ペルージャ結ぶ赤い糸

 かつては修道院も併設していたサン・ピエートロ教会の鐘楼がアーチの向こうに見える、この門は、教会と同名のサン・ピエートロ門です。

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Un Filo Rosso parte dalla Porta San Pietro alle ore 10.
Borgo XX Giugno, Perugia 27/2/2015

 今日、2月27日の朝、この門に描かれた聖母のフレスコ画の下から、赤いリボン、赤い糸が出発しました。

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 南北に細長く伸びるペルージャ中心街を、これから3月7日まで9日間かけて、縦断していく予定の赤い糸の起点として、中心街の南南東に位置するこの門、そして、Borgo XX Giugnoという地区が選ばれたのは、この地区が、その名のとおり、1859年「6月20日」に、ペルージャが、数世紀にわたって町を支配していた教皇庁に勝利を収め、圧政のもと、ようやく自由を手にした記念の場所だからだそうです。

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Squadra di Emergenza

 こちらがこの催し、Riprendere il filoを企画したEmergenzeの皆さんです。資金援助も兼ねてということで、同名の新聞の第1号ならぬ第0号(numero zero)を、3ユーロで購入しました。

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11.35

 皆の協力を得て、赤い糸は建物と建物の間を結び、

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12.29

順調に北へ、中心街の中心部へと向かっていきます。

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 家賃の価格が高騰し、駐車場がないなどの理由で、歴史のある店や長く暮らしていた住民が中心街を後にするという残念な現象が続いているペルージャですが、この地区では、中心街を再び豊かな暮らしができる魅力ある場所にしようという活動が行われています。その一環として、たとえばさまざまな地域活性化のための催しを企画したり、職人さんたちを呼びよせたりしているのだということは、数年前に、日本から町興しを研究するため、イタリアの大学で研究をされている先生の通訳を務めて、初めて知りました。

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Negozio di Emiko Miyazaki con tanti bei prodotti artigianali

 すでに面識があったえみこさんが、着物の布地やかわいらしい生地と使って作り上げたすてきな作品でいっぱいのお店がこの通りにあることも、そのときに案内をしてくれたアメリカ人の建築家のおかげで、知ることができました。

 ちなみに、赤い糸と言うと、日本ではすぐ運命の赤い糸を思い浮かべますが、イタリア語のfilo rossoは、「話に筋が通っている」とか「一貫性」があるという場合の、その「筋」、「一貫しているもの」を指します。この催しは地方新聞やニュースで特に取り上げられていたわけでもなく、それでもツイッターを通じて知って出かけたのは、赤い糸の出発地点であるこの地区が、今からもう12年以上も前、夫と出会った当時わたしが暮らしていた場所であり、バレンタインの夜遅くに呼び出されて、夫の友人たちと共に甘いものを食べることになったエノテーカがある地区であり、つき合い出した頃に、夫が訪ねてきてくれたり、二人で散歩をしたりした、そういう大切な思い出の場所だったからでもあります。

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Orto medievale, Borgo XX Giugno, Perugia

 サン・ピエートロ教会に隣接していた広大な修道院やその敷地の大部分は、現在、ペルージャ大学農学部の学びの場となっています。農学部の敷地内には、中世の菜園があって、たとえば、上の写真にあるように、中世に修道士たちが育てていたであろう薬草などが植えられ、植物の名前を書いた札が立てられている上に、それぞれの場所が中世の庭や菜園などで担っていた役割などを説明した案内板もあります。

 まだ花を見るには早かろうと思いつつ、天気がいいからと近くに来たついでに足を伸ばすと、右手奥に見えるアーモンドの木の上方に、

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Fiori di mandorlo, Orto medievale

淡い桜色のきれいな花がたくさん咲いていて、うれしくなりました。

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Un filo rosso parte dalla Porta San Pietro il 27 febbraio,
attraverserà il Centro Storico di Perugia,
arriverà alla Porta Sant'Angelo sabato 7 marzo.
-Iniziativa di Emergenze, ideata dall'artista maltese Kristina Borg.
-In Giappone dicono che sin dalla nascita un filo rosso ci lega ai nostri futuri consorti
e tale filo è chiamato 'unmei no akai ito' (filo rosso di destino).
- Il rosso è anche il colore di sangue che porta la vitalità in ogni parte del corpo.
Spero che anche questo filo rosso porti una nuova energia e vitalità, la gioia di
convivenza e collaborazione alla città di Perugia.
- Negozio di Emiko​ san di bei prodotti artigianali
& Bellissimi fiori di mandorlo @ orto medievale di San Pietro.
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LINK
- Corriere dell'Umbria - Perugia - Un filo rosso attraversa la città dal Borgo Bello a Porta S. Angelo (27/2/2015)
↑↑ 赤い糸がいつどこを通るかという目安の日程も記されています。
- Facebook – Emergenze presenta “Riprendere il filo”, Perugia, 27 febbraio – 8 marzo
- Borgo Bello – l’associazione che fa vivere il Borgo
- ArtiCity hand-made in Perugia – Tessitura Creativa di Emiko Miyazaki
- L’Orto Botanico d’Italia – Orto Botanico Università di Perugia
↑↑Comprende l’orto medievale (orario: dal lunedì al venerdì 8,00-17,00)

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-02-27 23:59 | Umbria | Trackback | Comments(4)
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Commented by nagisamiyamoto at 2015-02-28 10:34
なおこさん、こんばんは
素敵なイベントをしているのですね。まちが一体化して盛り上げようと言う心がいいわぁ。それにしても家賃の高騰化って何が原因なんですか?収入が変わらないで、家賃が上がったらそりゃ住めませんものね。
お知り合いの作品がならぶお店も素敵ですね。着物の柄というのはイタリア人にとっても神秘的だと思います。私も日本の古着にはちょっとはまっていて・・・のちのちご紹介させていただきますね。
Commented by kazu at 2015-02-28 16:22 x
なおこさん、お早うございます。今朝はハンガリーからスロバキアに移動中の車窓からです。これから又二時間余り、バスに揺られます。

サン・ピエトロ門のあたり、散策したエリアなので、懐かしいです。地元の活性化の為に、こうして行動される方たちがおられるのは、素晴らしいですね。皆口に出しては言うけれど、思いを形にするのは難しいものです。なおこさんもいち早く反応されて、安くはない新聞を購入して協力される姿勢は尊敬します。

少し観点が違いますが、私の住む広島の商店街も昔からのお店がなくなって、飲食店のチェーン店やコンビニが、随分増えました。こちらは商店街の二代目の方たちが頑張っておられますが、私たち買い物客も協力しなければ、本当の活性化にはならないですよね。

イタリア語の 赤い糸 、そんな意味だったとは❗️心に残りますよ。それとアーモンドの花の背景の綺麗な青空、羨ましいです。雨にはならないものの、中欧の国々のお天気の機嫌がなかなか良くなりません。

Commented by milletti_naoko at 2015-03-01 08:42
なぎささん、ペルージャの家賃がひどく値上がりしたのは、アパートなどの購入が投機の対象になっていたからだと思います。お金は銀行よりも不動産に投資と言う人が、以前はかなりいました。

わたしも着物の柄、大好きです。色合いもすてきなものが多いですよね。なぎささんのはまっている古着のご紹介楽しみにしています。
Commented by milletti_naoko at 2015-03-01 08:46
かずさん、中心街から古くからの人や店がどんどん姿を消しているので、こういう活動や催しはとても大切だと思います。

広島でもそういう風潮があるんですね。二代目の方が頑張っているのは頼もしいですが、お客さんのご協力あってこそですよね。最近は青空の見える日が多くてうれしいです。せっかくのご旅行、少しでもよいお天気に恵まれますように。
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