誘惑が多い睦月のウンブリア

 からっと揚がったさくさくのフラッペ(frappe)を初め、謝肉祭(carnevale)には、さまざまな揚げ菓子に、さらに粉砂糖やハチミツをふりかけたものが、

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Dolci di Carnevale, Foligno 24/1/2015

パン屋やお菓子屋、そうして、家庭の食卓に並びます。ウンブリア州では、謝肉祭は、毎年1月17日に始まります。

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Festa del Piatto di Sant’Antonio, Assisi 18/1/2015

 1月17日と言えば、あの動物守護聖人、聖アントーニオの記念日です。古代から牧畜が盛んな地域なので、大切な動物を守ってくれる聖人を祝う日を、謝肉祭の初日とするのでしょう。イタリアには、この日に謝肉祭が始まる地域が、ほかにもいくつもあるようです。

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Festa di San Feliciano, Foligno 24/1/2015

 今日訪ねたフォリンニョの町で、夫が昼頃、ピザという言葉に引き寄せられて入った店には、ピザの代わりに、謝肉祭の揚げ菓子がずらりと並び、夫は迷わず、冒頭の写真の右手前にある揚げ菓子を購入したのでありました。中にはクリームも入っています。うちでもすでに、数日前、お義母さん手作りの揚げ菓子をいただいて、食べています。というわけで、最近は花粉症の症状も出始め、昨日もあのような記事を書いたばかりなのに、花粉症や健康の大敵、牛乳・乳製品・白砂糖が入ったしかも揚げ物を、今日もしっかり食べてしまいました。まあ、カトリック教のカレンダーから言うと、今、謝肉祭の間は、甘いものやこってりしたものをたっぷり食べて楽しんで、復活祭前の40日間、四旬節の間に、節制・精進をしなさいということではあります。

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Cattedrale di San Feliciano, Foligno 24/1/2015

 フォリンニョへは、写真展を見に行ったのですが、1月24日はフォリンニョの町の守護聖人、聖フェリチャーノの記念日ということで、今朝は大聖堂で、厳粛にミサが行われたようです。先を歩いていた夫が扉を開けて中に入ろうとしたとき、ちょうどお偉いさんや、中世の衣装を身にまとった人々が大聖堂から出てくるところで、夫は結局、一行の列がとだえるまで、扉を押さえる役を務めることになったそうです。ミサは終わっていまっていましたが、

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 おかげで、中世の出で立ちで歩く一行を、見ることができました。フォリンニョの町は、主に通訳の仕事で何度も訪ねていますが、平日だったので、大聖堂に入れたのは今日が初めてです。こんなに美しい教会とは思いもしませんでした。聖壇の右手に、聖フェリチャーノの像があり、信仰深い町の人が、聖人にあいさつをしようと並んでいました。(記事の送信時刻は、イタリア時間では1月24日です。)

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Tentazioni! Gennaio in Umbria Foligno 24/1/2015, Assisi 18/1/2015

- Dolci Fritti buoni a casa e nei negozi, perché in Umbria
il Carnevale è già iniziato il 17 gennaio, nel giorno di Sant'Antonio Abate.
- Festa di San Feliciano, Patrono di Foligno,
Signori in costumi Medievali, bellissima la Cattedrale.
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関連記事へのリンク
- 馬・犬が祝福受けに大行進、聖アントーニオの皿@アッシジ (2015/1/18)
- お祭り騒ぎから精進の日々へ ~謝肉祭、バレンタインデーと四旬節 (2010/2/18)
- 謝肉祭のいたずら(イタリア語のわらべうたを読む)、中世の謝肉祭 (2012/2/21)
- 謝肉祭から四旬節へ (2014/3/5)
↑↑ 義母の手作りの揚げ菓子、strufoloの写真があります。
- 牛乳と異常な成長、美しい修道院 (2015/1/13)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-01-25 00:00 | Umbria | Trackback | Comments(11)
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Commented by ayayay0003 at 2015-01-25 09:54
なおこさん、おはようございます^^
フラッペ(frappe)って揚げもののことだったんですね~
てっきり、フラペチ―ノが氷の入った飲みものなので
氷を連想してました^^;
謝肉祭(carnevale)には美味しそうなお菓子がたくさん並ぶのですね~☆これは誘惑に負けて食べてしまいますよね(笑)揚げ菓子は本当に美味しいですものね♪
なおこさんはそれでも控え目にしているのではないか?と想像しています。
フォリンニョの大聖堂の中、チラツとみただけでも本当に素敵ですね~☆日曜日しか中へは入れないのですね!
中世の衣装を身にまとった人々
Commented by ayayay0003 at 2015-01-25 09:58
↑の続きです。
「中世の衣装を身にまとった人々」というのは他の国のやはりお祭りで偶然見たことがありますが、雰囲気がありますよね☆
少し、その時を思い出し懐かしい気持ちになりました。
ありがとうございました♪
途中で間違って送信してしまいました(笑)
Commented by kazu at 2015-01-25 15:51 x
エピファニアが終わると続けてこんなお祭りがあって、思えば、イタリアでは、年中どこかでイベントが開催されていますよね。それも歴史があって、皆さんがその伝統を引き継がれているのが素晴らしいと思います。例年クリスマスの時期しか行けませんが、季節が変われば又違うイタリアが見られるのだろうと、想像するだけでも楽しくなります。

そうそう、お砂糖をまぶした揚げ菓子、身体にはよくないだろうとは思うものの、食べれば美味しいのでつい手が出ますよね。でも一つ買っても私には大きくて食べきれないことがよくあるので、今回は随分我慢しましたが、イタリアに行けば、いつも体重を増やして帰ってきます。
Commented by carlee_trastevere at 2015-01-25 19:56
なおこさん
こんにちは。Folignoへ行かれたのですね!Folignoには、なおこさんに日本語を習っていた友人Sergioさんがいるので、近いうちに訪れたいと思っています。素敵な大聖堂、見てみたいです。
花粉症お大事にしてください!
Commented by suzu-clair at 2015-01-26 00:12
今は謝肉祭のシーズンなのですね。
こちらではなじみの薄い習慣なので、
そういえば昨年も、
なおこさんのブログで、
「灰色の水曜日」といった言葉も知ったのを思い出しました。

おいしいものをたっぷり食べて、
おもいきり楽しむのですね。
大聖堂、とても美しいですね。
天井画もきっと素晴らしいのでしょうね。

そちらの文化を垣間見ることができて興味深いです。
またぜひ、
四旬節の間のことや、
いろんな文化的なことも教えてくださいませ。
Commented by milletti_naoko at 2015-01-26 00:51
アリスさん、こんにちは。謝肉祭は、冬の一番寒い時期にあたることから、そうして、四旬節の前ではめをはずしてもいいためか、イタリア各地で、謝肉祭のお菓子と言えば、揚げ菓子であることが多いんですよ。フラッペもその一つです。大聖堂は、ひょっとしたら、昼間は平日も開いているかもしれません。そう言えば、仕事が朝から夕方5時、6時頃までだったので、仕事が終わるとすぐにペルージャに戻っていました。一度フォリンニョの市長たちが日本からのお客さんに中心街を案内するのに、通訳として同行したことがあるのですが、そのときに外からしか大聖堂を見なかったのは、他にも予定がつまっていたからでしょう。

アリスさんも旅行先で、中世の装束を着た人たちを見たことがあるんですね! そういうお祭りは、中世の町並みも残る町で行われることが多いので、きっと思い出に残るすてきな経験になったのではないかと思います。よかったですね♪
Commented by milletti_naoko at 2015-01-26 00:56
かずさん、ウンブリアはどうも、他の地域に比べると、謝肉祭の始まりが早いようですが、聖アントーニオの祭りで始めるのは、それだけ古代から牧畜が暮らしにとって大切な地域であるためかと思います。胃を休める機会がなかなか取れません。わたしは店にあった他のチョコレート菓子に魅かれていたのに、夫が山ほど揚げ菓子を買ったので、結局それを食べることになりました。でも、おっしゃるように、おいしいですよね。strufoloは、ペルージャのお菓子屋さんで、とんでもなく大きいものを揚げて売っている店もあります。かずさんが買われたのがいったいどんなお菓子だったのか、ちょっと気になります。
Commented by milletti_naoko at 2015-01-26 01:00
carlee_trastevereさん、そう言えば、セルジョさんもフォリンニョの方でしたね。はてさて、今日本語の勉強はどのくらい進んでいるのか、気になるところです。フォリンニョは町にも周囲にも見どころがたくさんあり、近くにも美しい町がいくつもあります。大聖堂、ぜひ訪ねてみてください。ありがとうございます。旅行、楽しみですね♪
Commented by milletti_naoko at 2015-01-26 01:07
すずさん、わたしの場合、信仰心に篤い夫の義父母と二世代住宅に暮らしているため、謝肉祭の揚げ菓子の差し入れが時々あり、灰の水曜日や四旬節中の金曜日には、食卓に肉がご法度ということで、こうした宗教行事が、食生活にも色濃く反映しています。そう言えば、先週は義父母が、市場でポルケッタを買ったからとか、うさぎ肉を料理したからと、やたらと肉を分けてくれて、肉を食べるのを避けているわたしとしては少し困っていたのですが、謝肉祭の間にしっかり食べておこうという意図や、昔からの習慣があるからかもしれません。

フォリンニョの大聖堂、今回は、ミサが終わり、まだ祈りを捧げる人も大勢いたので、あまりゆっくりと訪ねることができませんでしたが、内部の装飾の美しさにびっくりしました。
Commented by nagisamiyamoto at 2015-01-26 03:37
なおこさん、こんばんは
カルネバーレの時期ですね。特にお菓子が非常に目に付く時期といえるかもしれません。地域によって食材も内容も変わってきますし、新しいものを知ったときの感動はいつも忘れられません。
なおこさんのご家族の信仰心が厚いことから、ブログを拝見すると『あー、そうか。そんな時期ね』と思います。
Commented by milletti_naoko at 2015-01-26 17:15
なぎささん、おはようございます。信仰心もですが、うちの夫の場合は甘いものが好きで、他の町でどんなふうに作っているかという興味があり、あちこちで復活祭のお菓子を買ってくるので、うれしいような困ったような。そう言えば、学生としてシエナに滞在していたときは、訪ねてくるたび、いろんな人から、「ここがおいしい」というRicciarelliの店を聞いて、食べ比べていました。シエナの広場でも復活祭の頃、露店で揚げたてのお菓子を食べたような。姪たちも、もう仮装をして喜ぶ年頃を過ぎたので、最近復活祭は、もっぱらお菓子を通して感じています。
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