イタリア写真草子 ウンブリア在住、日本語教師のイタリア暮らし・旅・語学だより。

うれしいバーチ復活祭チョコ

 きらきらの包装紙を開け、中の大きな卵型チョコレートを割ると、中にはバーチのミルクチョコレート四つが入っています。バーチチョコレート自体が丸くて、卵に似た形をしているので、「なるほど卵の中に卵が入っているとはおもしろいな」と思っていたら、銀色の星型のアクセサリーも入っています。バーチのデザインと言えばおなじみの紺色のひもと銀色の星で、ペンダントにも腕輪にもできるということで、かわいらしいのでうれしかったです。

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 Buona Pasqua「よい復活祭を」という祝いの言葉が、やはりバーチの伝統的なデザインの銀色の星が散りばめられた青い空に銀色で記されているのも気が利いています。

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 先月、姪たち用の復活祭用卵型チョコレートをスーパーで購入したときに、夫がわたしにも好きなものを選んでいいよと言ったので選んだのが、こちらのミルクチョコレートでできたバーチの卵です。

 誕生以来ずっとブラックチョコレート(cioccolato fondente)を使って作られてきたバーチチョコレートですが、最近になって、まずはホワイトチョコレート(cioccolato bianco)、ミルクチョコレート(cioccolato al latte)のバーチも登場しました。スーパーには、この3種類のバーチチョコの卵が売られていて、わたしは、健康にいいのはブラックチョコレートと知りつつ、味としてはミルクチョコレートが好きな上に、ミルクチョコのバーチだけはまだ食べたことがなかったので、今回はこのバーチを選んだのです。包み紙もきれいな空色をしていて、とてもきれいです。

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 食料品もたくさん買い込んだ日であり、かつ、修理ができたはずの夫の車を修理工場に引き取りに行ったら、洗車中ということで、待ち時間に慌しく買い物をしたため、買ったときには気づかなかったのですが、今日よく見ると、ミルクチョコのバーチペルジーナ四つ入りで、さらに、おしゃれなびっくりプレゼント(raffinate sorprese)もあると、包装に書いてありました。

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 きれいな包み紙を開けると、卵型チョコレートが入っていて、その卵を割ると、冒頭の写真のプレゼントが出てきたのです。

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 ちなみに、バーチチョコの一つひとつの包み紙にはBaciではなくBacioと書いてあります。というのも、「口づけ、キス」を意味するイタリア語は実はbacioであって、baciはその複数形だからです。外国語の発音片仮名表記反対派のわたしですが、bacioの発音をあえて片仮名で記すと、「バーチョ」になります。ただし、イタリア語でciaoにも使われるこのbacioの-ciの音は、日本語の「チ」の音に似てはいるものの、口をすぼめ突き出して、まさに大げさにキスをするような口の形をして発音する音です。

 バーチ人気は、やっぱりこの「キス」という甘い名前によるところも多いと思います。誕生当初名前はcazzottoで、「げんこつ」という意味だったのですが、げんこつはキスと違って、もらってもちっちもうれしくありませんから、bacioという命名は名案だと思います。

 さて、この復活祭用のミルクチョコバーチ卵では、大きな卵も、中に入っている四つのバーチも、共にミルクチョコレートでできています。今回初めて食べたのですが、バーチのミルクチョコもなかなかおいしいです。

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 最後になりますが、現在は、ペルージャ社のバーチ・チョコレートをクロネコヤマトで日本に発送することができるようになったそうです。先月、関税局から「ぺルジーナ社バーチチョコレートが輸入制限されているという事実はございません。」という回答があった旨を記事にした際、フィレンツェ在住のなぎささんがクロネコヤマトに問い合わせてくださって、現在はクロネコヤマトでも、バーチチョコを日本に発送できることが分かりました。該当のなぎささんの記事はこちらです。

- フィレンツェのガイド なぎさの便り - 祝!Baciチョコレート発送OK♪byクロネコヤマト

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'Baci, abbracci, coccole, carezze e complimenti' sono 'cinque probiotici, a costo zero e a km zero per la salute mentale e fisica' secondo Giorgio Cerquetti.
Cercheremo di donare questi cinque probiotici. Poi sono buoni e regali graditi anche la Baci Perugina.
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関連記事へのリンク
- イタリア語学習メルマガ第14号「Bacio、イタリアの交通機関のストライキ」
↑ バーチのびっくり誕生秘話について詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
- バーチとアンゴラの意外な関係
↑ バーチ・チョコレートを考案したのも、アンゴラうさぎから毛を取って衣類に使うことを思いついたのも、今はファッションで有名な故ルイーザ・スパニョーリです。
- 大人気、白いバーチ
- バーチチョコ談義その6 (21/2/2015)
- 気持ちうれしいバレンタイン (赤いバラの花束の中にバーチ・チョコ)
- 女性の日に寄せて (ミモザの花つきバーチセット)
- バーチチョコと関税局回答

Articolo scritto da Naoko Ishii

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Commented by patata at 2015-04-06 08:39 x
なおこさん、こんばんは^^そして Buona Pasqua!と言いたいところですが、過ぎてしまいました…良いパスクワを過ごされましたでしょうか?^^

なおこさんにも卵チョコを買って下さった旦那様、お優しいですね~♪ぺルジーナのチョコは本当に美味しいですよね、私も大好きです♡ 
なおこさんはミルクチョコレートがお好きなのですね^^私は、ホワイトチョコレートが気になります~!!
最初は、げんこつという名前だったとは!!?!ふふふ、なんだか笑える名前ですね。

そういえば・・・アメリカのハーシーズの作るキスチョコというものもありますよね!メーカーが違うのではありますが。
Commented by ayayay0003 at 2015-04-06 10:07
なおこさん、おはようございます^^
バ―チチョコのクロネコヤマト発送がそれこそ、復活して嬉しいです~(笑)これで、多分日本でもお土産用のチョコを事前にネット購入出来るようになるのでは?と思います。少し高いけれど、送料を払うと多分同じくらいになるのでは?と思います。お土産は、スーツケースに全部入れるのは無理ですからね!(笑)
それにしても、復活祭用のチョコはデザインもいいし、素敵なアクセサリ―までついていて何ていいアイデアなんでしょうか(^-^)もともとの包みの色もきれいで、大好きだったので、ますます好きになりました♡今度イタリアへ行ったらまたバ―チを買うことは間違いありません(^^)v
そう言えば、私が以前買ったバ―チもブラックチョコでした☆ミルクも発売なんて嬉しいです(*^_^*)
良い情報をありがとうございます♪
Commented by milletti_naoko at 2015-04-06 15:30
Patataさん、ありがとうございます。昨日は大家族で昼食だった上に、食事のあとには親戚も来てにぎやかに楽しく過ごせました。Buona Pasquetta!

結局は夫と二人で分け合って食べるのですが、それでもこういう贈り物はうれしいです。伝統のブラックチョコのバーチもおいしいですが、ミルクチョコもおいしいですよ♪ ホワイトチョコは大好きな人もいれば、そうでもないという人もいて、好みによってかなり意見が分かれます。最初「げんこつ」という名前だったのは、そもそもお菓子作りの際に余ってしまったブラックチョコレートとヘーゼルナッツの再利用から思いついたチョコレートだったので、初めは形も不規則で、げんこつみたいに見えたからだそうです。げんこつはごめん、もらえるならbacioの方がうれしいですよね。

おお、確かに。キスチョコもありましたね。なつかしい。
Commented by milletti_naoko at 2015-04-06 15:34
アリスさん、おはようございます。確かにたくさんお土産が必要な場合、日本で買っておけると便利ですよね。ネット購入ができなくなったというのは、他のブログのお友達からも聞いていますので、徐々に再開されればいいのですが。チョコレートがおいしいだけではなく、包み紙やアクセサリーのデザインまで、ちゃんとおしゃれなバーチ柄で統一されているのがいいなと思いました。チョコ目当てで選んだのですが、アクセサリーもかわいらしいです。

バーチチョコも、いろいろと種類を増やすなど、時代というか消費者の希望に応えようとしているのでしょうね。どういたしまして。こちらこそ、いつもうれしい、お優しいコメントをありがとうございます。
Commented by nagisamiyamoto at 2015-04-06 15:36
なおこさん、おはようございます。
まずはリンクありがとうございます。
Baciチョコレートってイタリアといえば!ってお菓子ですもの。ただ名前の由来は知りませんでした。確かにゲンコツっぽいかたちですので、気持ちはわからなくもありませんが。イタリアのお菓子もストレートな名前が多いきがします。ossi di morteとか・・・いずれにしてもBaciは本当に名案ですよね。みんながウキウキするようなお菓子で、シンプルにおいしいとおもいます。
Commented by milletti_naoko at 2015-04-07 07:17
なぎささん、こんばんは。こちらこそ、わざわざ調べてくださってありがとうございます。クロネコヤマトはペルージャでは使ったという話を聞いたことがないので、たぶん配達されたものを受けることはできても、宅配を頼めるところがないのではないかと思い(わたしが知らないだけの可能性も大きいのですが)、調べようともしなかったのですが、クロネコヤマトでも扱えると知って安心されている日本のお友達もいますし、やっぱりちゃんとした情報が分かってありがたいです。

「げんこつ」より「キス」の方が売れるよという着想がいいですよね。ずいぶん前になりますが、通訳の仕事でお客さんとルイーザ・スパニョーリ社を訪問したとき、実はバーチを思いついたのもアンゴラうさぎの毛を洋服に使おうと思ったのも、今はファッションで有名なルイーザ・スパニョーリだったんですよと、本社の方から社内の歴史博物館を案内しながらの説明があって、これはおもしろいなと思いました。ちなみにBacioという名を提案したのは当時ルイーザ・スパニョーリと恋仲にあったというジョヴァンニ・ブイトーニですが、彼もパスタで有名なブイトーニ社の創業者です。

Ossi di morteとはまたすごい名前ですね。ペルージャでも死者の日に食べる慣習のあるクッキーを「死者のソラマメ」と呼ぶので、やっぱりその頃に食べるのでしょうか? でも、死者の日とは関係なしにtrombetta dei mortiっていうキノコもありますよね。食べ物の名前については、日本ほど縁起にこだわらないのかもしれませんね。
by milletti_naoko | 2015-04-05 23:50 | Gastronomia | Comments(6)