きらめく冬の夜と映画、『風立ちぬ』

 冬の寒さが厳しくなった夜の町を通り抜け、昨夜、宮崎駿監督の映画、『風立ちぬ』を見に行きました。

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Porta romana & Basilica di San Pietro, Perugia 11/12/2014

 クリスマスを前に、ペルージャの町を彩るイルミネーションがきれいで、うれしかったです。


 映画を見て、感動しました。昔の日本の田園風景が美しく、難しい時代を、夢を追いかけ、愛を大切にひたむきに生きる主人公たちの姿に、涙がこぼれました。


 ペルージャの中心街で、12月17日まで上映されています。皆さん、ぜひ見に行ってみてください。戦争のない平和な日本を守らなければいけない、そんな気持ちを新たにするためにも。


  "Le vent se lève, il faut tenter de vivre." - Paul Valéry
  「風立ちぬ、いざ生きめやも」 - 堀辰雄 訳

 生きましょう、そして皆が幸せに生きられる日本で、世界であるように、できることをしていきましょう。まずは、岐路に立つ日本の将来を決める、大切な選挙での投票から。

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Un flim commovente, molto bella anche Perugia con lumi natalizi
Film “Si alza il vento” di Hayao Miyazaki, Giappone 2013
Dal 11/12 al 17/12 @ Cinema Melies (Via della Viola, 1 – Perugia)
spettacolo unico ore 18,30, 126 minuti - intero intero € 6, ridotto € 5
*******
Nell'articolo qui sopra i link per il trailer in giapponese con sottotitoli in italiano, per la scena in italiano in cui il protagonista parla con Caproni, ingegnere aeronautico italiano e l'altra in francese in cui compaiono le parole del titolo, citate da una poesia di Paul Valéry.
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LINK
- CINEGATTI – Cinematografo Comunale Sant’Angelo, Perugia – Film in programmazione
- Amazon.it - Film DVD "Si Alza Il Vento" di Hayao Miyazaki
↑↑ 日本語音声も収録されているイタリア語版の方が、なぜかずっと安いのが、不思議です。
- 宮崎監督作品、『風立ちぬ』公式サイト - 企画書~飛行機は美しい夢・映像についての覚書

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2014-12-12 23:42 | Film, Libri & Musica | Trackback | Comments(12)
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Commented by ayayay0003 at 2014-12-12 20:47
こんばんは^^
宮崎駿さんの「風立ちぬ」は残念ばがら見過ごしてしまいました~(-_-;)日本に住んでいながら・・・ダメですね~
ペルージャでも映画館で観れるのが素晴らしいですね~☆
そして今の時期はクリスマスイルミネーションが見れるなんて羨ましいです~(*^^)v
家の町は田舎なのでそういうのはちょっとないかな・・・
お店や個人のお家のイルミネーションくらいでしょうか♫
今週末は、選挙なので是非行かなくてはと思います♪
なおこさんのような海外在住の方はどうするのですか?
差しつかえなければ教えてくださいませ(*^_^*)
Commented by milletti_naoko at 2014-12-12 23:13
アリスさん、こちらではめったにない機会なので、初日に勇んで見に行きました。日本ではきっとまた、テレビの再放送などで、ご覧になれる機会もあることでしょう。イタリアでも大きい町では(ひょっとしたらペルージャでも別の映画館では)、今年9月にすでに上映されていたようですが、夫に誘われて、「この寒いのに」と思いつつ見に行って、行って本当によかったと思いました。初日だった昨日は、数えるほどしか観客がいませんでしたが、いい映画なので、これからもっともっと多くの人が見に行ってくれたらと思います。映画が終わる時間が遅いので、駐車場まで歩く途中にレストランがあるところをと、いつもと違うところに車を置いたおかげもあって、思いがけずきれいなイルミネーションが見られてうれしかったです。目で見た美しさが、写真では伝わらないのが残念です。

選挙は、登録をしていれば、こちらでも投票ができて、大使館の方から案内があるのですが、今回案内がないようだけれどおかしいなと思っていたら、なんとローマで12月3日に行われた在外公館投票の案内が前日、12月2日にメールで届いたのを見逃していました。ちょうど仕事などで慌しいときだったので、あらかじめ知っていても行けなかった可能性も多いのですが、残念です。「なお,今後,選挙の案内をメールでお知らせできないこともあります。選挙が近づきましたら,積極的にHPなどで日程をご確認ください。」とあるので、今後はさらに気をつけなければと思いました。
Commented by suzu-clair at 2014-12-13 12:16
私も、昔のジブリ作品は好きなのですが、
最近のものはちょっと食わず嫌いしていて見ておらず、
こちらも見ていないんです。
宮崎駿監督の訴えようとすることにはいつも共感しているのですが・・・
戦争がテーマなのですね。
テレビ放映される機会があれば、
見てみたいと思います。
こうして遠いイタリアに住むなおこさんから、
日本の映画のことを教えていただけるなんて…
いつでも見られる環境にあると、
逆に価値に気づかないこともあるのだと実感です。

話は変わるのですが、
以前なおこさんがブログでご紹介くださった、
映画「世界の果ての通学路」。
今回のノーベル平和賞を受賞されたマララさんの訴えを通して、
教育を受ける権利について日本でもメディアがとりあげ、
この映画のことも話題にしているテレビ番組などもありました。

なおこさんがご紹介くださったときから、
すごく見てみたい映画だったのですが、
日本では上映しているところが少なく、
残念に思っていたのですが、
これを機会にさらに日本でも話題となって
上映の動きが拡大するといいなと思っています。
いつも貴重な情報をくださるなおこさん、
本当にありがとうございます
Commented by kazu at 2014-12-13 13:24 x
ジブリ作品の根強い人気が伺えますね。ペルージャでこうして上映されるのは、「紅の豚」もそうですが、スタジオジブリの命名と共にイタリアに深く関連があるからなのでしょうね。監督の思いが伝わって来るようです。こちらでは終戦記念日の前後などにテレビでよく放映されますが、私の好きなジブリ作品の一つです。それにしても原作のストリーそのままに堀辰雄の世界観がよく出ていますよね。見るたびに平和な現代の有り難さを思います。

サン・ピエトロ教会の手前、イルミネーションが綺麗ですね。町のはずれの寂しいエリアだと思うのにほんとに素敵。なおこさんの写真も難しい夜景なのに、よく撮られていて素晴らしいです。設定は夜景モードですか?それともオートでしょうか。
Commented by milletti_naoko at 2014-12-13 17:45
すずさん、ジブリの作品は、こちらでは、特に地方であるペルージャでは、ずいぶん前の作品がかなり遅れて上映されることが多い上、上映されていないものも多いので、わたし自身は昔の作品のイメージが大きい上、めったにない機会で、何より夫が乗り気だったので、見に行きました。オンラインの評価を見ても、いろいろと差があるのですが、見てよかったな、いい映画だなと、わたしは思いました。戦争は主題ではなく、時代背景として、主人公の運命や仕事に影響を与えているのですが、最近の日本の政治的状況を思うにつけ、二度とこういう時代が戻らないようにと痛切に感じていたので、記事に言葉を添えました。

世界の果ての通学路、とてもすてきな映画で、日本の方にこそ見ていただければ、本当に大切なものは何か改めて感ずると思いますし、とにかく見て心を動かされる名画です。より多くの方に見ていただけると、わたしもうれしいです。
Commented by milletti_naoko at 2014-12-13 17:51
かずさん、もののけ姫もイタリアではつい最近上映され、ナウシカはまだ上映されていない状況ですが、そう言えば、確かにイタリアが登場する映画が、宮崎作品にはいろいろとありますよね。『風立ちぬ』を読んだのはもうずいぶん前の話なのですが、そうですか、また読み直してみたいと思います。

ささやかに、商店街や町並みに彩を添えるイルミネーションではありますが、街をいい雰囲気に照らし出していていいなと、心が躍りました。歴史のある町なので、こんなアーチや門があちこちにあって、そこから見える教会や修道院が、ことにきれいだなと思うことがよくあります。おほめの言葉をありがとうございます。設定はオートです。実はもう一枚、もう少し門から離れて撮った写真の方が、ピンぼけせずに、くっきりときれいに写っているのですが、こうやって少し焦点がぼけかけている方が、柔らかな夜明かりの光がきれいに見える気がして、こちらを選びました。夜景の美しさに共感していただけたようで、うれしいです♪
Commented by kazu at 2014-12-13 18:35 x
なおこさん、宮崎駿監督は大の飛行機好きで、第二次世界大戦のイタリアの空軍機の愛称「ギブリ」を自分の会社の名前にしました。それがスタジオジブリ。GHIBLIがつづりなのですが、どうも読み間違えたということらしいです^ ^

又ギブリは、アフリカ、サハラ砂漠辺りから吹いてくる熱風のことをいうらしく(シロッコと同じですね)アニメ界に熱い風を起こしたかったとか。そんな訳でちょこちょこイタリアが出てきます。あっすいません、なおこさん、知っておられるかも知れないのに、お節介なお話でした。映画が好きなので、つい熱くなってしまいます。

写真の設定、オートで、あんなに綺麗に撮れるのですね。私もオート専門でいくことにします^ ^
Commented by ムームー at 2014-12-14 08:31 x
なおこさん
おはようございます。
この映画は見ていないのですが、テーマがいいですね。
戦争で逃げ惑った母たちの話で戦争の悲惨さに
心が痛みます。
街中の輝きいいですねぇ~
華美すぎず素晴らしい~
いつも考えることを教えていただけて嬉しいです。
Commented by patata at 2014-12-15 06:42 x
なおこさん、こんばんは♪

風立ちぬ、私は映画館で観たかったのですが、上映日程が異様に短く、残念ながら自宅で夫と、音声・日本語、字幕イタリア語で、鑑賞しました。
ジブリ作品は色使いが独特でとても綺麗だな、といつも思います。
荒井由実のひこうき雲、この映画にぴったりですよね。
私が一番印象に残っているのは、菜穂子の儚さや振る舞いでした。私はこの愛するからこその矛盾というか、日本的な考え方に、とても涙しましたが、こちらの人にはこういう考え方は理解出来るのだろうか??と少し疑問に思いました。
悲しく暗い内容なのに、なぜか清々しい、肯定的なメッセージが込められてもいて、不思議ともう一度観たくなる映画です。
Commented by milletti_naoko at 2014-12-15 16:50
かずさん、ジブリの名前の由来は、確か以前にもコメントを通じて、読者の方から教えていただいたのですが、忘れていました。『紅の豚』にせよ、他の映画を見ても、飛行機や空に向ける宮崎監督の熱い思いは感じていたし、知ってもいたのですが、ジブリの名前に、イタリア空軍機の愛称を取っていたとは!

夫や、撮るのを頼む相手にもすぐに撮影できるように、カメラの言語設定をイタリア語にしているので、気づいていないだけかもしれませんが、夜景モードというのは、わたしのカメラにはなかったような…… 夜景はやはりオートだとつい手が動いたり、夫によると、露出時間が短いので、きれいに取るのが難しいようですが、とは言え、夜寒い中、てくてくと先を歩く夫に遅れないようについて行きながら、さっと撮影するのに、手動であれこれといじる時間もなく、結局オートに頼ってしまいます。まあ、手動でいろいろいじって、いい写真が撮れるようにできるだけの知識もまだまだ不足しているのではありますが。
Commented by milletti_naoko at 2014-12-15 17:07
ムームーさん、おはようございます。戦争を実際にご自身で経験されたムームーさんにこそ、お分かりのこと、教えていただければならないことが多いと思います。

ささやかな灯りですが、歴史のある町並みの風情をうまく生かしていて、きれいなだと感じました♪
Commented by milletti_naoko at 2014-12-15 17:08
Patataさん、おはようございます。お宅でご覧になったんですね! 大画面でこそ味わえる感動というのもありますが、DVDだと何度も鑑賞できるし、日本語音声だと、翻訳で失われたり変わったりするものなく(何だこの訳はと、訳に気を取られることなく)、作品を真の意味で楽しめるような気がします。ひこうき雲の歌も、本当に、声も歌詞もぴったりですよね。

映画自体に直接言及はありませんが、最終的に一人で療養にと山へ帰っていく菜穂子に、『椿姫』の主人公が重なりました。わたしも、厳しく苦しい時代の、悲しみや葛藤も多い物語の中で、恋や青春、夢を追う優しいひたむきな主人公たちの美しさや、その恋や夢、青春の輝きに焦点を充て、たとえば戦争で失われる命や菜穂子の死やそのあとの場面をあえて省いてあるところに、それでも「生きねば」という、「力強く生きねば」という宮崎監督の思いが、観客へのメッセージが込められているような気がして、すばらしいなと思いました。そうして、記事の終わりにリンクを貼った、「企画書」にある宮崎氏の制作にあたっての思いを読んで、なるほどと感じました。

暗い時代に焦点を充て、作中人物や主人公の薄幸の死を描いているのに、全体として明るく、もう一度見たいと思わせると言えば、Benigniの『La vita è bella』(邦題はなぜか英語の題の『Life is beautiful』を取っていますが)を思います。暗く苦しい時代で、理不尽で残酷な差別や苦境を描きながら、それでも「人生は美しいのだ、すばらしいのだ」と、主人公が息子に、そうして、監督が観客に訴えているこの映画と、そう言えば、『風立ちぬ』は重なるところが多い気がします。


日本語教師・通訳・翻訳家。元高校国語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより


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