芳しい花の力を浴びる朝

 今朝起きたら、夫が、香りのいい花を昨日の晩から水につけてあるから、その水で体を洗うように、ぼくはもう済ませたよと言います。夫たちがまだミジャーナに暮らしていた頃は、お義母さんが毎年、夏至や聖ヨハネの祝祭日の前夜に花を摘み、一晩水につけておいて、翌朝は皆が、その花の香りに満ちた水で、顔を洗ったそうです。

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 テラスに出て、テーブルの上の鉢を見ると、水に浮かぶ花がきれいで、いい香りに満ちています。体を洗うと言っても、外だし人目もあるしと、タンクトップとショートパンツに着替えました。そのときになってようやく、夫は顔を洗えばいいんだよと言ったのですが、花の芳香やエネルギー、そして、日が最も長い日の自然の力を浴びられるような気がして、両手両足もこの水で清めました。

 聖ヨハネ(San Giovanni)の祝祭日は、ちょうど夏至の頃にあたります。そう言えば、ロマーニャの友人から、聖ヨハネの祝祭日の前夜、草花を濡らす夜露を体に浴びると、病気や悪いことが寄ってこないと信じられていると聞いたことがあります。お義母さんも、どうやら聖ヨハネの祝祭日の朝に、l’acqua di San Giovanni(聖ヨハネの水)とも呼ばれる、花の香りに満ちた水ができるように準備をしていたようですが、本来は、キリスト教以前からの、夏至にあたっての風習ではないかということで、夫は昨晩から、用意をしてくれていました。そうして、夫自身は忘れていて、義母に言われて思い出したのですが、今日は夫の聖名祝日でもありました。

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 今日はたくさん歩くつもりが、出発が遅くなった上に、あちこち寄り道したため、長距離のドライブをして、時々少しだけ歩いたのですが、行く先々で、エニシダ(ginestra)や、

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 自生の蘭(orchidea)など、きれいな花を見ることができて、朝から晩まで花の香りと眺めに包まれたような、すてきな1日になりました。

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 Erba di San Giovanni(聖ヨハネの草)と呼ばれるipericoの花も、たくさん見かけました。薬草としての力が一番が高まる今の時期に、摘んでオイルに浸しておくと、オイルが赤くなり、やけどした皮膚に塗ると効果があるそうです。

Di mattina l'acqua profumata dai fiori,
di giorno i fiori di ginestra, orchidea e iperico
ci hanno profumato e ci hanno dato gioia e vigore
nel giorno di solstizio d'estate.

LINK
- LiberaVox – Scienza e Magia del Solstizio d’Estate: l’acqua di San Giovanni (19/6/2011)
- A Vallo di Nera Festa di San Giovanni e del Solstizio d’estate (23/6/2008)
- Berenice – La Festa Di San Giovanni Battista E Il Solstizio D’estate Nella Valnerina Umbra (24/6/2011)
- Umbria Take Away – La guazza di Santo ioanno fa guarì ogni malanno di Eleonora Mancini (18/6/2014)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-06-21 23:59 | Feste & eventi | Trackback | Comments(7)
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Commented by nagisamiyamoto at 2014-06-22 11:46
なおこさん、おはようございます。
お花の洗顔、自然が溢れていてとても素敵です。私はまだやったことがないですが・・・。でもこの香りがなんとなく画像から伝わってきますね。そういえば、明後日は6月24日。フィレンツェも大きなお祭りにつつまれそうです。宗教的なものが希薄になりつつあるイタリアも、こういうことはみんな知っているものですね。
Commented by ayayay0003 at 2014-06-22 13:33
こんにちは。
色とりどりの素敵なお花を浮かべてそれで顔や体を洗うなんて素敵ですね~♪しかも夏至の日に合わせて・・・なんて(^-^)
古来からの夏至の週間、来年から覚えていたら真似したいと思います♪

ipericoのお花の成分でやけどを治すというのいいですね!
日本にも何かあったと思いますが忘れてしまいました(笑)
旅行中に聞いたお話ですが、ツワブキの葉でひどい怪我を治したという体験談を聞きました。入院して手術といわれた怪我だったそうです。きれいに治ったそうです。やはり薬草の力は凄いと思いました~!人間の自然治癒力も・・・。場合によるけど病院へ行き手術だけが選択肢ではないのですよね~♪なおこさんの薬草記事もいつも興味深いです(^-^)
Commented by milletti_naoko at 2014-06-22 22:51
なぎささん、こんにちは。ジャスミンやラベンダーなど、ハーブとしても効用のある香りの高い花たちのいい香りがする水で顔を洗って、自然のエネルギーをもらってような、そうして心身を清めることができたような気がしました♪ 夫は、最後に義母が花の香りの水を用意したのは、もう30年前のことではないかと言いますし、インターネットで検索してみると、ウンブリア各地で長い間行われていたこうした風習は失われつつあり、けれども、一方で、伝統を守ろうという動きもありや、数年、数十年ぶりに再び始める方もいるようです。

そう言えば、San Giovanniはフィレンツェの守護聖人ですものね。どんなお祭りか、興味深いです。
Commented by milletti_naoko at 2014-06-22 23:02
アリスさん、こんにちは。週末は慌しくて、リンクを貼ったイタリア語の記事も、斜め読みしただけのものが多いのですが、夏至から聖ヨハネの祝祭日である6月24日までにかけてが、日が一年で最も長いことはもとより、月や太陽の関係からも、自然のエネルギーが最も高まる時期で、それでキリスト教以前は夏至の頃に行われていた祭りが、キリスト教が広まってからは、洗礼者聖ヨハネの日とされる6月24日になったそうです。というわけで、前夜に花を摘んで一晩水につけ、当日の朝、その香りに満ちた花の水で顔を洗うというウンブリアの風習も、インターネットで見つけた記事によると、6月19日から25日にかけてと日程に幅をもたせたものもありますが、どうやら6月23日の晩に花を水につけて、24日の聖ヨハネの日の朝に顔を洗うのが、行う日にちとしては一番一般的なようです。というわけで、今でも間に合いますので、ぜひアリスさんも花と自然の力を浴びてみてください♪ (つづく)
Commented by milletti_naoko at 2014-06-22 23:03
アリスさんへ(上からの続きです)

ipericoについては、実はすずさんの最近の記事にも記述があったのですが、昨夜は帰宅も投稿も遅くなって、花の和名を調べたり、すずさんの記事へのリンクを貼ることができませんでした。ちなみにやけどについては、病院に勤める友人が、歯磨き粉を塗るといいと、他の看護婦さんや自分自身の経験談からいつも言っています。どんな歯磨き粉でもいいのだろうという疑問は残るのですが、歯磨き粉のおかげで跡が残らなかったひどいやけどを行く例も知っているそうです。ありがとうございます。病院や薬も時には必要ですが、人間の持つ治癒力や自然の薬草、食事療法などで症状や病気がよくなれば、それに越したことはないと常々感じています。
Commented by ムームー at 2014-06-24 11:06 x
なおこさん
こんにちは。
お花を水につけて香りを楽しみ体を清めるって
何て素敵なんでしょう~
薬草もいいですね、昔からの言い伝えの薬草は
害がなくて安心しますねぇ~
いつもありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2014-06-24 20:39
ムームーさん、こんにちは。ラベンダーもキンセンカもハーブとしての効能が知られていて、水は香りもよく自然のエネルギーももらえて、見た目にもきれいで、うれしかったです。聖ヨハネの日、6月24日の朝に顔を洗うのが一般的らしいと知って、今度はわたしが花や水を準備して、今朝も花が香る水で洗顔をしました♪

こちらこそ、いつもありがとうございます。
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