旬の野生のアスパラガス

 おとといミジャーナに果物の木を植えに行った夫が、「また見つけたよ」と、野生のアスパラガス(asparagi selvatici)を持ち帰ってくれました。

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 今年も、おいしい山の幸、野生のアスパラガスを楽しめる季節が始まったのです。イタリア中部では、野草でもアスパラガスでもキノコでも、収獲できる季節が来ると、週末、早朝に起き出して、野山に採りに行く人がたくさんいます。

 ですから、月曜に、州庁での勤務を終えたあと、農作業に出かけた夫が、たまたま見つけてくれたアスパラガスの数は決して多くはありません。それでも、3月19日、初めて持ち帰ってくれたアスパラガスに比べると、数がかなり増えました。

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 今日の夕食時には、このアスパラガスを入れた、炒り卵を作って食べました。野生のアスパラガスは、栽培されるアスパラガスと違って、強い苦味があります。その独特の苦味を通して、「今年も春が来たな」と感じ、かみしめるのが、春の恒例行事になっています。

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 卵も、うちの鶏たちが産んだ新鮮な卵を使っています。冬の寒さが厳しい間は、これだけたくさんメンドリがいても、皆で1日一つ卵を産むか産まないかというほどなので、わたしたちも卵を店で買っていました。それが春に向かって暖かくなってくると、産む卵の数が一気に増えてくるのです。今のイタリアでは、卵と言っても、卵の形をしたチョコレートに取って代わられているものの、復活祭に卵を贈ったり、ウンブリア伝統の復活祭のパン(torta di Pasqua)に、卵をたっぷり使ったりするのは、そういう自然の営みを反映しているのでしょう。

 野生のアスパラガスが顔を出し始める時期は、ちょうど産み落とされる卵の数がどんどん増えて頂点に近づいている頃でもあります。それで、野生のアスパラガスの料理と言えば、定番が卵料理なのかもしれません。それに、野生のアスパラガス独特の苦味を緩和するためにも、卵はうってつけです。

 今日は朝からずっと雨が降っています。天気予報によると、明日もあさっても雨が降るそうです。タケノコやキノコと同じで、野生のアスパラガスも、雨の続いたあとには、びっくりするほどたくさん生えてきます。今年もそのうち、「二人で散歩に出かけたのに、アスパラガス狩りに夢中になって、あまり歩かなかった」、そういう日が来ることでしょう。

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Viva gli Asparagi Selvatici!

Buona la frittata con il verde prezioso che ci annuncia la primavera
e ci nutre di energia primaverile.
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関連記事へのリンク
- 野生のアスパラガスと料理法
- 野生のアスパラガスの見つけ方
- 復活祭の1日
- 復活祭のパン作り

Articolo scritto da Naoko Ishii

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by milletti_naoko | 2015-03-25 22:26 | Gastronomia | Trackback | Comments(14)
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Commented by nagisamiyamoto at 2015-03-26 09:52
なおこさん、こんばんは
アスパラを山で見かける頃、鶏も卵をよく産むようになるというお話がとても興味深く、自然の摂理というのはこんなに摩訶不思議なんですね。気温とかから計算して考えると理屈はあるのかもしれませんが、そういうことを気にせずに『春だねぇ』といえるスローな生活も悪くないです。
私は職業柄、季節を観光客で感じます。春節の頃には中国人や韓国人が増え、それぞれの国がお休みのときには分かりやすくその国の観光客が増えます。なんだか面白いですよね。来週からはイタリア人の観光客も増えることでしょう。
Commented by ムームー at 2015-03-26 13:01 x
なおこさん
こんにちは。
野生のアスパラガスっていいですね、見たことが
ありませんが苦みがいいですね。
新鮮な卵でとじたアスパラ美味しいでしょうね。
春の香りいっぱいで素敵です~
いつもありがとうございます。
Commented by ayayay0003 at 2015-03-26 13:12
こんにちは^^
野生のアスパラガスってなおこさんのブログで去年初めて知りました~(^-^)ああ、また今年もそのシーズンがきたのですね(^^♪
苦みがあるというのは、知らなかったかも?
卵とじ、しかも、自分家で飼ってる鶏の卵なんていいですね!家の近くには、鳥を飼ってて、直売してるところが近くにあり、そこで卵を買います。やはり新しくて美味しいです。でも、お家のはエサも自分でやれるし極められますね!
美味しそうな野生のアスパラガスに春を感じます♪
Commented by Masami at 2015-03-26 17:48 x
なおこさん、お久し振りです!!
ご無沙汰していますが、お元気そうですね♪

野生のアスパラガス、私も数回食べたことがありますが、苦味が強いのがまた美味しいのですよね。本当に「春が来た」と実感する瞬間ですよね!ミジャーノの近くではこのアスパラガスが採れるとは羨ましい~。きっとなおこさんのお宅のメンドリの濃厚な卵との相性はとってもいいのでしょうね。食べたくなりました(笑)

なおこさん、私事ですが、昨日とても久し振りにブログを再開しました。日々慌しく余裕がなく、ブログのことも全く考えられなかったのですが、娘の日本人学校が春休みに入り気持ちにも少し余裕が出ている時期なので、思い切っての再開です^^;またどうぞよろしくお願いします~!
Commented by milletti_naoko at 2015-03-26 18:09
なぎささん、こんにちは。野山や鶏にも春が来たという変化が確実に感じられ、その春を食卓で味わえるのがありがたいです。野草や花も持つエネルギーは時期によって違うのだそうで、旬の植物というのはそれだけエネルギーがあるというか、薬草講座の先生の話によると「生きる力に満ちている」のだそうです。

なるほど、そうするとやっぱり中国でも、春は大切なお祭りなんですね。学年度も日本と同じで春に変わるのでしょうか。欧米は秋に新学年度が始まるとは、日本に暮らしていた頃からよく聞きましたが、そう言えば近隣の国がどうかは知りませんでした。そうですね。復活祭が近づくと、イタリアの人もあちこち旅行に出かけますよね。そういうなぎささん独特の季節感というより季節観でしょうか、も興味深いです。
Commented by milletti_naoko at 2015-03-26 18:14
ムームーさん、こんにちは。アスパラガスはアルカリ性土壌を好むので、そういう土壌の場所が多いイタリアでは、野山に自然に生えるのです。そう言えば、日本で食べる春の野草にも苦味があって、それがおいしいというものが、いくつもありますよね。

春を食卓で楽しめてうれしいです。こちらこそいつもありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2015-03-26 18:18
アリスさん、こんにちは。これから5月半ばまでは、時々野生のアスパラガスが食べられると思うとうれしいです♪ 苦味が特徴で、けれど、その苦味に春が感じられ、おいしいと思えるようになりました。

畑でサラダやフダンソウ、キャベツなどを収獲したときは、その外葉を鶏にやりに行くと、それはうれしそうに遠くから駆け寄ってきて、食べ始めます。元気な鶏たちの新鮮な卵が食べられるのがありがたいです。
Commented by milletti_naoko at 2015-03-26 18:23
まさみさん、お久しぶりです♪ まさみさんもですね! 春になると野生のアスパラガスを、野山でも見かけ、食卓でも口にできるのがうれしくて、わたしも春が来たなと実感します。日本ならツクシやタケノコで、こんなふうに春を感じるのでしょうか。味覚や季節感も、イタリアでの生活に順応してきているようです。野生のアスパラガスは、パスタやリゾットの具にしてもおいしいけれど、やっぱり卵料理が一番おいしいような気がします。

サラちゃんの学校、やっぱり日本の学校ということで、春休みがあるんですね。遠くからの通学で、まさみさんたちもお仕事もあって慌しかったことと思います。まさみさんのブログ再開、うれしいです。こちらこそまたよろしくお願いします。さっそく足を運んでみますね♪
Commented by patata at 2015-03-27 01:40 x
なおこさん、こんにちは^^
ウンブリアでも、野生のアスパラガスの時期なのですね!!
かなりたくさん収穫出来たのですね。新鮮な卵と野生のアスパラガスの炒り卵、美味しそうです!
私たちも、友人と日程が採りに行きたいと思っています。

先日、私の住む町の守護聖人サンジュゼッペのお祭りがあり、ウンブリアの屋台が出ていました。
そこで、ウンブリアのパスクワのお菓子?が売られているのを見たのです。なおこさんの書かれているお菓子のことだ!と思いました。
温かくなると、鶏も卵を産み始めて卵を使う料理が復活祭辺りに増えるというのは、自然の摂理に基づいたものなのですね!確かにリグーリアのトルタパスクワリーナも、そういえば生地の中に卵丸ごとを、2,3個落とすので、なるほど!と思いました。

前回のヒヤシンスの件、香りがあまりないとのこと、驚きました。なおこさんも書かれているように、もしかして3年目だからかもしれないですね。一応インターネットで何かz情報が無いかな?と調べてみたのですが、見つかりませんでした・・・><ヒヤシンスといえば、美しい香りで大変有名なので、もしよろしければ、新しい球根のものも是非育てててみて下さいね♪
Commented by milletti_naoko at 2015-03-27 17:52
Patataさん、おはようございます。アスパラガスのおいしい季節が、ようやくウンブリアにも到来しました。おお、お友達とアスパラガス狩りに行かれるんですね♪

Patataさんの町の守護聖人は聖ジュゼッペ、聖ヨセフなんですね! はるばるウンブリアから屋台が出ていたとはびっくりしました。そちらでも復活祭のお料理には卵をたくさん使うんですね。

ヒヤシンス、よくよく顔を近づけてみたら、強い香りがちゃんとありました。ご安心くださいませ。いろいろ調べてまでくださって、ありがとうございます♪
Commented by Makitalia at 2015-03-28 20:05 x
なおこさん、こんにちは!
野生のアスパラガス、、、義両親が南伊からこちらモデナに来る時や、私達が帰省した時、オイル漬けを毎回用意してくれています。今回も、パスクアの為、こちらに来ていて頂きました。トマトソースとでスパゲッティにしたり、モルタデッラを加えてオムレツにしたり、余ったオイルはサラダのドレッシングの材料にしてと、ありがたい食材です。ただ、美しくない話ですが、トイレで用を足したら(小です)、「そう言えば、アスパラ食べたな。。。」と思い出してしまうのが、これまた(笑)
最近は、土筆採りをして、湯がいて冷凍しときました。どうやら花粉症に効くとかいう話で、アレルギー持ちの夫にすすめてます・・・花粉症に効くのは、漢方としても乾燥土筆かも知れませんが。。。
土筆も、少し苦味があって美味しく春を感じる食材ですが、食べ過ぎはダメみたいですね。
旬のもの、自然からの恵み、、、イタリアで生活するようになって、積極的に取り入れるよう努めてます。
今日から、こちらは晴天が続く予報です。散策を楽しみたいと思います。
Commented by milletti_naoko at 2015-03-30 08:00
まきさん、こんばんは! 南イタリアではオイル漬けにして保存しているんですね。やっぱり南イタリアのお料理は、いろんな具をたっぷり使うんですね。アスパラガスは、夫や義家族は、できるだけアスパラガス独特の香りや味を楽しめるようにと、うちではアスパラガスをとにかく主役にして、できるだけ他の具を増やさないようにしています。こういう地方差が、イタリアはおもしろいですよね。トイレで匂いが変わるの、おもしろいですよね。わたしも最初はびっくりしました。

つくしを採られて料理の下ごしらえをされているとはすばらしい! まきさんも花粉症に苦しまれているんですね。そちらもお天気がいいんですね。Buona passeggiata!
Commented by oliva16 at 2015-03-31 00:00
ふきのとう、つくし、うど…苦みやえぐみのある春野菜を食べると、体の中から余分なものを出してくれるような気がします。
ところでイタリアにもつくしがあるのですか?私のいるあたりではめったに見かけなくなってしまいました。袴をとって焼いて食べるのが大好きだったのですが…。

春野菜って、特別ですよね。いのちのもとをモリモリ食べている気分になります。


Commented by milletti_naoko at 2015-03-31 04:45
Olivaさん、暮らしの知恵なんでしょうね。義父もよく、苦い野菜は体にいいと言っています。

そうなんです。つくしがあるんです。わたしも初めてイタリアでつくしを見たときはびっくりしました。見かけるのはたいてい春先の散歩中、川岸など水の多いところです。(こちらの記事に写真があります。http://cuoreverde.exblog.jp/13483555/)つくしは時期が短いのでそれほどしばしば見かけるわけではありませんが、スギナはやはり山で水気の多いところでは見かけることが多いので、つくしも意外とあちこちに生えるのだと思います。日本と違って食べる習慣がないので、店先でも料理店でも見かけたことがないのではありますが。Olivaさん、つくしがお好きなんですね! つくしを見かけなくなったということは、それだけ自然が失われているということですよね。残念です。

まさにおっしゃるとおり。春のエネルギーをたくさんいただく気分で食べています♪
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