七色の湖で文通まつり

 9月13日土曜日も、前日同様、トラジメーノ湖(Lago Trasimeno)の東に位置するモンテ・デル・ラーゴ村で開催されていた文通フェスティバル(Festival delle Corrispondenze)を訪ねました。

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Tramonto sul Trasimeno, Monte del Lago 13/9/2014 19.23

 午後6時半だったからのはずのStorie d’amore tra scorci e ville di Monte del Lagoという催しに参加して、村の館を訪ね歩きながら、遠い昔の恋物語を聞こうと考えたからです。

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18.15

 夫は駐車場からすぐに会場に向かいましたが、わたしはせっかくだからと、しばらく青い美しい湖の眺めと撮影を楽しみました。

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Archivi pubblici e private
Per un progetto di valorizzazione delle corrispondenze in essi conservate

 館、Villa Aganoorに着くと、公立・私立の図書館や資料館が所蔵する手紙などの通信文を、どう有効に活用していくかという催しが、かなり遅れて、ようやく始まったところでした。

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 わたしたちが参加を希望していた散歩の出発地点であった広場、Piazza Sant’Andrea広場でも、散歩の案内はなく、コンサートが行われていました。モンテ・デル・ラーゴ村をかつて生きた人々が交わした手紙を通して、その友情を語る、Una grande amicizia tra mondanità politica e cultura dalle lettere di Vittoria Aganoor e Guido Pompilij ai marchesi Isabella e Giacinto Guglielmi (1893-1910)の説明が終わり、その一環として、当時のオペラ・アリアを、Amicincantoが、美しい歌声で聴かせてくれていたのです。

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Chiesa di S.Andrea 19.05

 7時頃になって、コンサートの最中に夫から手招きがあり、待っていた解説つきの散歩が始まったらしいことを知りました。教会に入ると、もう説明が始まっています。前夜からこのフレスコ画に興味があったので、説明を楽しみにしていたら、所属する会、Italia Nostraについて紹介する前置きが冗長です。コンサート会場でマイクを持って話す声が邪魔になって、聞き取りにくく、いよいよフレスコ画の説明に入るかと思えば、先ほどから後ろで早く終えるようにとせき立てていた、この後村の案内をする女性が、強引に説明を中断してしまいました。

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19.10

 コンサートの最中だからということもあってか、説明もなく、ただ例の強引な女性のあとについて、皆がぞろぞろと村を歩いて行きます。歩きながら、こんなふうに家と家の間に見えるトラジメーノ湖が美しいので、

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19.12

皆が立ち止まっては、撮影をしています。

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19.14

 夫はガイドについて行きましたが、わたしはかつて見たことのない美しい夕焼けを眺めることに決めました。駆け足で、湖が一面に見えるところに着いたときには、夕日が雲に隠れていましたが、すぐにほんの少し下から顔を出しただけで、湖が水色から、ピンク、オレンジ色と色彩が変わっていきます。

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19.24

少しずつ人が集まりにぎやかになる中、太陽を見送りました。

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 いつからか夫もそばにいて、一緒に美しい夕焼けの空と湖を眺めています。ガイドは相変わらずひどく急いでいて、バールに行って少し創業の様子を説明したあと、「早く行かないと、食べるものも飲み物もなくなってしまう」と、駆け足で下って行ってしまったようです。

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19.28

 サン・マリアーノから、先生、professoressa Bizzarriに率いられて来ていた学校、dell'Istituto comprensivo "B. Bonfigli"の生徒たちが、ガイドの指示に従って演奏するはずだったのに、さっさと行かれてしまって、先生が、「だれのために演奏したらいいの」と途方に暮れています。夫が「ぼくたちがいるじゃありませんか。」と言うと、わたしたちをはじめ、湖を眺めるためにまだ残っていた大勢のために、湖の美しい夕景を背に、モーツァルトの曲を奏でてくれました。

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 演奏後、さらに歩くとギターの演奏があるというので、トラジメーノ湖の眺めを楽しみながら、階段を下ります。

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19.58

 湖畔で、手紙の朗読や音楽を聴きながら、食前酒などの飲み物やクロスティーニが振る舞われていたのですが、人数に比べて、クロスティーニの量が圧倒的に少ないので、わたしたちはあとで、村祭りの食事会場で食べることにして、いつまでもいつまでも湖を眺めていました。

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 わたしは知らなかったのですが、もともとこのモンテ・デル・ラーゴ村では、湖畔一、人気のある食事のおいしい村祭りがあったのが、今年になって10年ぶりに、2年目の文通フェスティバルが催される機会に、夕食に、この人気の食事を提供することになったそうです。

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20.01

 小さな村である上、文学や歴史をテーマとする祭りであることもあって、前日金曜日は、このおいしい食事を、ゆっくり楽しむことができたのですが、土曜の晩会場に行くと、とんでもない行列ができていて、しかもテーブルもすぐにいっぱいです。ウンブリアでは夏・秋の村祭りはとかく食事目当てに訪ねる人が多く、祭りを行う側もおいしいものでの集客をねらっていて、特に週末はとんでもない混雑になることが多いのですが、ここもかと驚いて、本当はこの後、まだ興味深い催しがあったのですが、うちに帰って食事をすることにしました。


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Colori del Lago Trasimeno al tramonto, Musica, Storia & Gastronomia

nel Festival delle Corrispondenze, Monte del Lago, Magione (PG)

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LINK
- TI AMO ~いつも恋文ヤーコポ・フォー / Eleonora Albanese & Jacopo Fo @Festival delle Corrispondenze, Monte del Lago (12/9/2014)
- Fresco di Web - #CorrispondenzeFest: dall’archivio fino al tweet (12/9/2014)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-09-16 15:55 | Umbria | Trackback | Comments(12)
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Commented by Kei at 2014-09-17 00:21 x
こんばんは♪
うわっ、すごく綺麗な夕陽ですね~!
真っ赤な夕陽に、赤く染まる夕空と湖。
湖面も静かなようで、夕日や空を映して綺麗です。
凸ぽち!
Commented by oliva16 at 2014-09-17 00:28
素敵な夕焼け! いつもきれいな写真を楽しませていただいているのですが、それで満足していないで、自分でも夕焼けや月を眺めるような心に余裕ある生活をしたいものです……。
Commented by nagisamiyamoto at 2014-09-17 12:15
なおこさん、おはようございます。
なおこさんの写真は穏やかなのに、同時に起こっていた出来事はバタバタだったようですね。イタリアではよくある美しい風景と音楽・文学・歴史を愉しむ・・・そこになおこさんと旦那様がいらっしゃって、湖!なおこさんって感じの回でした。家に帰って食事を取ったという締めがちょっとほほえましかったです。

ところで前回のコメントのお返事、長々とありがとうございます。私の場合、なおこさんがしっかり文法を含めイタリア語を完璧にマスターしたのと違って、私はちょちょんと学校で勉強した後は、中央市場で働きながら実践でイタリア語を覚えた感があります。ですから言葉遣いもあまり綺麗ではなく、文法にいたっては恥ずかしいくらいのレベルです。

Commented by milletti_naoko at 2014-09-17 15:32
Keiさん、おはようございます♪ この日は夕焼けがとりわけきれいだった上に、いろんな催しの合間に、映りゆく空や湖の色を楽しめて、うれしかったです。コメントとぽちをありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2014-09-17 15:35
Olivaさん、ここまできれいな夕焼けに出会えることはめったにないので、うれしかったです。お忙しいでしょうが、ぜひ時々空を見上げてみてください。
Commented by milletti_naoko at 2014-09-17 15:52
なぎささん、食後にあったはずの月についての話も楽しみだったのですが、あまりにも人が多いしおなかはすくしで帰宅しました。でも、いろいろ興味深い催しが多く、きれいな夕焼けも見られてうれしかったです♪ 
 
なぎささんは、お店にガイドさんと、活躍されていて、そのために必要なだけのイタリア語をしっかり身につけられているので、すばらしいと思います。わたしは日本にいた頃から国語を教えていて、今は日本語を教えたり通訳をしたりもしていますが、言葉そのものを仕事にしていることもあって、その言葉はきちんと身につけたいなというのが目標だったのですが、今はそうして身につけたイタリア語をもっと仕事にしっかりつなげていかなくてはといろいろ模索しているところです。
Commented by MIWA at 2014-09-17 22:57 x
なおこさん、こんにちは。
トラジメーノ湖のきれいな景色、こちらのブログで拝見する度写真に見入ってしまいます。以前旅したコルトーナの街から見たんですが、間近にみるとどんなに素敵なんだろうと想像します。
私は主人とまさに文通(email)を通して知り合ったので、このイベントでどういう事が語られていたのかとても興味があります。
夫婦となった今でもたまに主人との手紙を読み返す事がありますが、あらためて出会いに感謝するとともに新鮮な気持ちがよみがえります。お互いこんなに遠くに住んでいて大変な思いをする事もあったけど、私達が綴り合った文章はいまでは夫婦の財産です。家族でも友達でも相手を思いペンをとるっていつになっても続けていきたいものです。
さて、先日ついにterra nostra 見終えました!最後から5話くらいは吸い寄せられるように見入っていました。時代は違っても人との出会いで人生も大きくかわるんだとそれぞれの登場人物をみながら自分のこれまでを振り返えりました。勉強の為にテレビはみたほうがいいよ!とよく言われてはいたものの、これほど夢中になれるものに出会えなかったので、なおこさんにとても感謝しています、本当にありがとうございました。
Commented by ayayay0003 at 2014-09-17 23:46
こんばんは^^
ほんとに今までもきれいでしたが、なおこさんが言うように今まででは最高にきれいな夕日ですね~♫なおこさんが、説明つきツアーに同行せずこの夕日を選んだのは正解だったと思います。
オペラ・アリアのコンサートもイタリアらしいし、湖の美しい夕景を背に、モーツァルトの曲というのも贅沢~で羨ましい私です。
食前酒などの飲み物やクロスティーニが振る舞われていたのに量が少ないので気を使いいつまでもいつまでも湖を眺めていましたというなおこさん御夫妻に感じるものがあります(*^_^*)
そしてお家に帰って食事したということに感動しちゃいました♪
素晴らしい夕日を見ることに集中したなおこさん、解るような気がします。優しいお気持ちと素晴らしい感性の持ち主ですね♡
ますます、なおこさんのファンになりました~(笑)
Commented by milletti_naoko at 2014-09-18 00:56
みわさん、コルトーナもかわいらしいすてきな町ですよね。トラジメーノ湖はコルトーナのすぐ近くで、湖の北西の端はトスカーナとの州境にあります。機会があればぜひ訪ねてみてください。だんなさまと文通をきっかけに知り合って結婚されたなんて、すてきですね。実はこの文通まつりも、最近に発見された村の名士の間で交わされた恋文がきっかけで催され始めたようです。

みわさんに、それだけ夢中になって楽しんで見ていただけたと知って、わたしこそうれしいです♪ 実は、つい数日前なのですが、Rai Premiam (25ch)でまた、12:25-13:10の時間帯に、『Terra Nostra』の再放送が始まっていることを発見しました。わたしは最初の方は見ていないので、少し見て、マッシミリアーノの泥酔ぶりやフランチェスコ氏の奥さんの扱いのひどさに驚いたのですが、主人公二人がまだお互いを思い切れず、他の人と結婚を考える以前の話なので、まだ再放送が始まったばかりだと思います。また機会があれば、ご覧くださいね。
Commented by milletti_naoko at 2014-09-18 01:02
アリスさん、この日の夕焼けはことさらにきれいで、感動しました。量が少ないのは、優しくて気を遣ったのではなくて、長い間待たされても何も食べられない可能性が多いので、それなら夕焼けを眺めている方がいいということだったんですよ。

夫には、「湖の夕日はいつでも見られるんだから」と言われましたが、同じ場所でも、そうして同じ日でも、刻一刻と変わる夕焼け空や湖の色はいつも違って、この日はことにきれいで、湖に残って本当によかったなと思いました。教会の案内をした女性や演奏を控えていた学校の生徒さんに対する配慮のない言動から、このガイドさんの話を聞きたいという気持ちが失せたからでもありますが、夫も、大した話は聞かなかったと言っていたので、それでよかったと思っています。いえいえ、配慮ではなくて、並びむだ、待ちむだをしたくなかっただけなんですよ~
Commented by ムームー at 2014-09-18 16:48 x
なおこさんこんにちは。
何と美しい夕景でしょうかぁ、どの写真も
なおこさんの気持ちが投影されてて見事ですわぁ。
やっぱりそちらのダイナミックな景色に
暮れゆく静かな時間は神秘的ですね、圧倒
されました~♪
シーツのたたみ方にアイロンの事、素晴らしいですね。
私はアイロンもかけずにすましています、簡単な
ベッドに寝ていますの。
色々と参考にされる方が多いでしょうねぇ、なおこさんの
ブログは楽しみがいっぱい詰まっています~♪
いつもありがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2014-09-18 20:27
ムームーさん、この日は刻々と変わっていく空と湖の色が、ことさらにきれいで、感動しました。夕日が沈むまでは皆息をのんで見入っている人が多かったのですが、しばらくすると、湖畔で手紙を読み上げたり、音楽が演奏されたりし始めました。

ダブルベッドのシーツはひどく大きいので、角があると片づけるのも一苦労で、こうしてお義母さんに教えていただいたおかげで、楽にできる方法が分かってうれしかったです。アイロンも全部かけるのではなく、見えるところだけでもきれいになるように、たたみ方を工夫していて、さすが暮らしの知恵と、思います。ムームーさん、こちらこそいつも、すてきな記事や温かいコメントを、ありがとうございます♪


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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