1月6日はべファーナと主顕節

 1月6日は、イタリアでは国民の祝日です。主顕節(Epifania)と呼ばれるカトリック教の祝祭日で、幼子イエスの生誕を知った東方の三博士(i tre Magi)が、砂漠を渡って旅をして、イエスを訪ね、貢ぎ物を捧げたのがこの日だとされているからです。

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Presepe @ Eremo di Montecasale, Sansepolcro 4/1/2015

 そのため、イタリアでは各家庭や教会でのクリスマスの飾りつけ、クリスマスツリーやプレゼーペ、そうして、町などのクリスマスを祝うイルミネーションも、クリスマス当日を過ぎた今も、1月6日までは飾られています。姪たちの学校のクリスマス休暇も、1月6日までです。

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Presepe @ Basilica degli Santa Maria degli Angeli, Assisi

 イタリアでは、クリスマスに、イエス・キリストのイエス・キリストの生誕場面を再現した模型を飾る習慣があり、この模型をプレゼーペ(presepe)あるいはプレゼーピオ(presepio)と呼びます。クリスマスにキリスト生誕の場面を再現しようと初めて思いついたのは聖フランチェスコで、最初のプレゼーペは、1223年のクリスマスにグレッチョで飾られました。

 今年は、そのグレッチョの世界初のプレゼーペをミニチュアで再現したプレゼーペが、世界のプレゼーペ展で展示されていて、興味深かったです。左手前には、聖フランチェスコたち、修道士の姿もあります。

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 1月6日は、子供たちにとっては、他に大きい楽しみのある日です。前夜のうちに、べファーナ(Befana)おばあさんがホウキに乗ってやって来て、いい子にしていた子供には、くつした(calze)の中にお菓子を、悪い子にしていれば、木炭(carbone)を入れていくとされているからです。

 では、どうして1月6日、主顕節のこの日に、べファーナおばあさんは、子供たちにお菓子を贈ることになったのでしょうか。

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 その理由として最も有力な説をもとに、数年前に友人たちと劇を上演した際、夫が書いた物語があります。興味があれば、ぜひお読みください。

"La Vera Storia della Befana" (イタリア語の原文です)
『べファーナ物語』 前編『べファーナ物語』 後編 (日本語訳です) 
 
 べファーナについては、夜中にホウキでやって来る様子を歌った、楽しい童謡もあります。  

 
 この歌も、2年前のメルマガでイタリア語の学習教材として取り上げています。全歌詞の日本語訳もありますので、興味のある方はご覧ください。

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Arriva il 6 gennaio! Epifania & Befana!

- Presepe @ Eremo di Montecasale, Sansepolcro
- Presepe che riproduce in miniatura il primo presepe
realizzato nel mondo da San Francesco a Greccio
@ Basilica di Santa Maria degli Angeli, Assisi
- Link per "La Vera Storia della Befana" che racconta
perché la Befana regala i dolcetti ai bambini
- Canzone, "La Befana Trullallà" di Gianni Morandi
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関連記事へのリンク
- メルマガ第91号 「初プレゼーペと聖フランチェスコ ~ イタリア語の伝記を読む」 (23/12/2013)
- メルマガ第72号 「イタリア語の歌、『ベファーナが来る』」 (3/1/2012)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-01-05 23:59 | Feste & eventi | Comments(6)
Commented by ayayay0003 at 2015-01-06 17:01
なおこさん、こんにちは^^
去年初めてこの主顕節という祝日があることと、ベファーナおばあさんの存在を知りましたが、この物語は初めて知ったのでは?と思います。なかなかコミカルな歌でいいですね~♪
そして、お話もおもしろくわかりやすく作っているので劇としても受けがよかったのでは?と思います(^-^)
今年は、姪っ子さんたちは何を受け取られたのかな?イタリアの子供たちは、クリスマスに続いてもらえるのでラッキーですよね(^-^)
あ、日本ではお年玉があるか(笑)
Commented by nagisamiyamoto at 2015-01-07 02:14
なおこさん、こんばんは
イタリア最大の祝日であるクリスマスの〆が今日、エピファニアですね。おばあさんのお話もとても興味深く読ませていただきました。なるほど、これなら子供たちも理解しやすいですね。
すっかり正月気分が明けるのが1月6日って感じる生活が定着しつつあります。お雑煮が結局つくれず、今秋日本に帰国の際、季節はずれながら母にお雑煮を作ってもらう約束を取り付けて満足しています!
Commented by carlee_trastevere at 2015-01-07 13:24
なおこさん
こんにちは。ご無沙汰しております^^。
ベファーナおばあさんやプレセーペのお話、大変興味深く読ませていただきました。聖フランチェスコがプレセーペの創始者だとは知りませんでした!イタリア語の勉強にも活用させていただきますね。私はほとんど独学で、どのような学習方法がベストなのか迷い迷っているうちに時だけが過ぎていってしまいがちですが、なおこさんからのアドバイスはとても励みになります!
Commented by milletti_naoko at 2015-01-08 04:14
アリスさん、こんばんは。それぞれの国に、いろんな風習があっておもしろいですよね。劇は主に雪に覆われた野外で行われたので、風景が美しくて、雰囲気も出てよかったです。夫たち三博士も、べファーナを演じた友人も皆乗りのりで、笑いも絶えず、とても楽しかったです。

夫たちが幼い頃は、同じイタリアでも地方によって、クリスマスに贈り物がもらえるところや、1月6日にお菓子がもらえるところなどなど、贈り主や贈る日、贈るものが違っていたそうです。イタリアも国としてはまだ若いところが、今は画一化されつつある風習のそんな違いにも現れているのだと思います。興味があれば、次の記事をご覧ください。

贈り主今むかし http://cuoreverde.exblog.jp/15369046/ 
Commented by milletti_naoko at 2015-01-08 04:49
なぎささん、こんばんは。もともとある説を物語風に語ったものですが、「アッシジのプレゼーペに飾られていたらくだが羊飼いに語った」という出だしからして、地方性と想像力、ユーモアがあって、おもしろいですよね。

お雑煮はいつ食べてもおいしいですよね。お母さま、お優しい! 1月7日の今日は七草がゆが恋しかったりして、この時期だからこそ恋しい日本の食べものがいろいろとありますよね。
Commented by milletti_naoko at 2015-01-08 04:58
carlee_trastevereさん、聖フランチェスコの生地であるアッシジやイタリア、そうして他国の人に書かれた聖人の自伝でも、そう言われ、書かれているんですが、今プレゼーペのウィキペディアの説明を見たら、聖フランチェスコ誕生のしばらく前にフランスで発祥していて、聖フランチェスコはそれに倣ったという説もあるようです。イタリア語は、まだまだ日本で学習外国語としてはマイナーなので、独学になりがちだし、そうすると、学習方法も自分にいい方法を見つけるのも大変ですよね。活用して、そうして励みにしていただけるなんて、とてもすれしいです。ありがとうございます。イタリア語学習、頑張ってくださいね。わたしも今年こそは、フランス語の勉強を頑張ります!!
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