2015年 01月 02日
仏語学習4年目
これまでの間に、『新・リュミエール』と『フランス語のABC』こそ学習を終え、フランス語での読書やながら聞きこそ、時々中断しながらも続けているものの、DELFのB1の問題集はまだほとんど手つかずで、『bien-dire』に至っては、2年間年間購読したものの、最近は精読どころか、テキストにまったく目を通さない月が増えています。昨年9月末にサンティアーゴへの巡礼に行くことが決まってから、フランス語の勉強を中断して、スペイン語の勉強をしたという事情はあるものの、そういう理由もあって、今年は『bien-dire』は購読せず、たとえば1月には、2012年1・2月号、2月には2013年1・2月号を聴き直し、勉強し直すという形で、すでに手元にあるのに持ち腐れになっているお宝を、十分に活用するつもりでいます。
昨年は途中で、学習合計時間の記録さえ放棄してしまったのですが、今年は新たに、フランス語学習1年1000時間を目指して頑張ります。イタリア語や英語の知識が助けてくれるおかげもあって、ジュール・ヴェルヌの『海底二万海里』は、相変わらず寝しなに読んで楽しんでいます。ただ、『bien-dire』のCDのながら聞きの方は、怠け心とスペイン語学習などで長いこと中断したあとは、耳がついて行かず、少々苦労しています。
外国語の学習や教育においては、右脳を使い、文脈や一般常識、表情や身ぶりなどの非言語情報を活用して、概要を理解することと、左脳を使い、語彙や文法などの知識に基づいて分析的に精密に理解をすることの、両方が必要です。ただ、この両者のバランスを取るのは難しく、たとえば、従来の日本の学校教育では後者に、母国で基礎を勉強せぬまま、いきなり現地に来て、生活しながら外国語を学ぶ場合には(こういう場合は厳密には「第二言語」であると区分する学者も多くいます)、前者に偏る傾向があります。
わたしは、最初のうちは、辞書やペンを片手に入門書に取り組み、並行して、ながら聞きや読書などの大量のインプットも心がけることで、この両方のバランスがうまく取れていたと思うのですが、最近はすっかり前者、大ざっぱな学習、大量に情報に接しはするものの、細部の理解や確認が甘い学習に偏っているので、今年はこのバランスをうまく取るべく、DELFの問題集や、『bien-dire』の精聴の時間を増やしていくつもりでいます。
そういうつめの甘い学習法ではあっても、フランス語の勉強を続けてはいたおかげで、サンティアーゴを目指して歩いた約1週間は、フランスの巡礼仲間と、あいさつをしたり、おしゃべりをしたりすることができて、うれしかったです。「いつかきっと送るから」と約束していた巡礼のときの写真を、昨日、年が改まって元旦になって、ようやく選び、それぞれの仲間に送りました。新年のあいさつや巡礼のときのお礼など、ごくごく短い文をフランス語で書くのにひどく苦労したのですが、今朝さっそく、その一人からフランス語で、心のこもったお礼とあいさつのメールが届いて、とてもうれしかったです。読むとすぐ分かっても、自分で思うことを伝えるのは、書くのも話すのもひどく大変なのですが、このメールを通して、きちんと思いを伝えられるためにも、もっとしっかりとフランス語を勉強したいと思いました。わたしが自分の名前を書いて、似顔絵を添えた紙を、今も大切に取ってくれていると知って、感激しました。
新しい外国語を学ぶことは、新しい文化、自分の文化とは異なる慣習や物のとらえ方を知ることであり、出会いやつきあいを広げてくれ、心も人生も豊かにしてくれるものだと思います。
イタリアでは1月6日まで続く長いクリスマス休暇中も、「日本語を勉強したいから、宿題を用意してほしい」と、個人授業の生徒さんに頼まれて、宿題を出しました。わたしも、わたし自身に、適切なレベル・量のバランスの取れた宿題を継続して課し、一つひとつ、それをこなしていかなければいけないと感じています。
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Studio il francese da quasi tre anni.
Eppure il mio francese non si è migliorato molto.
L'incontro con i pellegrini francese in Spagna
e una gentile email da uno di loro
ora mi incoraggiano di nuovo ad imparare seriamente la lingua francese.
Poi c'è un mio allievo che mi chiede sempre i compiti del giapponese;
devo dare molti compiti della lingua anche a me stessa!
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「新しい外国語を学ぶことは、新しい文化、自分の文化とは異なる慣習や物のとらえ方を知ることであり、出会いやつきあいを広げてくれ、心も人生も豊かにしてくれる」というくだりにああ、その通りだと思いました。
海外旅行だけでなく、日本にいても外国の文化に触れる機会(美術展や音楽会等)はたくさんありますから、そういう時に外国語が理解できたならもっと楽しかっただろうに・・・と思うことがたくさんあります。
なおこさんの素晴らしい生徒さん(自分から宿題を課して下さいと言う)を見習わなければなりませんね!
なおこさんの記事を拝見すると自分の生き方も見直すきっかけになりありがたいです。いつもありがとうございます♪
語学の勉強と言うのは時間と根気が必要ですね。語学センスがあればそれも難なく出来るのでしょうが、私は英語もイタリア語もスペイン語もとても苦労しましたし、未だに苦労しています。今のところ新たな語学に挑戦する気はないのですが、いつか自分の引き出しをまた増やしてみたいものです。
なおこさん、頑張って下さい!!
先月日本に帰って、中級のイタリア語の学習書とスペイン語の辞書を買ってきました。そろそろ「イタリアにはまだ数年だから」という言い訳ができなくなってきたと感じることへの打開策と、ダンナからプレゼントされたスペイン語の絵本を読むためです。気長にがんばりたいと思います!
勉強している言語でメールのやり取りができるようになると嬉しいですね。私もそれができるよう目指します!
わたしも、日本でイタリア語を勉強していた頃は、イタリアにメール友だちを見つけて、イタリア語で書くように努めていたのですが、フランス語は、小説は読めるし、とりあえずのコミュニケーションは取れるしと、ついさぼってしまい、ごく簡単な文さえすぐに書けないことに啞然としました。フランス語で日記を書こうかしらとか、ツイートをしようかとか、考え中です。お互いに頑張りましょう!