マシタ・デスネ

 数年前、夫と日本に帰国して、テレビのニュースを見ていたら、夫にこう聞かれました。
 「何度もマシタ、マシタって言ってるけど、マシタって何だい?」

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 日本語はあいさつや数字くらいしか分からない夫でも、文末で繰り返される言葉は、次の文の前に、間があるので、聞き取ることができるのでしょう。ニュースは過去のできごとを語ることが多い上に、敬体が使われるので、言われてみれば、確かに、文の大半が「…ました」で終わるのでしょう。これは日本語の文がSOV型で、動詞で終わるからでもあります。イタリア語の英語と同じで、SVO型の言語なので、例外はありますが、動詞はたいてい主語の直後に来て、こんなに文末に並んで脚韻を踏むということはありません。

 ただ、わたしも文を書くときは、過去のできごとを記すと、どうしても文末に「…ました」・「…でした」が続きがちなので、意識的に現在形の文を挿入するなどして、文末の単調な繰り返しを避けるようにしています。

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 今、軍外国語学校で教えている日本語の授業は、外国人大学時代からチームを組んでお世話になっている先生方と、3人で共同して教えています。それで、ほぼ毎日頻繁に、電話やメールで、授業がどこまで進んだとか、こういう質問がありましたとか連絡を取り合っています。夫がうちにいるときに、こうやって電話で日本語で話す機会も時々あるのですが、電話が長いこともあり、ある日、連絡が終わると、夫からこう聞かれました。

 「デスネ、デスネって何度も言っているけれど、デスネって何?」

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彦根 龍澤寺 Ryotan-ji, Hikone    2009/3/31


 夫に返事をしたあと、言われてみれば、確かに会話中、頻繁にあいづちを取っているのだなと、改めて思いました。夫からの質問も、わたし自身は意識していないことに気づかせてくれることがあって、なかなか興味深いです。

 写真はすべて、5年前に彦根の龍澤寺を訪ねたときのものです。庭の美しいこのお寺の写真は、次の記事にもありますので、よろしければご覧ください。

関連記事へのリンク
- イタリアの方言と日本語特訓の成果その3 (16/11/2014)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-05-24 23:59 | Giappone | Trackback | Comments(2)
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Commented by nagisamiyamoto at 2014-05-25 15:07
なおこさん、おはようございます。
ブログってまず、文章を書きますよね。で、私も気になるのですが単調な終わり方をするととても飽きがくるというか、変な気分になるのも事実です。ただそれを悲しいかなうまく使いこなせていないので、なおこさんの文章でちょいちょいお勉強しています。さらに私は読み返さないと見えてこない間違えも多く、大体アップしてから、あーやっちゃった!ってパターンも結構あって。面白くしようとすれば文章ががさつになるし・・・この問題、相当時間がかかりそうです。
Commented by milletti_naoko at 2014-05-26 22:14
なぎささん、こんにちは。なぎささんの文章も、優しくて分かりやすくて、すてきですよ。記事を送信して、読み返してから青くなって間違いを修正すること、わたしもよくあります。自分が書く文章は、つい内容の方に注意を払って、文法的におかしい文になったり、漢字の変換ミスを見逃してしまったりということは、ありがちですよね。
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