映画、『Forever Young』

 奇跡のカーネーションは、2月6日から16日経った今日も、これまでに変わらずというより、いっそうきれいに咲いていました。花を見に行っては感嘆するのが、最近の日課になりましたが、ある日夫に、「今日もまだきれいに咲いているのよ。」と言ったら、「寒すぎるからだと思うよ。」という返事がありました。

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In fiore dal 6/2/2015 22/2/2015

 そう言えば、野菜でも果物でも冷蔵庫に入れると長持ちします。早朝や晩に氷点下になる日も多いので、花が半分凍った状態で過ごすこともあり、ちょうど冷凍庫と冷蔵庫の中間の温度にあり、けれど凍りすぎず、暖かくなりすぎずというのが、いいのかもしれません。ただ、昨秋、それはきれいに咲いていたコスモスが、少し氷点下の日が続くとすぐに、茎も葉も枯れてしまったことを思うと、植物ごとの適応温度というものもあるのだろうと思いつつ、やはり不思議に気高い、奇跡のカーネーションだという気がしています。

 「寒いから長持ちするのでは」という夫の言葉に、ふとずっと忘れていた映画を思い出しました。20年以上前に見た映画で、記憶はあいまいですが、確か、数十年もの間、冷凍されていた主人公が、冷凍時の年齢のまま、年を取らずにカプセルの中で過ごし、目覚めたあと、今は年老いてしまった愛しい女性を探し歩きます。


 予告編を見ていたら、何だかなつかしくて、もう一度見てみたくなりました。昔はこんなふうに、人間関係がむやみにもつれない、一途な愛を描いた映画が多かったような、そんな気もしました。



*追記(2月23日)
 なぎささんのコメントから、イタリア語音声では、『Amore per sempre』という題になっていると知り、そのYouTube映像を一つだけ見つけました。


 このイタリア語音声版は、アマゾンイタリアでのDVDの値段が、英語・フランス語音声でイタリア語字幕もあるDVDの4倍近い上に、外部業者しか取り扱っていないため、ひょっとしたら当時は、英語音声・イタリア語字幕で上映されていたのかもしれません。

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Il nostro garofano sempre in fiore dal 6 febbraio.
"Forse perché è troppo freddo", così dice mio marito e
ho ricordato il film, "Forever Young" in cui
il protagonista dorme congelato per 50 anni e quando si sveglia
lui è ancora giovane, ma il mondo è tutto cambiato.
(Link per i trailer in inglese e in giapponese nell'articolo)
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LINK
- Amazon.it – Film DVD, “Forever young” [Edizione: Regno Unito]
- Amazon.it – “Film DVD, “Amore Per Sempre”
- Amazon.co.jp - フォーエヴァー・ヤング [DVD]
- Amazon.co.jp - 『フォーエヴァー・ヤング』 (スクリーンプレイ・シリーズ―名作映画完全セリフ集)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-22 22:10 | Film, Libri & Musica | Comments(8)
Commented by nagisamiyamoto at 2015-02-23 10:04
なおこさん、こんばんは
まずは淀川長治さんの画がとても懐かしかったです!!
『さよなら、さよなら・・』ってね。
forever Young・・・伊題『amore per sempre』、邦題『時を越えた告白』国によってここまでかわるんですね。
『生きるもの、いつかは死ぬ。死ぬからこそ儚く尊い』とどこかできいたことがありましたが、本当にそうだと思います。なおこさんの奇跡のカーネーションも必死に今を生きています。しかしいつかはその美しい姿も老いて花びらは散ることでしょう。しかしこれは造花ではない儚さと尊さを持ち合わせているのですよね。
今はこの勇敢な姿を応援したいものです。しかし、見事な咲きっぷりですね。
Commented by ayayay0003 at 2015-02-23 16:16
なおこさん、こんにちは♪
淀川長治さん、懐かしいです~(*^ー^)ノ♪
そして、確かに昔の映画は、一途な愛を描いたの多かったです♪
今は、現実の世界も、人間関係、複雑なような~(^^;

軌跡のカーネーション、寒過ぎるからでも、処々の条件を満たして咲いているのでしょうから凄いです~(^-^)
命あるものは、いつかは散るから美しいのでしょうね!
これが造花だったらそうは思いませんからね!
美しいお花ありがとうございます(人´∀`)♪
Commented by milletti_naoko at 2015-02-23 16:25
なぎささん、おはようございます。淀川長治さんの映画解説、わたしもとってもなつかしかったです。ふだん忘れているけれど、どこかにしっかり残っている記憶があって、それが共通しているって、何だかいいですね。

なぎささんのおかげで、イタリア語音声の題名が分かり、YouTube映像が一つだけ見つかりました。英語では永遠なのは「若さ」なのが、イタリア語では「愛」に変わり、日本語では「告白」に焦点が当てられているのが、興味深いです。

なぎささんの言葉でわたしが思い出すのは、『徒然草』第七段の「世は定めなきこそいみじけれ。」という言葉です。世も人生もはかないからこそ、限りがあるからこそすばらしいのだというこの段の前半部が、とても好きです。後半では、「命長ければ辱多し。長くとも、四十に足らぬほどにて死なんこそ、めやすかるべけれ。」と言っているので、おいおいという気がして、まあ、そんなこと言って、兼好さん自身が約70歳まで生きているわけですが。そうして、キャンディ・キャンディのアンソニーが「花は散ってより美しく咲き、人は死んでより美しく心の中によみがえる」というようなことを言ったようにも覚えています。

いつまでもはいられないからこそ、人生はかけがえのないものであるし、だからこそ、このカーネーションの咲きぶりに感動するのだと思います。
Commented by milletti_naoko at 2015-02-23 16:34
アリスさん、おはようございます。淀川長治さん、なつかしいですよね。日本語の予告編が他に見当たらなかったので、この映像を載せたのですが、思わずタイムスリップしたような、なつかしい気持ちになりました。昔の映画は一途な愛を描いたものが多かったし、実際、あの頃の方が一途な愛が、現実にも多かったのではないかという気がします。だいぶ前にフェイスブックで、老年になっても相思相愛の高齢者の夫婦が、「ぼくたちは物が壊れたら買い直すのではなく、修理して大切に使う世代に育った」といった内容の絵があったのを思い出します。義父母宅には、もう50年近く現役の冷蔵庫やチンクエチェントの車があります。世相が変わったから映画が変わり、映画の変化を反映して、さらに人間関係も……そういうことが、あるのかもしれません。

このカーネーションには、毎日本当に驚いています。生命力も強いし、本当にきれいですよね。いつか花が散っても、いつまでも記憶に残りそうです。
Commented by ムームー at 2015-02-23 17:47 x
なおこさん
こんにちは。
淀川長治さんのあの名セリフはいいですねぇ。
懐かしいです~
奇跡のお花、カーネーション素晴らしいですわぁ~
綺麗な色合いですね、毎日愛でてあげたくなりますね。
こちらは昨日、今日と春めいてきました。
また少し寒い日があるようですが。
いつもあるがとうございます。
Commented by milletti_naoko at 2015-02-23 18:27
ムームーさん、こんにちは。淀川長治さんのあの名セリフと笑顔、いいですよね。わたしもとってもなつかしかったです。ああ、こんなふうに解説をされていたんだな、と。

このカーネーション、きれいな上にもう20日近くも変わらずきれいに咲いていて、何かのメッセージをだれかから伝えようとしてくれているような、そんな気がします。京都でも少しずつ春が近づいてきているんですね。京都の春は美しいですよね。こちらこそ、いつもありがとうございます。
Commented by nagisamiyamoto at 2015-02-24 03:18
なおこさん、こんばんは
なおこさんの記憶力が余りに凄いので再コメします。
キャンディ・キャンディーって・・・凄すぎる!!!私ぜんぜん覚えていないです。
フィレンツェは気温が落ち着いて、なおこさんのカーネーションも恐らく元気なのではと思いました。
私は今週もバタバタなのですが、ブログは毎日お邪魔させて頂きます。お忙しいでしょうが楽しみにしている私達のために頑張って更新おまちしています。
Commented by milletti_naoko at 2015-02-24 17:26
なぎささん、こんにちは。記憶力があるというよりは、漫画を読んだ上に、テレビ放映を再放映も含めて何度も見たので、反復によって、記憶に焼きついているのだと思います。わたしはキャンディ・キャンディは自分が漫画を読んで、テレビアニメの放映を見た上に、小5のときに引っ越した先の東京ではキャンディ・キャンディの再放映がしばしばあって、6歳下の妹が好きでよく見ていたので、中学生になってからも、いっしょに見たりしていたのです。そう言えば、札幌に住んでいた頃、キャンディがアニメの中でしている十字架を模したペンダントを買ってもらったばかりで、親には「なくしたら大変だから」と言われていたのに、つけたまま雪祭りに行って、なくしてしまったという悲しい記憶もあります。

お忙しい中、ブログの更新と記事を楽しみにしてくださって、ありがとうございます。
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