2014年 04月 30日
Nero Wolfe
蘭の花の収集と栽培が大好きなネーロ・ウルフは、珍しい蘭を手に入れるためには金銭に糸目をつけず、栽培に忙しければ、もうけのある仕事も断ります。
そして、おいしいものには目がない上にうるさくて、自宅に料理人を雇っていて、料理の腕を競うために、お金がないのに、やはり仕事を断って、料理に没頭してしまう個性派です。そんなウルフが断った仕事も、助手グッドウィンは、ウルフのためを思って、こっそり引き受けたり、引き受けたくなるように仕向けたり。気が優しくて、正義感の強いグッドウィンは、女性に弱かったり、たまにずっこけたり、一人先走ってしまったりしつつ、ウルフといいコンビになっていて、二人の会話が漫才のようで、話を聞いて、思わず笑ってしまうときさえあります。
2枚の写真を見てもお分かりのように、服装や車、屋内の家具などが、数十年前のアメリカやイタリアの風俗を反映していて、妙にカラフルで、昔イタリアで走っていた車が駐車され、道を走ります。さらに、劇画のように彫りの深い登場人物が多く、セリフがゆっくりはっきり発音される傾向があり、音楽の使い方も含めて、全体に、レトロな雰囲気が漂っています。
それは、このオープニング映像を見ても、お分かりいただけるのではないかと思います。
Raiの放映プログラムを見ると、今晩と明日の晩にわたって、第2話が放映されるようです。これまでは、1度に、1時間35分ほどの長さのドラマが、夜9時過ぎから放映されていたのですが、どうも今回は、この1話分を2度に分けて放映するようで、毎回、開始の1時間後には、別の番組が予定されています。8時からというのは、ちょうど夕食の時間帯で問題もあるのですが、今夜放映する分は、まだ見たことがない回のようなので、今から見るのを楽しみにしています。
上述のように、セリフがはっきりゆっくり発音される上に、場面の展開や言葉の内容が映像からもつかみやすいので、イタリア語の勉強にも役立つのではないかと思います。アメリカの小説家による人気推理小説が、このテレビドラマでは翻案され、舞台はアメリカではなく、わけあって、アメリカ人のウルフたちが、わけあってイタリアで暮らすという設定になっているため、イタリアの他のテレビドラマと違って、登場人物のセリフに、方言や訛り、くだけた表現が極度に少ないので、かなり聞き取りやすいはずです。ちなみに、イタリア在住であれば、Raiのホームページからドラマ全話の映像を見ることも可能です。でも、二人で一緒にテレビで見る方が楽しいので、見逃した第一話はともかく、夕食の時間帯ではありますが、テレビで楽しむつもりでいます。
ちなみに、このネーロ・ウルフシリーズは、イタリアではRaiが1969年にもドラマ化していて、まだ白黒だったこの番組については、YouTubeでもドラマ映像を見ることが、今のところは可能です。
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Di nuovo "Nero Wolfe" su Rai Premium stasera dalle 20.10.
Già iniziato e non lo sapevo! Simpatici i protagonisti.
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ネーロウルフ・・・残念ながら存じ上げなかったです。でもおもしろそうですね。私、推理ドラマには目がなくって大好物なんです。イタリアは昔のドラマの再放送が多いですから、その点はとても嬉しいです。何度も見すぎて内容が分かっているのに見たくなる「COLOMBO」や「LA SIGNORA IN GIALLO」も好きです。ちなみにジェシカ・フレッチャー役のアンジェラ・ランズベリーは先月大英帝国勲章をいただきましたね。
なおこさんはご主人といろいろ好みが似てらっしゃるからいいですね。時間を共有しあっているところが素敵だと思います。