミナルの切符販売所で、1.50ユーロの市内バスの切符を購入してから、ターミナル前のバス停で、Piazza Italia行きのバスに乗って行くことができます。たとえば先ほどご紹介したTSのバスでなら、4分で、バスターミナルから中心街のPiazza Italiaに行くことができます。

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 一方、荷物は少ないし、足と体力には自信があり、時間にも余裕があるから、歩いて中心街に行きたいという場合には、バスターミナル前の道路を渡り、ピンクの矢印で示したエスカレーターを上り、そこまで行くと目の前に見えるRocca Paolinaの中に入って、エスカレーターを乗り継ぎ、時にはしばらく歩いてから地上に出ると、中心街のPiazza Italiaに出ます。急げば15分、迷いながらゆっくり歩いても、2、30分あれば、大丈夫だと思います。

関連記事へのリンク
- ペルージャ観光1 (13/1/2012)
- ペルージャ観光2 (15/1/2012)
- ミニメトロでペルージャ満喫 (12/5/2010)
- ペルージャ花めぐり1 (13/4/2014)
- ペルージャ・ローマ間はバスが便利 (1/9/2011)
- 復活祭近し用心バス時刻
↑↑ 来週いっぱいは学校が復活祭休みなので、バスの時刻表が変わっている場合があります。

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-04-23 23:59 | Viaggi in Umbria | Comments(6)
Commented by ayayay0003 at 2014-04-24 09:00
おはようございます♪
ペルージャの地図が有料になっているのは確かに観光に携わるものとしてはショックですよね~!
今までいろいろなところに海外旅行に行きいただいた地図は数しれずありますが、処分することはなく、なおこさんのように次にもし再訪したときのために残してます。そして実際に使ったことも少ないですがあります(笑)。なので有料となると団体ツアーなんかでは、今までのように地図をいただくことがなくなるのかな?とさみしい気持ちもします。
でもこうしてウンブリアにかんしてはなおこさんという力強い味方が出来たので、ちょっぴり安心です~♪ローマからペルージャ行きの高速バスに乗っていつかなおこさんを訪ねるのが夢になりました♪今日、とりあえず、地図を印刷しておこうかな・・・なんて思っています(笑)。
なおこさんの記事は、ウンブリアのみならずイタリア旅行をする方の心構えのようなことも書かれているのでとても役に立つと思われます^^
Commented by milletti_naoko at 2014-04-24 16:50
おはようございます♪ アリスさんもなんですね! わたしも、いけないいけないと思いつつ、ひょっとしたらいつかまた行くかもしれないとか、そうして思い出のために、大事に取ってあるいろんな国のいろんな町や山の地図や観光案内がいろいろあります。

ペルージャやウンブリアの観光案内は、インターネット上でも、情報は豊富なのに、今ひとつ使い勝手が悪かったり、見づらかったりするのが残念なので、どなたかのお役に立てるとうれしいです。いつかアリスさんがいらっしゃる日を、楽しみにしていますね♪
Commented by kazu at 2014-04-24 18:23 x
なおこさん、こんにちは。旅行者へのサービスが低下しているのは、寂しいですね。ましてや、町巡りの地図が僅かでも有料だなんて、世知辛くなったなと思います。インフォメーションの対応一つでその町の印象が良くも悪くもなるので、地図は有料でもいいから、せめて旅行者には気持ちよく応対してほしいと願います。

それにしても、なおこさんの今回のご案内、目からウロコのことが沢山ありました。ペルージャには私鉄が通っているのですね。通りで昨年、トレニターリアのサイトから列車を探そうとして、見つけられなかったのが分かりました。私の旅の鉄則に地元のことは地元の方に聞く、とあるのですが笑、正しくその通りですね。今回のなおこさんの記事はWordに貼り付けて、永久保存版にしておきます。
Commented by milletti_naoko at 2014-04-24 19:55
かずさん、市町村の財政が苦しいのは分かるのですが、無料の観光地図配布は、旅行者にとっても市にとっても大切だと感じています。去年のチョコレート祭りでは、それはみごとな冊子の数々の観光案内を、多くの観光客に無料で大盤振る舞いしたようで、そんなところで散在するなら、チョコレートが目当てではなく、ペルージャの町を訪ねようと来た人への、地図1枚を無料で配布できるようにすればよかったのにと、つくづく思いました。列に並んで待っていると、なんと前の人たちはシエナやブリュッセル行きのバスの情報や時刻を尋ねていて、そういう質問にも係りの人は、インターネットで調べながら親切に答えていたのですが、それでふつうにペルージャの町について情報を得たい観光客が待たされるのもいかがなものかと思いました。どちらも欧米からの観光客で、欧米ではこういう観光案内所の使い方もするのかと、びっくりしました。

かずさんは昨年ウンブリアを走る列車を調べようとされたんですね! ベネチアからペルージャに向かうのはもちろんTrenitaliaですが、地方路線も、ウンブリアの他の町や隣州の町に行くのに便利です。かずさんのお役に立てたようでうれしいです♪
Commented by nagisamiyamoto at 2014-04-25 03:41
なおこさん、こんばんは
この件に関しては私も一言いいたかったのですが、時間が合わず今お話させていただきます。
フィレンツェも数年前から有料の物も存在しますが、全てではありません。なおこさんのおっしゃるとおり、「来て頂く」というおもてなしの心がビジネスを通じてなくなってしまうことはとても残念なことです。たとえばオルヴィエートは主要な言語での簡単な地図が無料で振舞われています。とてもいいことですし、お客様にもとても喜ばれます。これはコムーネの事情も存在しますが国の規模で解決すべき問題でしょう。観光も主要な産業のイタリアです。治安を守り、快適に観光客が滞在するための状況と環境を作るべきなのですがうまくいかないですね。
Commented by milletti_naoko at 2014-04-25 15:17
なぎささん、おはようございます。観光に第一線で関わるなぎささんが同じように思っていてくださると知って、心強いです。

シエナでも少なくとも数年前は、さまざまな町めぐりのコースを書いた観光案内地図までが、ヨーロッパの複数の言語で書かれ、無料で町のあちこちに置かれていました。フィレンツェのように、皆が知っていて、ガイドブックに詳しい地図も多くの名所も紹介されていて、しかもそういう名所が見えやすい町ならまだ分かるのですが、たとえば、ウルビーノなどイタリアの他の町でも、他国の町でも、どこでもたいていは無料の便利な観光案内地図があって、そのおかげで、わたしたちも短い時間でうまく観光ができているので、それだけに、今回の有料化は残念です。
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